タキシード仮面とは (タキシードカメンとは) [単語記事]

タキシード仮面とは、格闘少女マンガ「美少女戦士セーラームーン」に登場するキャラクターである。
声：古谷徹(無印～セーラースターズ)、野島健児(Crystal)

私はタキシード概要仮面☆

主人公・セーラームーンこと月野うさぎの恋人である地場衛
（ちばまもる　原作：高校生　アニメ版：KO大生）が変装し、セーラー戦士達を支えるお助けヒーロー。

･･･なのだが、主な役目は戦闘中のセーラー戦士に、キザな激励を送る事。ぶっちゃけそれ以上の活躍は無いに等しく、敵と直接戦っているシーンはあまり無い。主人公を差し置いて戦ったら絶対勝ってしまう！ほど強い設定のキャラというわけでもない。

それどころか敵に捕まって洗脳されセーラー戦士たちに襲いかかったり、今だったら間違いなく問題になるだろうセクハラ発言(例：ピチピチフレッシュ、水着美女の花園サマービーチ etc・・・)の数々を中学生の少女たち相手に涼しい顔して吐きまくる、たまに近所にいるタイプの怪しいお兄さんそのもの。
実際、うら若き美少女戦士達への劣情を催さざるを得なかったようで、ドラマCDにおいては中学生の恋人以外にも、
脳内で彼女らを嫁にしたり愛人にしたり妹にしたり姉にしたり秘書にしたり、美少年っぽい少女はサディスティックなパワハラでイビり倒したりと妄想し放題の変態であったことが暴かれるが、ルックスが良かったので「ただイケ」効果で大体許された。

ちなみに彼に戦闘能力が無い訳ではなく、原作では技名付きの攻撃も持っている。だがアニメでは一切使用しなかったために、ピンチの時に薔薇を投げるだけの人というイメージが付いてしまった。
一応彼がセーラー戦士と比べて戦闘力に欠けている理由はあって、前世から地球自体と精神などを共有しているため敵キャラたちが地球に害を及ぼせば及ぼすほど力が奪われてしまうのだ。つまり地球に来る敵が悪い。
地球を守るために衛星と太陽系惑星を守護に持つセーラー戦士が戦っているので、彼がヒロイン枠になってしまっているのは設定上仕方ないことではある。

本編では辛くも性犯罪を犯す一歩手前で踏み留まっていたようだが、同じ「キザな美青年で女好き」＋「あんまり戦わない」＋「CV 古谷徹」キャラでも、ドラゴンボールのヤムチャのほうがずっと無害だと思わず感じてしまう方も。

しかしながら当時の視聴していた少女たちからの人気はすさまじく、Aさん「一番好きなアニメキャラだった！」（当時11歳）、Bさん「彼が初恋の人だった！！」（当時9歳）、Cさん「理想の男性像だった～!!!」（当時6歳）、Dさん「抱かれたい男1位だった♥」（当時4歳）などなど、ファンは現在の20代前半～後半くらい、いわゆるセラムン世代に多く見られる。
項目「初恋ブレイカー」にもあるように関連動画を観てその心を砕かれた人も多数なのだが。

誤解の無いように記載しておくが、上記の変態言動はあくまでアニメ版のみであり、原作、実写、ミュでは一切見られない(アニメの印象が強すぎるのか出てくるだけで「変態仮面 ww」とコメントされてしまう)

ちなみに、彼の着ている服はその名の通りのタキシードかと思いきや、厳密な被服学の見地からは「燕尾服」と分類される（上着は燕尾になってないのに）。より正確に言うと燕尾服の尾を切り取った「メスジャケット」という種類の上着である。燕尾服は今でもなお「ホワイトタイ」と呼ばれる正礼装用のガチな礼服なので（一例を挙げると、スウェーデン王室が出席されるノーベル賞祝賀晩餐会ではこのホワイトタイがドレスコードとして指定される）、例えば蝶ネクタイは白色であったり、靴はエナメル革のオペラパンプスであったりといったように、頭のてっぺんからつま先に至るまで、素材や色に厳格な規定がある。これに対して彼の装いは、燕尾服の正礼装に準じつつもサスペンダーの使用が見られないなどといったものになっている。細かくは以下の表を参照していただきたい。まったく、めんどうな奴だ。

また、仮面といいつつも被服を除けば「メガネorグラサン」のみであるので、寧ろ仮面というよりは単なる変装変人(変態？)であるはずだ。本当に、面倒なヤツだ。（仮面ではないだけに）

	燕尾服	タキシード	こいつの服装
ネクタイ	必ず白の蝶ネクタイ	黒の蝶ネクタイ	白の蝶ネクタイ
ベスト	必ず白のベスト	黒のベストまたはカマーバンド	白のベスト
サスペンダー	必ず白	黒	着用せず（おそらくベルト着用）