490
151 ななしのよっしん
2016/12/04(日) 05:09:00 ID: /BW/n1tRDQ
監督は歴史の研究したら、普通に修士論文くらいは書けるだろうな。
大学生活の中で映画を300本以上見たけど、物語・表現・史料的な面で突っ込み所がほぼ無い映画とかありえねえよ。
表現が面白い映画は「パプリカ」とか「マインド・ゲーム」とかもあるけど、宿命的に物語が難解になったりすることも多い。あとは物語的に面白くても、なんだかんだ辻褄が合ってなかったり、史料的にこだわってる映画となるとぐっと少なくなる。
生活を丁寧に描く所からくるのか、身内の不幸を見ているような感覚。観終わって数日後とかにもじわっと来るのも今までにない。
戦争とかを題材にする場合、「日本のいちばん長い日」やみたいにマクロに見るか、「火垂るの墓」みたいにミクロに見るかは大問題だと思うけど、片隅の描写から世界が見えるという描き方に感動した。
152 ななしのよっしん
2016/12/04(日) 05:20:54 ID: /BW/n1tRDQ
小説とかも大抵、個人に焦点を当てたミクロな視点がほとんどで、「君の名は。」もなんだかんだこの部類に入ると思うし、「ガラスのうさぎ」とか戦争ものもそういうのが多い。
一方で「シン・ゴジラ」とかは社会に焦点があって、むしろこういうのは「日本沈没」とか昔の文芸作品っぽさがあるなと思いつつ、心情描写が甘いとも思っていた。
おまけに、ディズニーの24コマフルアニメや、よくある日本アニメのトメ絵や中抜きの技法に対しても、一線を画そうとする新しさ。そして、映画を語る上で少し忘れられがちな音響にも気配りがある。しかも、それが少なからずクラウドファンディングから支えられたという事実。
比べる対象がおかしいと言われればそれまでだけど、今年のベスト映画を選べと言われれば「この世界の片隅に」しかない。これ以外には無い。
153 ななしのよっしん
2016/12/04(日) 05:39:48 ID: /BW/n1tRDQ
連投で申し訳ないけど
自分はずっと「誰も知らない」っていう是枝裕和監督の映画が好きで、ネグレクトを受けて学校にも行っていない、そういう絶望的状況にある子供たちが主人公なんだけど
子役にはオーディションで選んだ素人同然の子供を使って、ただ普通に遊んでるだけの映像とかも使いつつ、ドキュメンタリー調に編集して映画にしちゃったという異質な映画で
でも最後には、学校でいじめられて不登校の子が新しい家族として増える、って要素があるんですよ
単純に突き合わせても仕方がないけど、「誰も知らない」と「この世界の片隅に」に意外と共通項があると思ったのと、絶望の中から希望の光が見えるやつに自分は弱いということを実感したわ
いつかもっときちんと文章にしたいけど、駄目だ
154 ななしのよっしん
2016/12/04(日) 05:56:52 ID: +cmGK91J5G
>>148
うん、本当に文章が読めない人みたいだね
このスレで君の名は。を出している人は「何故こんなのが売れて、この素晴らしいこの世界の片隅にの方が日影にいるんだ」的ニュアンスでマウント取ったりするから、そういうのはみっともないし荒れるから止めなさいねという話の流れだったの
それをあなたが「君の名はと比べられてもこっちはへこたれないぞ!」って言ってるから、いや、比べているのはこの世界の片隅でのファンの方ですよって話なの
戯言を跳ね返す力ってね、そもそも向こう(君の名は)から出張してきて戯言なんて飛ばしてないって・・・客層が両者かなり違うから
自分は正直世界の片隅にの方が好きだから、比べてマウント取るのは止めてほしいだけ
その上君の名はと世界の片隅両方見たわけでも無いのにワーワー言ってわざと草大量に生やして、字が読めない人っていうよりちょっとおかしい人みたいだから何やら気持ち悪くなってきた
スレチになるからこれ以上は止めるけど、本当にちゃんと文章読んだほうがいいと思う
わざと人を煽るような子供じみた真似も
155 ななしのよっしん
2016/12/04(日) 06:38:42 ID: b+vicU9g1b
火垂るは原作から入ったか映画から入ったかで印象変わりそうな気もするな
野坂氏の文章はどこかカラッとしたところがあるから
片隅は相違ってほどの相違もないと思うんだけど
原作読んでない知り合いから何で哲は急に豪気なキャラになったのと聞かれて
そう言えば映画ではガキ大将的な側面さほどピックアップされてなかったから
印象変わったりするのかなと
156 ななしのよっしん
2016/12/04(日) 07:28:22 ID: b+vicU9g1b
>>154
連投&横レスで悪いんだけど話をこのスレに限定しちゃうと
比較する輩がいてけしからんみたいなレスはあれど
マウント取ってるようなレスは問題視するほど多いか?
>>38はこの映画に好印象持ってないみたいだし>>47とかは単なる引用じゃね
157 ななしのよっしん
2016/12/04(日) 08:10:43 ID: b+vicU9g1b
すまん寝起きで文章よく読めてなかった
>>156はズレたこと言ってるな撤回させてくれ
158 ななしのよっしん
2016/12/04(日) 08:12:43 ID: +cmGK91J5G
>>156
ごめん 「このスレで」はいらない言葉だったね
両者を比べて叩く人は沢山見たけど、このスレでは居ないわ
比べるにしても両方観てこっちの方が好きだったって意見は別に悪いと思ってないし
それはマウントとかじゃなくて感想だと思うから
見ても無いのに他の映画の名前出して草大量に生やす人個人にイライラしてしまっただけだった ごめんね
159 ななしのよっしん
2016/12/04(日) 08:16:05 ID: AdqpqPpaMs
>>155
映画から入って原作読んだけど印象変わるって程でもなかった
というか哲は豪気なキャラになったっていうかすずに会えて浮かれてんのかなっていう印象だった
りんのエピソードとかも含めて原作の取捨選択上手いと思う
160 ななしのよっしん
2016/12/04(日) 08:33:06 ID: /n1RWO5mCm
>>154
噛み合わないなぁw なんで俺が草余計に生やしたかの真意も理解してくれてないし
もうこれ以上はいいんだけどwwww
マウントを取るって何?こういう表現初めてみたんだが意味だけおしえてくれませんか?
格闘技だっけ?犬の行動だっけ?掲示板でレスポンス交わし合うのに必要な要素とは
思えないんだけどなぁ
161 ななしのよっしん
2016/12/04(日) 08:37:49 ID: OD8YUsBaBy
162 ななしのよっしん
2016/12/04(日) 10:56:34 ID: qEznmeR4Wz
Twitterでこんな名前の人がいた
「この世界の片隅でアベ打倒!!」
もう完全にこういう人達の棍棒として使われ始めてるので
作品を汚されたくないファンは止めたほうがいいと思うぞ…
163 ななしのよっしん
2016/12/04(日) 11:20:22 ID: xrux65xc3Q
すずさんと義姉さんも可愛い姪、娘を殺されたのに全くアメリカを恨んでいる描写が無かったのが印象的だったな
アメリカ軍から配られた食料を「美味しい~」と言って食べているシーン
そうかこれが戦後日本の復興出来たんだなと
164 ななしのよっしん
2016/12/04(日) 18:51:00 ID: nHQDEOe9rN
165 ななしのよっしん
2016/12/04(日) 18:53:58 ID: JhejZ35c1t
また見に行ったらこんなん気がついた
・焼夷弾の火を消そうとするすずさんのもんぺに着火→以降のシーンでは焦げた部分が継ぎ接ぎになっている
・北条家の箪笥の取っ手は金属製→後半では金属の強制買取のよって木(紐?)の取っ手に変わっている
・晴美「航空母艦はおらんね」→1945時点で日本側の空母は数隻を残してほぼ沈没、呉空襲でさらに一隻
・最後の少女の着ている服は晴美の服→小さいので継ぎ接ぎで布を足している(足した布は晴美の防災頭巾のものを使用)
・すずさんが風呂場のドアに投げつけるたわし→原作だと亀の子だったがアニメだと棒たわし?に変更 当時どっちがメジャーだったのかは不明
・すずさんが哲のいる納屋のドアを開け閉めする部分、ドアが劇中数少ないの3Dか?
・兄の従軍マンガの一回目、よく聞くとサブリミナル的な効果なのかBGMに不気味な低音がずっと流れている
・占領軍の車とは逆の方向の広島から灰色になった人たちがゆっくり歩いてくる
・哲の横で縄跳びをする子供たち(大縄に入るタイミングを伺う細かい描写が細かい)
・海軍病院から帰る晴美、階段を最後ジャンプして一段抜かしする(子供はやる)
・ラストの北条家のみんなが後ろをむいて立っているカット、周作の髪の毛がよく伸びている
アラン・ムーアのフロム・ヘルもこれぐらい本気な監督に映画化してほしかった(小並)
166 ななしのよっしん
2016/12/04(日) 19:41:55 ID: o7Go5feoEK
右にも左にも触れてほしくないと思う尊い映画ほど穢されるもんだな
流れてくる情報見てるだけでもこだわりに戦慄する
日常系フェチ映画だ
167 ななしのよっしん
2016/12/04(日) 19:54:33 ID: n2XUXga2AB
妙なイデオロギーでもってこの作品見てるヤツなんて、それ以外の普通の視聴者に比べたら本当に微々たるモンなんだから気にしなくてよろしい
ブルーレイでリンさん絡み追加した完全版作ってくれないかなあ
168 ななしのよっしん
2016/12/04(日) 20:10:53 ID: yO78V7JmJb
玉音放送を聞いて激昂したすずに少し驚いた
そのまま受け入れるのかと思ったので、浦野家と同様えっ となったわ
そしてそれが自分が我慢してきた、できた理由こそ戦争だからという事
我慢した自分はいったい何だったんだ、という事がわかり涙腺ダイレクトアタック
火垂るの墓は二度と見れない(悪い意味ではなく辛すぎて)と思ったが、
この映画はもう一度見たいと思える映画だった
169 ななしのよっしん
2016/12/04(日) 20:20:19 ID: qEznmeR4Wz
菅野完とか町山智浩とか東浩紀とか宇多丸とか
明らかにそっち系の評論家が絶賛しちゃってるのがまずいんだよなあ。
同じにされたくないので感想を大きな声で言いにくいって人も見た。
170 ななしのよっしん
2016/12/04(日) 20:28:36 ID: 2qmSHjeMDa
>>168
勝てば官軍だからこそなんとか我慢出来てたってのはあるだろうな
171 ななしのよっしん
2016/12/04(日) 20:59:26 ID: J0BG5+1VoC
俺は「同じにされたくない」と言ってる人と、その裏にある自分の攻撃性やイデオロギーに対する無自覚な無限の肯定感こそ嫌いだけどね
172 ななしのよっしん
2016/12/04(日) 21:50:45 ID: oQ/LrMiGpR
気になってたから今日見てきた。
パンフレットにもあるように、語ると言葉に縛られてしまいそうで、でもこの感情は表現したくて、と言う状態。
面白い、と言うより胸いっぱいになる感じ。
全てをひっくるめて生きるって事なんだろう。
173 ななしのよっしん
2016/12/05(月) 00:34:02 ID: FH98na49ez
風立ちぬのときもそうだったが、なぜこの映画に政治メッセージを
読み取れるんだ?一要素として、政治・戦争・イデオロギーはあるかもしれんけど、
主題はあくまで一人一人が懸命に生きる日常パートだろ。
174 ななしのよっしん
2016/12/05(月) 01:28:32 ID: 86q82frobD
[映画批評] この世界の片隅に[物語の解釈講座・番外編]
http://s
175 ななしのよっしん
2016/12/05(月) 02:18:18 ID: JhejZ35c1t
原作(史実)だと終戦しても更に台風が来て人が100人以上死んだりしている。
物語の人々は戦争に限らずあらゆる種類の災いや不幸・理不尽に対して翻弄されながらも日常を営み続けることで立ち向かう話なんだと思う
あと大きな出来事の死者や損失が世界的な視点だと只の数字や史実的データになってしまうことに対して本作はその時その場所で生きていた一人ひとりの人生も輝いていたんだ的なことを映し出すために片隅的視点から描こうとしているのでは
映画だとミッション8ミニッツとかが描こうとしてるものと近いんじゃないですかね?
176 ななしのよっしん
2016/12/05(月) 09:01:43 ID: qEznmeR4Wz
>>173
原作者が国会前の安保法反対デモに参加するような人なので
バイアスかかってるんだろうなとは思う。
高橋哲哉の「憲法が変わっても戦争にならないと思っている人のための本」にも
井筒和幸や室井佑月と並んで寄稿しているし。
ただそれはあくまで原作者の話であって片渕監督のことではない。
実際原作から変更された箇所はいくつもあるわけでさ。
177 ななしのよっしん
2016/12/05(月) 09:15:08 ID: pQfdhV2QP+
178 ななしのよっしん
2016/12/05(月) 09:32:50 ID: q2+YZxd858
>>174
どんな映画にも訴えたいメッセージはあると思うよ
ただ政治的メッセージとなるとそんな作品はそこまでないと思う
観る人の政治的メッセージの範囲がだだっ広いこともあるしね
179 ななしのよっしん
2016/12/05(月) 09:35:33 ID: J0BG5+1VoC
自分の気に入らないイデオロギーを叩くのにバイアスとか偏向とか「政治的」って言葉使うやつ多すぎ問題
180 ななしのよっしん
2016/12/05(月) 12:26:36 ID: U5NPtSnoeM
>>179
その言葉を使うのが何故いやなのか
はっきり書かないと伝わらないよ
ほめた!
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