THE VOC@LOiD M@STER 12とは (ザボーカロイドマスタートゥエルヴとは) [単語記事]

THE VOC@LOiD M@STER 12（ボーマス12）とは、2010年 5月9日に開催された、VOCALOID オンリーの同人誌即売会・コスプレイベントである。

概要

開催は前回と同じ「ケットコム」。場所はいつもの東京都大田区大田区産業プラザPio。

前回がライブイベントを含めた特殊構成であったことに対し、今回は同人誌即売会・コスプレイベント中心の「通常進行」となっていた。

2010年 2月11日より3月10日までサークル参加申請を受け付けており、3月19日に応募数380前後のうち計241サークルの抽選が終了し、スペースの配置が公表された（図はこちらをクリック。PDF直リンにつき注意）。なお、一般入場者は事前に申請する必要はない。

しかし、カタログは前回と同様に1500円で販売され(ボーマス10までは1000円だった)、また前回と違いコスプレをするには登録料を事前に別途500円支払う必要があるので、注意が必要である。

さらに詳しいことはケットコムの参加案内を参照のこと。

当日の様子

開場前の待機人数が前回（THE VOC@LOID M@STER 11）を上回るほど多く、会場のキャパシティを超えてしまった事から、本来11時30分を予定していた開場時間を25分ほど早め、11時過ぎに開場した。そして、カタログの当日販売分が完売してしまったことから、カタログを所持していない参加者を対象に、約2時間にもわたって入場規制がかけられ、カタログを購入できず会場に入れない一般参加者が近所の公園にたむろする、という現象が起きた。特に目立った騒ぎは報告されていないいないものの、すでにイベントの規模が会場の、そして運営管理側のキャパシティを超えてしまったことを暗に示唆する結果となった。

なお、前回導入された「当日分のカタログが完売した時には入場券を500円で販売する」という方針は、今回は採用されなかった模様である。13時過ぎに入場規制が解除された後は、入場に料金を支払う必要のない「フリー入場」となっていた。

参加者の人数に関しては、例によって正式な人数は発表されていないが、"3500人"という数字がネット上でまことしやかに流れていた。なお、この数字はケットコムの中の人によって、「公式ではない」とTwitterにてはっきり否定されている。

イベント参加時の心得

（「VOCALOID同人イベント」より引用、一部補筆。）

イベント当日は、サークル参加者・一般参加者を含め非常に多くの人が集まる。そして、会場内の混雑は回を重ねるごとに増しており、スタッフやサークル側だけでは整理しきれない可能性が高い。なので、会場内では決して走ったり騒いだりせず、休憩はその場に座り込まず指定された場所で取るなど、他人の通行の邪魔にならないよう参加者一人ひとりが自らテキパキ動くことが求められている。

誰か一人が騒ぎを起こせば、その周りの千人近くが迷惑を被る。特にボーマスの会場は基本的に周辺が住宅地のため、度を外れて騒ぐと近隣住民から苦情が来るおそれがある。そして最悪の場合、あまりにマナーがなっていない場合は、施設の管理者がトラブルを嫌って、今後ボーマス用に会場を貸してくれなくなるおそれもある。したがって、来場前にはイベントのウェブサイトやカタログの注意事項にしっかり目を通し、イベント慣れした知人が居ればアドバイスを乞い、一人ひとりが準備をしっかり整えてから参加することが望ましい。

参加サークル一覧・配置図

ケットコムのサイトより。デフォルトではサークル名の順で並んでいるが、ペンネーム（P名）や配置順で並べ替えることもできる。

　→　参加サークル一覧

　→　配置図（PDF直リン）

なお、ニコニコ動画にクロスフェード動画等の販促動画をアップしている作者も多く、下記タグ検索で一覧表示することができる。タグで動画検索ボーマス１２参加‐ニコニコ動画(9)

必要経費

カタログ価格（参加者全員購入必須）・・・1500円
コスプレ登録料・・500円
サークル参加費（サークル参加者のみ）・・4000円

簡易タイムテーブル

※一般向けにデフォルメ。出典：「「THE VOC@LOiD M@STER１２」一般参加案内」

9:00～10:00 　一般参加者待機開始。これより早く来るとペナルティを食らうことがあるらしい。
10:00～11:00　サークル入場時間＆イベントチラシ配布時間
11:05頃～15:30　即売会
12:30～16:00　２階小展示ホール。見本誌展示＆見本CD試聴コーナー。
16:00～　　色紙ジャンケン大会
14:00～　　宅急便発送受付
11：30～16:00 更衣室利用可能時間。コスプレイヤー用。

注意事項

カタログは購入必須(入場証と同じ扱い)。当日買うことも可能だが売り切れることがあり、フリー開場を待つか、別途「入場券」を買う必要が出てくるので、とらのあな等の同人流通チェーンで事前購入することをお勧めする（店頭販売or通販）。詳しい買い方は「一般参加案内」を参照。
会場の周辺は住宅地です！徹夜＆朝９時頃以前の早朝来場は厳禁です。(参加案内ページより抜粋)

補足事項

2010年 2月13日、『「THE VOC@LOiD M@STER１２」サークル参加要項』のFAQ(よくある質問)が更新された。

Ｑ・今回（１２）募集数200ということですが、またなにか前回同様イベントを行う予定なのでしょうか。通常営業ということであれば、てっきりサークル参加費やカタログ代なども元通りに戻ると思われましたが。（編集者注：ボーマス10まではカタログは一冊1000円、入場券の制度もなかった。ボーマス11ではライブイベントを含めた特殊な状況であったため、カタログ値上げと入場券制度はこのイレギュラーな回限りである、と思われていた節がある）

A・ステージ等はございません。この前のボーマス１１は、同じサークル参加費設定で、121サークル、130 スペースの申込みがあり、一般参加費（カタログ代\1500)で、会場のキャパ（容量）を超えそうになりました。これ以上参加者が増え、参加者が道路にまで溢れる事態になると、今後会場が使えなくなる事も懸念されます。
参照：収容人員の適正管理
もっと広い会場も模索しておりますが、個人で借りるには中々難しい状況でして、また、さらに参加費が高くなってしまいます。という事で、ご理解とご協力お願いいたします。[2010/02/13 追記]

　回を重ねるごとに来場者数を増やし、前回（THE VOC@LOiD M@STER 11）では募集サークルが120と少なかったものの、有名どころが多く参加したこともあって、会場の混雑はそれまでと引けを取らない、あるいはそれ以上のものであった（実際の数字は公式には公表されていないが）。VOCALOID シーンの巨大化・成熟化に伴い、このペースで参加者が増え続けた場合、今までの会場では全員を満足に収容することが物理的に不可能であるとし、他の広い会場での開催も模索しつつも（ボーマス13の会場は広い場所を予定している、という発言がある）、募集サークル数を絞るなどしてイベント自体の一回分の規模を縮小せざるを得ない状況になっている、と中の人は言っている。