マトリックス

マトリックス (Matrix) とは、 元々のラテン語では子宮。英語では何かを生み出す、または生み出すもの（背景・概念・機能等）を意味する。 ウィリアム・ギブスンに代表されるサイバーパンクSFにおける用語。 アメリカの映画シリーズ、および同シリーズの第1作。この項目で記述。 日本のゲームソフト開発会社。

『マトリックス』 (The Matrix) とは、アメリカの映画シリーズ、および同シリーズの第1作である。

概要

第1作は1999年公開。日本公開は同年9月11日。撮影に要した期間は25週間118日。

ジョエル・シルバー製作、ウォシャウスキー兄弟（当時）の監督作品 ^[1]。映画のクレジットでは「ラリー&アンディ・ウォシャウスキー」と表記される。バレットタイム（マシンガン撮影）や、ワイヤーを多用したダイナミックなアクションシーンとＣＧを組み合わせた斬新な映像表現が話題となった。

監督・製作総指揮であるウォシャウスキー兄弟は、企画段階では代表的サイバーパンクSFである、ウィリアム・ギブスンの「ニューロマンサー」を映像化するつもりだったが、スポンサーが付かなかったために企画を変更することにした。それらはタイトルにもなっているMATRIXというサイバースペースや、人体に埋め込んだプラグによる移動、ザイオンの名称など、主に世界観において影響を残している。

また、ウォシャウスキー兄弟は日本のアニメーションや香港映画（カンフー映画など）に非常に詳しい事でも有名。日本のアニメでは押井守監督が製作した『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』の影響を認めている。特にオープニングの文字の羅列や、後頭部のプラグ、アクションシーンなどの演出に影響を見受けられる。攻殻機動隊の終盤、戦車とのアクションシーンをスタッフに見せ、当時これを作りたいと告げたが、実写では無理だと言われた事をインタビューで語っている。

※その後、再現度の高いシーンの製作に成功している。他に影響を受けた作品などに、『不思議の国のアリス』、ジョン・ウー監督作品、ブルース・リー作品などがある。

2作目『リローデッド』からは哲学的な要素が増えていき、ストーリーを理解できなかった人も存在したようだ。2ちゃんねるでは参加者全員が登場人物の一人エージェント・スミスのコスプレをして東京や名古屋の街中を徘徊した「マトリックスオフ」で有名。

スロー映像の動画にもマトリックスのタグがつけられることがある。

シリーズ作品

1. マトリックス (The Matrix) - 1999年公開
2. マトリックス・リローデッド (The Matrix Reloaded) - 2003年公開
3. マトリックス・レボリューションズ (The Matrix Revolutions) - 2003年公開
4. マトリックス レザレクションズ (The Matrix Resurrections)- 2019年に制作が発表されたシリーズ第4作目。2021年12月公開。キアヌ・リーブスやラナ・ウォシャウスキーは続投する。

他にもOVAアニマトリックスやゲーム作品も存在する。

主な登場人物

名前	キャスト	声の担当 （DVD版）	声の担当 （TV版,WOWOW吹替補完版）
ネオ（トーマス・アンダーソン）	キアヌ・リーブス	小山力也	森川智之
モーフィアス	ローレンス・フィッシュバーン	玄田哲章	内海賢二
トリニティー	キャリー＝アン・モス	日野由利加	戸田恵子
エージェント・スミス	ヒューゴ・ウィーヴィング	中田和宏	大塚芳忠
オラクル	グロリア・フォスター（初代、リローデッド） メアリー・アリス（レボリューションズ）	此島愛子	片岡富枝（初代、リローデッド） 沢田敏子（レボリューションズ）
ナイオビ	ジェイダ・ピンケット＝スミス	本田貴子	深見梨加
ロック司令官	ハリー・レニックス	石塚運昇	菅生隆之
キッド	クレイトン・ワトソン	緑川光	石田彰
セラフ	コリン・チョウ	辻谷耕史	家中宏
メロビンジアン	ランバート・ウィルソン	中村秀利	江原正士
パーセフォニー	モニカ・ベルッチ	大坂史子	塩田朋子
アーキテクト	ヘルムート・バカイティス	有本欽隆	中村正

関連動画

関連項目

• 映画
• ワーナー・ブラザース
• 仮想現実 / バーチャルリアリティ
• 映画の一覧
• マトリックス避け
• インセプション
• サングラス
• 黒服
• サイバーパンク
• ニューロマンサー
• ウォシャウスキー姉妹

脚注

1. *「マトリックス」当時、兄ラリー、弟アンディ。後に二人とも女性へと性転換したため、2021年現在では姉ラナ、妹リリーの姉妹である。