お腹が痛くなる、ニキビができる…
こんなとき、
体内ではこんなことが
おきているんです!
はたらく細菌とは、『なかよし』にて連載された漫画作品である。
清水茜による『はたらく細胞』のスピンオフシリーズ第1作目。
概要
吉田はるゆきにより2017年5月号から2020年8月号まで連載。単行本は全7巻。連載終了後には『はたらく細胞!!』『はたらく細胞BLACK』Wアニメ化記念として読み切り新作『はたらく細菌Neo』が掲載された。
本編である『はたらく細胞』が細胞全般を取り扱っているのに対し、本作では”細菌”全般をピックアップしている。あちら側では異形の者として描かれている細菌も、本作では細胞同様に人型の存在として登場。出演頻度は少ないが細胞も擬人化されている。また本編以上に群像劇としてのスタイルが強く、ゲスト細菌の種類はかなり多い。
善玉菌と悪玉菌ら腸内細菌の陣取りで起きる出来事(おなら、便秘)から始まり、口内や皮膚表面などを舞台としたもの(虫歯、歯周病、サラサラヘアー)、重大な事態を引き起こす菌との戦い(サルモネラ菌、O-157)など物語の種類は多岐に渡る。
登場人物
- 『宿主』
- 本作の外の人は女子高生。野菜よりも肉を好む偏食、雑な歯磨きや洗顔などズボラな性格が目立つ。細菌たちは宿主と呼んでおり、宿主カメラから現在の行動をある程度観察することが出来る。各所には他にもモニターが設置されており、菌同士で連携をとったり情報共有に役立っている。
主なはたらく細菌たち
本編でメインとなる細菌の一部を掲載。他の細菌についてはWikipediaを参照。
- ビフィダム菌
- 善玉菌の一人で、乳製品に含まれるビフィズス菌の一種。酢酸を作り、光線として発射する技を持つ。貴族風の出で立ちで、水色の髪に泣きほくろがある青年の個体がメインキャラを務める。
宿主を「乙女」と呼ぶ紳士。あの手この手で陣地を狙う悪玉菌たちには常に目を光らせている。
匂いだけで酔う程酒には弱く、酒粕の匂いで酔った際には法被姿で太鼓を叩いていた。
- ウェルシュ菌
- 加熱不足のカレーなどでよく見かける悪玉菌の一人で、メインキャラクターは「アニキ」と慕われるリーダー格の青年。黒髪でボンベを背負い噴射器を構える。
動物性タンパク質を分解して、身体に良くない物質を発生。下痢などの症状を起こす。一方で宿主と共存する菌の為、サルモネラ菌やO-157などの外敵に対しては排除のために戦う。
善玉菌の妨害に手を焼きつつも陣地拡大を目指しており、偏食が続く宿主の事を案ずる一面も。
- バクテロイデス菌
- 有利な細菌に味方する日和見菌の一種。情勢に応じていつでも寝返る気分屋。
勢力は善玉菌や悪玉菌以上であり、便1gに対し100億~1000億匹存在するという。
- ロンガム菌
- 善玉菌のビフィズス菌。Y字の角のような髪型をしている少女。
酢酸クッキーづくりが得意で、ラクトバチルス菌の好物。サルモネラ菌との戦いにおける重要アイテムにもなった。
- サルモネラ菌
- 食中毒の原因となる菌の一種。棘が付いた尻尾を生やしている。
宿主が誤って食べた腐った卵から体内に侵入、ウェルシュ菌と戦った。
- 白血球
- 本作の解説担当。本編と同じ白い制服をしており、体内の秩序を守るべく行動している。
関連項目