その発想はあったとは (ソノハッソウハアッタとは) [単語記事]

その発想はあったとは、誰でも思いつきそうなネタを実現した動画に対する賛美である。

概要

誰もが思いつくようなネタ、と言ってしまうと聞こえが悪いかもしれないが、こういった動画を作るのは通常の動画作成とは異なった苦労が付きまとう。

まず、動画の作者は誰かに先を越されるかもしれない恐怖と戦いながらの動画制作となる。誰でも思いつくようなネタだからこそ起こる可能性が高いネタかぶり。もし先を越されてしまったら、それまで作っていた動画を、涙を拭いたティッシュとともにゴミ箱へ捨てなければならない。

スピードだけが重要ではない。誰でも思いつくということは視聴者にもネタがばれてるということである。ごまかしは通用しない。ネタかぶりを避けるために突貫工事で作り上げた間に合わせのような動画では、視聴者の満足は得られないだろう。

しかしこれらの問題をクリアし、見事視聴者の期待に応えきった作品には惜しみない賞賛が与えられるのである。

ジェバンニの大量発生により先を越される危険性は高くなる一方であり、視聴者の目は肥えハードルは上がり続ける一方である昨今、孤独な動画作者たちはそれでも動画制作を続けている。“みんなでニコニコしたい”という、たった一つの願いを実現するために。