SILENT HILL fとは (サイレントヒルエフとは) [単語記事]

SILENT HILL fとは、『SILENT HILL』シリーズの一作である。発売日は2025年 9月25日。

概要

ゲーム情報

ジャンル	サイコロジカルホラー
開発元	Neo Bards Entertainment Ltd.
販売元	コナミ
機種	PlayStation 5 Xbox Series X\|S Steam Epic Games Windows
発売日	2025年 9月25日
価格	8,580円（スタンダードエディション） 9,790円（デラックスエディション）
対象年齢	CERO：Z（18才以上対象）
その他
ゲームソフトテンプレート

『ひぐらしのなく頃に』や『うみねこのなく頃に』などで知られる竜騎士07氏がストーリーを手掛ける、1960年代の岐阜にある架空の町・戎ヶ丘を舞台にした『SILENT HILL』シリーズの最新作。

クリーチャーとキャラクターデザインを『NG』でデザインを担当したkeraが務める。コンポーザーはシリーズおなじみの山岡晃。

シリーズファンである竜騎士07による、美しいがゆえに悍ましい、葛藤と選択の物語が展開される。

PVが発表されると、アメリカを舞台としてきた従来作とは違い、日本を舞台にするというどちらかというと『SIREN』のような世界観が話題を呼んだ。

元々『SILENT HILL』シリーズは和風ホラーと西洋ホラーのエッセンスを融合して生まれた作品だったものの、徐々に日本的なエッセンスが鳴りを潜めていったことから、今度は逆に100％和風ホラーのエッセンスを注入するために日本が舞台として選ばれた。また、サイレントヒルという町が登場しなくても「SILENT HILL」として受け取ってもらえるかどうかという実験的な意味合いも強い。

立ち位置としては完全な外伝で、意図的にシリーズの伝統を受け継いだ部分とそこから敢えて外したものの両方があり、シリーズ未経験でも楽しめるがプレイしているとニヤリとできる。

シリーズで最もアクション要素が強い作品だけあって難易度は高い。作中のテキストでは難易度「物語重視」が「従来のSILENT HILLの難易度です」と説明されている。

体力とスタミナ、武器の耐久度、精神力のリソース管理要素もある。

セーブポイントである祠では、セーブの他に雛子の強化が行える。あられやチョコレートなどを祠にお供えするなどして溜めた巧徳を消費することで、体力や持久力、装備できるお守りの数などを増やせる。また、おみくじをすることで雛子に特殊能力を付与できるお守りが入手可能。

戎ヶ丘ではあちこちで手紙や日誌が見つかり、読むことで世界観を深めることができる。また、進行度に応じて記載が増える手帳も読み物として面白い。

本作の近接武器は壁や敵の得物といった障害物に当たると攻撃が弾かれて大きな隙が生まれてしまうため、プレイヤーは敵だけでなく、自身のポジションや武器ごとのリーチなども考慮して使わなければいけない。

エンジンはUnreal Engine 5を使用。

お馴染みの「UFO エンド」を含めてエンディングは5種類。

なお、性差別やいじめ、児童虐待、薬物、幻覚、拷問、暴力、犯罪の描写を含むため、シリーズ初のCERO: Z指定タイトルとなった。

発売から2日で出荷本数が100万本を突破したことが報じられた。

あらすじ

1960年代の山間部にある町・戎ヶ丘(えびすがおか)。

女子高生の深水雛子は、狭い町の中で、親や友人関係、田舎特有の空気に陰鬱な気分を抱きながらも、ごく平凡に日々を過ごしていた。

しかし、ある日を境に町は霧に覆われ、人が消え謎の白い化け物が闊歩する地獄と化す。

雛子は変貌した戎ヶ丘で生き残るために戦いながら探索していくうちに、やがて避けられない選択と向き合う。

主な登場人物

深水雛子: 主人公。親や環境、友人関係に悩む女子高生。幼少期は快活だったが齢を重ねるうちに暗くなっていった。けっこう頑固。元陸上部なこともあり見かけ以上に頑健で、精神的にもタフ。憧れの姉がいたようだが……
岩井修: 雛子の幼馴染にして最大の理解者。誰であっても分け隔てなく接する好青年。宇宙戦争ごっこで親交を深めた雛子とは今もお互いを「お前」や「相棒」と呼び合う仲だが、修自身は彼女のことを女性として認識し始めてもいる。実家は代々続く薬師で自身も薬に詳しく、独自のカプセル剤を雛子に渡している。
西田凜子: 雛子の友人。世話好きの委員長タイプ。情報通でもある。最近は修のことが気になっている模様で、それゆえ雛子に対して複雑な感情を抱く。
五十嵐咲子: 雛子の友人。マイペースな、いわゆる不思議ちゃん。妖精が見えるらしい。神社の神主の娘で、催しの際は巫女服に身を包んで手伝いをしている。借りパクの常習犯で、たびたび雛子から借りている500円を踏み倒そうとする。過度の暗闇恐怖症。なぜか雛子のことを裏切り者と呼んでいる。
狐面の男: 狐のお面を被ったミステリアスな白髪の男性。通称「メロ狐」。優雅な立ち振る舞いが育ちの良さを感じさせる。雛子のことをよく知っているようで、要所要所で彼女を導くが……

用語

戎ヶ丘: 1960年代当時の岐阜県下呂市金山町の筋骨地区をモデルにした独特な土着の稲荷信仰が根付く田舎町。かつては工事や炭鉱の労働者の出入りで栄えていたが現在は寂れ、市街地へと続く鉄橋だけが当時の栄華を偲ばせている。時々赤い雨が降り注ぐようだが……
見切り反撃: バケモノの光る攻撃に対してタイミングよくボタンを押すことで行うことが可能な反撃。バケモノの攻撃を無力化しつつ大ダメージを与えられる。
集中モード: 精神力を消費することで発動する、見切り反撃が成功するタイミングを大幅に緩和する効果があるモード。