しおさい(列車)とは (シオサイとは) [単語記事]

しおさい号とは、日本国有鉄道→JR東日本が総武本線経由で運行する特急列車である。

概要

東京駅から総武本線を経由して銚子方面へ運行される特急列車。総武本線の全線電化に伴いそれまでの急行「犬吠」を格上げする形で1975年3月10日ダイヤ改正で運行を開始した。当初は一部の「犬吠」のみの格上げであったが、1982年に全列車を格上げした。なお、設定当初よりエル特急指定を受けていた。

2002年に通勤向け「おはようしおさい」「ホームタウンしおさい」を設定し、あわせてエル特急指定を解除したが、2004年に「しおさい」に統一された。また、2024年3月には首都圏の他線区特急と同様に全席指定に変更されている。

現在の運行は平日と土休日で本数が異なり、土休日は上り2～6号・下り9～13号の3往復分が運休。また、上り2号と下り13号は成東駅、上り4号・6号と下り11号は佐倉駅始発・終着となっている（その他は銚子駅発着）。
これらの定期列車のほかに臨時の80番台が東京駅～銚子駅間に設定されている。

1962年に列車名整理により設定された佐倉駅以東へ向かう準急列車を祖とする。1966年には急行列車に昇格し、1972年時点では新宿駅・両国駅～銚子駅間に7往復設定されていた。
また、鹿島神宮駅発着の急行「水郷」（後の特急「あやめ」の一部）を新宿駅・両国駅～佐倉駅間で併結していた。

1975年に前述の通り一部を特急に昇格され、1982年に全列車が特急化された。

255系

9両編成が2005年12月～2024年3月のおよそ18年間、E257系500番台で運用される列車以外のすべての列車で使用されていた。2024年3月のダイヤ改正にてE259系により置き換えられ、定期運用から離脱した。

183系・189系

1975年3月～2005年12月のおよそ30年間使用されており、運用期間終了後にも臨時列車や255系・E257系の代走として運行された。
　

停車する駅数は全13駅。停車駅のうち、四街道駅に停車する特急列車は一部のみとなっている。

総武本線特急しおさい号
駅名	乗り換え路線	備考
東京駅	JR東日本: 　中央線、山手線、京浜東北線、　東海道線、京葉線、東北新幹線 JR東海：東海道新幹線東京メトロ：丸ノ内線	総武地下ホームに発着
錦糸町駅	東京メトロ：半蔵門線
船橋駅	東武鉄道：アーバンパークライン（野田線）京成電鉄：京成本線（京成船橋駅）
千葉駅	JR東日本：外房線（内房線、東金線）千葉都市モノレール：1号線、2号線京成電鉄：千葉線（京成千葉駅）
四街道駅		下り7～13号、上り2～8号のみ停車
佐倉駅	JR東日本：成田線	下り11号終着、上り4・6号始発
八街駅
成東駅	JR東日本：東金線	下り13号終着、上り2号始発
横芝駅
八日市場駅
旭駅
飯岡駅
銚子駅	銚子電気鉄道：銚子電気鉄道線