真鏡名ミナとは (マジキナミナとは) [単語記事]

真鏡名ミナ（まじきなミナ）とは、SNKの格闘ゲーム『サムライスピリッツ』シリーズの登場キャラクターである。

概要

プロフィール
流派	秘道・弓張月
武器銘	鎮聖八浄正邪均浄（2019）
出身地	琉球王国
生年月日	明和六年 (1769年) 三月六日
身長	五尺二寸 (約158 cm)
体重	語らず
三体数	二尺八寸/一尺九寸/二尺八寸 (B85/W59/H85)
血液型	AB型
好きなもの	チャンプル
嫌いなもの	語らず
特技	妖滅師

弓を武器に戦う琉球王国の神人（カミンチュ、神職）。

父親はアイヌの妖滅師だったが、母とミナを残していなくなった。強い霊力を持って生まれたミナは神人として育てられたが、強すぎる力を恐れた人々から避けられ、人里を離れて唯一の友達であるシーサーの「チャンプル」と二人で暮らしていた。

人間不信、特に男性不信が強く、一方で自分を責める癖がある。アイヌ語で「笑う」という意味の名前とは正反対の陰鬱な性格。

琉球出身、白い髪、褐色の肌、露出の多い衣装と、同シリーズの不動のヒロインであるナコルルと正反対のデザインがされており、彼女への挑戦がコンセプトになっている。

ストーリー

『零』では故郷の村を滅ぼしたあやかしを追っているが、エンディングでは正体がチャンプルだと判明し、後を追うと約束して弓を引くという救いのない結末を迎える。

パラレル扱いの『天下一剣客伝』では、御前試合に優勝した褒美として（本人ではなくチャンプルが頼んだ）父の行方を捜索してもらい、墓前で出会ったアイヌの老婦から父が最期まで母やミナを案じていたこと、ミナの名前に込められた意味を聞かされ、涙する。チャンプルの心遣いで心が氷解し始める、一転前向きなエンディングとなっている。

時系列が『零』の続きとなる2019年版『SAMURAI SPIRITS』にも登場し、『零』のエンディングでチャンプルを討つことができず、自身の中に邪気を封じ込めている。右目には邪気を封印するため包帯を幾重にも巻いており、刃物を取り付けた弓を武器に過去作とは異なる斬撃を駆使する。

担当声優

登場した時期の関係もあるが声優の変更が多く、定着した担当声優がいない。

性能

遠距離戦に特化したキャラクター。必殺技や遠距離斬り攻撃の多くが飛び道具で、連続で攻撃すると攻撃力が下がる「剣気ゲージ」の影響を受けづらいため、高威力の牽制技を撃ち続ける人間砲台となる。上空に矢を撃ち追加入力で落とす「スンガンの誘い」や、素早く大ジャンプしながら背面に矢を撃つ「シニマブイの嘆き」など、飛び道具の撃ち分けだけに留まらないトリッキーさもある。

一方で防御力は非常に低く、怒り状態や剣気ゲージが最大の相手から強斬りを受けようものなら体力を半分以上持っていかれる。相手を近づかせない立ち回りを徹底しても逆転されやすく、体力をリードされて守りを徹底されるとガードを崩しに行くのが難しい。

ちなみにチャンプルも戦闘中ミナのそばで色々なアクションを見せてくれるが、戦闘には一切関わらない。気が散る場合は必殺技の「チャンプルおやすみなさい」「チャンプルこっちおいで」で黙らせることもできる。『零』の開発時には他の動物のようにミナを援護する案もあり、PS2版『剣客伝』の裏性能ミナは『零』に近い性能に加えてチャンプルを使った技が実装されている。

『零SP』までは弱点が目立つが、『剣客伝』ではゲーム全体で攻撃力が低下した上にミナの防御力も低め程度に調整され、認識間合いではなくコマンドで通常技の遠近を切り替えられる特権を持つなど近距離でも戦える性能になり、同作の中でも最強の一角となっている。

令サム

今までのように弓を扱えなくなったことに伴い、必殺技が全て入れ替えられた。直接矢を射つ技は必殺技の「マブイウトシの構え」からの派生技に集約され、その他の技は弓や蹴りによる体術となっている。

通常技の斬り攻撃でも矢を射たなくなり、薙刀のように弓を振るうリーチの長い斬撃が中心となる。被ダメージ率は105 %で最下位グループ（110 %）より少し堅い。

余談

ミナの専用ステージとしてゲームに登場する首里城は沖縄戦で焼失した後、2019年 1月まで約30年をかけて琉球王国時代の姿に再建されたが、同年10月末に発生した火災で甚大な被害を受けた。これを受けてSNKは再建支援のため、ミナと首里城、テリー・ボガードがデザインされたチャリティー Tシャツの受注販売を実施（現在は受付終了）。1枚1980円（税込）の売り上げのうち1000円が寄付に充てられる。