南泉一文字(刀剣乱舞)とは、ブラウザゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」に登場する刀剣男士である。
イラストレーター:三杜シノヴ(ニトロプラス) / CV:河西健吾
ないせんいちもんじと書かれていることもあるけど、無い銭じゃ縁起が悪いのか、なんせんって呼ばれてるなぁ。
切れ味は猫の爪級、触れたら真っ二つだ……にゃー! こ、これは呪いのせいだにゃ……早く元に戻る……にゃー!(刀帳)
福岡一文字派作、大磨上無銘の打刀。
触れた猫が真っ二つに斬れたという逸話と、故事『南泉斬猫』を掛けてこの名がついたとされる。
本来であれば、自分はもっと背が高く泣く子も黙る恐るべき刀剣男士のはず……
全ては猫の呪いのせい。と主張する。
刀種は打刀。
2019年12月24日、山鳥毛(刀剣乱舞)実装にともない、刀派「福岡一文字」が追加された。
2018年4月24日~5月8日開催のイベント「江戸城潜入調査」にて実装。確定報酬で入手可能だった。
制限された回数内で行動して鍵を集め、宝箱を開封して入手できる。蔵は4つに分かれており、それぞれを解放する為の特別な鍵を宝箱から入手しなければならない。
課金アイテム「調査手形」(鍵マスを表示&入手数2倍&途中帰還でも鍵を持ち帰り可能)および「梅干し」(最大で5回まで行動を回復)を使えば、比較的鍵集めは容易。もちろん、無課金でも時間をかければ鍵は集まる。
また宝箱の開封状況は課金アイテム「周回手形」でリセットできる。今回から値上げおよび購入数制限が入ったが、周回するごとに宝箱を開ける鍵の必要本数が減るようになった。その為、審神者のお財布が許す限り&気力が続く限りは5回まで周回可能。「極」の修行セットを実質課金で購入できるため、周回を狙うのも一つの手である。イベント終了後、現在は入手不可。
薄い色の猫っ毛と、きかん気の強そうな表情が印象的な童顔の青年。
戦装束は黒地に金の派手なシャツを着崩した洋装で、右肩に袖鎧、左腰に草摺をつけている。チョーカーは猫の首輪のようにも見えるが、残念ながら鈴はなし。なおシャツの柄については、現存する「金襴包刀拵」に由来していると思われる。
現存する拵は3つ存在し、4周年での跪座イラストによってゲーム内での拵は「蠟色金霞小サ刀拵」と「梨子地刻小サ刀拵」を合わせてアレンジを加えたデザインだったことが判明した。
内番装束は大きめサイズの白ジャージで、言動もあいまってなんとなしにヤンキー風。サンダルをつっかけており、よく見ると中のシャツは三毛猫柄。かわいい。ところで猫&ヤンキーと聞くと「なめ猫」を想起する審神者もいるのではなかろうか。ジェネレーションギャップ?知らんな。
最大の特徴はその口調。
逸話に由来する「猫の呪い」と称する通り、語尾に「にゃ」がついたり、ぐるぐると喉を鳴らしたりする事が多い。とても多い。かわいい。
本人は「なんでこんなことになってんだぁ」と嘆いているが、どうも気を抜くとぽろっと出てしまうのか、近侍に据えてつんつんすると爪研ぎ(または毛づくろい?)までしだす。かわいい。
この呪いは語尾や癖だけでなく、刀装のように「ちまちましたもん」が転がってるのを見るとうずうずするなど、何気ない行動にまで影響が出ているようだ。かわいい。
戦場でも猫らしく「野生の勘」で資源を見つけ、開戦時には「狩りの始まりだぜぇ……ふっ……にゃー!」と勇ましさを露わにする。
言い伝わる切れ味の鋭さは健在で、真剣必殺になるとぎらついて野性味のある表情に変化。「へっへっへ……オレの実力見せてやる!」と本気を見せる。
山姥切国広(刀剣乱舞)と出陣すると、回想が発生。
布を被って顔を隠し続ける山姥切に対して「同じ呪い仲間と思ってさぁ」と声をかけるが、「じろじろと顔を見たがる奴が多いからだ」と否定される。
その様子に「呪いより厄介な気がする」と南泉は思うところを告げ、どうも図星をつかれた様子の山姥切。今後実装予定の極においてどのような変化が生じるのだろうか……
2018年10月31日、山姥切長義(刀剣乱舞)との回想が実装。
尾張徳川家の繋がりで顔見知りだが、「猫殺しくん」呼ばわりして嫌味でいじってくる性格のため会いたくなかったと鬱陶しがっている。斬った物の格の差を持ち出したことから、「(そういう性格なのは呪いを受けてたからで)猫斬ったオレがこうなったみたいに、化け物斬ったお前は心が化け物になったってこと……にゃ!」と皮肉を返すが、「語尾が猫になったまま凄まれても……可愛いだけだよ」と流され、皮肉の応酬をする腐れ縁な仲が窺える。
この回想から察するに、南泉が山姥切国広に興味を持ったのは山姥切長義と旧知だからと思われ、「ホントに顔隠してんだなぁ」と声かけていたのは山姥切長義から写しの話を聞いていた可能性もある。
2019年12月24日、山鳥毛(刀剣乱舞)との回想および内番・手合わせでの特殊会話が実装。
一文字一家の長である山鳥毛のことを「お頭(かしら)」と呼んで狼狽するが、そんな南泉のことを山鳥毛は小鳥ならぬ「子猫」と呼んで慈しんでいる様子。両者のビジュアルもあいまってヤのつく自由業を連想する審神者も少なからずいたが、回想自体は穏やかながらも、いずれ更なる福岡一文字の刀が実装される事が予測された。舎弟が増える備えよう。
Lv20で特がつき、機動はへし切長谷部(刀剣乱舞)に続く打刀中2位。反面高機動の刀剣男士に共通の特徴として、統率はワーストとなっている。
鎌倉時代初期の刀工集団、福岡一文字の作品。
刀帳でも触れられているが、「ないせんいちもんじ」と表記される事も。
祖は古備前の「菊一文字」こと則宗とされ、備前国(現在の岡山県)福岡の発祥である事からこの名で呼ばれる。「一文字」と呼ぶ場合はこの福岡一文字か、鎌倉時代末期に起こった吉岡一文字のどちらかになる。
後鳥羽院が定めた御番鍛冶にも一文字の刀工は多く、先に上げた則宗の他、12人中7名にのぼる。
一文字は比較的無銘の作が多く、作風によって見極められる事がほとんど。南泉一文字も無銘で、刀工までは特定できていない。
共通して華やかな作風が特徴。名刀が数多く伝来し、国宝・重文指定を受けているものも多い。
著名作には「道誉一文字」(御物)、黒田家の「日光一文字」(国宝)、上杉家の「姫鶴一文字」(重要文化財)などが知られている。
号の由来は、研ぎに出され壁に立てかけられていた所に、飛びかかった猫が真っ二つに斬れたという逸話に由来する。
この出来事と、中国の仏教書「碧巌録」にある公案「南泉斬猫(なんせんざんみょう)」になぞらえて命名された。
時は唐代。高名な禅僧・南泉普願の話である。
ある時、東堂と西堂の僧達が、一匹の猫について言い争いをしていた。
南泉はこれを見て両者に問うた。
「禅の一語を言い得たならばこの猫を助けよう。言い得ぬならば斬り捨てよう」
一同からは答えが出ず、南泉はついに猫を真っ二つに斬ってしまった。夕方になり、弟子の趙州が出先から帰ってきたが、そこで昼間あった出来事を南泉から聞いた。
すると彼は履(靴)を脱いで頭に乗せ、その場から出ていってしまった。
これを見た南泉は「もし趙州があの場にいたならば、猫は助かっただろう」と語った。
この「公案」というのは、禅において悟りを開く為に提起される問題を意味する。
ここで求められる解は一般的な倫理や常識とはかなり違い、「猫可哀想」「南泉ひどい」「趙州意味不明」といったものではない。まあそう思わざるを得ない案件だが。
その為過去に提示された解も多種多様で、ものすごくおおざっぱに書くと「俺がガンダムだ」や「シュレーディンガーの猫」に通じるような話になるので割愛する。興味がある御仁は是非禅問答に挑まれたし。
いずれにせよ、南泉一文字の斬れ味の鋭さを象徴する『物語』であるのは疑いがない。
来歴については上記の通り、足利将軍家に伝来。
その後豊臣秀吉の手に渡り、一之箱に納められていた。この時一之箱に納められていた刀に、一期一振、骨喰藤四郎、鯰尾藤四郎、にっかり青江、宗三左文字が数えられる。
慶長16年(1611年)に豊臣秀頼が二条城にて徳川家康と会見した際、太閤左文字(短刀)と共に家康に贈られた。
家康の死後は、尾張徳川家初代・徳川義直に渡った。その後将軍家に献上されたが、再び戻っている。義直が試し切りをさせたところ土壇にまで斬り込んでしまい、刀が折れたと勘違いした試し役がうろたえ叫んだという話が伝わっている。
以後は尾張徳川家に伝来し、累代の藩主に差料として愛用されている。また上記の逸話を記した由来書「南泉一文字記」が書かれた。
昭和16年(1941年)に重要美術品、昭和29年(1954年)に重要文化財指定。
現在も徳川美術館に所蔵。たびたび公開の機会があり、同館所蔵およびゲームに登場する刀剣には、鯰尾藤四郎・後藤藤四郎・物吉貞宗・山姥切長義がある。
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最終更新:2024/04/25(木) 20:00
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