すべてがFになる

「すべてがＦになる　The Perfect Insider」とは、作家・森博嗣のデビュー作である。第一回メフィスト賞を受賞した。というより、本作のためにメフィスト賞が創設されたとも言われる。

長音を徹底的に省いた文体、理系用語が飛び交うスタイリッシュな会話など既存の小説にはない新しさから、森氏の書く推理小説は以降理系ミステリと呼ばれる。好き嫌いの分かれる文体である。

概要

国立Ｎ大学助教授の犀川創平と、学生である西之園萌絵が活躍するＳ＆Ｍシリーズ十作の一作目である。最初に書き上げられたのは二作目とされる「冷たい密室と博士たち」だが、出版側が鮮烈なデビューをさせるためと本作をシリーズ一作目とした。

両親を殺害したとして少女時代から孤島の研究所でシステム的に隔離されていた天才・真賀田四季。ある日彼女の連絡が絶え、部屋からは両手両足を切断された屍体が発見される。十五年間監視され続けた部屋で誰が、なぜ？

本作はＰＳでゲーム化、浅田寅ヲによる漫画化がされている。ゲーム化したスタッフはEver17のスタッフであり、漫画家の浅田寅ヲはドラマ「ＱＵＩＺ」の漫画で知られる。

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関連項目

• 森博嗣