天皇論(小林よしのり) 単語

テンノウロン

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天皇論とは、小林よしのりによる「ゴーマニズム宣言」系列の天皇に関する漫画である。天皇論から生した作品も多く、それらについても述べる。
「天皇論」の名を関する書籍は数多存在するが、現在小林よしのり著のものしか大百科にないため、「天皇論」はこのページリダイレクトされます。

天皇論(無印)

平成21年6月4日発売。当時氏はマルクスに(若い頃程ではないものの)傾倒しており、社会主義の観点から天皇の存在に疑問を持っていた(『蒲焼きの日』騒動が当時有名だった)が、知らないのに批判してもしょうがないと、一から天皇について底的に学び、天皇がいかなる存在かを述べた一冊。天皇について学んでいくうちに自ずと闕の念を抱いたという。

じわじわと売り上げを伸ばし、単発・厚本でありながら20万部を達成し、平成25年11月6日文庫本化。
しかし、後述の「天皇論平成29年」に置き換えると氏は宣言しており、これらはお隠れになる。 ただし、この一冊のエッセンスはしっかり引き継がれているので問題ない。

というのも、当時氏は「天皇は祭を行っていればそれでいい」「陛下が『国旗国歌は強制すべきでない』とおっしゃったが、わしは逆賊になろうとも強制すべき」等という考えを持っていたが、今上天皇の活動を見ていくうちに考えをめ、当時の思想と照らし合わせた上で抜本的に書き直す必要が出てきたからである。

新天皇論

平成22年12月15日発売。
天皇論は多くの反を呼んだが前述の天皇論の最後に「女が生まれても失望しない」と書いたが故に批判も殺到。
「皇統は男系継承でなければならない」という自称保守の考えにっ向から反論し、天照大神継体天皇元正天皇等「男系継承の禁忌」を交えつつ、自称保守の欺瞞を穿った作品。

当記事の初版編集者継体天皇元正天皇の記事でしこたま「天皇は皆男系継承」という欺瞞を否定した(後に別の人によって表現がマイルドになった)のでそちらも参照されたし(ステマ)。

この作品に対し、幾人もの人が批判を書いている。以下は実際に出版済。

天皇論平成29年

々、民は天皇をいただく資格があるのだろうか?

平成29年2月27日発売。
皇統断絶の危機無視する政権に平成28年8月8日天皇陛下は「玉音放送」をなさった。「天皇の務めが常に途切れることなく,安定的に続いていくこと」を民に伝えるも安倍政権は反旗を翻す。
陛下の願いをえるべく、「天皇の座についていらっしゃる」天皇陛下への恩返しとして無印天皇論をフルリメイクした作品。リメイクと言ってもマグマ団ホムラの如くガラッと変わっており「生まれ変わった」というべき作品のようで、様々な箇所の訂、追記、別作品からの転載を経て552ページというコロコロコミック級の分厚さを誇る作品となった(ちなみに「おぼっちゃまくん」が掲載された平成28年コロコロアニキ第6号が558ページ)。無印で書かれた務に対する考えや国歌強制の件もめられている。

天皇論のリメイクに当たり、上記のこともさることながら「天皇や皇族の人権」について多く加筆されている。自称保守からの美智子皇后殿下妃の壮絶なる大バッシングめてまとめて詳細に載せられており、「子さまや現皇太子殿下が将来『幸せでした』と振り返られるような皇室でなければ滅ぶ」と
男尊女卑の因習にとらわれ、「民主権」の名のもとに陛下の意向に叛き、「自分に都合のいい」天皇に仕立て上げようとする者達をさらに厳しく追及する。

ちなみにラスト直前に「リベラル知識人が言う『天皇制は最後の奴隷制だから止すべき』という意見に賛成したくなる」という文言は名は出してないものの十中八九この対談によるを受けたものだと思われる。天皇を蔑ろにしながら天皇を戴く資格などない。天皇・皇族が自らその立場を去るようなことがあるなら、もはやにも止められないのである。

国際政治学者であり、リベラリストイメージが強い三浦瑠麗氏が「心を抉られました」と感想を贈った氏渾身の作品。

この作品を以て、天皇論は文庫版含め書店から姿を消すことになる。お疲れ様でした。

関連作品

昭和天皇論は平成22年8月9日女性天皇の時代は平成25年8月9日に発売。

昭和天皇論は全書下ろしの作品で、戦争末期朝鮮戦争までの昭和天皇を描いた作品。
2000年の伝統が成せる業を顕し、しかも代々受け継がれる天皇の凄まじさを著した一冊。

女性天皇の時代は新書で、10代8人の女性天皇々しい活躍を検証した一冊。女性天皇は皆「中継ぎ」ではないし、男にも「中継ぎ」はいるし、「中継ぎ」であろうが天皇の資質がめられたことをした。

天皇陛下ご夫妻(当時は皇太子ご夫妻)のご成婚のとき、子さまが群衆に向かって爆弾を投げてしまうというマンガ(「カバ焼きの日」)を描いたところ、右翼抗議を恐れたSPA!に掲載を拒否されガロという雑誌に持ち込んだことがある。実際は抗議などこず、むしろ売れまくって単行本には収録されたことやこれがきっかけで一会の鈴木邦男氏と出会ったことが小林の思想にを与えた。

『挑戦的平和論』の下巻に載っている「天皇論と家族論」はあまり知られておらず小林も重要視していないようだが、民にとって天皇がどういうものなのかがわかりやすく説明されており一読の価値がある。

小林に賛同するものたちが運営する「愛子さま 皇太子への」というサイトがある。ブログイラスト短歌などを投稿するだけでなく世論調査での女性天皇、女系の天皇の支持率の高さとこの世論調査恣意的な操作が行われている可性があることを摘したりしている。

愛子さま 皇太子への道exit



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