「運命(クロニカ)」は始まりと終わりを表現する唯一無二の存在である。
「運命」は誰もが持っているが誰もがその存在を信じているわけではない。もしも自分に与えられた「運命」がどういうものか、分かっていたとしたら…
果たして人は…「運命」を受け入れるのか…それとも…
「運命」を与えられ、飛ばされた少女たち。
巫女と悪魔を中心に、謎の世界が動き始める。博麗霊夢、博麗神社の貧乏巫女。霊気を操る程度の能力の持ち主。
フランドール・スカーレット、紅魔館在住の悪魔で吸血鬼な妹様。全てを破壊する程度の能力の持ち主。
「ここは…どこ? てゆーか…わたし…誰だ? ってか、何この服! 巫女? わたし巫女なの!?」
「ふーん…異変ってのは、やっぱり面白いわね。この『運命』とやらを試してみるのもいいかもね」
「運命」によって記憶を失った少女と
「運命」すら楽しもうとしている少女。
東方幻弾章とは、サークル「INSIDE SYSTEM」が製作した東方二次創作ゲーム及びそのシリーズの総称である。
―購入を検討されている方へのご案内― 本シリーズは基本的に内容がほぼ同一であり、発売日が新しいものほど追加要素が増えております。 各作品間の細かな違いなどに関しては、以下の各項目をご覧下さい。 |
ドット調に構成されたレトロな雰囲気を持つ世界を舞台に弾幕戦が繰り広げられる横スクロールアクションゲーム。ゲームジャンルは「2Dドットアクションゲーム」。
ゲーム性がよく似ている作品に先発の黄昏フロンティアの「megamari」があるが、以下のような相違点をもつ。
一見難しそうには見えるが、パッケージには「東方projectほど難しくない」と書かれており、実際に各作品内で様々な初心者救済の措置が取られているため心配する必要はない。これらについては後ほど詳しく説明する。
本作は第1作から改良を重ねる形で製作され続け、全3作となっている。下記「共通仕様」の項目の後より第1作から順に紹介するが、第2作と第3作は共通点が多いため記事の体裁上登場人物やステージの紹介は第3作の項目で行うこととする。
本作のパワーアップはステージ選択前に行われる「ステータス強化」と、道中において自機を強化する「インストール」の2種類が存在する。これらの要素そのものは全シリーズ共通となっている。
いずれもパワーアップには「トレース」が必要となる。トレースとは敵を倒した時に発生する黄色い粒で、自動的に自機へと吸収されていき、一定量集めることで「インストール」が可能となる。獲得したトレースは自機がダメージを受けると全て放出してしまうので注意。またトレースはステータス強化における自機の成長に必要な経験値の役割も持つため、しっかりと回収できるように心がけたい。
ステータスには以下の4種類が存在する。
インストールは「スロット成長システム」と呼ばれ、集めたトレースの量に応じたパワーアップができるというグラディウスに似た要素である。また、各ステージの道中に隠されている「パワーアップアイテム」を回収することでインストールできる段階を増やしたり、新たな能力を獲得できる。
作品によってインストールの内容が若干異なるため、これは各作品ごとに紹介する。
敵弾に接触する「瞬間」に方向キーの左右いずれかを入力することによって、敵弾から身を守ることができるテクニック。東方原作でいうところの喰らいボムに相当する。
タイミングが難しいものの貴重なライフを失わずに済むだけでなく、同時にトレースも獲得できる。特にボス戦では重宝するのでできるだけ慣れておきたい。
ただし「自機の弾が命中せずにすり抜ける敵弾」に限るので注意すること。
登場人物はそれぞれ名前(NAME)、種族(TYPE)、職業(JOB)の順に表示される(Xより自機のプロフィールも追加)。職業については「そのキャラクターの容姿などから連想されるゲーム」となっている。
ボスはゲージ制であり、これを空にすれば撃破となる。ゲージの減少量は自弾の威力に比例する。
また、ゲージが黄色や赤色に変色すると新たな攻撃パターンが追加される。
記念すべき第1作。表紙にはコーポ氏の「時をかける霊夢」が抜擢された。
頒布日 | 2010年12月31日 |
頒布イベント | コミックマーケット79 |
頒布価格 | 1000円 委託1500円 ※現在はフリーゲームとなり、公式サイトからダウンロード可能 |
メディア | CD-ROM |
ステージ構成はパチュリー・チルノ・咲夜・魔理沙の4ステージ。すべてクリアするとラスボスへの道が開かれる。
本作は後の作品と比べ大きな違いがいくつか存在する。以下にそれを列挙する。
装いも新たに登場した第2弾。Xは「クロス」と読む。表紙は路地子氏が担当。
頒布当初はスティックポスター4枚とセットで頒布されていた模様。
頒布日 | 2011年4月10日 |
頒布イベント | 小春小径2 |
頒布価格 | 1000円 委託1500円 |
メディア | CD-ROM |
攻略時間の目安 | 1周:3~5時間 |
全達成:10時間 |
オプションでのライフ変更機能を廃し、選択した自機により難易度が変化する形式を採用した。ここでの「難易度が変化する」というのは敵が強くなるわけでなく、ステージに対する自機性能の順応性によるものを指す。
2番目の装備が多段ジャンプの「JUMP」から空中滑空の「WING」に変更された。
今作から自機に、使いこなすのが難しいものの圧倒的火力を誇るフランが追加された。
霊夢とフランでは初期ステータスが異なり、レベルアップの順や最高レベルに達した時のステータスも違う。
新たに「アリス・マーガトロイド」「魂魄妖夢」の2名が追加され、ステージ総数は6+αとなった。
ボリューム増加に伴い、セーブ機能が装備された。セーブはゲームオーバーもしくはステージクリア時に自動で行われる。ただし保持できるのは1つだけなので、両方のデータを残したい場合は別々のドライブに保存すると良い。
さらに充実した内容を誇る第3弾。東方幻弾章シリーズの完全系である。表紙は前作に引き続き路地子氏。
特典は特製うちわか大型缶バッチから選べた。
頒布日 | 2011年8月13日 |
頒布イベント | コミックマーケット80 |
頒布価格 | 1000円 委託1500円 |
メディア | CD-ROM |
攻略時間の目安 | 1キャラクリア:7時間程度 |
2キャラクリア:12時間程度 | |
完全クリア:30時間程度 |
タイトルについている「Y」は「トレース」と読む。これを初見で読める人はまずいないと思われる。「トレース」についての詳しい意味は前項目を参照のこと。
以下に列挙する追加要素の多さにもかかわらず、値段を据え置いているところも大きな魅力のひとつである。
前作まではストーリー部分がやや抽象的な傾向にあり、プレイヤーによって解釈はさまざまであった。今作では後述する会話シーンの追加も相まってストーリーが明瞭化し、感情移入を高められ独特な世界観をさらに奥深く味わえるようになった。
全てのステージでBGMの総入れ替えが行われた。よりレトロに磨きがかかったBGMによって、前作からプレイしている人でも新鮮な気持ちでプレイすることができる。
戦闘の前にフルボイスによる会話シーンが追加され、戦闘がより一層盛り上がるようになった。
戦闘開始直後の掛け声にもボイスが使用されている。掛け声については下記「登場人物&ステージ紹介」の項目の各人物の一行目に記載する。
霊夢の装備「FORCE」ならびにフランの装備「NONE」が廃止され、新たに初期ゲージ内の「WIDE」の後ろに「WIDE2」という装備が追加された。これに伴い「WIDE」は「WIDE1」に改称された。
新たに「射命丸文」「古明地さとり」の2名が追加され初期に選択可能なステージが8ステージとなる。さらにそれらのステージを攻略後にプレイできるステージが「Shooters Stage」と名付けられ、前作までのラスボスに加え新たに3名、さらに新規のラスボスも入りステージ総数は12+αと一気に倍近くなった。
前作までステータス強化は自動で行われ使用する自機によって最終的なステータスも異なっていたが、今作からはステータスの強化も任意で行えるようになった。これにより自分に合ったプレイスタイルが構築できるようになり攻略の幅が大きく広がった。先述した4つのステータスを最大3段階まで強化可能。
今作ではボスを撃破するとその能力の一部が手に入るようになり、より「ロックマン」により近い形となった。道中での活躍はもちろんボス戦でも使えるが、ボスに対しては「相性」の概念が存在し有効である物とそうでないものがあるため、それらを見出すことが本作をプレイする上で重要である。
スペシャルスキルの使用時にはゲージ内のトレースを消費するため、あまり無駄撃ちするとすぐに底をつき一撃死の危険性が生じてしまう。ご利用は計画的に。
スペシャルスキルもステータスと同様、最大3段階までの強化が可能である。能力はそれぞれのキャラクターの項目で解説する。
セーブスロットが3つに増えた。これにより霊夢とフランそれぞれのデータを保存できる他、攻略法を変えたプレイをしてみたり身内や友人と一緒に楽しむということも可能になった。
前作まで、ゲームオーバー時及びステージクリア時にはステータス画面が表示されたが、今作ではゲームクリア時には獲得したスペシャルスキルを(Shooters Stageでは応援や歓迎の言葉)、そしてゲームオーバー時にはクリアのための助言が表示されるようになった。この助言は道中とボス戦それぞれ別々に用意されている。
製品発売後に頒布されたパッチのv1.12より「EASY MODE」が追加された。このモードでは敵の攻撃が緩くなっているため、攻略がより容易になっている。
EASY MODEを選択したことによるペナルティは存在しないので気兼ねなく選ぶことができ、後述するACHIEVEMENTの達成も楽になる。
ここではシリーズ完全版である「東方幻弾章Y」におけるものを記載する。それ以前の装備などは前作の各項目を参照のこと。
「運命」によって記憶を失ってしまった。記憶を取り戻し「運命」の真相を突き止めるために戦う。
種族:人間
職業:The Quest of Ki(カイの冒険、「巫女」からの連想)
画面端まで届くショットと広い攻撃範囲を持ち、さらに安全なプレイを可能とするWINGの装備によって安定した能力を誇る万能型。
いわゆる初心者向けキャラクターであり、本作を始めるにあたっては彼女を最初に使用することを強くオススメする。
「運命」により日の光の下でも行動が可能になった。破壊の限りを尽くす彼女の先に待つ新たなる「運命」とは……。
種族:吸血鬼
職業:Rainbow Islands(レインボーアイランド、彼女が持つ「七色」の羽からの連想)
火力重視の攻撃型。霊夢と比べると攻撃力は高いもののショットの射程は有限である。さらにその射程もキャラクター2つ分ぐらいと絶望的に短いため、道中・ボスともに苦戦を強いられる。このため「フランを選択する=ハードモード」という位置付けがゲーム側で行われている。
しかしこれはあくまでも初期状態の話であり、地道に育てていけば霊夢をはるかに上回る破壊力を発揮する。また、ショットが地形を貫通するため地形越しに攻撃ができるのも強みである。
以下より各ステージの道中やボスの特徴や難易度、またそのステージ独自の「しかけ」についても表記する。しかけはいずれも道中の後半から登場する。
難易度は本シリーズの製作者であるNAN-A氏との直接対談を元に表記した。
「運命」により異世界に飛ばされた幻想郷の住人たちであるが、彼女たちはまんざらでもなさそうである。それ故に、主人公たちは侵入者と見做され手加減せずに攻撃してくる。しかし、戦わなければ「運命」を変えることは出来ない。
「『幻想郷の住人』編」と便宜的に名づけた8つのステージは初めから選択可能で、好きなステージから始められる。
「7つの魔法、今、解き放とう!」
種族:魔女
職業:Seventh Dragon(セブンスドラゴン、「『七』曜の魔法使い」からの連想)
引っ込んでいる間は攻撃が通じない月形砲台が厄介。他にも地面から突然飛び出す間欠泉、上下に動く竜巻や真下に高速弾を打つ太陽型の敵なども存在する。しかしいずれも一定の場所とパターンを持っているため、タイミングをよく見計らうこと。また竜巻を除けばすべて倒すことが可能。ちなみに間欠泉は「Y」よりトゲ並みに硬くなった。
しかけは「カギ&ドア」。ステージのどこかにある宝箱にショットを打ち込んで中身を開け、カギを入手することで道中にある青色のドアを開けることができる。より楽なルートを通ることができるようになるのだが、敵のすぐ近くや足場が不安定なところにある場合もある。
パチュリーの攻撃は一定間隔でランダムに高度を変化させる弾と自機周囲に展開し飛んでくるダイヤミサイルである。ゲージ黄色で上空の3か所に雨雲を召喚し雨を降らせて自機の行動範囲を制限する攻撃、ゲージ赤色で画面外に飛び去っても攻撃してくる火炎鳥を召喚するようになる。パターン化とブロッキングの練習に最適のボス。
獲得できるスペシャルスキルは「ダイヤミサイル」。目前の敵の周囲にダイヤを配置し一気に遅い掛ける魔法攻撃。火力は高いもののタイムラグがあるため高速の敵には命中させにくい。強化により発射速度が上昇する。
種族:人間
職業:Magical Drop(マジカルドロップ、「マジカル(=魔法)」からの連想)
地面を高速で動き回る箒や、ブロックに擬態して近づくと突然飛び出す敵がいる。特に後者は思わぬ場所で激突してしまう恐れがある。他にも小さなハート弾を撃って消滅する敵、しつこく追ってくる幽霊などもいる。足場と障害物を兼ねるキノコ型ブロックの壊し方次第で、道中の進めやすさが変化する。
しかけは「衝撃波&鉄の罠」。トゲの付いた鉄の罠の上に一定間隔でそこへ落とし入れようとする衝撃波が発生しており、タイミングを誤ると一気に突き落とされてしまう。
魔理沙の攻撃はそのまま4連射とジャンプしながら連射する2パターンが存在するマスタースパーク。一応マスタースパークはブロッキングできる。ゲージ黄色で星の雨、ゲージ赤色で超特大ビームが追加される。星は相殺可能で、超特大ビームには発射予告がある。
獲得できるスペシャルスキルは「マスタースパーク」。火力が非常に高いもののタイムラグがある。強化により発射速度を上げることで真価を発揮する。
種族:妖精
職業:Ice Climber(アイスクライマー、「氷」精からの連想)
火炎放射を放つ耐久力の高い巨大雪だるまや近づくと突然展開される氷の結界、壁で反射する打ち返し弾を放つ氷の結晶や自機を押し戻す風を吹く敵など、凶悪な敵がかなり多い。
しかけは「アイスロード」。つるつる滑る氷の床であり動きを制限される。特に最後の一枚ブロックの箇所は落下の危険性が高い。SPEEDの調整に注意。
チルノの攻撃は放射状に飛ぶ弾と高速・低速を織り交ぜて5連射するショット。前者は弾速が早く回避は慣れるまでが大変。ゲージ黄色で空中でランダムに炸裂するパーフェクトフリーズ、ゲージ赤色で画面端まで届く氷塊攻撃が追加される。氷塊に触れると凍って動けなくなる上にブロッキングもできず隙だらけになってしまうので注意。
獲得できるスペシャルスキルは「パーフェクトフリーズ」。ショット後、もう一度ボタンを押すことで4Wayに分裂する。弾速が遅いものの地形の向こう側などに攻撃する際には威力を発揮する。強化によりWay数が増加する。
種族:半人半霊
職業:Sword Master(ソードマスター、楼観「剣」からの連想)
自機の弾を受けた瞬間に打ち返し弾を放つサムライ風の敵や不特定のタイミングで骸骨を飛ばす敵、触れるとダメージを受けるロウを垂らす蝋燭やなぜか桶の中から固い皿を投げて攻撃してくるルーミア(?)がいる。これらの敵は階段や崖などのかなり面倒な位置にいる。なおサムライは自弾の威力が高ければ打ち返しの前に撃破可能。
しかけは「鬼火」。通路に浮かび先へ進めなくしているのだが、近くにある魔法陣に触れることで一定時間ひっこめてその間に通過することができる。後ほど鬼火の配置される間隔が長くなり、より短時間での突破が必要となる。
妖夢の攻撃はこちらへ突撃する斬撃と、地面から波状の高速弾を放つグラウンドインパクト。グラウンドインパクトは弾の間隔が短いので回避が難しそうだが、位置によってはこちらまで届かない場合がある。ゲージ黄色で自機の背後から大量の弾を出す攻撃、ゲージ赤色でステルス能力が追加される。彼女の弾幕攻撃はいずれも射程が有限であるところが攻略のポイント。
獲得できるスペシャルスキルは「グラウンドインパクト」。地面から連続した衝撃波を放つ。自機と同じ高さにしか放てないため段差のあるところでは使いづらくなってしまう。強化により衝撃波の間隔が短くなる。
「……さあ、時に魅せられてしまいなさい」
種族:人間
職業:Time Crisis(タイムクライシス、「『時』を操る程度の能力」からの連想)
他のステージと比べると小型の敵が多く、自機の弾が当てにくいだけでなく敵弾が非常に速い上に見づらい。最後には「あの門番」が待ち受けるが……。
しかけは「切り替えブロック」。赤と青の2色があり、スイッチに弾を撃ち込むことで交互に出現させたり消したりして足場を構築する。スイッチを押したときに自機や敵がブロックに食い込むとその上に移動する。
咲夜の攻撃は水平方向に投擲するナイフと自機狙いで飛んでくるナイフ。ナイフはブロッキングできない。ゲージ黄色でルナ・ダイアル、ゲージ赤色でランダムにワープしながら飛ばすショットを放つ。ルナ・ダイアルに触れるとチルノの氷塊同様身動きが取れなくなり確実にダメージを受けてしまう。
獲得できるスペシャルスキルは「ルナ・ダイアル」。ダメージは与えられないものの敵の動きを封じることができる。ただしボスには「ごく一部を除いて」通用しない。強化により停止時間が延長される。
種族:魔女
職業:Smash Bros(大乱闘スマッシュブラザーズ、人形の使用形態が「ピクミン&オリマー」に近いことからの連想?)
一定地点を跳ね続ける大型で耐久力の非常に高いマトリョシカ、水平方向に大型の釘を放つ藁人形、倒してもすぐ復活する某機動戦士型人形などの多種多様な人形が行く手を阻む。特に自機のいる斜め下方向にランスを放つ上海人形は絶妙な位置に配置されているため苦戦は必至。
しかけは「反重力装置」。矢印の方向に自機が浮かぶもので、下を向いていれば当然吸い込まれる。また上を向いているものもジャンプがうまくできなくなるため、早めに突破しないと近くの敵からの攻撃に晒される。
アリスの攻撃は高速楔弾と低速大弾の同時射撃に、さらに途中で2回分裂する楔弾。ゲージ黄色で壁で反射するバウンドボール、ゲージ赤色で上海人形を大量に突撃させてくる攻撃が追加される。バウンドボールは長時間残るので他の技との複合攻撃になりやすい。上海人形は耐久力がないものの自機をしつこく追いかけてくるのですぐに倒さないとぶつかってしまう。
このステージは初めからプレイできるステージの中で最も難しく、NAN-A氏自身もテストプレイで大変な思いをしたという。
獲得できるスペシャルスキルは「バウンドボール」。斜め下に地形で反射する大弾を放つ。狭い場所や低いところへの攻撃に威力を発揮する。強化により移動速度が上昇する。
種族:烏天狗
職業:Legend of Kage(影の伝説、「和風」の雰囲気からの連想?)
丸いトゲに変身する化け狸や避けづらい火炎弾を放つ狐、高速体当たりや打ち返し弾を撃つ天狗などがいる。特に天狗系はなかなか手強い。
しかけは「消える葉っぱ」。乗るとすぐに消える足場であり、一定時間で復活する。後半では穴の上に配置されていることが多く、渡り損ねると落下する。
文の攻撃は突撃カラスの召喚とブンブントルネード。カラスは相殺できるがブンブントルネードは自機の真下からいきなり出て来る上に自弾を遮断するので危険。黄色ゲージで吸い込み攻撃、赤色ゲージで右から左へゆっくりと流れる大弾が追加される。吸い込みは出現位置から大きく離れるかSPEEDを十分にあげていないと巻き込まれてダメージを負ってしまう。
獲得できるスペシャルスキルは「ブンブントルネード」。自機周囲に竜巻を発生させる。火力は高いが目前や真上の敵のみに有効。強化により威力が上昇するとともに範囲も拡大。
「さあ、愚かな心を正してあげましょう」
種族:さとり
職業:Mind Seeker(マインドシーカー、「エスパー(=「悟る」力)」からの連想)
ブロックを飛ばす謎の機械や大きな当たり判定を持つ蜘蛛の巣など、不気味な見た目をした敵が多い。注意すべきは咲夜ステージの敵よりもさらに小さい超小型コウモリと攻撃を当てると4つに分裂する青いモンスター。特に後者はフランで挑む場合、分裂後の時に「初期状態のWIDE1が弾の高さの関係上当たらない」という事態が起きる。
しかけは「ニセ地形」。緑色のブロックで構成されている地帯に自機が接近すると具現化し、あたかも地形があるかのように錯覚させてくる。終盤では足の踏み外しなどの原因になりかねないのでしっかりと見分けること。
さとりの攻撃は楔弾とレーザー弾の複合、一定時間で軌道が変化するランダム弾。ゲージ黄色で6つに分裂して自機方向へ飛んでくる6Way弾、ゲージ赤色でウィンクロンが追加される。前者は長時間画面に残り、後者はさとりの周囲に展開し高速回転する。多くの場合これらの複合攻撃になる。
獲得できるスペシャルスキルは「ウィンクロン」。自機周囲にシールドのように弾を配置し敵の体当たりを防ぐ。敵が当たって消滅するかほかのスキルを使わない限り残って回転し続ける。ただし敵弾は通過するので要注意。強化により弾数が増加。「ウィンクロン」とは初代ファンタジーゾーンの6ボスのことであり、このスキルはそれに由来する。
この項目は、ネタバレ成分を多く含んでいます。 まだ攻略が進んでいないという方は「こちら」からスキップしてください。 |
上記8ステージをクリアすると、この「Shooters Stage」が現れる。全部で4ステージ。
「運命」により異世界に紛れ込んできた、歴代シューティングゲームの主人公機たち。全て擬人化されている。彼女たちも主人公たちに容赦なく襲いかかる。
なお、プロフィールの種族は全て「Shooter」で職業は登場作品そのものの名前となる。
種族:シューター
ポップでかわいらしい見た目とは裏腹に冷酷な性格で、機械的な話し方をする。
前半は上海人形やアイスロードなど、前のステージで登場した敵や仕掛けが登場する。そして後半に差し掛かるとR-TYPEの敵キャラたちが現れる。特に2つあるゴンドランは破壊後の本体にもダメージ判定を持つため注意。
アローヘッドの攻撃は自機狙いの反射レーザーとチャージ後に放つ波動砲。波動砲はチャージ後に弾を当てられた時の打ち返しであるため、こちらが撃たなければ撃ってこない。ゲージ黄色で地形を這う対地レーザー、ゲージ赤色でフォースを召喚し投射してくる攻撃が追加される。なおステージは凍り付いていて滑るため回避は慎重に。
「おまえなんて、かぞくやみんなにきらわれてしまえーっ!」
種族:シューター
自機としては現在のシューティングゲームと比べてもかなり小さく、それに対しコンプレックスを抱いている模様。
前半はカギ&ドアと鬼火を中心としたステージ構成だが、敵の数はそれほど多くない。後半になるとファンタジーゾーンに登場する超大型の敵が続々と現れるが、倒してカギを手に入れないと先へは進めない。
オパオパの攻撃は7Wayショットと斜め上方向に進みながら放つ3連射のワイドビーム。ゲージ黄色でヘビーボム、ゲージ赤色でファイヤーボムが追加される。いずれもステージに配置されているブロックをうまく利用すること。
種族:シューター
5Wayシリーズでおなじみの作品の自機。声を聞く限り、かなりの年長者のようである。
前半は反重力装置がメインの構成。後半からはスターソルジャーの敵キャラが現れる。これらは原作に忠実なアルゴリズムを持っている。特に非常に高い耐久力を持つ「ルイド(浮遊機雷)」には十分注意すること。
シーザーの攻撃はルイド召喚+イオン弾とノーマルショット。ゲージ黄色で5Wayショット、ゲージ赤色でシーザーの周囲にルイドを召喚し攻撃を通しにくくする能力が追加される。5Wayショットはうまく潜り込めないと詰んでしまう。
「世界を紡ぎし力を……Destoroy them all!!」
種族:シューター
納得の最年長者。妙に露出度の高い服を着ている。前作「X」ではラスボスを務めていた。
このステージはもともと前作のラストステージとして用意されていたものであり、ゲーム中最長の道中を持つ。また、さとりと文のステージを除くすべてのしかけが登場する。さらに自機の3キャラ分程度の横方向しか視界が得られない場所もある。後半からはグラディウスの敵キャラが登場する。
ビックバイパーの攻撃はイオンリング連射のみだが数が多く撃ち負ける可能性がある。また、彼女自身の周囲に一定時間で復活するシールドを4つ展開するためダメージが通りにくい。ゲージ黄色でザブ召喚、ゲージ赤色でオプション召喚が追加される。ザブは体当たりのみだが、オプションはスプレッドボムを投下してくる。特に後者はイオンリング連射との複合に注意。なお「X」に存在した第二形態は今作ではオミットされている。
以上の12ステージをクリアするといよいよラストステージに突入する。
「私は、運命なんかに、絶対に縛られない!」
種族:不明
職業:不明
今回の異変と「運命」に強く関与していると思われる人物。しかし彼女自身も「運命」により自由を失ったと訴えている。彼女を倒すことで、真実は得られるのだろうか……?
ごく短いザコ戦の後に8つのワープゾーンがある部屋に行くことになる。ここでは、最初の8ステージのボスたちと戦うことになる、いわゆる「ボスラッシュ」ステージとなっている。ただし相手をする順番は任意で選べるので自分の効率の良い順番で攻略ができる。そして8人のボスをすべて撃破すると、とうとうジズーとの一騎討ちとなる。
ジズーの攻撃は自機めがけて飛び長時間残る蛇のような紫炎のみだがゲージ黄色で長く残るショット、ゲージ赤色で自機周辺に展開するチルノと同じ氷塊、両方向のグラウンドメルトと一度に6つも出るバウンドショットと攻撃が激化する。
そして彼女には第二形態がある。微妙に位置をずらしながら周囲に放つショットを撃ちながら今までの様々なザコを召喚してくる。ショットは時間経過で加速する。第二形態は時間耐久制のためダメージを与えることができない。
本作をより極めるプレイヤーのためのやり込み要素が存在する。ここでは最も数の多い「Y」のものを記載する。
カッコ内の星は、達成難易度の目安である。
とにかく本作は「やり込んだもの勝ち」である。
パッケージ裏には「東方projectほど難しくない…」と書かれていたが、いざプレイしてみるとその難易度の高さに愕然とし序盤で投げだしてしまうプレイヤーも多いことだろう。本作はモチーフとなったゲームが「死にゲー」及び「覚えゲー」に属するものであるため、そう思ってしまうのも無理はない。
しかしそれは最初だけであり失敗を重ねることによって、自機の成長や攻略テクニックの編み出しにつながり、やがては圧倒的な火力で敵を翻弄していく快感を味わうことができるゲームへとなっていく。少しずつでもいいので、最後までやり通せばその達成感は大変大きなものになる。
またゲーム業界に限らず昨今は「最新」ばかりを追求する世の中となったなかで、ひたすらレトロを謳う本作は「ゲームの原点回帰」という現代へのアンチテーゼに位置づく作品の一つではないかと思う。
東方とアクションゲームに興味を持っている人、そしてドット絵時代の懐かしさに思いを馳せたい人には大変おすすめの作品である。機会があればぜひとも本作を手にとってほしい。
「やり込んだもの勝ち」とは言ったが、やはり本作は難易度が売りのゲームであるため成長システムを持っても余りある難しさがある。
そこで少しでも楽にプレイするためのいくつかの豆知識を記述しておくので、参考にしていただきたい。
そんなもの見なくても普通にできるよ! という人は「こちら」をクリックして飛ばしてください。
足場や崖からジャンプをせずに落下すると、落下中に空中ジャンプが可能である。天井が低い場所や入り組んだ場所へ行くときに重要なテクニックである。特にフランのDASH使用時の足場渡りの時には必須ともいえる操作。
1.は良く目を凝らしていれば必ず見つかる。見つからなかったらもう少し大きめにスクロールするといい。
2.は「床や壁の色が明らかに変色する場所」もしくは「前半に出なかった敵が現れる」という感じで前半と後半を見分けることが可能である。
3.はフル装備にした際などに逆に見落としてしまうので、あえて初期のままステージを進めてみるとよい。
本作の連射は手動でなおかつ画面上の表示弾数には制限が無いため、連射による難易度の大幅な低下や、一見破壊できそうにない敵(地上に設置されているトゲなど)が時間はかかるものの撃破可能になるなど、連射装置の大きな恩恵を受けられる。
ただしボスは1発当てるごとに無敵時間が発生するため、ボス戦ではあまり意味はない。そしてスペシャルスキルを連射すると瞬く間にゲージが空になるので、その時は機能を解除するか通常弾のみで攻略すること。
撃破した後の敵の復活地点は決まっており、場合によってはスクロールしなくてもある場所で立ち止まってショットを撃ち続けていれば延々とトレースを稼ぐことが可能である。
これを利用すれば、ミス後のフル装備への復帰や自機を素早く成長させることが可能である。
これは画面外まで弾が飛ぶ霊夢のみに有効と思われがちだが、射程が短いフランでも「EXTRA」の射程延伸および常時ブロッキングを生かすことによって同様に稼ぐことが可能である。
「Y」から実装されたステータス強化機能でどれからあげればいいか悩んでいる方は、以下の表を見ればより計画的にパワーアップできるはずである。なお、スペシャル技は種類に関係なく一律である。
Lv.2 | Lv.3 | MAX | |
---|---|---|---|
STOCK | 2000 | 4800 | 8000 |
LIFE | 3000 | 6000 | 12000 |
ATTACK | 2000 | 8000 | 20000 |
TRES | 600 | 1600 | 3000 |
SPECIAL | 1000 | 2000 | 6000 |
どれから上げても構わないが、まずは「TRES」を一番早く強化することをお勧めする。
強化すれば収集効率を上げられて攻略時間を短縮できるためである。
INSIDE SYSTEM |
---|
東方幻弾章シリーズ |
東方幻弾章 - 東方幻弾章X - 東方幻弾章Y |
東方魔弾斬シリーズ |
東方魔弾斬 - 東方魔弾斬 春風 - 東方魔弾斬 運命 |
魔神少女シリーズ |
魔神少女 -Chronicle 2D ACT- - 魔神少女 エピソード2 -願いへの代価- |
単体作品 |
幻想郷大戦争 - 東方無明剣 |
掲示板
8 ななしのよっしん
2014/08/13(水) 16:22:16 ID: tKtuTNvZLy
魔神少女をプレイしたのだが、なんかシステム似通ってるね。
ほとんどクローンゲームなのか?どっちもプレイしたことある人、感想ヨロ
9 ななしのよっしん
2021/05/01(土) 19:10:13 ID: /rU7e7+6z8
そもそも作ってるの同じ所だから…
10 ななしのよっしん
2021/12/30(木) 20:45:43 ID: YMBRntEHEC
既に触れることも困難になった今更ながら補足。
・無印でも実は(と言っていいのか?)セーブ機能がある。ただし、「ステージのクリア状況」「取得済みアイテム」はセーブされるが、「トレース収集による強化」はゲームを閉じるとリセットされてしまうので注意。
・Xのマニュアルに書かれているが、無印・Xで通常ステージのアイテムを全て集めると、ビックバイパーステージに最後のアイテムが出現する。FORCE/NONEはこれを取ることで初めてインストール可能になる代物だったりする。
(無印にもFORCEは存在するのだった)
・無印・Xで使用されていたBGM、実はYではShooters Stage以降で聴くことができたりする。
(省略しています。全て読むにはこのリンクをクリック!)
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最終更新:2024/04/20(土) 08:00
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