Panther (Yandere Simulator)とは (パンサーとは) [単語記事]

「Panther」とは、ゲーム『Yandere Simulator』の作中に登場する楽曲である。

概要

『Yandere Simulator』の主な舞台である「アカデミ高校」（Akademi High School）に存在する部活動「軽音部（Light Music Club）」の現メンバーたち、すなわちバンド「ザ・ストロベリー・シーヴズ」（the Strawberry Thieves。「イチゴ盗賊団」の意）の持ち歌のひとつ。

『Yandere Simulator』の主人公である「ヤンデレちゃん」（Yandere-chan）、略して「ヤンちゃん」（Yan-chan）こと「アヤノ・アイシ」（Ayano Aishi）がこの軽音部に入部してから部長に話しかけて「練習」（Pract ice）を選択すると、1日1回だけ他の軽音部メンバーと一緒に楽曲を演奏するミニゲームをプレイできる。

いわゆる「音ゲー」形式であるこのミニゲームをクリアーすると、周囲からの評判（reputation）を上昇させることができる。つまり練習を聴きに来ている生徒たちがいるということだろうか。

このミニゲームは2018年 10月に実装されたようで、楽曲の枠は自体は5つあったがその時点で唯一実装されていた楽曲はこの「Panther」のみであった。「Panther」は最も難易度が低い「Very Easy」扱いである。

ミニゲーム中のディフォルメキャラクター表示によると、軽音部員のそれぞれの担当は以下の通りのようだ。

ボーカル　：　ミユジ・シャン（Miyuji Shan）　：　赤メッシュの黒髪。軽音部の部長
ギター1　：　アヤノ・アイシ（Ayano Aishi）　：　主人公のヤンちゃん
ギター2　：　ギタ・ヤマハト（Gita Yamahato）　：　黒髪で前髪だけ緑。軽音部の前部長
ドラム　：　ドラ・タマモト（Dora Tama moto）　：　ブロンド
カウベル　：　キバ・カワイト（Kiba Kawa ito）　：　銀髪で前髪だけ紫。本来はキーボーディストらしい
マラカス　：　ベシ・タカミネ（Beshi Taka mine）：水色の髪で前髪の右半分が黄緑色。本来はベーシストらしい

ミニゲーム中は、ヤンちゃん以外の5人はみんなニコニコして演奏し、歌っている（ヤンちゃんが失敗した瞬間を除いては）。

特にマラカス担当のベシちゃんは（＞ω＜）といった感じの顔で腰を振って楽しそうに演奏していてかわいい。

ヤンちゃんは「一目ぼれの相手であるSenpaiに関する事を除いては感情が無い」という設定である。そのためか、ヤンちゃんだけは演奏中も無表情。ただし演奏に成功すると全員が満面の笑みを浮かべる中、ヤンちゃんも少し微笑んでいる。

制作者ら

（この節は、2021年 7月時点で入手可能だった限定的な情報で記載されています。公式サイドからの新たな情報提供があった場合などには追記を願います）

この楽曲の作曲者や作詞者、そして演奏やボーカルを担当した人についてはゲーム内や公式サイトなどに明確なクレジットが無く、確実なことは不明である。

「作詞・作曲・演奏はともかく、ボーカルはミユジちゃんと同じ声優さんじゃないの？」と思うかもしれない。だが、本ゲームのエンディングクレジットではミユジちゃんの担当声優さんがまだクレジットされていないようなのだ。

ただ、『Yandere Simulator』のメイン開発者である「Yande reD ev」氏がクリエイター支援サイト「Patreon」に2019年 1月に投稿した「2018年の収支報告書」内に、「Mom0ki- $125 (Panther Vocals)」「Tyler Gone lli - $250 (Panther Instrumental)」とあった^[1]。よって、ボーカルは「Mom0ki」氏が担当したものと思われる。「Tyler Gone lli」氏が担当した「Instrumental」は演奏のことだろうか。

「Mom0ki」氏はエンディングクレジットにおいて「ミドリ・グリン（Midori Grin）」「ココナ・ハルカ（Kokona Haruka）」「サキ・ミユ（Saki Miyu）」「オカ・ルト（Oka Ruto）」「ミユキ（Miyuki）」（「魔法少女プリティみゆき」のこと？）の担当声優としてクレジットされている「Momoki」氏の事かと思われる。「Mom0ki」や「Momoki」以外にも別表記/別名義が多い人物で、「桃姫」「мσм0кι」「Kisaragi Momoki」（如月桃鬼）など。フォーマルな名義は「ケイトリン・マイアズ（Caitlin Myers）」らしい。

「Tyler Gone lli」氏はエンディングクレジットにおいて「イースター・エッグ・ミュージック（Easter Egg Music）」担当者の一人としてクレジットされている人物。この「Tyler Gone lli」氏の名前で検索して調べると彼は作曲家であるそうで、演奏だけではなく作曲も担当したのかもしれない。

楽曲選択時に表示される画像を描いたのは「MulberryArt」こと「Yessenia Taylor」氏。この画像には、「猫耳（豹耳？）の付いたフードを被った、黒髪で黒い肌の女性」が描かれており、黒豹（black panther）をイメージしたものか。歌詞（後述）でも「her」（彼女の）と歌われており、この楽曲自体が「黒豹のような女性」をイメージした楽曲だと示唆している。

歌詞

公式サイトなどに歌詞表示がないため、『Yandere Simulator』のファンによるWiki サイト「Yandere Simulator Wiki」の「Miyuji Shan」のページに掲載されている歌詞から引用し、歌唱中の区切りに合わせて改行と改段落を調整した。

Like a panther prowling through the night,
Her eyes are dark as she stalks her prey.

She moves silently,
She moves so quickly,
She's gonna make sure she gets. Her. Way.

Now the lights are low and the beat is pu mping.
The tune is sick and her body is shaki ng.
Sweat dr ips down her brow.
Can you feel her sound?

Can you feel her sound?

Can you feel her sound?

Can you feel her sound?
Can you feel her sound?

Now the lights are low and the beat is pu mping.
The tune is sick and her body is shaki ng.
Sweat dr ips down her brow.
Can you feel her sound?

Now the lights are low and the beat is pu mping.
The tune is sick and her body is shaki ng.
Sweat dr ips down her brow.
Can you feel her sound?

「闇夜を彷徨くパンサーのように、彼女の目は昏く、獲物に忍び寄る……」といった歌詞内容から、「ライバルを冷酷に始末していくヤンちゃんを示唆した歌詞なのでは？」と考察するファンもいるらしい。

ただし、開発者「Yande reD ev」氏はこの楽曲の歌詞について、

Miyuji's lyrics ce rtainly do have hid den meaning which relates to the reason why her personality changed overnight. You'd need to analyze all 5 son gs in order to get the full story; there's a limit to how much you can learn from just one of the son gs alone by it self.

（ミユジの歌詞は「なぜ彼女の人格が一夜にして変貌したのか」の理由に関わる隠された意味を確かに持っている。その全ての物語を理解するためには全5曲を考察する必要があり、この1曲だけから知ることができることには限界がある。）