ポッ拳 POKKÉN TOURNAMENTとは、アーケードで稼働されるポケモンアクションバトルゲームである。
アーケード版は 2015年7月16日より稼働。
家庭版は2016年3月18日にWii U版が発売。2017年9月22日にはNintendo Switch版がDXと銘打たれて発売される。
2014年8月26日にニコニコ生放送で電撃発表された新たなポケモンゲーム。
とは言うものの実は2013年8月に行われた「ポケモンゲームショー」で流された特別映像に数秒ほど本作のような映像が流れていた。当時は「鉄拳」のような「ポケモン」だから「ポッ拳」だとファンの間でも勝手に呼ばれていたが、実際にこの名前で商標登録されたことから多くの人の間で呼ばれるようになった。
二つを混ぜた名前をしているが、鉄拳とポケモンのコラボタイトルではなく、あくまでポケモン同士が戦う格闘ゲームである。
本当は太鼓の達人とポケモンのコラボのためにバンダイナムコゲームスとポケモンのスタッフが集まっていた。そこへポケモンシリーズのプロデューサーである石原恒和氏が「どうせするならこんなゲームがやりたい」と自分が一から用意したプレゼンを見せに乗り込んできたのが本作開発のきっかけだったそうだ。
このプレゼンの時点で既に「ポッ拳」という名前を使っていたとのこと。
開発にはバンダイナムコゲームスで鉄拳シリーズを開発している原田勝弘氏、ソウルキャリバーシリーズを開発している星野正昭氏が参加している。星野氏は社内の中でも特にポケモンに詳しく、ポケモンカードゲームでは某所でジムリーダーをするほどの腕前である。
格闘ゲームではあるが、同じボタン連打で簡易コンボや据え置きゲームのようなコントローラーなど、普段ゲームセンターに行かない客層にもプレイしやすい配慮がされている。その一方でコンボや読み合いと言った熟練者向けの要素も存在している。
余談であるが、「POKKEN」というキーワードはオランダ語で天然痘という意味の為、画像検索を行う場合は注意されたし。
尤も、稼働開始から2年経った17年6月現在では天然痘がヒットする方が稀だが。
筐体にはアーケードスティックではなく、専用のパッドタイプのコントローラーがついている。家庭用ゲーム機によくある十字キー・ABXYボタン・LRボタンのみで構成されているため、ゲームセンターであまりゲームをしたことがない人でもすぐに操作に慣れることができる。
十字キー | 移動(2回入れでステップ) |
Y | シュート攻撃/弱攻撃 |
X | ホーミング格闘/強攻撃 |
A | ポケモンわざ |
B | ジャンプ |
L | サポート |
R | ガード (一部ポケモンは特殊な空中動作等) |
Y+B | つかみ攻撃 |
X+A | ブロック攻撃 |
L+R | 共鳴バースト(共鳴バースト中はバーストアタック) |
デュエルフェイズでは攻撃は同じボタン連打でも自動的にコンボ(ポケコンボ)が決められるようになっている。(勿論ボタン連打以外のコンボも存在する。)
ガードの上中下段や"めくり"といった複雑な概念はない。そのかわりガード状態でもHPが少しずつ削られ、ガードし続けるとガードクラッシュがしてしまう。
どちらのフェイズにおいてもつかみ攻撃に打ち勝てる通常攻撃、通常攻撃をガードしながら攻撃できるブロック攻撃、ガード状態・ブロック攻撃に一方的に打ち勝てるつかみ攻撃の3すくみの構造が本作のバトルの基本となる。
「方向入力」+「ボタン」(+長押し)で攻撃を使い分け、波動拳コマンドなど複雑な入力操作は必要としない。
Aボタンに割り当てられたポケモンわざは、ポケモンの個性を出す特別な攻撃を行うボタンで、近距離攻撃から遠距離攻撃、つかみ攻撃など様々。
AC版では筐体にクレジット投入後、以下のモードを選んで遊ぶことが可能。
バトル中に特定の攻撃を当てたりすると、3Dアクションゲームのように動き回って戦うフィールドフェイズから、格闘ゲームらしい2Dで戦うデュエルフェイズに切り替わり、これをフェイズチェンジと呼ぶ。
フィールドフェイズでは特定の攻撃がヒットした時、デュエルフェイズでは大きいダメージを与える・受けるなどするとフェイズが入れ替わる。このフィールドフェイズとデュエルフェイズを交互に行き来しつつ戦うのがポッ拳の基本となる。
自分の攻撃でフェイズチェンジを発生させると共鳴ゲージが大幅に貯まるため、積極的に自分からフェイズチェンジをねらうとよい。
バトルの最初は必ずこのフィールドフェイズからスタートとなる。3D視点のフィールドフェイズでは上キーが前方となり、前後左右+ジャンプで空間を自由に動き回りながら戦うことになる。弱攻撃は飛び道具を発射するシュート攻撃であり、強攻撃は相手目掛けて自動で接近して攻撃するホーミング格闘となる。
飛び道具とホーミング格闘など中遠距離の読み合いが主体となる。この状態から特定の攻撃を当てるとデュエルフェイズに移行する。
また、フィールド上に共鳴エネルギーが発生する
特定の攻撃を当てると、2D視点のデュエルフェイズに移行する。右キーが前方(右向き時)の左右+ジャンプの移動と上下左右と攻撃ボタンの組み合わせで多彩な攻撃が可能になる。
デュエルフェイズでは弱攻撃が打撃技となり、相手を浮かせる技が多くガードされても反撃を受けにくくなるなど近距離での戦闘が主となる。
上キー入れの構え状態から繰り出す攻撃は対空に使え、下キー入れの伏せ状態から繰り出す技はリーチの長い攻撃を繰り出すことができる。これらの状態の恩恵はそう大きくはないが、ポケモンによって効果が異なる。
デュエルフェイズで特定の攻撃を当てる、または相手に一定のダメージを与えるとフィールドフェイズに戻る。
2匹セットのサポートポケモンをバトル前に1セットを選び、ラウンドごとの作戦タイムで選んだ1匹を戦闘中にサポートゲージを使用して出すことができる。
直接攻撃を加えるものもあれば移動速度を低下させるなどの妨害をするポケモン、自分の攻撃力や共鳴ゲージを高める補助技を使うポケモンもいる。直前のラウンドで負けたプレイヤーはサポートゲージMAXでスタートできるなど有利な状態で次のラウンドを戦える。
共鳴ゲージが最大まで溜まっている場合にLボタンとRボタンを同時に押すと、ポケモンが共鳴バースト状態になる。メガシンカが存在するポケモンはこのときにメガシンカした姿に変わる。
攻撃に専用のエフェクトが出るようになり、一定時間攻撃力と防御力が上がりHPも少し回復する。また、共鳴バースト中にのみ使用できる攻撃があったり、弱い遠距離攻撃を無効化するなど強力な効果もある。
共鳴バースト中に1回のみ、LボタンとRボタンを同時押しすることで非常に強力なバーストアタックを放つことができる。バーストアタックを使用しても共鳴バーストが解けたりはしないのでデメリットは少ない。
ラウンド終了毎にニアの応援が発動し、対戦前に設定した傾向に合わせて共鳴ゲージやサポートゲージが溜まるようになっている。
バナパスポートカードを登録すると、プレイ毎に使用したポケモンのスキル経験値が得られる。
スキル経験値がいっぱいまで溜まってレベルアップすると、攻撃、防御、共鳴、戦略の4つのいずれかのステータスにスキルポイントを割り振ることができる。
スキルレベルの上限は100。初期レベルが1なので99ポイント振り分けられ、一度決定しても後で振り直すことが可能。
上昇幅そこまで大きくはなく、例え攻撃だけに特化して10%アップほどらしい。
対戦時の設定で有効無効を切り替えられる。
乱入されない1人用の「シングルプレイ」、同じ店内のプレイヤーと対戦する「店内対戦」、初心者用の「チュートリアル」に加えてポッ拳には「全国対戦」モードがある。他店のプレイヤーとオンラインで同じ実力のプレイヤーと対戦できる。同じバンダイナムコゲームスが開発している鉄拳7と同じシステムを使っており、ほとんどラグもなく快適に遊ぶことができる。
ポッ拳 POKKÉN TOURNAMENT | |
基本情報 | |
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ジャンル | ポケモンアクションバトル |
対応機種 | Wii U |
開発元 | バンダイナムコエンターテイメント 株式会社ポケモン |
発売元 | 株式会社ポケモン |
発売日 | 2016年3月18日 |
価格 | |
対応年齢 | CERO:A |
通信 | |
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その他 | |
ゲームソフトテンプレート |
アーケード版の稼働開始から遅れること半年、Wii U向けに家庭版が発売された。
アーケード版に先んじてバトルポケモンに「ガブリアス」「テールナー」「ミュウツー」「ダークミュウツー」が参戦。サポートポケモンもアーケード版より先に登場するセットが収録。
店内対戦の代わりにTV画面とゲームパッドの2画面を用いたローカル対戦が可能で、ローカル対戦ではオンライン対戦とは異なりサポートポケモンを毎戦ごとに全てから選び直すことが可能。
プラクティスモードも収録され、時間や対戦回数を気にせずに練習できる。
更に、シングルプレイ用にフェルムリーグが新たに追加。ストーリーモードに近いモードで、フェルムリーグでバトルを重ねていく最中に突如戦いを仕掛けてくると噂の黒いミュウツーと邂逅することとなる。サポートポケモンやバトルステージはリーグを上り詰めることでアンロックされる。
連動WEBやバナパスカードを使用する必要はなく、ゲーム内の「マイタウン」でバトルポケモンのスキル振り分けやリーグやオンラインで使用するサポートポケモンのセット、アバターやニアの着せ替えが行える。アバターアイテムはゲーム内コインで買える他、amiiboを使うと、1日3種類までアバターアイテムや称号が手に入る。
"『ポッ拳』専用コントローラー for Wii U"も発売。
アーケード版のコントローラーほぼそのままのコントローラーで、アーケードの感覚でプレイできる。USB端子でWii U本体に接続できる。
実は大会用のLANバトルモードが隠しモードとして存在する。WiiUとモニターをもう1セットとルーターが必要。
「※本作には、ポケモン・ステージの追加ダウンロードは予定されておりません。」と公式サイトにある通り、バランス調整以外のアップデートは行われていない。
ポッ拳 POKKÉN TOURNAMENT DX | |
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | ポケモンアクションバトル |
対応機種 | Nintendo Switch |
開発元 | バンダイナムコスタジオ |
発売元 | 株式会社ポケモン |
発売日 | 2017年9月22日 |
価格 | 5,980円 |
対応年齢 | CERO:未定 |
通信 | |
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その他 | |
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ゲームソフトテンプレート |
Nintendo Switch向けに移植されたポッ拳。Wii U版をベースにしつつ、Wii U版発売後にアーケードに追加された「ダークライ」「ハッサム」「エンペルト」「グレッグル」が参戦し、新たなバトルポケモン「ジュナイパー」とサポートポケモン「ニャビー・アシマリ」が登場。
バトル面では3vs3のチームマッチ、インターネットに作られたグループに参加してグループ内のメンバーと気軽に戦うグループマッチが追加。他にもリプレイ機能やデイリーミッションが実装。
今作では一画面での対戦に対応。おすそ分けプレイでもプレイ可能で、『ポッ拳』専用コントローラー for Wii Uも使用できる。
なお、今作の公式サイトには前作にあった「追加のアップデートはない」などの表記はない。
各キャラのバーストアタックには本作オリジナルの技が使用されている。
AC版はアップデートで増えていくが、WiiU版はテールナーまでのポケモンが使用可能。
他にもTwitterで募集した参戦して欲しいポケモンの意見も汲み取って製作中。
サポートは2匹1セットの組み合わせを事前に選び、ラウンド毎にどちらか片方を選び使用する。最初はエモンガ&フォッコのみ使用可能だが、プレイを重ねることで他のサポートも使用可能となる。ただし、AC版ではジラーチ&エルフーンのみ7/16(木)~7/31(金)の期間限定プレイ特典だったため、現在は基本入手不可。
AC版でアバターの編集や使用するサポートセットの候補を自由に変更、ポイントの振り直し等には連動Webサイトを利用する必要がある。ただし、サポートセットやポイントの振り直しには有料会員になる必要がある。お金を払いたくない場合は新たなサポートを手に入れた時やポイントが溜まった時の操作を先を見てやらなければならない。ちなみにゲーム内マネーPGはアバターアイテム交換用。
掲示板
1009 ななしのよっしん
2024/02/15(木) 18:37:59 ID: gwidN/tHZD
誰か亀レスでいいからポッ拳のリプレイ機能について教えてほしい
この機能は完全ソロプレイ(オフライン)でのCPU戦でも使えるものなのか?
チームバトルは保存できるのか?
どのくらいの試合数保存できるのか?
個人的には購入するかどうかを決める重要なポイントなんだけど、動画を見ても基本はオンライン対戦ばかりだし、リプレイ機能の詳細を教えてくれるものが見つからなかったので
1010 ななしのよっしん
2024/03/05(火) 10:44:03 ID: GTx5UeifH1
>>1009
残念ながら、リプレイ保存出来るのは「オンラインマッチ」の中にある「ランクマッチ」と「フレンドリーマッチ」と「グループマッチ」、ローカル対戦である「ワイヤレスマッチ」のみ。ただ「オンラインマッチ」なら他人が上げたリプレイを視聴出来るよ。それと、switchならシェアボタンで録画出来るから設定弄って試してみるといいよ
1011 ななしのよっしん
2024/03/07(木) 02:26:52 ID: gwidN/tHZD
>>1010
そうか、そういう系か。教えてくれてありがとう
switchの録画機能って30秒のやつよな。スマブラみたいな一試合まるごと再現して、撮影出来て、みたいなのが理想だったから、まあポッ拳はそういう系ではないってことだよね
いや、本当に重ねてありがとう。マジで参考になった
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最終更新:2024/04/20(土) 15:00
最終更新:2024/04/20(土) 15:00
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