103
61 ななしのよっしん
2016/01/05(火) 02:17:43 ID: CioBOFpyZR
善行と悪行の区別って相対的な面があるからね。
時と場合、人の心によっては悪行を堪えたこともまた善ではある。
特に、心の在り方としての善悪を指す場合、
因果関係がどうであったかより、その時心が何を考え何を想ったかを見るので。
カンダタは、普段なら蜘蛛一匹の命なんかまるで考えもしないんだろうけど、
その時はきまぐれでも何でも、蜘蛛とはいえ殺しちゃ可哀想だと思った。
だからその瞬間のカンダタは善悪を認識し、悪を為そうとはせず善くあろうとした。
悪心に打ち克ったその瞬間のカンダタの心は、確かに善だったとも言えるのよ。
62 ななしのよっしん
2016/08/28(日) 00:29:34 ID: 6BusdrRR6z
結局お釈迦さまがカンダタに求めていた「正解」がわからないからどうしても理不尽に感じるんだろうね。
他の罪人を一切気にすることなく極楽まで登って来ることを求めていたのか、それなら後から来る他の罪人はどうなるのか、特に善行を積んでいないのに彼らも極楽に受け入れるのか、あるいはカンダタ一人を受け入れて残りは地獄に返すのか、そんな希望を吊り下げておいていきなり奪い取る行為が許されるのか。
それこそ>>52の言うように「最初から糸が切れることは織り込み済みだった」って考えた方がしっくり来るような違和感。
63 ななしのよっしん
2017/04/22(土) 18:44:27 ID: cCT2TDwx+C
Wikipediaの脚注リンクからたどれる小林信彦氏のCiNii論文読んだけど、文体が『わかってない俗説が出回ってるのににイラッときてるマニアの人』みたいな口調に思えてクスッとなる。論文自体の内容は凄く参考になった。
64 ななしのよっしん
2017/06/01(木) 07:35:59 ID: faNqfZGQns
65 ななしのよっしん
2017/06/09(金) 09:31:19 ID: 8t4xzLFZ41
>>49
「恐怖には鮮度があります」というやつか。
足掻くほど万策尽きた時により深く絶望するというのもあるが。
66 ななしのよっしん
2017/07/10(月) 13:18:01 ID: HYLTv0gTVj
自分が子供のころに聞いたのは
糸を垂らしているのはカンダタが見逃した蜘蛛であり
生前の善行への報いであった
だがカンダタが天に届くほど大きな声で「これは俺のものだ!」と叫んだため
蜘蛛は糸を切ってしまった
お釈迦さま「あーあ」
蜘蛛はカンダタに恩を感じ救おうとしたが
カンダタの素の姿に幻滅したとかなんとか言われてた
67 ななしのよっしん
2017/08/26(土) 23:32:24 ID: Ndg7trKvBk
ただの気まぐれに意味はないし端から救う気なかった説
生殺与奪握ってるし懸命に登り終えてもどうせ落とすんだろうなって幼心に思ったもんだ
当時は悟りの意味知らんし仏もいい趣味持ってんなとしか
68 ななしのよっしん
2017/10/04(水) 14:49:34 ID: kagGtEg7+y
基本は「人類はみな悪人である」『から』
「カンダタは特別ではない」、誰でも同じ
「『救いの力量』を疑った」から落ちたが
実は『カンダタには皆を救う力があった』
カンダタが信じなかったのはカンダタ自身
状況に流され機会で変わり得る普通の人間
普通の人間の普通の運命たる無常『故に』
仏教で学び自らが仏陀になれると『先ず』
信じ、他の人に仏教を広める事で『実現』
すると望めないと「仏教徒ではない」、まぁ仏教の要所だな
69 ななしのよっしん
2017/10/04(水) 14:57:10 ID: kagGtEg7+y
・・・まぁ実は、資本主義のたとえと「誤解されている」
キリスト教の開祖自身が説いた数少ないキリスト教の精髄
「大きな富を持つものは増やして、褒美に更に与えられ」
「小さな富しかないものは隠して、罰に取り上げられる」、
その「冨」とは「天に積む冨」=福音=キリスト教開祖の
メッセージだから、布教しようと動機づけられない時点で
既に「冨」を「自身のものとして」持っていない『上に』
それを広めないなら、そのわずかな「冨」をも失うだろう
「冨」を広めたくなる程に福音(=喜ばしい知らせ!)を
己の物にした上で広めるなら更に得る、まあ教育は皆そうだな
70 ななしのよっしん
2017/10/04(水) 15:05:30 ID: kagGtEg7+y
どちらも「対話の人」であり、「一対一の対話」という
「か細い蜘蛛の糸」「遠回りの道」こそが「正解」で、
いま持っている「冨」を増やす=教えを深める為に
「最も効率の良い手段」である、というたとえだ。
「集団化」=「数量」=代替可能物という認識
『アグニ』(または他の集団としての価値)、
そのものが「地獄の業火そのもの」なんだ。
芥川さん以外は別名でも呼んでいるけど、
それが芥川文学の『火の魔神』なのは
文学史上の史実だし、そのインドの
「現状・事実」を救いの対象たる
「地獄」扱いするのが仏教だな。
※これがインド以外だと、別の名前になる訳ですよ
71 ななしのよっしん
2017/10/04(水) 15:23:26 ID: kagGtEg7+y
「一対一の全身全霊の対話」に
人数や程度などの数量の要素は「ない」ので、
数量を数量たらしめる『量化』、或いは同様に
(実は芥川さんの個性の基盤)
『蜘蛛ですが教えてD先生1』の『構築』
(如是力タイプ6)による機能「不安」等に悩む
(最優位の機能系統だからね)芥川さんには
「(量化前提の)相殺も並列も起きてない環境」
(=不安の舞台、自体がない)は実現されるべき、
この環境を破壊する数量世界のルールの持ち込み
『ダメ。ゼッタイ。』 という裏事情もあったり。
数量化という危険薬物には手を出しちゃダメよー。
72 ななしのよっしん
2017/12/18(月) 23:16:01 ID: 77N519dpOr
まあ寓話ですから
仮にカンダタが自分だけ助かろうとしなければ、お釈迦様はちゃんと登ってきた罪人全員を受け入れてくれたと思うよ
カンダタを「地獄にもいい奴がいる」「地獄の在り方は間違っている」っていう前例にして、地獄と極楽の境界をなあなあにしたかったんだと思う
けれど結局、駄目な奴はどこまでいっても駄目な奴っていう答えにしかならなくて、地獄の正当性が証明されちゃった
次の改革のチャンスはいつになるのかわからない
73 ななしのよっしん
2018/04/29(日) 11:42:11 ID: E/KXOqJf/Q
最近、気づいたけど「蜘蛛の糸」的価値観に支配されているから日本は、
労働環境や個人の人権が守られないんだと思う。
自分より他人を大事にするなんて美徳でもなんでもない。
自分の幸福・自分の権利・自分の救済が一番大事なんて当たり前。
自分より他人、自分より会社、自分より国なんて考えてる人が多いから、どんどん国ごと沈んでいくんだ。
74 ななしのよっしん
2018/04/29(日) 12:16:43 ID: 3creF1KiN1
>>73
自分より他人を大事にするなら会社や国も個人を大事にするべきであってその部分が弱いのが問題なんだろう
あと情けは人の為ならずと言うようにいずれ自分に返ってくるという意味で他者を大事にするのは必要
75 ななしのよっしん
2019/04/12(金) 10:45:45 ID: 77N519dpOr
76 ななしのよっしん
2019/05/01(水) 12:43:19 ID: KRi+R/lGhy
釈迦は仏性の象徴じゃないかな。
蜘蛛を踏まなかったという生前(前世)の因で、地獄に堕ちても蜘蛛の糸で極楽へ登れる(成仏)可能性という縁ができた。
しかし仏に成るためには、他の亡者(衆生)も共に登らせる(済度)ぐらいの思いがないとダメだった。
でもたった一人の一生に一度の善行にも、全ての苦しむ衆生を救う力があるとも言えるんだよね。
77 ななしのよっしん
2019/09/22(日) 19:13:27 ID: Ugtxs0Mcwa
ブロリー「クズを見つめたら 所詮クズで やっぱりクズでした」
78 ななしのよっしん
2019/12/18(水) 14:35:03 ID: VPsa2RTf3Y
79 ななしのよっしん
2020/01/17(金) 10:45:18 ID: S8W9QqBx9t
仏は何も関与してないんじゃないか?実際、小説だと眺めていただけっぽいしただ蜘蛛に全てを任せて、
救おうが救うまいがどちらでもよしって考えたんじゃね?それで蜘蛛はカンダタに絶望したから糸を切っただけ
80 ななしのよっしん
2020/02/08(土) 18:28:29 ID: c8cFp9HOd4
81 ななしのよっしん
2020/06/04(木) 10:10:49 ID: S8W9QqBx9t
よく仏はカンダタを救わなかったから酷いとか言われてるけど、仏はカンダタのために糸を出したんじゃなくて、蜘蛛のカンダタを助けたいという願いを汲んだのでは無いの?助けられた蜘蛛からみたら恩人であるし、でもカンダタの外道な面を見てしまったから自分から糸を切ってしまったと
82 ななしのよっしん
2020/06/04(木) 10:21:13 ID: S8W9QqBx9t
やっば昔同じレスしたこと忘れてて同じことほざいちゃった忘れてくれ
83 ななしのよっしん
2020/06/04(木) 10:27:42 ID: VhXD34FXSN
まあ、仏教の正式な経典ならともかくこんなのはしょせん芥川とかいう昔の三流小説家の書いた駄作にすぎんよ
おかしな点は芥川がアホだからでファイナルアンサーしとけばいい
84 ななしのよっしん
2020/06/04(木) 10:41:55 ID: p9TxKat0+o
文豪を三流扱いはさすがに草
神格が人間様に優しくしないのは解釈違い()です!ってはっきりお気持ちしようぜ
85 ななしのよっしん
2020/06/30(火) 14:00:34 ID: 1fbyzg3n1A
要するに、他の極悪な亡者が登ってくるのを阻止してないのがおかしいという批判だな
しかし、突然狙った場所で糸を切れる神通力があるなら、
極悪な亡者だけ地獄に投げ落とすのは、簡単じゃね
問題はまず先頭の男を救うかどうかだろう
86 ななしのよっしん
2020/07/01(水) 02:57:11 ID: Pm4X7fwQjo
>芥川とかいう昔の三流小説家の書いた駄作
いやこれは元々ははてしなく歴史の古い宗教説話だぞ
カラマーゾフの兄弟の中にそっくりの話(天使がお婆さんにネギを差し出した話)があるだろ
トルストイにもあってロシア民間に広く伝わっていたことがわかる
北欧や南欧のキリスト教説話にもある
それをアメリカ人が仏教説話化したものを、さらに芥川が小説化したものだが
途中の経緯だとか大本の起源はいまだにわかっていない
87 ななしのよっしん
2020/07/02(木) 20:53:31 ID: IojU0Es3P/
友達はいないからノートに猫の絵を描く
友達はいないからやせた子猫の絵を描く
88 ななしのよっしん
2020/11/05(木) 16:49:38 ID: uNPvddvFpv
89 ななしのよっしん
2021/03/23(火) 00:29:26 ID: Pm4X7fwQjo
極悪人のカンダタが一度クモを助けただけなんだから
クモの糸くらい儚いチャンスしか与えられなかった、で自分は別に何の不思議も感じたことはないけど
でも宗教説話なんて読んだ人それぞれで
別に仏様がゲイのサディストだったからとかでもいいんじゃないの
90 ななしのよっしん
2021/04/01(木) 21:09:08 ID: cukKn1XVWF
某所で、「お釈迦様は何も感じたり、考えていない」っていう考察を読んでびっくりした覚えがある
かぐや姫に出てくる天人もそうだけど、人外の者に人間らしい心の機微を当て嵌める事自体が筋違いで
原文では「悲しそうな御顔をなさりながら」「浅間しく思召されたのでございましょう」と書かれているが、これはミスリードに近くて
あくまで第三者の主観的視点で情景描写をしているに過ぎないのよね
事実、「しかし極楽の蓮池の蓮は、少しもそんな事には頓着致しません」と書かれるし、そこの情景描写は冒頭の描写とほぼ同一
「極楽ももう午に近くなったのでございましょう」とあるように、不変の世界なのよな
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。