1977年にアンディ・パートリッジ、コリン・ムールディングを中心に結成。
音楽性は、
と変遷していったが、どこかひねくれたポップセンスは一貫していた。
ミュージシャンでのファンは多いものの、大ヒットした曲はお世辞にも多いとは言えず、「玄人受け」の典型とも言えるバンドであった。
初期メンバーはアンディ・パートリッジ(Vo,G)、コリン・ムールディング(B)、テリー・チェンバース(D)、バリー・アンドリュース(KB)の4人。1978年にヴァージン・レコード期待の新人として荒々しいギター、アヴァンギャルドなキーボード、独特なポップセンスを兼ね備えたアルバム「White Music」を引っ提げ華々しくデビューしその独創的な音楽はイギリス国内で注目を集める。
その後、ライブバンドとして各地を回り着々と人気を獲得していく
順風満帆かと思われたが、セカンドアルバム「Go2」発表後、1979年にアンディとバンドの双璧を成していたバリーが脱退してしまう。後釜として、デイブ・グレゴリー(G)が加入。これをきっかけに、XTCの音楽はポップロックにシフトしていき、変態的な曲に凝り過ぎずポップ過ぎず絶妙なバランスで駆け抜けるアルバム「Drams and Wires」を完成させる。以降、「Black Sea」「English Settlement」といった、ビートルズ、キンクス等の英国ポップの意匠を受け継いだ傑作アルバムを発表する。
しかし、この頃より、リーダーであるアンディのステージ嫌いが顕在化、ライブ活動をやめてしまい、作曲に関与しないテリーが脱退する。以降3人体制となり、スタジオワークにのめり込むようになる。その成果として、「Mummer」「The Big Express」を発表、いずれも非常に凝ったアレンジが特徴のアルバムであるが、売り上げとしては芳しいものではなく、所属するヴァージン・レコードと軋轢を生んだ。
打開策として1986年にはプロデューサーにトッド・ラングレンを迎えたもののアンディとの喧嘩が絶えず、その様子は現在でもある意味伝説として語り継がれている(そしていまだに仲が悪い)。このような険悪なムードの中制作されたアルバム「Skylarking」がリリースされたが、ブリティッシュポップの極みとも言うべき流れるような良質なメロディーとハーモニーが展開され、高評価を得た。更にシングル「Dear God」はアメリカで大きな反響を呼び、知名度を上げることに成功した。
また、変名バンド「The Dukes of Stratosphear」としてもアルバムを発表、本家に勝るとも劣らない評価を得ている。
その後、「Oranges and Lemons」「Nonsuch」といった力作を発表したものの、レーベルとの対立は頂点に達し、契約を解除。さらに、デイブが脱退し、しばらくの間を沈黙することになる。
そして7年経った1999年に「Apple Venus」を発表、相変わらずの凝った楽曲で健在であることを見せた。しかし、2000年に「Wasp Star」を発表後に再び沈黙。コリンも脱退し、事実上の解散状態となっている。
前述にも記述したデビューアルバム「White Music」は常識外れの個性を音楽に殴りつけたが如くテンション高めで明るい雰囲気を醸し出させる楽曲がズラりと揃っている
特にバリーの操るキーボードがこれでもかと言わんばかりの出しゃばりっぷりを見せつけ多くのポップソングに毒を塗ってコーティングしている
どんなクソみたいな曲でもポップだ!と明るく歌う「This is Pop」、バグった男の歌が聴ける「I'm Bagged」、アンディが手がけシングルカットされたヒット曲「Statue Of Liberty」、原曲からかけ離れ、もはや別曲と化した最初で最後のカヴァー曲「All Along the Watchtower」など最初から最後まで飽きさせないパンキッシュなサウンドで駆け抜ける名盤
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最終更新:2024/03/29(金) 10:00
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