ああ、そんなのあったね(笑)とは、荒木飛呂彦が自身の漫画の設定を言われるまで忘れていた際に適当にごまかす為に出た発言…ではない。
指摘されるまで忘れていたとき、答えるのが面倒臭いとき、
相手が厨房くさくて答えたくないとき、テンプレぐらい読めといいたいとき……
とにかく、適当にごまかす場合に使用する便利な言葉。
ジョジョの作者荒木氏が「仗助がガキの頃に助けられた同じ髪型の男の正体って何?」
と質問されて「ああ、そんなのあったね(笑)」と返したのが始まり。
したがって、ジョジョスレとその関連スレでガイシュツな質問をすると
結構な確率でこのセリフが貼られる。
ちなみに、荒木氏は本当にその設定を忘れていたらしい……
漫画「ジョジョの奇妙な冒険」で知られる漫画家、荒木飛呂彦が過去に発言したとされる言葉。
この発言が出たとされる質問とは、「ジョジョ」第4部の主人公・東方仗助が4さいの頃に原因不明の高熱に倒れ、母親が車で病院に連れて行こうとしたが大雪で立ち往生してしまった時に、現在の仗助と同じ髪型をした学ランの少年が通りかかり、自分の学ランを車輪の下に敷いて車を押してくれたというエピソードに出てくる同じ髪型の学ラン少年の事であり、その後母親がその少年を探したけど結局誰かわからなかったので、今後の物語の伏線なのでは?という疑問から出た質問である。
ファンの間では、この少年があまりにも仗助そっくりな事から「未来の仗助が何らかのスタンド攻撃で過去に飛ばされ、そこで仗助が子供のころの自分を救った」という説が広まっていた。しかし、作中に「時間を戻すスタンド能力」は出たものの、そのようなエピソードは描かれる事なく結局少年の正体は不明のまま、第4部は完結している。
この少年の正体が知りたいインタビュアーが、荒木飛呂彦にこの質問をしてみたところ、その設定を聞かれるまで忘れていたために「ああ、そんなのあったね(笑)」という迷言が飛び出した…と言う話である。
…が、結論から言うと全く出鱈目である。いわゆる「言っていない台詞」である。
インターネット上でこの発言が生まれたのは、2001年8月ごろに2ちゃんねる(現:5ちゃんねる)のジョジョの奇妙な冒険本スレ内でのやり取りにあった。
843 :名無しさんのレスが読めるのは2chだけ!:2001/08/10(金) 19:24
丈助ってガキの頃同じ髪型の高校生に助けられてるよな?
あれってなんかの伏線だと思ってたの俺だけ?
例えばあの男こそが過去に飛ばされた丈助自身だったとか845 :名無しさんのレスが読めるのは2chだけ!:2001/08/10(金) 19:25
>>843
対談で荒木自信が「ああ、そんなのあったね(笑)」と言ってた気がする。
しかし、ジョジョマニアらがいくら過去のインタビューや対談を探しても「ああ、そんなのあったね(笑)」という発言は発見できず、唯一それに近いやり取りは「ジョジョの奇妙な冒険(OVA)」の監督である北久保弘之との対談にあった。
北久保「4部ってかなり長い構成なんでしょ?」
荒 木「いや、全然構成とかしていないんですけど」
北久保「ちらっとフリが有ったじゃないですか。仗助が過去の自分に会うとか」
(荒木、少々間を置いてから)
荒 木「ああ、あれは関係ないです」
北久保「関係ない!?」
荒 木「あれはただの仗助の思い出ですよ」
北久保監督も読者と同じく、学ランの少年が未来の仗助であると思って聞いてみたが、まったく関係ない美しい思い出であるとして否定された。
本来はこうした発言であったにも拘らず、2ちゃんねるでやり取りした>>845氏は覚え違いなのか「ああ、そんなのあったね(笑)」というゆがんだ情報になってしまい、さらにこの手の質問が多かったため、次スレではテンプレとして>>1に掲載されるまでになった。
Q.仗助がガキの頃に助けられた同じ髪型の男の正体って何?
A.「ああ、そんなのあったね(笑)」by荒木
これがひとり歩きしてしまった結果「ああ、そんなのあったね(笑)」が、荒木飛呂彦の設定を忘れたが故に発せられた迷言としてインターネット上に広まったのである。
…のだが、この迷言が広まるに至る土壌として、「ジョジョ」単行本21巻の作者のカバーコメントに「自慢じゃあないが、異常に記憶力が悪い」と明かしている事が根底にあるだろう。実際、「ジョジョ」第1部に登場したウィル・A・ツェペリが「結婚もしなかったし家族ももたなかった」と発言したのに、第2部にその孫であるシーザー・アントニオ・ツェペリを登場させてしまい、記憶力が悪いと言われても仕方のないミスをしている(この件は単行本収録時に台詞を「若い頃結婚していたが石仮面のために家族をすてた」と変更し、あとがきに「おとなはウソつきではないのです。まちがいをするだけなのです…」と謝罪した)。
こうした「記憶力の悪さ」が読者にも知られている事から、本当に「ああ、そんなのあったね(笑)」と言っていてもおかしくないと思われていたのだろう。
しかしながら、単行本22巻のカバーコメントでは前向きに物忘れのいい点をリストアップしている。
●一度見た映画や本を初めて見るように何度でも楽しめ、感動できる。
●都合の悪い約束を本当は覚えていても忘れたフリをして許してもらえる。
●そして何よりも大切なことだが、主義とか過去にとらわれず身軽にアイデアが出せる。
「ジョジョの奇妙な冒険」が、多少つじつまの合わない所があっても読者を惹きつける漫画として継続できているのは、作者の記憶力の悪さから新たなアイデアを生み出しているからなのかもしれない。
Q.トンペティはダイアーやストレイツォが修行した未来を見て回避しようとしなかったの?
A.ああ、そんなのあったね(笑)
Q.ワムウの「自分の影に入られると反射的に攻撃する」癖は何だったの?
A.ああ、そんなのあったね(笑)
Q.カーズは地球に戻って来るんですか?
A.ああ、そんなのあったね(笑)
Q.J・ガイルが雨の中透明なドームで濡れなかったのは何?
A.ああ、そんなのあったね(笑)
Q.家出少女は結局何のために登場したの?
A.ああ、そんなのあったね(笑)
Q.ホル・ホースが承太郎たちの仲間になりそうなフリは何だったの?
A.ああ、そんなのあったね(笑)
Q.DIOが気化冷凍法とか空裂眼刺驚とか使わなかったのは?
A.ああ、そんなのあったね(笑)
Q.玉美と間田が身長縮んだのはなぜ?
A.ああ、そんなのあったね(笑)
Q.透明な赤ちゃんの母親って結局誰?
A.ああ、そんなのあったね(笑)
Q.支倉未起隆は結局宇宙人なの?
A.ああ、そんなのあったね(笑)
Q.吉良がしのぶを心から心配したのは結局何?
A.ああ、そんなのあったね(笑)
Q.ゴールド・エクスペリエンスのダメージを返す能力や動きをゆっくりにする能力はどうなったの?
A.ああ、そんなのあったね(笑)
Q.ポルポが自分の指を食ったのは何だったの?
A.ああ、そんなのあったね(笑)
Q.パッショーネは目立つ事を嫌うのにファッションが奇抜すぎるのはなぜ?
A.ああ、そんなのあったね(笑)
Q.トリッシュのスタンドがボスのスタンドの正体につながるって話はどうなったの?
A.ああ、そんなのあったね(笑)
Q.アナスイが最初女だったのは何?
A.ああ、そんなのあったね(笑)
Q.徐倫が目隠しされてもプッチの場所が分かったのはなぜ?
A.凄み
Q.グリーン・ドルフィン・ストリート刑務所の七不思議ってあと3つか4つあったよね?
A.ああ、そんなのあったね(笑)
Q.敵はジャイロの祖国のテロリストじゃあなかったの?
A.ああ、そんなのあったね(笑)
Q.ゾンビ馬って結局スタンド能力?
A.ああ、そんなのあったね(笑)
Q.メタボってたヴァレンタイン大統領がイケメンになったのはなぜ?
A.ああ、そんなのあったね(笑)
Q.サンドマンが最初出した砂のようなスタンドは何?
A.ああ、そんなのあったね(笑)
Q.定助が思い出した記憶の男の正体は?
A.ああ、そんなのあったね(笑)
Q.杜王町に流れ着いた宝石を持った男の子の正体は?
A.ああ、そんなのあったね(笑)
Q.八木山夜露の出したラップみたいなのは何?
A.ひ・み・つ
Q.劇場版ファントムブラッドのDVDはいつ発売するの?
A.ああ、そんなのあったね(笑)
Q.実写版ダイヤモンドは砕けないの第二章は?
A.ああ、そんなのあったね(笑)
※このQ&Aはフィクションです。
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最終更新:2025/12/07(日) 10:00
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