大和守安定(刀剣乱舞)とは、ブラウザゲーム「刀剣乱舞」の登場人物である。
新撰組 沖田総司が使用していたとされる打刀。
加州清光と同じく、扱いが難しく使い手を選ぶ。
そのため値は安かったとも言われている。
一見おとなしそうに見えるが、戦闘となると……。
(刀剣乱舞絢爛図録より)
ふんわりとしたポニーテールが特徴的な男子の姿を取る。
年齢は打刀の中でも幼めで、少年と青年の中間くらいに見える。純朴で無邪気な印象を与える柔和な面立ちに、左目の下の泣きぼくろが特徴。
図録によると、表情の変化が大きく、温和な笑みが多い。見た目を綺麗に着飾る加州清光(刀剣乱舞)とは対照的に、ナチュラルで仕草などが可愛いイメージとのこと。
戦装束は着物に乗馬袴の和装。更に胴鎧を重ね、新選組の象徴である浅葱色の羽織を着ている。また首には白いマフラーを巻いており、色違いで清光とお揃いになっている。
内番も和装だが、下は行灯袴に履き替えている。市松模様の襷も、清光とおそろい。
ぽやんとした性格で、本丸に居る時の台詞は温和なものが多い。
ログインボイスでは「僕を一番愛してくれる人は誰だろう?」と呟くなど、清光とは別に愛情に飢えている風な所を見せる一方、近侍に据えて放置していると「何か別のゲーム、やってる?」と、非常にメタい事を言ってくる。
また畑当番では「畑か。田舎を思い出すよ」と、かつての主を思わせるような事を言ったりする。
しかし、戦闘になると嘘のように豹変し、とんでもなく好戦的になる。
隊長として出陣する時に「気分を切り替えないとな……出撃するぞ!オラァ!」と気合を入れるのに始まり、敵を攻撃する時には「首落ちて死ね!」「おらおらおら!」などと、物騒極まりない台詞を叫ぶ。
更にボスマスに到達すると「ふ……ははっ、お前が大将かァ!」と調子っぱずれな笑い声を上げて狂喜し、手合わせでも「おお、殺してやるよ!子猫ちゃん!」と宣言する。見た目や普段とのギャップにびっくりした審神者も多いのではないだろうか。
このように陰と陽を併せ持つ彼の二面性は、以前の使い手だった沖田総司に由来していると思われる。
沖田については、よく冗談や軽口を叩いては場を和ませていたという話や、壬生の屯所の近くで子供達と遊んでいたという話が伝わっている。新選組のムードメーカー、無邪気な青年としての面と、その剣の腕で多くの攘夷志士を斬殺し、時には身内を処断してきたという、相反する二通りの人となりは広く知られており。その差料であった彼もしっかりと彼の性格を受け継いでいるようである。
ちなみに安定自身は前の主のことを「沖田くん」と呼んでいる。
加州清光(刀剣乱舞)とは、同じ主の差料だった付き合いがあり、喧嘩友達でもある。喧嘩とは言いながら、何だかんだでお互いの性格については理解を示しており、仲は良い。
沖田が病の為に参戦できなかった鳥羽に二人で出撃すると回想が発生し、それぞれに沖田の事を思い出して言葉を交わしている。
その後、6面「池田屋の記憶」が実装され、6-3「池田屋二階」でも回想が発生。沖田がただ一人で獅子奮迅の働きをした現場に並び立ち、時間遡行軍との戦いに闘志を燃やす。
内番においても、馬当番・畑当番・手合わせともに特殊会話が発生。馬は可愛いよねと同意したり、汚れるのを嫌ってさぼろうとする清光をたしなめ、なだめすかすという微笑ましい一幕を拝む事ができる。
手合わせでは互いの手癖が鏡に映したように同じで、それにより切磋琢磨できる事を認識している様子。
新撰組所縁の刀剣とは縁が深く、副長・土方歳三が所持していた和泉守兼定(刀剣乱舞)・堀川国広(刀剣乱舞)、局長・近藤勇の愛刀であった長曽祢虎徹(刀剣乱舞)とも旧知の間柄。
和泉守と長曽祢、同じ時代に生きた坂本龍馬の愛刀・陸奥守吉行(刀剣乱舞)とは、内番で手合わせさせると特殊会話が発生。それぞれ異なる戦い方をする相手の手を良く読む、武人としての安定の一面が伺える。
陸奥守によると、天然理心流の他にも北辰一刀流を使うようで、同じく北辰一刀流の使い手だった坂本龍馬の佩刀として嬉しそうに反応している。
2017年1月31日、近侍曲が実装。
作曲はアニメ・ゲームの主題歌等の楽曲提供を行ってきた音楽制作ブランド「Elements Garden」の母里治樹氏が担当した。
『グリザイアの果実』『うたの☆プリンスさまっ♪』等に楽曲を提供し、高い評価を受けている。
2017年10月10日、長曽祢虎徹(刀剣乱舞)・和泉守兼定(刀剣乱舞)と共に、打刀として初となる極が実装された。
ステータスが大幅にアップし「遠戦の時、稀に上下に隣接した刀剣男士をかばう」という新たな特性が付与。かばった際に受けるダメージは軽減されており、敵の攻撃を稀に弾く脇差極と共に運用が想定される。
戦装束は大幅に変わり、後ろで束ねていた髪を下ろし、白一色の着流し姿となった。肩には新選組のだんだら模様の羽織をかけ、鉢金や手甲、脛当など、軽量化した最低限の防具のみをつけている。
何処となく病床にあった沖田を連想させる儚さを見せるが……
修行で向かった先は、やはり前の主・沖田総司がいる新選組だった。
自分が前に進む為に「沖田くんのことについて、心の整理が必要なんだ」と、複雑な胸中を吐露している。
その後史実通りに沖田は病に倒れ、安定も運命を共にする事となる。いっそ彼よりも先に折れたかったのかも知れない、と思いまどう安定に対して、沖田はその正体を知らないままに「僕をやるべきことをやらない理由にするな。迷惑だ」と叱咤する。
その声に背を押され、後ろばかり見ていても誰の為にもならないと悟った安定。「もう、僕は沖田くんのことを忘れるよ」と決意を固め、帰還を果たした。忘れられないからこその戦装束だとは思うんだけど。
戦装束が大きく変わった事に驚く審神者が多かったが、普段はぽんやり天然風味なのは変わらない。
また近侍に据えていると「膝の上に乗せるのは、どうかな……重くない?」と、審神者との距離を詰めたり、「あいつばかり前に出てきてるけど、僕だって負けてないよね?」と、さりげなく加州清光と張り合っている様子。
が、戦に出るとぽんやりをかなぐり捨てた、修羅の如き戦闘狂の顔が明らかとなる。真面目な話、極前よりも殺意が十割増しである。
「行くぞ!野郎ども!」と気合を入れるのに始まり、索敵時に「きっひひひはは!行くぞ、偵察からだ!」と笑い声を上げて「殺しまくれェ!」と吠える。また攻撃時にも「殺してやるよ!」「斬れろ、斬れろォ!」と、心底嬉しげに敵を屠り尽くす。
中傷状態になっても「まだ、終わってやらねぇよ……!」と語気も荒く吐き捨て、真剣必殺ではもろ肌脱ぎとなり、とても良いオリジナル笑顔を披露しつつ「さぁ……殺し合いはこれからだ……!」と、凄みさえ見せつける。ハリーハリーハリーハリー!
ただし戦闘終了後、誉を取ると「自己嫌悪中です……」としおしおになっており、そのギャップにずっこける審神者も。内番・手合せ終了時に「戦闘になると性格が変わるのを直さないとな……」と、一応自覚はしている模様。
手合せ開始時には「ははは!ころ!せないから半死にしてやる!」と、手合せであろうとも荒ぶっている。誰ですか大和守不安定とか言ったやつは。
なお内番衣装は極前と同じ。ごあんしんください。
江戸時代の刀工、大和守安定作の打刀。
安定は1618年紀伊国(現在の和歌山県)生まれとされ、30歳を前に江戸に出て和泉守兼重、あるいは二代康継(一期一振や鯰尾藤四郎を再刃した初代康継の子)に師事したと伝えられている。
一説には長曽祢虎徹こと長曽祢興里に影響を与えたとも言われており、作風が似ているとされる。
彼が打った刀は「新刀上々作にして良業物」と評価され、切れ味の鋭さに定評がある。三ツ胴(死体を3つ重ねて両断)を達成した刀が数多く伝えられており、中には五ツ胴を達成したとされる刀もある。
しかし切れ味こそ素晴らしいが、反りが浅く剣先が細い為に使い手を選び、名人にしか使いこなせなかったと言われている。安定が「扱いにくいけど、いい刀のつもり」と言っているのは、この辺りに由来する。
このようにピーキーな性能故に値段は他と比べて安く、その為か、幕末の剣士に愛用者が多かったという。
有名な所では新撰組一番隊隊長・沖田総司のほか、新撰組隊士・大石鍬次郎、遊撃隊隊士・伊庭八郎らが、安定作の刀の使い手であった。
沖田総司は新撰組の中でも最強と呼ばれた剣士だったが、池田屋事件の戦いで喀血して昏倒、奮戦を支えた加州清光も切っ先が折れるなど、致命的なダメージを負ってしまった。その後の清光の行方は知れず、恐らくは廃棄されたものと思われる。
その後、沖田は病状が悪化して戦線を離脱。鳥羽・伏見の戦いには参加できず、師である近藤勇の死を知らないまま、江戸で短い生涯を終えた。
大和守安定がいつまで彼の手元にあったのか、彼の死後何処に行ったのかは伝わっていない。
この項目は、ネタバレ成分を多く含んでいます。 ここから下は自己責任で突っ走ってください。 |
アニメ「刀剣乱舞-花丸-」では主人公に大抜擢。
舞台となる「とある本丸」に、新しく17番目に大和守安定が顕現した次の日から物語は始まる。
性格は純真でひたむき。元の主・沖田総司を「沖田くん」と呼んで憧れており、目標としている。
「とある本丸」に顕現した翌朝、安定は不思議な夢を見る。沖田総司が池田屋に帯刀していた刀が、本来は加州清光であるはずなのに夢の中では大和守安定だったのだ。その後もたびたび安定はその夢を見ることになる。
1話では政府からの緊急連絡で池田屋へ行くことになり、安定は初出陣にして審神者から隊長を任される。
沖田への憧れで気持ちがはやるあまり、二階へ単身突っ込むが、待ち構えていた敵大太刀の攻撃を避けた弾みで背中から「階段落ち」してしまい、間一髪の所を清光に助けられる。撤退後、敵に斬られてぱっつんになってしまった前髪を清光に可愛いピンで止めてもらうなど、微笑ましいやりとりを見せた。
2話では織田の刀達を見て元主への姿勢にも様々あることを感じ、4話では歴史を守ることで元主の生きた運命を守りたいという答えを出す。強さとは何かを見つめ直し、和泉守と手合わせを行うなど、少しずつ成長を遂げていく。
11話において、新選組の四振と陸奥守と共に池田屋に再度出撃。しかし時間遡行軍を追って単独行動になった所で、かつての主・沖田総司と鉢合わせ、隊士と勘違いされた事から後をついていってしまう。更に沖田を救おうとして思わず刀を抜き、長州藩士に向けてしまった。
この歴史改変に繋がる行為が原因になったのか、別行動をしていた仲間の前に、強力無比の敵・検非違使が出現。時を同じくして、本丸に飾られていた写真から安定の姿だけが消えるという怪現象が起きる。
その後仲間の助けを借り、検非違使を突破して駆けつけた清光に取り押さえられて涙ながらに激しい言葉をぶつけられる。共に沖田の刀であり、誰よりも主を愛していたが故の悲しみと苦しみを理解し、ようやく本来の役目を思い出して本来の戦線に復帰した。
本丸に帰還後、主に申し出て修行の旅に出る。そして「桜の花が咲く頃」に無事に帰還した安定と、その歓迎をする仲間達の姿で、物語の幕は閉じた。
2017年9月9日、声優の杉田智和はTwitterで花丸の安定について「なんか妙に最近ムラムラするんだよな」と呟き、話題となった。
これについて声を担当する市来光弘から「その子から35歳おじさんの声がするようですよ」と釘を刺されても「俺もおじさんだ。問題なかろう」と謎の論破をキメるなど、だいぶアレな模様。来いよ抑止力。
2018年1月から放送の「続『刀剣乱舞-花丸-』」では、全編を通じて修行の為の旅を続けていた。検非違使に目をつけられないようにか、数日おきに別の時代に渡るというのを繰り返していた模様。
幕末以後、明治維新を経て現代にまで足を運んだような描写もあり、視聴者を驚かせた。その中でどれほど時が過ぎようとも沖田達が成し遂げた事に変わりはないと知り、彼らが生きた歴史を守る決意を更に固めることになった。
12話において予期せぬ形で江戸時代に転送され、そこで中脇差相手に苦戦していた清光達と鉢合わせ。事情をよく呑み込めないまま加勢し、極となった姿を披露、傷つきながらも清光との真剣必殺で敵を全て討伐した。
その後は本丸に帰還する時期が清光達とずれたものの、無事に「桜の花が咲く頃」に戻り、この一年で新たに顕現した仲間達と共に記念写真を撮影して物語は幕を閉じた。
掲示板
52 ななしのよっしん
2016/05/06(金) 12:54:52 ID: aPcKfkPcn9
53 ななしのよっしん
2016/05/14(土) 19:35:01 ID: CqBeQbJ8Bn
自己紹介が短いのは声優への嫌がらせだと思ってた…アニメで主人公になったからその可能性はないと安心したけど
54 ななしのよっしん
2021/03/06(土) 23:37:14 ID: egsxSUZGvq
今更だけど花丸から入った組だから安定の嫌われっぷりにびっくりしたな
自分にとっては初期刀と同じくらい思い入れがあるからショックだったよ…
初めて見たとうらぶのキャラだからなんとなく愛着があるんだよ…
でもゲームから入った組からしたら納得行かなかったんだね
今どこ行っても安定叩かれてるからここに書き捨てさせて貰います…
急上昇ワード改
最終更新:2024/04/25(木) 16:00
最終更新:2024/04/25(木) 16:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。