カーター・スチュワート・ジュニアとは (カータースチュワートジュニアとは) [単語記事]

カーター・スチュワート・ジュニア（Carter Stewart, Jr.　1999年 11月2日-）とは、アメリカ合衆国フロリダ州出身のプロ野球選手（投手）である。現在は福岡ソフトバンクホークスに所属。

概要

福岡ソフトバンクホークス #2
カーター・スチュワート・ジュニア Carter Stewart, Jr.
基本情報
国籍	アメリカ合衆国
出身地	フロリダ州メルボルン
生年月日	1999年 11月2日
身長体重	198cm 101kg
選手情報
投球･打撃	右投右打
守備位置	投手
プロ入り	2019年
経歴
オー・ガリー・ハイスクールイースタン・フロリダ・ステート・カレッジ福岡ソフトバンクホークス(2019年-)
プロ野球選手テンプレート

フロリダ州メルボルン出身。オー・ガリー高校で98マイルの速球を武器に活躍し、全米トップクラスの高校生として注目を集める。

2018年 6月のMLBドラフトで、アトランタ・ブレーブスから1位指名（全体8位）を受ける。しかし身体検査で右手首に懸念が見つかり、ブレーブス側が契約金を半額近くにまで減額してきたため破談に。翌2019年のドラフトで再び指名されるためにイースタン・フロリダ・ステート・カレッジ（東フロリダ州立短大）に進学する。

6月1日に来日し、3日に入団会見を行った。背番号は2。プロ経験がないため新人王資格が与えられた。1年目は体力作りと日本の野球に慣れることを優先したためか、実戦は三軍のみの登板。亜細亜大学相手に4回6失点と打たれたりし、10試合で防御率4.36という成績で終えた。

2020年はオープン戦で先発、5回1失点の一軍お披露目もあったが、レギュラーシーズンでは一軍昇格なし。二軍では公式戦デビューを果たし、主に先発として15試合に登板、3勝7敗、防御率4.16という成績だった。

2021年は4月16日に一軍初昇格し、17日の埼玉西武ライオンズ戦でリリーフとしてプロ初登板。しかし4試合に登板して5回1/3を投げて9四球、与四球率15.19という制球ではさすがに戦力として計算できず5月に二軍落ち。二軍では先発を務めて防御率1点台の好成績を挙げ、8月のリーグ再開に合わせて一軍昇格すると15日の北海道日本ハムファイターズ戦でプロ初先発、5回無安打無失点9奪三振の好投を見せた（なお試合は継投ノーノーを達成したのにに0-0の引き分け）。
その後は先発したりリリーフしたりで、9月5日のオリックス・バファローズ戦で6者連続奪三振を記録したりと大器の片鱗を見せる場面もあったが、10月2日のオリックス戦（相手先発は山本由伸）に先発して1回保たず4四球を出して4失点KO。二軍落ちしてシーズンを終えた。

最速157km/hの速球と、130km/h台の縦のカーブが武器。他にスライダー、チェンジアップなどを投げる。奪三振力が非常に高い反面、四球を出しだすと止まらなくなる制球面が目下の課題。

スコアボード表記は「スチュワート Jr.」。新聞などでは「カーター・スチュワート」と表記されることが多い。父親が同名のため、本人は「ジュニア」と呼んで欲しいとのこと。

MLBドラフトを待たず日本に来た理由は諸説あるが、MLBでは年俸調停権を得るまでは、ソフトバンクの提示した年俸（報道では6年700万ドル、出来高次第ではさらにその倍近く）ほどの契約は得られないということは指摘されている。MLBでは25歳未満の海外選手はメジャー契約不可というルールがあるため、25歳になる6年後にメジャー契約でのMLB移籍を視野に入れた契約と考えられる。ちなみに代理人は日本でもおなじみスコット・ボラス。