The Chemical Brothers(ザ・ケミカル・ブラザーズ)とは、イギリスの音楽ユニットである。
トム・ローランズ(Tom Rowlands)とエド・シモンズ(Ed Simons)によりマンチェスターで結成。2人ともマンチェスター大学で歴史学を学ぶ学生であった。当初はダスト・ブラザーズ名義で主にリミックスワーク行っていたが、同名のユニットがすでにアメリカに存在していたため、現在の名前に変更した。
ロックとダンス・ミュージックを融合させたスタイルで90年代にブレイク。UKチャート1位にグラミー賞も獲得しその名声は世界的なものとなった。当時の日本では、彼らのスタイルは「デジタルロック」と名付けられ、Underworld、Fatboy Slimなどと一緒に音楽雑誌で特集されることが多かった。また、TVゲーム「Wipeout」のサントラに彼らの曲が使われたことで、ゲームファンにも名を知られることになった。
各アルバムごとに数曲、ゲストボーカルを招いた曲作りを行う。いままで彼らの曲に参加したミュージシャンは、ノエル・ギャラガー(オアシス)、ティム・バージェス(シャーラタンズ)、ボビー・ギレスピー(プライマル・スクリーム)、バーナード・サムナー(ニュー・オーダー)、Q-Tip(ア・トライブ・コールド・クエスト)、リチャード・アシュクロフト(ザ・ヴァーブ)、ベス・オートンなど。
現在の彼らと比べるとミニマルな曲が多くキャッチーさには欠けるが、テクノミュージックの中にロックのダイナミズムをうまく浸透させており、音楽ファンだけではなく同業のミュージシャンからも高い評価を得た。このアルバムが評価され、リリース直後「Virgin Records」と契約する。 「Leave Home」で幕を開けるこのアルバムは、序盤はアッパーな曲が多いが、後半に行くにしたがってゆったりとした流れの曲が多くなってくる。 「Alive Alone」にはベス・オートンが、「Life Is Sweet」にはティム・バージェス(シャーラタンズ)がともにボーカルで参加している。 ちなみに、アルバムタイトルは過去の名前への決別を意味する。(ケミカルはかつて「The Dust Brothers」名義で活動していた) |
本国以外でも売り上げを伸ばし、彼らの人気を決定付けた2作目。ロック雑誌にも取り上げられ、ファン層が拡大した。 1995年グラストンベリー・フェスティバル(イングランドの大型ロックフェス)で共演したノエル・ギャラガー(Oasis)と意気投合。一緒に曲を作る約束をする。翌年に共作としてリリースされた「Setting Sun」がUKチャート1位となる。次のシングル曲「Block Rockin' Beats」でもチャート1位を記録し、アルバムのヒットの要因となる。 ちなみに、「Setting Sun」はビートルズの「Tommorow Never Knows」にインスパイアされて作られている。そういわれれば、ドラムのビートがよく似てますね。 |
前作に引き続きノエル・ギャラガーが参加した「Let Forever Be」、バーナード・サムナー(New Order)参加の「Out of Control」などゲスト陣が豪華。 2作連続での成功により、翌年のグラストンベリー・フェスティバルではダンステント(DJプレイは通常ここでやる)ではなく、メインステージでライブを披露。多くの観客を躍らせた。 また、収録曲「Asleep from Day」がAir FranceのCMに使用された。 ちなみに、このアルバムの代表曲「Hey Boy Hey Girl」のボイスサンプルはRock Master Scott & the Dynamic Threeの「The Roof is on Fire」って曲から。 |
彼ら特有のサイケデリックな感覚は残しつつ、一層ハウス色が増した4作目。 ゲストは前作に比べると控えめで、それに比例するかのように売り上げも前作と比べると控えめになったが、ファンの評価は高い。 独特の浮遊感を持ち、バレアリックなハウスビートを聴かせてくれる代表曲「Star Guitar」は、オフィシャル、アンオフィシャル含めてかなりの数のリミックスが作られた。この曲は海外版「ルミネスⅡ」(PSP用ゲームソフト)にも収録されている。 ちなみに、「Star Guitar」のアコースティックギターのサンプルはDavid Bowieの「Starman」の音源を使用している。おそらく、曲名もそこから。 |
彼らの5作目。 本作がグラミー賞・Best Electronic/Dance Album部門受賞。 今までロックミュージシャンとのコラボレーションが多かった彼らだが、本作ではヒップホップ界からQ--Tip(ア・トライブ・コールド・クエスト)が参加しており、「Galvanize」で軽快なラップを披露している。 ※ちなみに、このCDはコピーコントロールCDのため購入時にはご注意を。 |
彼らの6作目。 本作で2作品連続で、グラミー賞・Best Electronic/Dance Album部門受賞。 前作までとは一変したミニマルなビートが話題を呼ぶ。自らの過去の作品をサンプリング・ソースをして使用するなど、新しい試みも見られる。やわらかい音色が特徴的で、彼らのアルバムの中では聴きやすい作品である。 派手なシンセ音とハードなビートを求める一部のファンからは退屈だと酷評されるが、前作に満足しなかったファンからは歓迎される傾向にある。 |
音楽だけでなくPVも高く評価されている。
その内容はコミカルなものから幻想的なものまで幅広い。
掲示板
18 ななしのよっしん
2015/06/28(日) 20:32:22 ID: unLFTVnX5I
「we are the night」のburst generatorからmodern midnight~の繋ぎがスゲー好き。
その後のbattle scarsの凄まじい気だるさもたまらん。
兄弟の他の作と比べると地味かもしれないけどやっぱいいアルバムだと思うよこれ。
19 ななしのよっしん
2017/09/05(火) 21:45:54 ID: YxfTjZVGxi
All rights reservedの出だしがめっちゃ怖いけどそれが癖になった
20 ななしのよっしん
2019/04/27(土) 03:01:59 ID: N/ax5N7cHX
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最終更新:2024/04/18(木) 18:00
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