無を取得とは、2010年になって明らかになったスーパードンキーコングシリーズにおけるバグである口寄せバグのキーワードである。
最初に実用化されたのはスーパードンキーコング2である。
特定の手順を踏むことで、『コング達は明らかに何かを持っている時の格好をしているのに手元には何も持っていない』状態にすることができる。いわば無を持っている状態である。
おかしいのはこの先で、この無を投げることで、スプライトを手元に引き寄せたり、タル大砲や水位、エレベーターなどの速度を変更したりすることができるようになる。また、これによってボーナスバレルやワープバレル、大砲などを引き寄せると移動先がおかしくなる。そして飛ばされる途中に弾かれるとなぜかゴール扱いされるのである(弾かれなくてもゴール扱いになることも)。
これだけでは何を言っているのかわからないと思うので、詳しくは動画を見てほしい。何を言っているかは解っていただけると思うが、それと同時に余計謎が深まるだろう。
当初はビートルが利用されていたが、後にクロバーでも実用化の目途が立った。なお、この方法が実用化される前からanyTASで利用されていた『クラッシュエレベーターで特定の条件を満たすと一瞬にしてゴールにたどり着く』というものも同じ原理であることが分かった。
その後、スーパードンキーコングでの実用化にも成功。anyTASを8分も更新するという革命が起こった。こちらは取得した無でボーナスへの入り口をこじ開け、「洞窟を抜けると雪国だった」というまたしても摩訶不思議な現象が起こっている。と思っていたら、さらに8分短縮するという革命が起こった。今度はダチョウでボーナスへの入り口をこじ開け、洞窟を抜けると入り江に到達するという、さらに不可思議な現象が引き起こされている。
スーパードンキーコング3ではいまだ発見されていないが、そのうち方法が見つかるかもしれない。無を取得はスーパードンキーコングシリーズのTAS更新の更なる可能性を秘めていると言えるだろう。
本来は「何もない」ことを示す値や本来持てない物を取得することでバグを誘発、利用するという手法は多くのゲームで可能らしく、スーパードンキーコングシリーズ以外でも似たようなバグが発見されている。
スーパーマリオワールドにおいて、ヨッシーを同時に2匹出すと1匹が透明になってしまうことは以前から知られていた。これを利用すると、1回だけ2段ジャンプが可能となるのである。また、スーパーマリオ64でも、ボム兵を爆発させるのと同時に掴んだり、みずびたシティーである方法をしたりすることで同様に無を取得できたりする(こちらは取得している物が変化するため、無を取得したり、本来持てない物を取得したりする)。
ゲーム以外でも何も持っていないはずなのに何かを持っているような状態になった時、「無を取得」したといわれることがある。
2013年には野球において、キャッチャーが無を取得することによってランナーの進塁を防げることが発覚した。
2における無を取得の検証動画。anyTASで利用されているクラッシュエレベーターについても同時収録。
無を取得することで大幅に更新することができた各ステージでのTAS動画。
ノートから無を取得した。
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最終更新:2024/03/28(木) 23:00
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