WCW 単語

544件

ダブリューシーダブリュー

4.3千文字の記事
  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • LINE

WCWとは、かつて存在したプロレス団体。現在、WCWの権利は全て、WWEが所有している。

概要

元々はNWAミッド・アトラティック・レスリングジム・クロケットプロモーションズ)が体で1988年11月に経営難で ターナー・ブロードキャスティングシステム(TBS)に売却され誕生したTBSプロレス部門の子会社団体。
発足当初はまだNWAに加盟していた為、NWA-WCWと名乗っていたが1992年NWA脱退後はシンプルにWCWとなった。そして、この会社がWWEを苦しめたかつ呆気ない終わり方を迎えた。

歴史

初期(エリック・ビショフ就任前)

TBS子会社という特質性もありWCWの社長会社の顧問弁護士などが務め、実権は本社から派遣された副社長が握る組織だった。

しかも、その最初の副社長ジムハードプロレス番組に少ししか関わってないということもあり、リックフレアーに最も似合わないギミックやらせ、それで激怒させて王座ベルトと共にWWF(当時のWWE名前)に移籍されるという失態を犯した。

所属選手に関しても、レックス・ルガー、ビッグバン・ベイダー、スティングといったNWAで活躍した人間メインロースターをっていた為、所詮はNWAに依存していた頃だった。

ちなみに、トリプルHアンダーテイカーファルークもこの頃に所属していた。

中期(マンデー・ナイト・ウォー)

94年にエリック・ビショフが副社長に就任すると、彼はWWFと全面戦争をすることを宣言。
手始めに、当時のWWFだったハルク・ホーガンランディサベージを引き抜くことに成功。
しかも、クリエティブ・コントロールという試合の勝敗やマイクアピールを自分で決められる権利を与えた。

そして、それを全面に出したのが1995年9月4日、「マンデー・ナイトロ」というWWEの「マンデー・ナイト・ロウ」と全く同じ日・時間帯に番組タイトルまでパクった番組を開始。しかも、サプライズとして、前日までWWFにいたレックス・ルガーがWCWに移籍。これにより、WWFvsWCWの戦争マンデー・ナイト・ウォー」が勃発した。

これだけに留まらずビショフはWWFに在籍している元WCW所属のレスラーが負ける試合ばかりを繰り返し放送ロウの試合結果をナイトロの生中継でネタバレ、 更には当時WWF女子王者であったアランドラブレイズに、ナイトロの番組内で 持参してきたWWF女子王座ベルトゴミ箱へ捨てさせると言う前代未聞の行為を敢行。いかにビショフがWWFを潰したいかが分かるだろう。

全盛期(nWoとゴーバー)

翌年の96年には、レイザーラモンディーゼルの引き抜きに成功。彼らに「WWFから来た侵略アウトサイダー」というギミックを与えるが、1ヶも経たないうちに大失敗の匂いが漂わせた。
そこに、テコ入れをしたのがハルク・ホーガン。二人を自身の仲間に入れ、を強調する伝説ユニットnWo」を結成したのだ。

このnWoの爆発的な人気を期に、視聴率もうなぎのぼり。更に、引き抜きもWWFのみならず、レイミステリオやエディ・ゲレロなどのルチャリブレクリス・ベノワディーン・マレンコなどのテクニシャンも移籍させるという(当時の)ジャンルの一流選手がWCWに所属していたのだ。

一方のWWFは悪戦苦闘。ステロイド裁判による信用の低下。正統路線からやりたい放題の過路線「アティテュード」に移したとはいえ、まだ人気は出なかったこと。ブレットハート解雇問題に巡り起きてしまった「モントリオール事件」を引き起こしたため、倒産寸前にまで追い込まれた。
だが、ここからWWF社長ビンス・マクマホンは悪のオーナーと化し、ビンスにしく抵抗したストーンコールド・スティーブ・オースチンの抗争を中心に逆転し始めたのはいうまでもない。

そして、97年になるとnWoとクリエティブ・コントロールによって引き起こされた「も負け役やりたくない問題」が発生。スティングの抗争後にホーガンハリウッド)とナッシュウルフパック)に分けたが、不透明決着ばかりでマンネリ化が見えた。
しかし、98年に無敵人「ゴールドバー」が人気者となったため、98年までは両番組の視聴率に大差はなかった。そう、98年までは…

破滅の指突き(フィンガーポーク・オブ・ドゥーム)

1999年1月4日、期しくもレッスルキングダムと同じ日(アメリカ時間なので厳密には翌日)。この日のナイトロメインは、ナッシュvsゴールドバーグのWCW王座戦。これより前のスターゲート(WCWのPPV)にて、ナッシュゴールドバーグからWCW王座を奪取したが、その決着がホールスタンガン攻撃という魅のない決着だったため、ナッシュが納得いかず、この日に再戦をすることになった。
40000人以上の観客がメインを楽しむ中、ゴールドバーグが突如、ストーカー容疑で警察逮捕されるというストーリーが発生。後に不起訴となり釈放されたが、時間まで間に合うかどうかの瀬戸際だった。
それを見たハルク・ホーガンは2ヶ前に引退したのにも関わらず引退試合という名の元、ナッシュとの対戦を要望した。ナッシュもこれに了承。

そして、始まったホーガンvsナッシュ対決ナッシュがホーガンをコーナーに追いつめると、ホーガンはナッシュに軽くを突く。すると、ナッシュが倒れホーガンがフォール。3カウントでホーガンが勝利し、WCW王座を奪取。

そう、軽く突いただけでWCW王座を獲得したのだ。

こんな終わり方に、観客は困惑する中でそれぞれのセコンドだったホールスタイナー(大先生)が祝福。そこにゴールドバーグが乱入し、一人で全員リング外に蹴散らすと、レックス・ルガーも現れ、ゴールドバーグに加勢するかと思いきや、なんとゴールドバーグを襲撃。nWoと共に、ゴールドバーグを手錠をかけ、スタンガンで気絶させ、背中nWoの文字を入れるという公開処刑リンチを行った。当然、こんな結末を見た客は大激怒した。

しかも、それらの悪評を助長するように、この日もWWFの結末を暴露したが、よりにもよって当時ビンスの子飼いで最も可がられていたザ・ロックとビンス側によって苛められていたミック・フォーリーによるWWE王座ストリートマッチでミック・フォーリーが勝つということをそのまま暴露。この結末を見たい視聴者数十万人がそちらに移ったため、この日がWCWの崩壊のきっかけとなった。

末期(やりたい放題)

ここから、WCWがWWFに勝った事例はなく、更にクリエティブ・コントロールを得たのがWWFで活躍した人間たちのみだったことに加え、前述の事件のようにやりたい放題。これに才のある中堅選手たちが危機感を抱き、次々とWWFに移籍。その中に、ビッグショークリス・ジェリコクリス・ベノワエディ・ゲレロという未来WWE王者がいたのだ。

この経営不振にエリック・ビショフが一時解雇、打開しようとWWFメインライター、ビンス・ルッソーを引き抜いたが、俳優にWCW王座を獲得させたり、族を試合に出させる、ゴールドバーグをヒールに転向させる、ルッソー自体がWCW王座を獲得するという衰退を更に加速させただけだった

8000万ドルの損失叩き出したWCWにTBSはついに切り捨てを発表。フュージェント・メディアベンチャー社による買収も計画していたがわず、2001年3月23日にビンスが日本円で3億円で買収し、延長戦を経て11月サバイバーシリーズ全にWCWは終了した。

終了後の影響

これでNWAを除き、全にアメリカ一の大手団体となったWWEだったが、ライバルが不在となってしまったことになり、アティテュード路線から再び正統路線へと変更。

WCWの後継団体と称されるTNA(インパクトレスリング)の台頭、日本で再び人気が上昇した新日本プロレスと提携したROH、そこで活躍した選手たちによって創られたAEWが現れるまで、マンネリ化状態。

更に、禁止技やNGワードなどの規制により、WCWとの抗争をべると、着実に衰退はしている。

ただし、これらの規制は未だにビンスがトップに立っていることがしているため、下番組のNXTでそれらの規制を緩めているトリプルHトップに立てば、RAWSDLの規制も緩めてくると期待されている。

また、WCW王座WWE世界ヘビー級王座として、2014年サマースラムまで存在し、WCW・US王座WWE・US王座として、現在でも現役。

王座一覧

WWEにも登場した王座

エリック・ビショフが就任する前までにあった王座

何のためにあるのか分からなかった王座

関連動画

関連リンク

関連項目

この記事を編集する

掲示板

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2024/04/25(木) 23:00

ほめられた記事

最終更新:2024/04/25(木) 23:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP