R-TYPE TRPGとは (アールタイプティーアールピージーとは) [単語記事]

少女は星空を見上げ、そして傍らの母親に尋ねた。

「あの流れ星、どこから来たの？」

「あの流れ星、どこへ行くの？」

その日、空を覆い尽くさんばかりに降り注いだ光の奔流。

それは、まるで無数の流星。

まるで雨のように、滝のように、そして……涙のように。

R-TYPE TRPGとは、アイレムのR-TYPE シリーズ、及びR-TYPE TACTICS シリーズを原作とした二次創作 TRPGである。
正式名称は「R-TYPE TRPG - The other side of shooting star -」。

概要

カイゼルちくわ氏によって作成、公開された。
物語のベースはR-TYPE TACTICSを下地に置き、ジェイド･ロス提督（TAC1主人公）がバイド帝星へと旅立った後、TAC2主人公の提督が現れる事無く新勢力の台頭などでますます混迷の度合いが高まって来た地球圏が舞台となる。
R-TYPE TACTICSをTRPG形式にプレイできるように戦闘システムが作られており、その再現度は非常に高いと言える。
現在、同氏のサイト（外部リンク）上にてPDF版とExcel版がDLできるほか、Y-TYPE シリーズのuzu氏とゆっくり提督シリーズのしれ～氏が参加した第一回セッションのリプレイが公開されている。
リプレイが公開されてからまだ日が浅く、これからの普及が期待されるところである。

STORY

若き英雄ジェイド・ロスが地球圏のバイド群を殲滅し、バイド星域へと旅立ってから十年の時が流れた。
地球圏では軍閥化を推し進める地球連合軍と、バイド兵器の撤廃を訴えるグランゼーラ革命軍の戦いが続いていたが、そこに更なる勢力が出現する。
それは対バイド最終作戦『オペレーション・ラストダンス』の為、パラレルワールドの人類が送り出した大艦隊であった。

『流星派（Shooting Star Sect）』、通称：シューターと名づけられた彼らは、やがて独立自治権を求めて蜂起し、地球連合軍と対立。更にバイド兵器根絶を訴えるグランゼーラ革命軍とも交戦状態に陥ってしまう。

流星派の出現から十数年、今だ三つ巴の戦いを続ける人類の前に、再びバイドの侵攻が始まろうとしていた…。

登場勢力

地球連合軍

地球から木星に至る広大な勢力圏を持つ組織。
命令への服従、統制が重視される為、堅苦しい印象はあるが、統率が取れており、前線においても安定した後方支援が期待できる。

R-9Aとその後継機を始め、汎用性に優れた量産型R戦闘機を主戦力とする。
また、バイドを純粋培養してコントロールロッドを打ち込んだ次元兵器「フォース」を使えるのも強みの一つ。

グランゼーラ革命軍

勢力圏は太陽系外周部に限定されるが、連合軍勢力圏内にも思想に賛同する市民が潜伏している。
少数部隊故、規律は緩く大らかだが、バイドに憎しみを抱いている者も多く、感情的な戦いに巻き込まれる事もある。

R-9BやTX-Tなど、フォース等のバイド兵器を使用せず（R-9/0除く）、一つの目的に特化した戦力を有する。

流星派

この世界の住人にとってはパラレルワールドとなる、いわゆる原作のシューティング版R-TYPE 世界の住人達。
20万人の居住が可能な超級宇宙戦艦 MO-2を拠点とし、戦略級の威力を有した艦載兵器で他勢力を威圧している。
しかし、総人口数は連合、革命軍双方に劣る為、組織としては極めて脆弱な一面を有する。
また、組織内では過激派と穏健派による内部抗争が勃発しており、命令系統が極めて不安定な組織でもある。

単機決戦型の強化型R戦闘機を有するが、決戦時に備えて温存しており、通常時は他勢力機のコピー品を運用する。
しかし、単機決戦に備えたパイロットの練度の高さから、他の組織では使用できない操縦法が運用可能。
また、地球連合軍やバイド軍が運用するフォースとは異なる、非破壊性を持ったフォースを有する。

自由傭兵部隊

何れの勢力にも属さない傭兵集団。中世・ファンタジー系TRPGによくある「冒険者」的な立ち位置と言えるかもしれない。
連合軍や革命軍や流星派、或いは民間レベルなど様々な勢力の抱える問題を依頼として請負い、それを解決することで糧を得ている。
辺境などで十分に戦力が存在しない前線基地では、期間契約を結ばれて戦力として数えられていると言う事例もある。

民間に流出したR戦闘機を使用することが多く、例外を除いて勢力を問わぬR戦闘機を使用出来る。
勢力に縛られない自由なプレイが出来るのが強みだが、後ろ盾が存在しないので資源や新しいR戦闘機などは何れも自前で用意しなければならず、戦力が安定し辛いのが難点。

宇宙海賊

読んで字の如く、地球圏の混乱に乗じた様々な略奪行為で糧を得ている集団。
物資が無くなったり新しいR戦闘機が欲しくなったりした時に他所から略奪するのも自由だが、世間から敵視されているのは言うまでも無い。
基本的にはGMの裁量無しにPL側が選択する事は不可能で、その役割はPLの敵役・やられ役としての登場が主だと思われる。
しかし中には海賊の汚名を被りながら仁義を通し、目的に向かわなければならない宇宙海賊もいるだろう。
或いは宇宙海賊と言う立場を逆に利用し、私服を肥やす様々な勢力の上層部の汚職を暴くと言うプレイも面白いかもしれない。

R-TYPE TRPG 単語

概要

STORY