『うちの居候が世界を掌握している!』とは、七条剛によるライトノベル作品である。イラストは希望つばめ。
GA文庫より2012年から刊行中、既刊12巻(3.5巻を含む)。
概要
第4回GA文庫大賞優秀賞受賞作品。受賞時の題は「ユーキノカケラ」。
「家族」をテーマにした、アットホーム・ラブコメディ作品。世界的大企業の社長で超ハイスペックな中学生と、かたや赤字経営の町工場の3人娘を中心とした物語。
あらすじ
人工衛星事業の世界最大手企業「オリオンリュート」の創立者であり社長である笠取真哉。彼はなんと中学生。その類まれな才覚をもって栄華を極めた彼であったが、それでも手に入れられなかったものがあった。
それは「家族」。彼は天文学者であった父親を幼い頃に亡くし、唯一の家族であった母親は彼にある種洗脳とも呼べるほどの学習を課すばかりで、世間の母親像とはまるでかけ離れていた。
真哉は「家族」を探して、主な仕事場であったドイツから単身日本に帰ってくる。そして父親の友人の飯山士郎が経営する飯山工務店に居候することになる。
登場人物
CVはドラマCD版のもの。
- 笠取真哉(かさとり しんや) - CV:花江夏樹
- 中学生にして世界的な人工衛星企業「オリオンリュート」の社長。ひょうひょうとしており、つかみどころがない性格で非常に頭がきれる。
社長という立場を利用して、宇宙に浮かぶ自社の衛星を手元のスマートフォンで自在に操り、無双する。
- 飯山桃香(いいやま ももか) - CV:桃井はるこ
- 飯山家の長女で、中学3年生。家事全般は得意だが、勉強はあまりできない。工務店の帳簿をつける手伝いもしている。
- 飯山莉子(いいやま りこ) - CV:上坂すみれ
- 飯山家の次女で中学2年生。クールな黒髪の美少女であり、男子によくモテる。中学生でありながらメイド喫茶でアルバイトをしている。
- 飯山優希(いいやま ゆうき) - CV:久野美咲
- 飯山家の三女で、小学4年生。芸術家気質の天才肌。会話の中で、校長先生の演説をわけもわからずよく引用している。
- 飯山士郎(いいやましろう)
- 飯山家3姉妹の父。飯山工務店の経営者。真哉の父とは大学時代に友人であった。
- ウォルフガング・キルマン
- オリオンリュート社のCEO(最高経営責任者)。一応真哉よりも立場的には下である。厳つい顔のドイツ人紳士。
- ルファ・マルティーニ - CV:下田麻美
- 真哉の秘書。父親はドイツ人、母親は日本人のハーフで、英語、ドイツ語、日本語に堪能。
気まぐれで日本に帰ってしまった真哉にあきれながらも、必死で彼のサポートにあたる。
- 大田原(おおたわら)
- 桃香のクラスメイトの粗暴な男子生徒。桃香に気があるようだが、本人からは煙たがられている。真哉や莉子には「ドン・キホーテ」と呼ばれている。
- 笠取徹(かさとり とおる)
- 真哉の父。真哉が小さい頃に他界してしまい、真哉自身は彼の顔を知らない。生前は天文学、とくに宇宙工学を専門とする研究者であった。
関連商品
既刊12巻。
関連項目
- ライトノベル
- GA文庫
- 小説作品一覧
- 希望つばめ
- 家族
外部リンク