THE ROYAL EXPRESSは、東急[1]が運営する観光列車。デザインは水戸岡鋭治。
2016年に計画が発表され、翌2017年に運行が開始された。車両は東急の子会社である伊豆急行が保有しており、運行区間も一部は伊豆急行の路線だが、横浜駅~伊東駅間は東日本旅客鉄道(JR東日本)の路線である。また上述の通り旅行商品としての催行・運営は東急が行っているため、3社が運行に絡んだ列車となっている。
「観光列車」という触れ込みではあるが、ドレスコードを設定するなど運営面や料金面で大衆色を極力排しており、短区間ながらクルーズトレインを意識させる乗車体験を提供。内外装で私鉄車両としてはかつてないほどの高級志向を打ち出しており、一般客が乗車できない旅行商品専用の列車として運行される。同じ伊豆急行の観光型車両に「黒船電車」があるが、内装・サービスとも対照的である。
乗車申し込みは原則抽選制で、おおむね3か月前からWebサイトと郵送で受け付けている。食事付きで乗車のみを楽しめるプランもないわけではない(月に1~3回)が、基本的には伊豆半島での観光体験と宿泊をセットにした周遊型商品となる。
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2100系「アルファ・リゾート21」を改造した電車で、伊豆急下田方を1号車とする8両編成。メタリックブルーの車体にゴールドの飾り付けを施している。前照灯の増設と前面LED表示器の除去以外に車体形状の変更はあまり行われていない一方、内装は木製品を多用して原形をとどめないほど改装。種車のハイルーフを生かしたドーム型の天井にはステンドグラスも取り付けている。
改造前は窓向きのベンチシートとリクライニングシートを中心にした車内構成だったが、観光列車化に伴い1・2号車と5~8号車の客室はテーブル完備のボックスシートに変更。座席はソファータイプのものとし、水戸岡デザイン特有のカラフルなモケットが張られた。車両の特徴である展望室は、1号車は客室、8号車は本棚を配したフリースペースになった。
3号車は「マルチカー」として定員0名の広いフリースペースに。編成図では空白になっているが、基本的には食事会場として椅子とテーブルが配置される。また4号車は通路以外全て厨房の「キッチンカ―」となっている。
なお北海道・四国では自走できないことからサービス電源が限られるため、これら特別運行時は2・3・7号車を抜いた5両編成となる。
通常は横浜駅始発で、伊豆急行線の沿線観光起点となる駅までの間で運行されている。時刻設定はプランによって変わるが、車内で食事を楽しむコンセプトのため主に昼頃に走っている。
北海道胆振東部地震を受けた北海道の観光振興を目的に、2020年からは毎年北海道でのクルーズ運行が実施されている。関東から青函トンネル経由で車両を回送し、道内では機関車に牽引される形。
初年は3コースに分け、札幌~釧路~北見~旭川~札幌のルートで道央から道東にかけてを約1か月かけて一周。バスとの乗り継ぎで十勝川温泉や知床半島にも向かう壮大な工程である。のちに「日本最北端の旅」として稚内市まで至るコースも新設された。
2024年に実施されるもので、岡山駅から高松駅を経由して松山駅まで至るコースとなる予定。今回も機関車による牽引となる。
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最終更新:2023/06/09(金) 11:00
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