カラカラ(ローマ)とは (カラカラローマとは) [単語記事]

　カラカラ(ローマ)とは、ローマの皇帝の一人である。（188～217）残念ながらガラガラ（ローマ）には進化しない。

概要

　その進化前ポケモンのような弱そうな名前とは裏腹にローマ帝国屈指の暴君として知られている。また、カラカラ浴場を作った人物としても知られている。

　本名はマルクス・アウレリウス・アントニヌス・カエサル。だがカラカラとかカラカラ帝と呼ばれているしテストでこう回答しても普通×にはされないであろう。こう呼ばれているのは殺した相手の頭蓋骨を被っていたからガリア地方の服装であるカラカラを好んでしていたからである。

　名門であり、属州出身で会計監査士から出世し皇帝まで登りつめた有能である父と巫女の母の間に生まれる。父の死で弟下駄ゲタとともに共同統治者として即位したが、すぐに兄弟は仲たがいをはじめ、対立するようになった。そしてついに、母が用意した和解の場でホネこんぼうで撲殺ゲタを殺害するに至った。ゲタは母に抱かれて死んだと言われている。で、明らかに暗殺だしカラカラの方から仕掛けているのであるが、カラカラは「正当防衛だった、生きるため仕方なかった」と言い放ったという。さらに弟を記録から抹殺して存在しなかったことにし、弟に好意的だった家臣も処刑した。

　そのころ、アレキサンドリア（エジプトの古都。アレクサンドロス大王が作りプトレマイオス朝エジプトの首都として繁栄していた）では「皇帝は弟殺しだ　それを生きるため仕方なかったと言ってるよ～」とカラカラの弟殺しを揶揄する歌が流行っていた。それを聞いたカラカラは「弁明の場を設けてほしいそれは誤解だから」と弁明をすると称してアレキサンドリア市民を集め、聞きに集まった市民2万人以上をホネブーメランで無差別に虐殺した。その上アレキサンドリア市自体を破壊し町に打撃を与えた。

　さらに貨幣を改悪して質の悪い貨幣を作ってインフレを起こしたり、反乱を起こしたアレマン二族と戦うも平定することが出来ず、多額の和解金を払って逃げたり、勝手に昔の有能な皇帝の子孫を自称したり、様々な無能ぶりや悪行を行った。

　彼が大学入試とかで出てくるのはそんな悪行とかよりもアントニヌス勅令で有名だからである。これは、全属州の属州民でも降伏者以外はローマ市民権を付与するというものである。これによって属州民でもローマ市民権を持つことが出来たが、それは人道的な理由ではなく「市民を増やせば税金払う奴が増えて税収増えるんじゃね？ってなわけでお前ら属州民じゃなくてローマ市民なんだから税金払えよ」というしみったれたものだったらしい。しかもその結果前からのローマ市民は選民感や誇りを失くし、属州民は努力しなくても市民になれるということで怠惰になりかえってマイナスの効果をもたらしてしまった。

　そんな彼だが晩年はパルキアパルティア（現在のイランのあたりにあった国家。北のゲルマン人と並んでローマの東の強敵であり、パルティアの兵士はあくうせつだんパルティアンショットと言われる弓矢の使い方でローマを苦しめた。）と戦うことを考えて、アレクサンドロス大王 2世を自称し、その東方遠征の準備中道端で立ちションをしている最中に、近衛兵に剣でメッタ刺しにされて死亡というなんとも言えない最期を遂げた。暗殺の理由は別に暴君からローマを守るためだとかそんな壮大なものではなく親戚が無実の罪でカラカラに処刑されたからという非常に個人的な理由であったから、だという。（カラカラが占い師に誰か自分を暗殺しようとしているものはいないか占わせたところ、マクリヌスが狙っていると出たため、殺されることを恐れたマクリヌスが百人将を唆して殺させた、とも）暗殺した兵士は馬を奪って逃走しようとしたが、別の兵士の放った矢に当たって死んだ。

　こうして、カラカラ帝はガラガラ帝に昇格することなく死亡した。２９歳であったという。

小ネタ　

アグリッパなどとともに石膏デッサンのモデルとしても御なじみである。だが表情が非常に怖い。彼の像が怖そうな顔をしているのはそれまでのギリシャの哲学者風な像よりも武人風の像を好んだから。
カラカラ浴場はハッテン場としても知られていた。
歴史家エドワード・ギボンからは「人類共通の敵」とまで言われたことで有名である。どこのラスボスですか。
クマと格闘して体を鍛えたという。こんなものは誇張に決まってるがそれくらいおっかない人物だったのだろう。
その出自や無能ぶり、名前からとある人物の前世ではないかと地元なんＪでは噂されている。
息子（自称）も宗教にはまり、しかも変態でキレた近衛兵に殺害された。その従兄も殺されたことで軍人皇帝時代の幕開けとなった。
ＤＶ野郎でもあった。弟だけでなく妻も殺している。さらに妻の父、また女は世継ぎにはできないとはいえ実の娘も殺しているとも。
兵士からは人気があった。給料を上げたり、一緒に食事をしたりして兵士たちを掌握していた。
アレクサンドロス大王が好きなのか金をかけて装備をギリシャ風にした割にはなぜかアレクサンドロス大王の作ったアレキサンドリア市の青年を、大王の墓を訪れた際にも虐殺している。虐殺の命令を出した意図は不明。

カラカラ(ローマ) 単語

概要

小ネタ

関連商品

関連リンク

関連項目

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事