鉄拳チンミとは (テッケンチンミとは) [単語記事]

鉄拳チンミとは、『月刊少年マガジン』に連載されている漫画シリーズ作品である。著者は前川たけし。

概要

少し昔の中国を舞台に、主人公の少年・チンミが大林寺の老師にその才能を見出されて大林寺拳法を学ぶことになり、大林寺での修行や旅などを通して、様々な武術を経験し成長していく物語。

1983年に『鉄拳チンミ』の連載が始まり、以降『新鉄拳チンミ』『鉄拳チンミLegends』とタイトルを変えながら、現在も連載が続いている長編漫画である。（2021年 9月号を最後に長期休載中）
2018年 11月の時点で連載開始から35周年を迎え、単行本の総数は80巻を超える規模となった。
外伝作品として『鉄拳チンミ外伝』も刊行されている。

また1988年にはアニメ化され、全20話が放送された。主役のチンミは坂本千夏が演じている。

あらすじ

大林寺拳法をきわめる拳精(けんせい)たる者、大林寺建立百年目に若くしてその姿を現す。
その拳は鉄のごとし、脚は岩をも砕き、頭脳明晰にして眉目秀麗、西の長江の源に住まう者なり。
眉間のホクロが拳精の証なり。

中国は四川省、長江の源に育った元気いっぱいのカンフー少年・チンミは、拳精を捜す旅をしていた老師に見出され、大林寺に入門することになる。相棒は猿のゴクウ。
仲間たちとの修行を続けるチンミは、凶悪な拳法使いとの戦いを経て成長していく。
そしてヨーセン導士との出会いは、通背拳の体得とともにチンミにとってかけがけえのないものとなった。

腕試しの旅を続けるチンミの武勇は、やがて大陸中へと広がっていくのだった。

鉄拳チンミ

大林寺修行編
武者修行編
オウドウの大林寺襲撃事件
風の群狼編
天覧武道大会編

新鉄拳チンミ

カナン自治区編
水軍潜入編

鉄拳チンミLegends

悪党街ミト姫救出編
水害編
暗殺集団編

登場人物

チンミ
本作の主人公。天真爛漫の明るい少年で、拳法の才能に優れ、大林寺の師範を務めることになる。
ゴクウ
人間の言葉も理解している賢い猿。チンミとは幼い頃からいっしょに育った。
メイリン
チンミの姉。両親を失った後、飲食店を経営しながらチンミを育てた。
老師(ロン)
チンミの才能を見いだした大林寺の老師。チンミの良き相談相手である。
大僧正
大林寺総本山の大僧正。高齢ながら拳法の達人。
ジンタン
大林寺の修行仲間で、チンミの親友。アニメ版ではキンタンという名前に変更されていた。
ビケイ
辻斬りをしていた悪人だったが、チンミとの戦いで改心して大林寺へ入門する。
リュウカイ
大林寺の師範でチンミの先輩格。硬気功の達人。ハゲ。
リキ
目が見えないながらも棍の達人で、大林寺の師範。チンミに棍の扱い方を教えた。
ヤン
大林寺の麓の村で祖父と住んでいる野菜売りの少女。チンミに助けられたことを契機に仲良くなる。
ヨーセン道士
大酒飲みだが、拳法の天才で気功の達人。チンミの通背拳体得を見届けて逝去した。
シーファン
棍の達人でチンミのライバルにして友人。撚糸棍(ねんしこん)という強力な突き技を得意としている。
タンタン
足技にこだわり手を使うことを嫌う変わり者。天覧武道大会以降チンミの良き友人となった。ハゲ。
オウリン将軍
皇帝に直接仕える国軍の将軍。チンミを都に招待し、皇帝と引き合わせた人物。
レンカ
オウリン将軍の娘。天覧武道大会以降、チンミに淡い恋心を抱いている。
皇帝
中国全土を治める最高権力者。チンミに興味を持ち、絶大な信頼を寄せている。
オウドウ
大林寺を破門されたヨーセン道士の弟子。気功の達人で作中随一の強敵。
ソウビ
カナン自治区の憲兵隊隊長。暗器を得意とする不気味な人物。後に暗殺集団にも関係していることが発覚する。
ボル
カナン自治区で国主に仕える将軍。穿孔破という硬気功の技を得意とし、チンミが戦った中では最強の敵。
スイセイ
暗殺集団の青年。仲間たちと共にチンミを拉致し、里へと連れ去った実力者。ソウビとは旧知の仲。
グガン
暗殺集団所属の少年暗殺者。年は若いが実力は里トップクラス。
お館様
暗殺集団の里を束ねる支配者。秘薬の力により、普通の人間をはるかに超える長寿である。

発行書籍

鉄拳チンミ（全35巻） - 大林寺でのチンミの成長を描く。ヨーセン道士との出会い。
新鉄拳チンミ（全20巻） - 師範として任務に励む。カナン編と水軍編の2つの長編に分かれている。
鉄拳チンミLegends（1～28巻　※2021年 9月時点） - 悪党街を経て暗殺集団との戦いへ。
鉄拳チンミ外伝（1～4巻） - 読み切りや短編を収録。

鉄拳チンミ単語

概要