World of Tanks Blitz

World of Tanks Blitz とは Wargaming.net 社が開発・配信しているモバイル向けオンライン戦車戦ゲームである。 略称は「WoTBlitz」「Blitz」「wotb」など。

Blitz (ブリッツ) という単語はドイツ軍が用いた戦闘教義「電撃戦 (Blitzkrieg)」に由来する。

概要

ゲーム情報
ジャンル	アクション TPS
機種	【モバイル】 iOS Android 【PC】 Windows Mac Steam
開発元	Wargaming.net
販売元	Wargaming.net
配信日	2014年06月26日 (iOS) 2014年12月04日 (Android) 2015年12月17日 (Win10) 2016年03月10日 (Mac) 2016年11月10日 (Steam)
価格	基本プレイ無料 (アイテム課金)
その他	--
ゲームソフトテンプレート

同社のPCゲーム「World of Tanks」(通称 WoT) のモバイル版タイトルという位置付けで2014年6月にiOS版が配信開始。基本的な戦闘システムや登場する戦車のモデルはWoTのものを引き継いでおり、モバイルデバイスを持っていれば いつでもどこでも手軽にオンライン戦車戦を楽しむことができる。クロスプラットフォーム対戦に対応しており、iOS版とSteam版のように異なるプラットフォーム同士でも戦闘することが可能。

プレイヤーは戦車を操作して対人戦闘を行い、戦闘結果に応じてゲーム内リソースである経験値とクレジットを取得する（戦果が芳しくないなど、場合によってはマイナス収支になることもある）。これらを利用して車両を改良したり、より高性能な上位車両の開発を行う。

戦車には「Tier」と呼ばれるレベル区分 (TierⅠ～Ⅹの10段階) が設けられており、戦闘では自車両のTier±１の車両同士がマッチングされる。Tierが上がるほど高性能な戦車が登場する反面、腕前の優れたプレイヤーが増えるため、初心者のうちは低いTierのいろいろな車種の戦車に乗って練習を重ねてから、少しずつ上位の車両を開発するようにゲームを進めるといいだろう。

ゲームシステム

戦闘は7対7・制限時間７分のチームバトル。決着がつかず制限時間を超えた場合は引き分けとなる。

戦闘モード大まかに以下の4つに分類される。

• 通常戦🎲：ランダムに選択されたプレイヤー同士で対戦する、基本的な戦闘タイプ。「ランダム戦」とも呼ばれる。
• レーティング戦⚔：プレイヤーの個人レーティングに基いて対戦する戦闘タイプ（TierⅦ-Ⅹ車両専用）
• 遭遇戦：敵の殲滅または陣地占領が勝利条件となる、基本的な戦闘モード
• 優勢戦：遭遇戦のルールに加えて、複数ある陣地の占領と車両撃破数を点数化して競う戦闘モード（TierⅤ-Ⅹ車両専用）

モバイルゲームのためマップが狭い等のシステムの関係上、通常戦で陣地防衛による勝利はあまり容易ではない。一方、優勢戦では各陣地を占領する時間が比較的短く、試合が長引くほど陣地占領によるポイントが増えるため、敵の殲滅が難しそうな場合は優先して陣地ポイント奪取を狙ってみるのも一手である。

戦闘メカニズムの解説についてはWoTの項目を参照。ここではBlitzならではの特徴を挙げる

装甲と砲弾

「貫通アシスト」が導入されており、スナイパーモードで敵車輌を覗くと 各部位が貫通可能かどうかを色分けして確認することができる。 装填完了後に弾種切り替えが行える搭乗員（装填手）スキル「直感」を標準装備。 また、バージョン3.9よりプレミアム砲弾（いわゆる課金弾）のダメージ量が15％程度低下した。この変更により、各種砲弾を的確に使い分けて敵車輌の弱点を狙い撃つことの重要性が増した。

視界と通信

自車両が敵に発見されたことを3秒後に知らせてくれる搭乗員（車長）スキル「第六感」を標準装備。無線機モジュールは実装されておらず、視界に入った敵車輌の位置情報はすべてチーム間で共有される。

地形と移動

WoTとは物理演算システムが異なるため車輌が横転することはない。いくつかのマップには隠し要素が存在する。気になる人はトレーニングモードを使ってマップの隅々を探してみるといいだろう。（例えばマップ「大和港」ではドックの中にアヒルのおもちゃが浮かんでいる）

戦闘名声 ★★★☆☆

アップデート3.9より実装された、個人レーティングに置き換わる評価システム。戦闘終了後のリザルト画面にて、勇敢なプレイヤーを「賞賛」あるいはゲームルールから逸脱したプレイヤーを「通報」することができる。受理された賞賛・通報は該当プレイヤーに通知されるため、チャットのようなコミュニケーションツールとして使われることもしばしば（そのため賞賛が多い＝信頼できるプレイヤーは必ずしも一致しない点に注意）。通報の多いプレイヤーは一時的な戦闘禁止等のペナルティを受ける。

課金

課金（ゲーム内通貨のゴールドを購入）することで以下の要素が利用可能になる。

• プレミアムアカウントの購入 (戦闘経験値と取得クレジット+50%)
• クレジットやフリー経験値に変換
• プレミアム車輌の購入
• ガレージスロットの拡充
• 特殊迷彩の購入
• 車輌の未開発モジュールの一括購入、収益率の強化
• 搭乗員訓練、搭乗員スキルの促進
• プレミアム弾の購入（クレジットでも購入可能）
• など

主にゲーム進行を加速させる目的で課金することが多く、戦闘そのものが有利になるわけではない点に注意しよう。 プレミアム車輌も同様で、乗り出しが容易でクレジット収入が一般車両に比べて優れているが、戦闘における優遇は基本的にない。

コンテナ

いわゆるスマホゲームにおけるログインボーナス＆ガチャ要素。

「ボーナスコンテナ」は通常（1日3回）・大型（3日に1回）・特大（7日に1回）の3種類があり、中身は各コンテナによって異なるが、通常褒賞にクレジットや各種ブースター、レア褒賞としてプレミアム車両が含まれる形式が多い。

イベント報酬を「スペシャルコンテナ」として配布する場合もある。
例えば 2017年2月末に行われたイベント「ロスト・ディヴィジョン」ではフランス車両 FCM 50 t 及び AMX CDC やソ連車両 IS-2 が手に入る（かもしれない）特別なコンテナがイベント報酬として配布され、同コンテナはゲーム内ショップでも販売された。

アップデート4.8現在では、新車両の販売を従来の買い切り型ではなくコンテナとして販売する事例も増えてきている（例：T-34-3、AMX 30 1er prototype）

戦車

Blitzでは二十世紀中盤の装甲戦車が250種類以上登場する、車輌クラスは「軽戦車」「中戦車」「重戦車」「駆逐戦車」の4種類あり、それぞれ違った特色と役割を持つ。自走砲は実装されていない。

登場する戦車のうち、ニコニコ大百科に記事のある有名な車両の一例は以下のとおり

• アメリカ：M3中戦車、M4シャーマン、M24チャーフィー
• ソ連：T-34、KV-1、KV-2、IS
• ドイツ：IV号戦車、III号突撃砲、V号戦車(パンター)、マウス
• イギリス：チャーチル歩兵t戦車、クロムウェル、ファイアフライ、センチュリオン、チーフテン
• 日本：九七式中戦車チハ、三式中戦車チヌ、61式戦車
• フランス：ルノーB1、ELC AMX
• 中国：59式戦車

オリジナル・コラボ戦車

WoTと大きく異なる特徴として、史実には存在しないWGオリジナルの戦車や、他作品とコラボした架空戦車を積極的に取り入れている点がある。 これらの戦車は限定販売やゲーム内の期間限定イベントをクリアすることで入手できる。

• ガールズ＆パンツァー： Pz. IV Anko SP (IV号戦車)、Kuro Mori Mine (ティーガーI)、Hetzer Kame SP (ヘッツアー)、GuP Ha-Go (九五式軽戦車/迷彩のみ)
• 戦場のヴァルキュリア： Edelweiss、Nameless、Lupus
• ウォーハンマー40,000： Predator、Vindicator
• オリジナル： O-47 (メカニックデザイナー大河原邦男とのコラボ戦車)、T6 Dracula、Helsing H0

ちなみにガルパンとのコラボ戦車は (Ha-Go 以外は) WoTのようにMODによるスキン変更ではなく別個の車両として実装されている。Anko SP のみだが戦闘時の搭乗員ボイスが西住みほ仕様になる。

関連動画

関連コミュニティ

関連項目

• World of Tanks
• オンラインゲーム

関連リンク

• World of Tanks Blitz Asia 公式サイト