TRDIとは、防衛省技術研究本部(Technical Research and Development Institute)の略称である。
2015年10月1日に防衛省装備施設本部とともに防衛装備庁に統合された。
かつて防衛省に置かれていた内部組織で、別名「技本(ぎほん)」とも呼ばれる。
自衛隊における各種国産装備品の研究、考案、設計、試作などを行っている部署で、自衛隊における国産の各種装備品は大体はここで研究、設計、試作を行われたのち、目処と予算が出たものからメーカーでの開発生産が行われるという形をとっている(場合によってはメーカー主導のプロポーザル(提案)もあるが)。
「航空装備」「陸上装備」「艦艇装備」「電子装備」の各研究所+「先進技術開発センター」が主な研究部署。以下、札幌、下北、土浦、岐阜に各試験場があり、様々な新装備の研究開発に余念が無い。
F-2、90式戦車、10式戦車、ASM-1(SSM-1)、軽装甲機動車など様々な装備品の数々はすべてTRDIが研究開発した成果が盛り込まれている。
世界各国でも軍装備品開発は予算が高騰したり、開発期間が延びたり、仕様が変更になったりとgdgdな炎上っぷりが目立つ中、TRDIは諸外国から見れば低予算でわりとトンデモ装備品を研究、設計、試作しており、その奮闘振りが目立つ。
最近の開発事案としては、ファミリー化が予想される新型装輪装甲車などが上げられるだろう。
また、情報公開についてもわりと積極的で、年に一度「防衛技術シンポジウム」が開かれ、なんと民間人も参加し各種開発中の装備品を見ることが出来るほか、開発者などに質問できる(場合もあるらしい)、軍オタにとっては夢か幻のようなイベントが行われている。
ホームページ上でも、現在研究中のものに関するレポートなどのほか、おそらく公開して差し支えないと判断したと思われる契約・調達内容が公示されており、詳しい内容はわからないまでもタイトルだけでも現在開発中の装備品がどこまで開発が進んでいるのかなど目安にもなるという公開っぷり。詳しくは「契約調達情報」のページを見てほしいが、たとえば、
「公示第74号 ヘリコプター用エンジン(TS1出力増大型)エンジン運転試験用補品」
を見ると、タイトルだけでもOH-1のエンジン改造計画が順調に進んでいて、テストが行われていることがわかるほか、
「公示第80号 次期固定翼哨戒機左主脚内舷扉の修理」
では、P-1の試験中に何かやっちまったのか? トラブルが発生した解決が行われていることなどが窺い知れる。
こういった情報公開は、別組織の「装備施設本部 (EPCO)」でも行われており、TK-Xの開発前後でRPG-7などの旧東側装備品も研究目的で購入したことなどを調べることが可能で、TK-Xは十分な対ロケット弾対策の検証が行われたのか?という予測も立つ(また意外なメーカーが装備品調達で噛んでいることも知れるだろう)。
この他、どれだけの装備品がどれだけ購入されているのかなども窺い知れる。
…情報公開としてはありがたいが、国防という観点からしてみるとどうだろうと思うことはあるのだが。
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最終更新:2024/04/18(木) 22:00
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