ThinkPadは、レノボ(または旧IBM)のビジネス向けノートパソコンである。
1992年10月に初代モデルThinkPad 700Cが発売された。それ以降、黒のボディに赤のポインティングデバイス、打ち易いキーボードなどの特徴を備えたThinkPadシリーズが発売されている。現在、ブランドはIBMからレノボジャパンへ譲渡されてしまったものの、開発・設計はIBM時代から一貫して国内にある大和研究所(2010年末に神奈川県大和市から横浜市へ移転)で行っている。
ノートパソコンとしては高性能モデルのラインナップが広く、また整備マニュアルが公式HPで公開されており、交換用のパーツなども入手しやすいため、ユーザーによる分解・整備や修理も比較的容易である。
ThinkPadの開発は、前述したように大和研究所で行われている。首都圏にある事業所の研究者たちは、乗客.zipとも言われる通勤ラッシュの凄まじさを知っている。そんな通勤電車の中に、ノートパソコンを持ち込んだらどうなるだろうか? つまり、ビジネス用に持ち歩くノートパソコンは、通勤ラッシュの電車にもまれても壊れないくらい丈夫でなければならない。だからこそ、彼ら技術者たちは開発・実験でThinkPadへの拷問と呼ばれるほどの必要以上なテストを繰り返し行い、耐久性に優れた頑丈なノートパソコンを作り上げたのだ。
ThinkPadは、70cmの高さから勢い良く落としても異常なく動作していたり、大人がThinkPadの上に乗って踏み潰して壊れても起動したり、さらには車に踏まれて液晶画面やパネルが割れてしまっても起動したり(データも無事)と、ただ単に壊れにくいだけではなく、万が一衝撃などで外側が壊れても中身は壊れにくい頑丈さがあるのである。
その耐久性は国内のみならず海外でも高く評価されており、アメリカ航空宇宙局NASAは国際宇宙ステーション内で使用するノートパソコンとしてThinkPadを採用している。このことから、地球圏外宇宙でのシェアはほぼ100%と言われることもある。
ThinkPadはビジネス向けではあるが、一般のユーザーも簡単に購入できる。
例えばメーカー直販。Lenovoショッピングでは購入時に機種を好きなようにカスタマイズできるほか、結構な割引やおまけがついてきたりする。新製品の登場やマイナーチェンジがされると、以前の製品が定価の半額以下で購入できるかも知れない。また、多くの大企業やリース会社が一括で大量納入した製品を、2~5年の使用後に中古市場へ大放出することも多いため、デスクトップパソコンにも劣らない高性能なノートパソコンが安価で入手でき、とても根強い人気を誇る。
ソフマップなどの中古屋さんに行くと、ThinkPadがずらりと並ぶ素晴らしい光景が見られるであろう。
レノボは従来から続くL、X、W、Tシリーズを「クラシックThinkPad」と呼んでおり、一部の廉価な機種を除き最新のインテルプロセッサを搭載する。一方で新機軸のシリーズにはキーボードのないスレートPCやAMDのCPUなど新要素を積極的に採用している。
ThinkPad L series
R seriesの後継機種。Tシリーズに比べ廉価であり、高いコストパフォーマンスをほこる。
ThinkPad X series
高性能モバイルノート。同シリーズではコンバーチブルタイプのタブレットPCも展開している。
ThinkPad T series
A4サイズノート。Xシリーズより一回り大きく、バランスのとれた代表的モデル。
ThinkPad W series
高性能デスクトップ機にも迫るモバイルワークステーション。高度なグラフィック機能を搭載。
ThinkPad Edge series
低価格モデル。赤や青の筐体カラー、CPUにIntelとAMDを用意しており、選択肢の幅は広い。
ThinkPad X1 series
薄さを追求した高級志向のモバイルノート。ThinkPad初のUltrabookで、タッチパネル搭載モデルも提供する。
ThinkPad Tablet series
キーボードを廃したピュアタブレット。初代モデルはAndroidで2世代目はWindowsを搭載する。
ThinkPad Twist
画面を回転してタブレットスタイルにできるコンバーチブルタイプのUltrabook。
ThinkPad Helix
画面とキーボード部分を着脱できるコンバーチブルデザイン。11.6"FHD液晶にデジタイザ対応と高機能。
ThinkPad is30・s30
Xシリーズより小さいサブノートPC。なかでもis30のミラージュブラックモデルはグランドピアノのような鏡面塗装が施されており、その美しさから人気があった。
……が、日本以外ではほとんど売れず(欧米では小さなパソコンは人気がない)、Xシリーズに統合された。
ThinkPad R series
低価格・高性能と、コストパフォーマンスの良いデスクノート。
……だったが、Tシリーズに完全移行で廃止。残念。
ThinkPad G series
大型の筐体にデスクトップ用のCPUを搭載した廉価モデル。
CPUの世代交代に伴い廃止。
あなたもThinkPadの世界に足を踏み入れませんか?
掲示板
66 ななしのよっしん
2021/04/19(月) 12:26:51 ID: ULgRtx3DS8
67 ななしのよっしん
2021/05/13(木) 10:40:38 ID: Awl/4hgpfw
実際そのために離れられない人が沢山居る
USキーでトラックポイント付いてたら、FMV UH-Xとか使ってみたい
68 ななしのよっしん
2021/11/30(火) 03:15:28 ID: Awl/4hgpfw
今更ながらにX201sを買ってしまった・・・
うち心地の良い7列キーボードと、見やすい画面下のインジケーター、質実剛健なデザインが良いね。
やはりディスクアクセスやスリープ、充電状況がひと目で分かるのは素晴らしい。最新モデルでもインジケーター復活させてくれないかなあと。
天板ロゴの赤ドット点滅は分かりづらすぎる・・・
Core i7-640LM はもはやAtom系の Celeron N5000シリーズにもスコアで負ける状態だけど、重たい処理をしなければまだ使える。
ディスプレイも1440x900なので、発色は悪いが作業領域としては許容範囲内。X220やX230はHD液晶しか無く、その次はかの悪名高きパコパコパッド・・・
但しWin10はサポート対象外なのでドライバやユーティリティが鬼門。
もう殆ど流通が無いので、あと5年早く確保しておくんだったと後悔。
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最終更新:2024/03/28(木) 18:00
最終更新:2024/03/28(木) 18:00
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