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お前は榊遊矢に勝ったとは、榊遊矢に勝利してしまったという意味の言葉である。
元ネタは、TVアニメ「遊☆戯☆王アーク・ファイブ」での台詞『お前ごときが榊遊矢に勝てると思うな』。
「遊☆戯☆王アーク・ファイブ」は視聴者から大変な低評価を受けたことで有名であり、ニコニコ生放送の公式生放送終了後アンケートにおいて、アニメワースト1位になるほどであった。
(参照:遊☆戯☆王アーク・ファイブ炎上問題)
そしてその2年後、平成も終わり令和になろうとしていた、2019年4月2日。あるアニメ12話上映会において、そのワースト記録を塗り替える事態が起こってしまった。そのアニメの名は…
けものフレンズ2
そう、榊遊矢は同じ2017年に放送され(最初期は評価が低かったため)同列に語られることもあったけものフレンズの後継者に敗北し、そして勝利したという事になる。
「お前ごときがキュルルに勝てると思うな」
2019年初頭。公式放送終了後のニコ生アンケートにおける低評価ワーストランキング1位から5位は、遊戯王ARC-Vに独占されていた。1位である148話を「とてもよかった」(1評価)と評価した人はわずか2.8%。5位である145話すら5.4%という歴史的記録である。
2019年1月、監督交代騒動などで界隈が荒れに荒れていたアニメ「けものフレンズ2」が放映を開始する。
新たな旅立ちに歓喜する層、思ったより悪く無かったと安堵する層、正直つまらなかったが一期の序盤も評価が低かったことを思い出し、クソアニメと断じるにはまだ早いと訴える層、クソアニメとして楽しむことを決意した層、1はみていたが2はみない層、2からの新規視聴者。など様々であった。
1評価(とても良かった)は38.9%。到底褒められた数値ではないが、不安をぬぐいきれない人々に対し、多くの人々はいつものようにこの言葉でかつての記録的低評価を引き合いに出し、貶し、あるいは讃えていた。
そんな期待と不安を抱えて1クールという短い旅を始めたけものフレンズ2と人々が最初にぶつかったハプニングが2話である。
この回は1期でよく見られた「ゲストフレンズに会う→問題が発生する→主人公(ヒト)が知恵を使って問題を解決する→フレンズとお別れして次の場所へ」という構成で作られた話であった。が「ギスギスした(とげのある)会話」「問題のあるフレンズ」「キングクリムゾン省かれる修理シーン」「完成後にスケブの場所と気づく」「舞台装置で脅威を感じないセルリアン」など1期とはあまりにもかけ離れたものであった。1期の表面上だけまねて面白さの本質は理解していない所謂劣化コピーと評された。
しかし、いくら酷いとはいえまだ2話。「スタッフがまだ慣れてないだけ」「たまたま酷い回だった」「ストーリーが進む(伏線回収)回になれば面白いはず」「キャラが可愛い」などまだ人々は希望は失わなかった。がここで感じた疑念はつづく回で確信に変わっていくことになる。
1評価は19.2%。ガクッと落ちたが出来を考えれば妥当。まだまだ騒がれるほどでは無く、当時はここが最底辺だと思われていた。
3、4話は2話と同じく「1期と同じ構成」の回が続いた。
家探しにほとんど進展はみられず、4話終盤では主人公一行を追うフレンズ(ダブルスフィア)と出会うのだが茶番により別れる(その後8話までフェードアウト)というけものフレンズ2という作品全体の尺稼ぎが見られた。
しかし3話では海中に沈んだステージや人に飼育されていたけものなど今後の展開を予感させる考察要素、伏線めいたものが出され大いに視聴者を期待させた。
1評価は3話が21.9%、4話が19.0%。3話では少しもち直したが4話で既に2話よりも下回る結果となった。
5話は構成どころかキャラクター、ストーリーまで1期6話の模倣、劣化コピーととれるものであった。この回のタイトルである「ひとのちから」から「ひと(他人)のちから」(他人とは1期スタッフの意)と評されることもある。
さらに主人公一行の家探しは進まず人々はけものフレンズ2の「飽き」を感じていた。
しかし終盤突如空から凶暴なフレンズ(正確にはビースト)に主人公一行は襲われる。そのピンチを救ったのはけものフレンズ1期の象徴とも言えるキャラクターかばんちゃんの成長した姿であった。けもフレ2第5話ショックである。
1話の時点でかばんちゃんのシルエットが出ていたとはいえ本篇登場は良くも悪くも視聴者を大いに沸かせ2では既に離れていた視聴者を呼び戻す事に成功した(だがこれが後の悲劇へとつながる)。さらにかばんちゃんはキュルルと同じヒトであるこれは家探しが進まないはずがない……!かばんちゃん登場に否定的な人々も物語の動向には大いに期待した。
また6話までの間に投稿されたゆっくり解説【けものフレンズ2 第5話】により
などの様々な問題点、違和感が露見(なんとなくわかってはいた)及び整理され、鋭くわかりやすい指摘から「事実陳列罪」、5話以降にも通用するしっかりと組み立てられた論理から「置き論破」などと評される。この動画を受けた視聴者達は自分なりに知識や技術を使い「脚本」「CG」「演出」「キャラクター造形」「スタッフの発言」「コンテンツ全体」など様々な方面の解説動画を制作し、けものフレンズ2の考察要素は1期とは別の形で大いに盛り上がることとなる。
1評価は19.8%かばんさん登場により少しだけ持ち直す結果となった。
しかし6話で人々を待っていたのは
という有様であった。この頃から旧キャラクター、要素の扱いの悪さ、無能化などに対するスタッフの1期に対する悪意を指摘され始める。考察要素が多くでてきたことは好評であったが1期では考察要素がストーリーの表面にでてくることは少なかった為、1期でウケた考察要素をメインに据えてくる一種のあざとさに違和感を覚える視聴者も多かった。また
と時間が進むにつれて評価を下げている。
しかし新EDが前とは雰囲気が大きく変わったものであった為某アニメなどの様にここから大きくストーリーが進むのではないか⁉と視聴者少しだけ期待した。
1評価は10.0%とほぼ半分にまで落ちたがワースト30にすら入らない程度(十分酷いが)。
BGMそのままのツギハギという類をみない雑な前回のあらすじで幕をあけた7話はもちろんストーリーが進むことは無かった。しかし今回登場したG・ロードランナーこと「ゴマすりクソバード」の存在により7話は清涼剤と評されている。(G・ロードランナーの評価が高いだけで話の評価は依然低い……どころか話の評価が低いお陰、またそれにツッコミを入れる様な形になっているのでG・ロードランナーの人気がでている状況である。詳細は項目参照)
また「走りが得意と紹介されたロードランナーが走らない」これまでの話で「パンダの尻尾が黒色(実際は白)」、「カルガモ(特徴がマガモ)」、けものフレンズプロジェクトの掲げている「動物ファースト」を無下にする描写にも疑問が抱かれ始める。
更に次回予告でのツチノコの違和感からスタッフの声優に対する演習指導ができていないのではと指摘がでた。
そして遂に次回はライブ回と判明しPPP、マーゲイの登場、更に博士達が信頼をおくマーゲイに会えば何か進展があるのでは(かばんや博士とあっても一切進まないことが進むわけないが)?と視聴者は期待した。
1評価は7.0%。来場者数はほぼ変わってないことからかばんさんという1期要素がでているだけで高評価だった分が抜け落ちた様な結果となった。
案の定マーゲイは何も知らなかった。マーゲイの手配でファンに聞いてみるという進展は見せたが今回のラスト及びその後の回から考えて無駄な時間であった。
またオオアルマジロがプリンセス(アイドル)の髪を引っ張るという「ごっこ」でも「試合」でもない明確なフレンズのフレンズに対する「ギスギス」を飛び越えた「暴力」は視聴者をドン引かせた。
更に動物紹介コーナーではタヌキの生息地の紹介がWikipediaを参考にして作られているのでは無いか?という指摘がなされたミライさん無能化。
しかしラストにて過程が「拉致」という物凄く強引なものであったとはいえ遂に次回ダブルスフィアの依頼主との邂逅となった。視聴者は1話からの(今まで碌に回収されなかった)伏線が回収されること、遂にキュルルのお家、正体がわかるかもしれないことなどからかばん登場に続く期待を持った。視聴者いつも期待してんな。
1評価は6.9%。もはや1期要素が出てくるだけでは評価は上がらない有様となっていた。
けものフレンズ2は堅実な低クオリティと前期キャラの適当な扱いで順調に評価を下げていた。後半にさしかかり、次話こそは伏線回収で盛り上がるだろう、次話こそは……と、ファンは藁にもすがる思いで淡い期待を抱き続けた。また既に期待する事に疲れた視聴者は多少のギスギスに目を瞑り、キャラクターの可愛さを楽しみんだり、ツッコミどころを楽しむ様になっていた。
だが彼らを9話が襲った。
1話から引っ張り続けた伏線を消化して繰り出されたのはまさかの胸糞展開。ヒトと暮らすことを夢見てきたひとりぼっちのイエイヌが、主人公を守って戦い傷ついたにもかかわらず、ねぎらいの言葉1つなく家に帰らされるというものだった(一応一人で帰るのはイエイヌ自身が望んだことだが、一行はこれを一切止めようとはしなかった)。動物ファーストを掲げたアニメで動物虐待を見せられたことで、評価はガタ落ちとなる。胸糞に霞んでいるがお家探しもまるで進まなかった。
1評価3.0%。これにより一躍ワースト2位に躍り出す。あと3話も残した状態で叩き出されたこの数値を見たものは、ある予感をせずにはいられなかった。
「お前なら榊遊矢に勝てるかもしれない」
「お前なら榊遊矢に勝てるかもしれない」そんな今までとは真逆の期待を背負って放映された10話だったが、アンケート結果はやや持ち直して1評価5.3%。
「伏線を雑に消化し、動物アニメなのに動物虐待をするという禁じ手で取った3.0%を超えることはありえない」「残り2話、伏線回収で否が応でも盛り上がる」少なくない人がそう思っていたことだろう。
だが彼らを待ち受けていたのは虚無であった。
10話の引きを無駄にする展開。無駄な描写に費やされる尺。仲間たちが集合して強敵に立ち向かうという熱い展開も、その前に彼らのギスギスシーンがあったことや肝心の強敵がほとんど棒立ちのままワンパンでやられたことで全くの無駄に。それでいて、伏線はほとんど回収されない。また動物紹介コーナーではハブの映像が実際はアカマタが紹介されるという適当ぶりであった。
「ウチら一体何を見せられてるんや?」
困惑は虚脱に変わり、虚脱は明確な非難へと変わった。しかし視聴者の下した評価は、1評価2.9%。最終話直前の1話~11話一挙放送での評価もまた、1評価2.9%。いよいよ歴史的記録の喉元まで迫ったとはいえ、それでも2.8%の壁は厚かったのである。
ファン、アンチ、野次馬、そして制作陣……様々な人々の交錯する中、最終回の時は来た。
視聴者が見たものは、次のようなものであった。
悪意があるのでは? とまで邪推された念入りな追い打ち、死体蹴りに視聴者は騒然。
おまけとばかりに監督・プロデューサーはツイッターでファンに煽りとしかとられないようなツイートを連発し、公式サイトも「会いたい動物は?」という項目で人間の乱獲で滅びた動物を入れるなどアニメ以外でも念入りにファンを、一期けものフレンズを愚弄するかのような行為で視聴者の感情を逆なでする。
また狂戦士は京都市動物園とのコラボキャラクターであり、作中終始暴走し続け、救われることなく最期を迎えると言った展開は、コラボ先の京都市動物園や元になった動物に対する敬意がないという批判も噴出した。
史上類を見ないほど凄惨な最終回を受け、かつてのファンの怒りが遂に臨界点を突破する。ニコニコ生放送を前に「この負の遺産を数値の形で歴史上に残さなければ」といった歪んだ応援の声や「アンケで5を押してやりたいけどもう1度12話を見るなんて耐えられない…」といったファンの怨嗟などが掲示板に吹き荒れた。
「お前なら榊遊矢に勝てる…いや勝たなければならない」
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そして……
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のべ60万人超の入場者数を記録した肝心のニコニコ生放送12話。
そのアンケート最終結果は……
1.とても良かった:2.6%
5.良くなかった:95.3%
それぞれ歴代「1」のワースト数値であり、「5」のトップ数値である。
こうして、新たなる覇権クソアニメが誕生したのである。
「お前は榊遊矢に勝った」
参考として、2019年3月時点における全ジャンルにおけるニコ生アンケート評価1ワースト記録を以下に示す。
ワースト記録を更新した時点で平成が残り1ヶ月を切っていたことで、平成中にこれを超える記録は生まれないものと考えられていた。そのため「けものフレンズ2」は『平成最後のクソアニメ』と呼ばれることとなった。その後記録は破られることなく改元を迎えたため、これが名実ともに平成の最低記録となった。
しかし、アンケート結果だけでけものフレンズ2を平成『最悪』のクソアニメと断じることはできないだろう。ニコ生で放送されたことのない作品はたくさんあるし、見る人や評価基準によって評価は大きく変わりうるからである。
また、どんな作品であれ、それを高く評価するファンが少数だからといって異常であると言っていいわけではないことは銘記せねばならない。上記の経緯もあくまで見方の1つでしかない。フレンズによって好きなアニメは違うのである。
とはいえ、この事件が1つ記録的事件であり、1つの時代の終わりであることは間違いないはずである。
「お前ごときがキュルルに勝てると思うな」
けものフレンズ2のアニメ本篇は確かに最終回を迎えた…が平成が残り1ヶ月視聴者に与えられたのは休息ではなく本篇の伏線を回収()し、テーマ()を深め、『平成最後のクソアニメ』を補強する12.1話「じょうがいらんとう」であった。
スタッフ、関係者による炎上、炎上に関連するなにかしらがが4月2日以降、毎日まるでログインボーナスの様に起こる地獄けものフレンズ2地獄説。
その結果一部ではSNSで不要な発言をして炎上する事は無かった遊☆戯☆王アーク・ファイブのスタッフの評価があがるという現象が起こった。
「お前は榊遊矢と比べるのも失礼」
視聴者は思った。二度とこのように悪意でアニメがつくられてはならないと。こんなものが新しい時代―令和に現れてはいけない、平成で最後にしてほしいと。
「誰もキュルルに勝ってはいけない」
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/09(火) 10:00
最終更新:2025/12/09(火) 10:00
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