世界は「改変」される
ささみさん@がんばらないとは、ガガガ文庫(小学館)より刊行されている日日日著作のライトノベルである。
イラストは左担当。 既刊6巻(2011年9月現在)。
ガガガ文庫で連載中の『非』日常系ラブコメ(?)のライトノベルである。
特徴としては実験的な作風として『変人的X人称小説』なるものを導入している。
もともと著者である日日日先生がニコニコ動画みたいな作り手と受け手側が双方向に『物語』をつっていく という構図を小説の中で表現してみたいという気持ちがあったのを、比較的実験的な作風を受け入れる土壌が出来あがってるガガガ文庫で出したものである。(1巻あとがき参照)
帯がニコニコ動画のコメント風になっているのも多分そのためであろう。
表紙や題名、上記の非日常系ラブコメといった言葉からは推測しにくいが、神様や神話に関する物語が展開されており、日本神話における実在する物語をベースにしながら物語が作られていることが多い。
また第二部である『二年生編(別名;アラハバキ編)』からはギリシャ神話、インド神話、クトゥルー神話(予定)などといった他国の神話や人工的な神話も登場している。
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以下あらすじと登場人物紹介。 |
ささみさんは引きこもり。着替えるのも、食事をするのも、がんばらない。生活の面倒を見るのは、ささみさんの大嫌いな奴隷体質のお兄ちゃん。そんなお兄ちゃんの外の世界の行動をパソコンで繋がれた「お兄ちゃん監視ツール」で覗くのがささみさんの日課。 あれっ外の世界ではお兄ちゃんは美少女三姉妹とキャッキャ☆ウフフのラブコメ中って…こんなの絶対間違ってる!!この世界は何かがおかしい!!
そんなささみさんとお兄ちゃんと美少女三姉妹が織り成す、非日常系ラブコメあらため引きこもり神話体系。
おおまかに以下のように分かれている。
第一部「一年生編」(別名;ブラコン編、月読の巫女編) 1巻~3巻
第二部「二年生編」(別名;百合編、アラハバキ編)4巻~6巻
第三部「三年生編」(別名;月読日留女編)7巻~
本作の主人公。月読神社の巫女で「最高神アマテラス」の力を身体に宿していた。
桜ノ花咲夜学園1年右組(2年生編より2年左組)。
1巻時点では極度の引きこもりであり、家から出ようとするだけで嘔吐し気絶してしまうほどだった。
引きこもっていた頃は「お兄ちゃん監視ツール」なるものを使い、兄の神臣の生活を監視していた。
兄への依存性が高く、日常生活の基本的なところまで兄に頼っていたりする。
基本的心優しい少女だが、キレると黒い一面を垣間見せることがある。
2年進級以降、かがみとの仲が友人の域を逸していたり、情雨に過度なスキンシップをしたりと百合的な面が多く見られるようになる。
月読鎖々美の兄で、桜ノ花咲夜学園の教師。常に何かで顔を隠していることが多い。
極度のシスコンで、鎖々美に対して兄妹として不適切な感情を抱いていると見られる言動が多々ある。
本作の物語の中心となる人物で、ささみは彼を中心に世界を見ておりいわば主人公となる存在。
(以下ネタバレにより反転)
…………だったのは1巻の頃だけの話。
ささみが引きこもりを脱出し、心の支えとなる交友関係を持った今となってはもはや無用の存在。
巻数が増す毎に台詞が減っていき、6巻に至っては神臣の台詞は数行(しかも倫理的に危ない台詞)のみである。(尤も、ストーリー的にしょうがなかったと言えばしょうがないのだが)
淡島さまから近い存在と思われたり、つるぎ(アマテラス)からおにいちゃんと呼ばれたりと何かと伏線の多い人物。
月読神社の巫女。月読の一族ではないため、月読の巫女ではなくただの巫女さんである。
長い黒髪で長身、優しい雰囲気ではあるがあまり特徴のない気弱そうな女性。
代々『月読神社』に仕える優秀な巫女の家系に生まれたが、生まれつき霊能力が強すぎたために『悪神』に目を付けられ神隠しにあう。その際に持っていた霊能力をほとんど吸いつくされてしまい、同時に両親の記憶や本名すら奪われてしまう。
能力を失い役立たずになったと思うも雑用係として月読神社に仕え続け、呪々の身の周りの世話をする。そのためか呪々とは仲が良い。
初登場3巻。(ミッちゃん(仮)という名前が出てきたのは3巻からであるが、それらしき人物は以前より登場している。)
以下重大なネタバレにつき反転
真名はタケミカヅチ。月読神社の始祖であるニニギノミコトに仕えるために地上に派遣された『裁きのいかづち』。現代のトロイア戦争において、記憶を食らった『神々』と分離し記憶を徐々に取り戻す。
その能力は雷撃を駆使して戦えるだけでなく電気を媒体にし力の受渡もできる。
現代のトロイア戦争で、同じ雷神であるギリシアの『最高神』ゼウスの恩恵を受け力が爆発的に上がるも、太陽神アポロンの野望を阻止するために自身と神臣の全エネルギーを玉藻前に託し力尽きる。
現在、月読神社の人々が回復させようと試みている。
反転以上
素戔鳴尊(すさのをのみこと)。始祖神イザナギとイザナミの正当なる後継ぎである三尊子の一人であり、最高神アマテラス、諷喩神ツクヨミと並ぶ、日本最強の神の一人と謳われる英雄神。死者の国である「根の国」の王であり、根の国で母のイザナミとともに暮らしている。
見た目は彼岸花のように赤い長髪で、優しげな風貌だが口元だけは肉食獣のよう。なぜかギターケースを担ぎロックかパンクか分からないような服装をし、格好よさだけを強調しすぎて浮世離れした印象とのこと。(希美談)
極度のマザコン。かつロリコン。ついでに厨二病。小学四年生の希美に求婚するだけではとどまらず(お巡りさん、コイツです)、情雨に勝負を持ちかけられた際、負けたら肉奴隷嫁になるように要求したりと神話に違わぬプレイボーイっぷりを発揮している。(なおプレイボーイなだけであり決してロリコンというわけではない。おばあちゃんだろうと、幼女だろうと、男だろうと、女だろうと意外と大丈夫なのである。)立場的なものでは多少劣るものの、戦闘に関しては最高神であるアマテラスを凌駕すると言われており、事実、つるぎが最高神の力を持っていない今、作中で登場した日本神話の神の中では一番の実力を持っていると思われる。その実力は愛剣であり神殺しの魔剣であるアメノハバキリを一振りするだけで島を二分に割ったり、ギリシアの神の加護を受けた英霊達多勢を相手に渡り合い、勝利してしまう程である。
初登場4巻。(存在そのものは2巻から。)
伊弉冉命尊(いざなみのみこと)。天の浮き船で全てを巡った創造神であり、愛する夫、イザナギから決別した哀しみから『悪神』へと変貌した日本神話最凶の死に神、祟り神。アンティークドールを思い浮かべさせる小学生程度の見た目。肌はフランケンシュタインのような継ぎ接ぎがあり、何人もの不幸な少女の体を繋ぎ合わせたように色やかたちがちぐはぐ。血染めのウエディングドレスをまとい、枯れ花ばかりのブーケを手に、そして頭部には王冠を模すようにナイフが何本も突き刺さっているという、不気味としか形容できない姿をしている。
死が愛を分かつと考え、死と生の境界を無くすために、この世を地獄にしようと根の国から現世に現れる。
やや過保護。初登場6巻。
ささみさん@がんばらないに関するニコニコミュニティを紹介してください。
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最終更新:2025/12/07(日) 22:00
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