きのみとは、ポケットモンスターシリーズに登場するアイテムである。初出は「金銀」。
名前どおり木から採れるアイテムで、「ポケットモンスターシリーズ」の世界観を構築する上で重要なアイテムの1つとなっている。
ポケモンシリーズが第二世代に突入するにあたり、多くのシステムが再設定された。その中でもとりわけ重要なのが「もちもの」の概念である。金銀以降では、ポケモンにアイテムを持たせておくと戦闘中に特別な効果が得られるようになった。
ほとんどのアイテムが「持たせている間にだけ効果を発揮する」か「持たせておいても効果を発揮せず、トレーナーが使うことで効果がある」であるのに対し、「トレーナーが使うことも出来る上に、ポケモンに持たせておくとポケモンが自発的に使用する回復アイテム」として登場したのが「きのみ」に代表される一連のアイテムである。
フィールド上に生えている「みのなるき」から収穫する事が可能。
1つの木からは1日1回1つのきのみが手に入る。日をまたげば同じ木からまた同じきのみが入手可能。
また、同じく身のなる木から手に入るアイテムに「ぼんぐり」がある。こちらは持たせてもトレーナーが使っても効果は得られないが、ヒワダタウンに住んでいるボングリ職人のガンテツへもっていくことでぼんぐりの種類に応じたモンスターボールを作ってくれる。
ルビー・サファイアではきのみの種類や目的がほぼ白紙から設定しなおされた。第二世代にあった「ポケモンが使えるアイテム」という位置づけが消滅し、もっと純粋に「ポケモン世界に存在する木の実」というイメージを持つ。
具体的には、
きのみの収穫方法も変更された。
ポケモンの回復のほか、ポケモンのおかし「ポロック」の材料としてきのみを使う。効果を持たないきのみはむしろこっち用。きのみは種類ごとに様々な味を持ち、その値を足し引きすることで望んだ味のポロックを作ることができる。レアなきのみは入手だけでなくじょうろによる栽培も難しい。
赤緑のリメイクとして制作されたファイアレッド・リーフグリーン。システム面ではルビー・サファイアを踏襲しているためオレンのみなど普通に登場するが、「ふかふかのつち」や「みのなるき」が存在しないため栽培・収穫は不可能。隠しアイテムや野性ポケモンの所持アイテムなどで入手は可能だが、ルビー・サファイアより入手が困難であることは間違いない。
戦闘以外では「きのみクラッシュ」というミニゲームを遊ぶのに必要。クラッシュを行うと成績に応じて「きのみのこな」が手に入り、貴重なアイテムと交換することが出来る。(手に入るアイテムが「ポイントアップ」以外どう考えても普通に買ったほうが早いのは内緒)
第二→第三世代の、努力値に関する仕様変更はポケモンの育成というプロセスを非可塑的なものにした。
つまり一度育成が完了したポケモンは「伸ばしたい能力」の変更が効かなくなるわけだが、それらを改善するため努力値を減らすきのみが登場した(より正しくは、それまで効果のなかったきのみが新しい効果を持つようになった)。
育成方法に関しては、土中の水分量という概念が登場。きのみを埋めてから成熟するまで数回消費される。放置しても問題ないが、水分が枯渇する前にじょうろで水を与えることで、最終的に収穫できるきのみの数が増えたりする。
新たなきのみには通称「ダメージ半減木の実」が登場。ポケモンのタイプと同じく17種類存在し、もたせておくと対応するタイプの技で「こうかはばつぐんだ!」なダメージを受けた際にそのダメージを半減できる(「ホズのみ」に限り、ノーマルタイプの技を受けたときに相性に関わらずダメージを半減する)。
金銀でも登場する「みのなるき」から取れるきのみは全てぼんぐりに変更された。フィールド上にきのみを育成する場所はないが、「きのみプランター」により同時に4つまできのみを育成可能。一応育成可能だが、本気で育成したいならダイヤモンド・パール・プラチナのほうが効率がいい。
第二世代だけの登場だった「ぼんぐり」が限定的に復活。金銀と同じくモンスターボールの材料にしてもらえる他、ポケスロンで使うボンドリンクを作るのにも使える。
きのみ自体は第4世代からの設定のものが登場するが、ゲームだけでは育成が不可能となっている。一応、人から貰う・野生のポケモンから入手する等で数を集めることは出来るが、そうなっていない種類のきのみは(第四世代以前のアイテムが通信で受け取れない等の仕様上)どうやっても入手不可。
唯一のきのみ育成方法がPGLを使った方法で、こちらはパソコンが必要。PGLでもサービス開始当初はありふれたきのみしかなかったが、5月のバージョンアップで努力値を減らすきのみが解禁された。PGL内で今もっとも交換が盛んなアイテムの1つとなっている。
アイテム「きのみジュース」はツボツボの体内できのみが発酵して出来るとポケモンずかんに書いてある。その解説どおり第二世代ではきのみをツボツボに持たせると「きのみジュース」に変化する。第三世代や第四世代初期では入手経路が存在せずデータ上のみのアイテムであったが、ハートゴールド・ソウルシルバーで復活。野生のツボツボが必ず持っている。
効果はHP20回復。きのみと同じ扱いで、ポケモンに待たせると同じく1/2になったら使う。
:ガンテツに渡すとヘビーボールを作ってくれる。すべての味がする。
:ガンテツに渡すとスピードボールを作ってくれる。味はしない。
なお、太字はダイヤモンド・パールの説明文からの引用。
まっかな みは たいへん からくて ちょっと しげきてきな あじが する。 とても かわいい はなが さく。
:麻痺状態を直す。第二世代では「まひなおしのみ」が同じ効果の木の実として登場。
カゴのみは そとがわも なかみも かたくて しぶい けれど ちゃんと ぜんぶ たべられる。
:眠り状態を直す。対戦ではおもに眠ると組み合わせて使われる。
第二世代では「ハッカのみ」が同じ効果の木の実として登場。
なかに くうどうが あるので たべられる ぶぶんは すくないが とても あまくて おいしい。
:毒状態を直す。とても柔らかくておいしい。
第二世代では「どくけしのみ」が同じ効果の木の実として登場。
ほかのものより はっぱが ながく まるまっている やつは ちょっと にがみが つよい。
:やけど状態を直す。第二世代では「こおったきのみ」が同じ効果の木の実として登場。
まわりの かわは かたい けれど なかみは とっても ジューシィ。 キリリとした さんみが とくちょう。
:氷状態を直す。第二世代では「やけたきのみ」が同じ効果の木の実として登場。
クラボなどに くらべると すこし せいちょう するのが おそい。 みが ちいさいものほど おいしい。
:PPを10回復。持たせた時はPPが0になった技に使われる。
第二世代では「ふしぎなきのみ」が同じ効果の木の実として登場。
しぜんの めぐみが ひとつになって くちのなかで いろいろな あじが ひろがる ふしぎな おいしさ。
ふりそそぐ たいようの エネルギーを きゅうしゅう すれば するほど いろあざやかに せいちょうする。
:戦闘中混乱状態になった時、回復する。げきりんなどの技をするポケモンに持たされる事が多い。
ポケモンの からだにいい せいぶんを ないぶに じっくり たくわえるので そだつまでに じかんが かかる。
もともとは オレンのみと おなじ しゅるいから わかれて できた。オレンより おおきく まろやか。
:HPが半分になった時に、第三世代ではHPを30回復、第四世代以降では自分のHPを1/4回復。
まるい きのみを かじった ような かたちを しているが そのなかには からい せいぶんが つまっている。
:HPが1/4になった時、最大HPの1/8回復。辛い味が嫌いな場合は混乱する。
はんしょくの はんいを ひろげるため ポケモンが もちやすいように まわりの イボイボが できたという。
:HPが1/4になった時、最大HPの1/8回復。渋い味が嫌いな場合は混乱する。
だんだんと せいちょう するにつれて きのみの かたちが まがっていく。 まがりかたが おおきいほど あまい。
:HPが1/4になった時、最大HPの1/8回復。甘い味が嫌いな場合は混乱する。
はなが ちいさく あまり たいようの ひかりを きゅうしゅう しない。ヘタに ちかいところが にがい。
:HPが1/4になった時、最大HPの1/8回復。苦い味が嫌いな場合は混乱する。
とても おおきな すっぱい きのみ。 かにくの みずみずしさが すっぱさを より つよくしている。
:HPが1/4になった時、最大HPの1/8回復。酸っぱい味が嫌いな場合は混乱する。
きのみの まわりの あかいつぶは ちょっぴり からくて まんなかの ぶぶんは しぶい。
:特に効果はない。辛みと甘みがあり、ポロックやポフィンの材料になる。
やわらかい かわに つつまれた ちいさな あおいつぶは たべると くちのなかを くろく そめてしまう。
:特に効果はない。渋みと甘みがあり、ポロックやポフィンの材料になる。
この あまにがい きのみは せかいで 7ばんめに はっけん されたので ナナと よばれるように なった。
:特に効果はない。甘みと苦みがあり、ポロックやポフィンの材料になる。
いちょうの しょうかに よさそうな にがみと さんみの きいたあじ。 しろく うつくしい はながさく。
:特に効果はない。苦みと酸味があり、ポロックやポフィンの材料になる。
そとがわの すっぱい かわをむき なかの からい みを すりつぶすと くすりにも なると いわれている。
:特に効果はない。辛みと苦みがあり、ポロックやポフィンの材料になる。
ぶあつい かわを むくと なかから たくさんの かにくが こぼれでる。 ちょっと あまからい おとなのあじ。
そのままでも たべられる けれど につめると でてくる エキスは りょうりの かくしあじにも なる。
ずっと あめが ふりつづける ような しっけの おおい とちでも すくすくと しっかり そだつ。
ちょっと めずらしい きのみで こうきゅうかんが あるために おくりものに すると よろこばれる。
とても やわらかく ガブリと かじると あまさと すっぱさが くち いっぱいに ひろがる。
おおきくて からい きのみで さむい きせつなどに たべると からだが ポカポカと あたたまる。
しぶみが かなり つよいので 1つや 2つ たべた くらいでは ほんとうの おいしさは わからない。
うっとりする あまさの おくで かすかに かんじる おとなの にがさ。ポケモンも だいまんぞくの あじ。
にがいけど かわごと たべさせよう。 ひょうめんに はえている けが いのなかを きれいに してくれる。
ぜんたいてきに かなり すっぱいが とくに とんがった さきの ぶぶんに すっぱさが しゅうちゅう している。
ほのおタイプ いがいの ポケモンでも たべれば ゴーッと ほのおを はきたく なるほど からい。
とおい うみから ただよってきたが いまでは シンオウ ちほうでも さいばいが できるように なった。
そこぬけに あまい しぜんのめぐみ。 とても おおきく 50センチを こえるものも みつかっている。
とんでもなく にがい きのみで これを ひとかじり すれば しゃっくりも いっしゅんで とまる。
みるからに おいしそうな いろと つやを しているが たべてみると ものすごく すっぱい。
むかしは ねったいちほうで おおく とれたという きのみ。 しゃくねつの からさが じまん。
効果抜群の炎タイプの技を受けたとき、一度だけ威力を1/2に半減する。
四倍弱点のハッサムや浮遊ドータクンなどが持つ事がある。
みの なかには きほうと よばれる くうきの あなが いくつも あるので プカプカと みずに うかぶ。
効果抜群の水タイプの技を受けたとき、一度だけ威力を1/2に半減する。
特性がハードロックのバグーダやドサイドンなどが持つ事がある。
じめんに おちた かみなりの エネルギーが この きのみを おおきく ゆたかに そだてる。
効果抜群の電気タイプの技を受けたとき、一度だけ威力を1/2に半減する。
四倍弱点のギャラドスや、龍舞オーダイルなどが持つ事がある。
しょくぶつ とくゆうの あおくさい あじが きらわれることも あるが せんいしつが おおく からだにいい。
効果抜群の草タイプの技を受けたとき、一度だけ威力を1/2に半減する。
四倍弱点のラグラージやトリトドンなどが持つ事が多い。
しぶさと すっぱさが ほどよく ちょうわした さわやかな あじ。 ひやすと いっそう おいしくなる。
効果抜群の氷タイプの技を受けたとき、一度だけ威力を1/2に半減する。
四倍弱点の飛行/ドラゴンのカイリューやガブリアス、グライオンなどが持つ事が多い。
かにくの なかの せいぶんに ねつを はっせいする こうかがあり ひえた こころも ホットに なれる。
効果抜群の格闘タイプの技を受けたとき、一度だけ威力を1/2に半減する。
四倍弱点のバンギラス、インファイト対策にハピナスなどが持つ事が多い。
そとがわは あざやかな みどりいろ。 でも なかを わってみると しぶくて くろい みが ぎっしり。
効果抜群の毒タイプの技を受けたとき、一度だけ威力を1/2に半減する。
毒タイプの技は攻撃範囲が狭いので滅多に起用されない。
あまみ たっぷりの かにくのなかに かたくて こうばしい ふうみが かすかに かんじられる。
効果抜群の地面タイプの技を受けたとき、一度だけ威力を1/2に半減する。
弱点が地面だけの電気タイプやスカタンク・ドラピオンなどが持つ事が多い。
新アイテム「ふうせん」と比べ、初見で持ち物がばれない。
とおくにあった べつべつの きのみが かぜで はこばれ みをむすび しんしゅの きのみに なったという。
効果抜群の飛行タイプの技を受けたとき、一度だけ威力を1/2に半減する。
他の木の実が優先される事が多い。アクロバット対策に持たされる事がある。
にんげんが ちかづくと せんたんが まるく ふくらむ ところから ひとのこころを よむと いわれる。
効果抜群のエスパータイプの技を受けたとき、一度だけ威力を1/2に半減する。
毒半減のビアーのみと同じく持たされる事は稀である。
せんたんから のびた いとのような かべんを かぜで ゆらして むしポケモンを よびよせる。
効果抜群の虫タイプの技を受けたとき、一度だけ威力を1/2に半減する。
エスパー悪タイプは低耐久、草は他の木の実が優先されるため持たされる事は稀。
しぶみが つよいので ピクルスの ざいりょうに されることが おおい。 そのまま かじっても しげきてき。
効果抜群の岩タイプの技を受けたとき、一度だけ威力を1/2に半減する。
岩が弱点のポケモンは低耐久なものが多いので、持たされる事はあまりない。
むかしから ふしぎな ちからが あると いわれており かんそうさせて おまもりに することも ある。
効果抜群のゴーストタイプの技を受けたとき、一度だけ威力を1/2に半減する。
持たされる事は滅多に無い。
たくさん あつめて につめると にがみが きえていくので ジャムの ざいりょうにも よい。
効果抜群のドラゴンタイプの技を受けたとき、一度だけ威力を1/2に半減する。
ドラゴンが弱点なのはドラゴンタイプのみなので氷半減のヤチェのみのほうが利用率は多い。
ひょうめんに はえた トゲトゲで ポケモンの はだに くっつき とおくの とちまで はこばれる。
効果抜群の悪タイプの技を受けたとき、一度だけ威力を1/2に半減する。
悪弱点のエスパーゴーストタイプは低耐久なポケモンが多いので利用率は低い。
とてもかたく しげきのつよい あじ。 そのため むかしの ひとは くすりの ざいりょうとして つかっていた。
効果抜群の鋼タイプの技を受けたとき、一度だけ威力を1/2に半減する。
採用は稀。
なかみを くりぬいて かんそうさせ あなに くちをつけて ふくと なんともいえない おとがする。
ノーマルタイプの技を受けたとき、一度だけ威力を1/2に半減する。
だいばくはつ程度にしか使えないため、採用は滅多に無い。
効果抜群の技を受けたとき、その技に威力を半減する。各タイプに対応した木の実が一つずつ存在する。
第四世代から登場している。
それ以外にもいろいろと登場する。
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最終更新:2025/12/07(日) 11:00
最終更新:2025/12/07(日) 11:00
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