VfBシュトゥットガルト(VfB Stuttgart)とは、ドイツ・ブンデスリーガに所属するサッカークラブである。
本拠地はシュトゥットガルト。ホームスタジアムはメルセデス・ベンツ・アレーナ。
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1893年に創設。チーム名の「VfB」はVerein für Bewegungsspieleの頭文字で、ドイツ語で「アスレチック・クラブ」という意味である。赤を意味する「ディ・ローテン」という愛称でも知られる。
ブンデスリーガ発足時のオリジナル16の一つ。長く1部リーグに在籍しているチームであり、ブンデスリーガを3回、DFBポカールを3回制した実績を持つ名門クラブである。伝統的に育成力に定評のあるクラブとしても知られ、過去に多くの名プレイヤーを輩出している。2000年代まではドイツの強豪クラブという立ち位置だったが、近年は低迷しており2017年には41年ぶりに2部へ降格。1部残留が現実的な目標のチームとなっている。
同じ都市に本拠地を置くシュトゥットガルト・キッカーズとはライバル関係にあるものの、近年は両者によるダービーマッチは実現していない。
日本人では過去に岡崎慎司、酒井高徳が在籍。その後も遠藤航や伊藤洋輝が在籍し主力として活躍。特に遠藤はキャプテンを任されていた。現在はセカンドチームのシュトゥットガルトⅡから昇格したチェイス・アンリが在籍している。
1893年にシュトゥットガルト・フスバルフェライン(FVシュトゥットガルト)として設立。当初はラグビーのチームとして活動していたが、1908年にフットボール部門が創設。1912年にクローネン・クラブ・カンシュタットと合併し、現在のVfBシュトゥットガルトとなる。1933年にネッカー・スタジアムに移転。1950年代に入って実力をつけると、第二次世界大戦後の1950年にはドイツサッカー選手権で優勝。1954年と1958年にはDFBポカールを制している。
1963年にスタートしたブンデスリーガにも発足時から参加。上位と中位を行き来するポジションで1部に定着。1973-74シーズンにはUEFAカップ準決勝まで進出する。ところが、翌シーズンのブンデスリーガでは16位と低迷し2部に降格。1年での復帰には失敗したものの、1976-77シーズンの2.ブンデスリーガを制覇し1部に復帰。その後は毎年トップ3に食い込むほどの力をつけると、ギド・ブッフバルトが加入した1983-84シーズンに初のブンデスリーガ優勝を達成する。1988-89シーズンにはUEFAカップ決勝まで駒を進めるが、決勝でディエゴ・マラドーナを擁したSSCナポリに敗れ、欧州での初タイトルを逃している。
1990年11月に1.FCケルンで実績を残したクリストフ・ダウムが監督に就任。1年目で低迷しかけていたチームの立て直しに成功すると、就任2年目となった1991-92シーズンはキャプテンのブッフバルトとマティアス・ザマーを中心に堅守のチームをまとめあげ、2度目のブンデスリーガ優勝を成し遂げる。翌年には二度目となるUEFAチャンピオンズカップに出場するが、リーズ・ユナイテッド戦でダウム監督が外国人枠の規定に反する采配をしてしまったことで失格になるという失態を犯している。
1993年にダウムが退任し、1994年には2度のリーグ優勝に貢献したブッフバルトが浦和レッズへ移籍するとチームは低迷。1996-97シーズンはヨアヒム・レーブ監督がクラシミール・バラコフを中心とした攻撃的なチームを作り、DFBポカール優勝を果たしたものの、相次ぐ監督交代や選手給料の高騰化による放漫経営により莫大な負債を抱えることとなり、エウベルとフレディ・ボビッチの放出を余儀なくされる。クラブと対立し解任となったレーブの後任として当時としては革新的な戦術を採用していたラルフ・ラングニックが監督に就任するが、財政難で補強もままならなかったチームでは結果を残すことはできなかった。
2001年にフェリックス・マガトが監督に就任。鬼軍曹として知られるマガトは若手を徹底的に鍛えあげると、アンドレアス・ヒンケルやケヴィン・クラニー、ティモ・ヒルデブラント、アレクサンドル・フレブがブレイク。2003-04シーズンにはチームを2位にまで押し上げ、UEFAチャンピオンズリーグ出場権を獲得する。
2003年6月にエルヴィン・シュタウトがCEO&会長に就任。躍進の功労者だったマガトがバイエルン・ミュンヘンに引き抜かれたものの、主力をビッグクラブに売却し、CLでもベスト16まで残れたことで収益が入り、火の車だったクラブの財政面が改善されるようになる。2006年2月、成績不振で解任されたジョヴァンニ・トラパットーニの後任としてアルミン・フェーが監督に就任。当時無名の存在に等しかったフェーは次の監督が決まるまでの繋ぎ役と見られていたが、2006-07シーズンに入るとマリオ・ゴメス、トーマス・ヒツルスベルガーといった若手で構成された攻撃陣を前面に出した攻撃的なサッカーで躍進を遂げ、最後はシャルケ04との争いを制し、3度目となりブンデスリーガ優勝を果たす。
もっとも改善されたとはいえ財政的に裕福ではないチームは、優勝した翌年に守護神のティモ・ヒルデブラントが移籍。さらにはサミ・ケディラやマリオ・ゴメスといったリーグ優勝メンバーが次々と他チームへと引き抜かれてしまう。代わりに東欧からの有望な選手を獲得し世代交代を図るが、2010年代に入るとチームの成績は二桁順位にまで下降するようになる。毎年、残留争いに巻き込まれるようになるほど低迷するようになると、2015-16シーズンはシーズン終盤の6連敗が大きく響き、17位でシーズンを終え41年ぶりに2部へ降格することになる。この年にはU-23チームも3部からアマチュアリーグの4部にまで降格しており、会長のベルント・ヴァーラーが引責辞任する事態にまで発展する。
2部降格という事態は、主力の大量流失を招くことになるが、何とか1シーズンでの1部復帰に成功。しかし、2018-19シーズンにも降格の憂き目に遭ってしまう。このピンチにまず名スカウトと知られるスヴェン・ミスリンタートがSDに就任。会長の座にはクラブOBのトーマス・ヒツルスベルガーが就き、無名ながらも才能のある選手たちを発掘する路線を取る。苦戦の末に1年で1部へ返り咲いたものの、かつてのような強豪としての力は無く、降格の危機を回避するのが目標となってしまう。2021-22シーズンは降格寸前まで追い込まれるが、最終節を遠藤航の試合終了間際の劇的な決勝ゴールで勝利し、辛うじて1部残留を果たす。2022-23シーズンも勝ち切れない試合が続き、二度の監督交代が起きるほど低迷するが、最後は入れ替え戦に回りながらも辛うじて残留を果たす。
遠藤航ら主力の放出を余儀なくされ、降格の予想も多かった2023-24シーズンだったが、セバスティアン・ヘーネス監督のもと躍動。ストライカーとしての才能が開花したセール・ギラシが驚異的なペースでゴールを量産すれば、ここ数年低コストで獲得した主力選手たちも大きく成長。デニス・ウンダブ、マクシミリアン・ミッテルシュタットら新戦力も期待を大きく上回る活躍を見せ、最終的にリーグ戦で23勝4分け7敗の勝ち点73を獲得、バイエルンを抜いて2位となり、2008-09シーズン以来のCL出場権を獲得。大きなサプライズを起こしたシーズンとなった。続く2024-25シーズンではギラシら主力を失い、CLではリーグフェーズ敗退に終わったが、DFBポカールでは決勝で3部のアルミニア・ビーレフェルトを下して28年ぶりに優勝。クラブにとって18年ぶりのメジャータイトル獲得となった。
| 背番号 | Pos. | 国籍 | 選手名 | 生年月日 | 加入年 | 前所属 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| - | 監督 | セバスティアン・ヘーネス | 1982.5.13 | 2023 | ホッフェンハイム | |
| 1 | GK | ファビアン・ブレドロウ | 1995.3.2 | 2019 | 1.FCニュルンベルク | |
| 2 | DF | アミーン・アル・ダヒル | 2002.3.6 | 2024 | スタンダール・リエージュ | |
| 3 | DF | ラモン・ヘンドリックス | 2001.7.8 | 2024 | フィテッセ | |
| 4 | DF | ヨシュア・ヴァグノマン | 2000.12.11 | 2022 | ハンブルガーSV | |
| 5 | MF | ヤニク・カイテル | 2000.2.15 | 2024 | フライブルク | |
| 6 | MF | アントン・ステイラー | 2001.4.21 | 2023 | ホッフェンハイム | |
| 7 | MF | マキシミリアン・ミッテルシュタット | 1997.3.18 | 2023 | ヘルタ・ベルリン | |
| 8 | FW | ティアゴ・トマス | 2002.6.16 | 2025 | VfLヴォルフスブルク | |
| 9 | FW | エルメディン・デミロビッチ | 1998.3.25 | 2024 | アウクスブルク | |
| 10 | MF | クリス・ヒューリッヒ | 1998.1.9 | 2021 | パーダーボルン | |
| 13 | FW | サイラス・カトンパ・ムブンパ | 1998.10.6 | 2021 | レッドスター・ベオグラード | |
| 14 | MF |
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ルカ・ハケス | 2003.6.2 | 2025 | ルツェルン |
| 15 | DF | パスカル・シュテンツェル | 1996.3.20 | 2020 | リヴァプールFC | |
| 16 | MF | アタカン・カラソル(C) | 1996.10.13 | 2019 | ホルシュタイン・キール | |
| 17 | FW | ジャスティン・ディール | 2004.11.27 | 2024 | 1.FCケルン | |
| 18 | FW | ジェイミー・ルウェリング | 2001.2.26 | 2023 | ウニオン・ベルリン | |
| 19 | MF | ノア・ダルヴィッチ | 2006.9.26 | 2025 | FCバルセロナB | |
| 20 | DF |
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レオニダス・ステルギウ | 2002.3.3 | 2023 | ザンクト・ガレン |
| 21 | GK | ステファン・ドルリャーカ | 1999.4.20 | 2024 | ディナモ・ドレステン | |
| 22 | DF | ロレンツ・アシニョン | 2000.6.22 | 2025 | スタッド・レンヌ | |
| 23 | DF | ダン=アクセル・ザガドゥ | 1999.6.3 | 2022 | ボルシア・ドルトムント | |
| 24 | DF | ユリアン・シャボ | 1998.2.12 | 2024 | 1.FCケルン | |
| 26 | FW | デニス・ウンダブ | 1996.7.19 | 2023 | ブライトン&ホーヴ・アルビオン | |
| 27 | FW | バドレディン・ブアナニ | 2004.12.8 | 2025 | ニース | |
| 28 | MF | ニコラス・ナーティ | 2000.2.22 | 2019 | ザントハウゼン | |
| 29 | DF | フィン・ジェルチ | 2006.7.17 | 2025 | 1.FCニュルンベルク | |
| 30 | MF | チェマ | 2005.4.25 | 2025 | レアル・マドリードB | |
| 33 | GK | アレクサンダー・ニューベル | 1996.9.30 | 2023 | ASモナコ | |
| 35 | MF | ミルザ・カトヴィッチ | 2007.3.1 | 2025 | VfBシュトゥットガルトⅡ | |
| 44 | GK | フロリアン・ヘルステン | 2007.10.18 | 2025 | VfBシュトゥットガルトⅡ | |
| 45 | FW | ラザール・ヨバノビッチ | 2006.11.30 | 2025 | OFKベオグラード | |
| 53 | FW | モハメド・サンコー | 2003.10.16 | 2021 | コセンツァ |
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最終更新:2025/11/09(日) 07:00
最終更新:2025/11/09(日) 07:00
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