W-ZERO3とは (ダブリューゼロスリーとは) [単語記事]

W-ZERO3とは、ウィルコムが発売しているシャープ製のスマートフォンのシリーズである。
ウィルコム用なので全機種小型 PHS モジュール「W-SIM」用のスロットを搭載している。

ラインナップ

いわゆる"初代"W-ZERO3。2005年 12月発売。日本で本格的なスマートフォンの先駆けとして注目された。

QWERTY配列のキーボードを搭載する。キーボードは本体下部に格納されており、下部をずらすことで現れる。

OSとしてWindows Mobile 5.0 PocketPC Edit ionを搭載する。

液晶は3.7インチと非常に大きく、タッチパネルを搭載している。解像度はVGA。

通信機能は無線LAN(IEEE 802.11b)とW-SIM用スロットを搭載する。

WS003SHのデータ記憶用メモリを128 MBから256 MBに倍増させ、電子辞書アプリを追加したもの。

基本的にWS003SHと同じものと考えていい。

W-ZERO3[es]。

サイズとデザインを一新、電話としての使いやすさを向上させたモデル。

液晶サイズは2.8インチと小さくなったものの解像度はＶＧＡのまま。

無線LANは取り除かれた(オプションであるmini SD用無線LAN カードで追加可能)。

外付けでワンセグ放送を視聴可能(PIX-ST040-PU0・ピクセラ製)。

Advanced W-ZERO3[es]、通称アドエス。

初代と[es]の良いところを取り入れつつ、さらに小型化に成功したモデル。

電話として違和感の無いサイズに仕上がっている。

ジョグ機能内蔵カーソルキー「Xcrawl」の搭載などの改良も盛り込まれている。

外付けでワンセグ放送を視聴可能だが、チューナーはWS007SH用とは別物(PIX-ST060-PU0・ピクセラ製)。
流用は出来ない。

余談だが、そのワンセグチューナー(PIX-ST060-PU0・ピクセラ製)は、キャップ部分を外すとUSBコネクタが
出現するようになっており、PC用として（USB端子に挿入して）ワンセグ放送を視聴することが可能である。

これまでの集大成ともいえる機種。
ユーザーのかねてからの希望であったBluetoothを内蔵、ワンセグチューナーも搭載した。

液晶横のキーはイルミネーションキーとなり、スイッチで機能(テンキー⇔十字キー)を切り替えられる
タッチパネルとなった。

ただしアドエスで好評だった「Xcrawl」は搭載されず、操作性は若干悪くなっている。
またバッテリー容量が若干減っているため連続通話時間が減少している（アドエス７時間→本機種6時間）。

HYBRID W-ZERO3。

データ通信にNTT DoCoMoから借りたW-CDMA回線を使用することで通信速度が格段に向上した。
アドエスで好評だった「Xcrawl」も復活し、操作性も向上している。
OSはWindows Mobile 6.5になり、Windows Liveにもワンタッチでアクセスできる。

だが、W-ZERO3をW-ZERO3たらしめていたQWERTY配列キーボードが廃止されたため、この機種を果たしてW-ZERO3と呼んでいいものかどうかは意見が分かれるところであろう。