9.25けもフレ事件 単語


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タツキショック

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9.25けもフレ事件とは、2017年9月25日の夜からインターネット上でアニメ『けものフレンズ』監督の降板をめぐり、KADOKAWA及び関連企業へ大きな影響を及ぼした騒動である。pixiv上では「たつきショック」と呼ばれる。

はじめに

この騒動について問題にすべきはアニメ『けものフレンズ』とその周辺である
何の関係もないところへ必要のない迷惑をかけることは「荒らし」であることにかわりない
そのことを心に刻んで行動してほしい。

(注意)
2017年12月27日に福原Pから最終報告という形のツイートがあり、監督降板は覆らなかった報告した。

また、12月31日のニコ生内及びTwitterで細谷Pからヤオヨロズから辞退したと発言。
さらに2018年6月20日のカドカワ株主総会で、二期は未定だが今後も様々な展開を予定していると語った。
詳細は後述参照

概要

これは、2017年9月25日午後8時ごろ、アニメ『けものフレンズ』の監督「たつき」氏の公式Twitterより

突然ですが、けものフレンズのアニメから外れる事になりました
ざっくりカドカワさん方面よりのお達しみたいです。すみません、僕もとても残念です
https://twitter.com/irodori7/status/912270635610472448

という発言が投下されたことに端を発する、一連の騒動である。

今回の騒動が起きたアニメ『けものフレンズ』は2017年冬期アニメにおいて大きな話題となった作品であるのだが(詳しくは以下参照。特にこちらなど)、アニメ1期をたつき監督が手がけてヒットしたことや、1期のキャラクターを使って2期を示唆するイラストを投稿したことから(たつき監督のTweet)、同監督のもと二期が制作されると思われており、それだけにファンの衝撃は大きかった。また、1期OP曲を担当した大石昌良氏(twitter)、ED曲を担当したみゆはん氏(twitter)、この件に関するコメントを寄せている。

2017年10月3日当時、この件について公式からの説明としてはけものフレンズプロジェクトが発表した文章一つだけとなっていた。しかしその文章も、多くのファンにとっては納得するには曖昧な点や、一見するとそれまでの活動と矛盾しているように思える点を含んでいたため、事態の沈静化には至らなかった。

加えて、たつき監督の所属するプロダクション「ヤオヨロズ」側の声明は出ずメディアの取材に対して担当者不在という状態であったため、ネット上では推測、憶測が飛び交い真偽混じった情報が錯綜し、続報が待たれる状態が続いた。

「けものフレンズプロジェクトA」からの発表

この騒動を受けて、9月27日深夜、映像化プロジェクトの中心組織である「けものフレンズプロジェクトA」名義での発表が公式HPよりなされた(ほぼ同時刻に、KADOKAWAオフィシャルページからもリンクが張られた)。

以下、その全文を引用する。

けものフレンズプロジェクトA

「けものフレンズ」に関しまして、すでに新規映像化プロジェクトの制作を発表させていただいておりますが、発表当初より同体制での継続か、新体制での新たな表現かも合わせて検討中で、現時点においてもまだ何も決定していない状況です。
そのような中、今年1月~3月に放送されたTVアニメーションと同様の体制を優先として、視聴者のご期待に沿えるべく調整をしておりましたが、アニメーション制作会社であるヤオヨロズ株式会社より8月に入った段階で辞退したい旨の話を受け、制作体制を一から模索することになっているのが現状です。

「けものフレンズ」は動物ファーストの理念のもと、関わってくださったすべての方々の手によってゲーム、コミック、アニメ、舞台と展開して参りました。広く門戸を開放し、理念に賛同していただける方々のお力添えをいただき、世界を広げていきたい。そのために誰のものでもないプロジェクトとして、動物のための「けものフレンズ」として活動を重ねて参りました。
しかし、アニメーション制作を担当していただきましたヤオヨロズ株式会社には、関係各所への情報共有や連絡がないままでの作品利用がありました。映像化プロジェクトとしては次回の制作を引き続きお願いしたかったため、情報は事前に共有してほしい旨の正常化を図る申し入れをさせていただきましたが、ヤオヨロズ株式会社からは、その条件は受け入れられないので辞退したい、とのお返事でございました。

「けものフレンズ」の映像化プロジェクトに関しては、上記のような経緯で一部滞っておりますが、「けものフレンズプロジェクト」は今後も御協力をいただく皆様と共に作品を守り、ファンを守り、動物たちのことをもっと知ってもらう活動をこれからも初志貫徹、続けていく所存です。映像化に関しましても、改めて、そしてできるだけ早くご報告できるよう進めて参ります。
今後とも様々な「けものフレンズプロジェクト」をよろしくお願いします。

「けものフレンズ」の映像化プロジェクトに関するご報告(アーカイブ)

このときに、この釈明文に対し納得がいかない点が数点あるとファン側から声が上がった。以下にその声の大まかな内容を示す。

  1. 株式会社ヤオヨロズが、8月を以て自発的にアニメ制作を辞退したという形の文章となっているが、これは発端になったたつき監督の発言とは食い違うようにもとれる。ただし、たつき監督は正社員ではなく作品契約という形で携わっているためヤオヨロズの決定をカドカワ方面から連絡を受けたと考えれば矛盾はしない。
  2. 「情報共有や連絡がないままでの作品利用」とあるが、具体的にどの作品を指すのかが不明瞭。
    たとえば自主制作とされた『12.1話「ばすてき」』は事前に各所に話を通していることがインタビューで明かされ、たつき監督がirodoriとして発表した同人誌にも許諾を受けた証のコピーライトが存在する(ただし5月のコミティア時点ではなかったことがのちに判明した)。しかし、最終回見逃し上映会で行われたトークショーにおいて、テレビ東京の細谷Pがこの話について「話は聞いていたが、GIFアニメみたいなものかと思っていた。」「(実際に公開されたものを見て)何だコレ、怖い…」「(冗談交じりで)ロイヤリティ取るぞ。」等と発言しているので、内容に関しての事前説明が不十分だったのでは、と推測されている。
    また、コラボ動画に関しては、コラボを行った企業が騒動を受けて「公式の許諾を受けている」と宣言したため、公開されている範囲では「情報共有や連絡がないままでの作品利用」をした形跡はみられないように思える。但し、製作委員会が指した作品は、これの作品ではない、つまり、一般には公開されていない作品を指しているとも考えられる。
  3. この文面で判明したことは、『製作委員会の要求をヤオヨロズが受けられなかった』点にあり、事前の情報共有という点に関してヤオヨロズが拒否をしたようである。しかしながら情報の共有が具体的にどのようなものなのか根本的な理由がわからず、騒動の発端がわからないということで納得しなかった者も多い。
  4. ファンは概要にある理由から2期をヤオヨロズが作るものだと思っていたが、この文章では本騒動以前から『同体制での継続か、新体制での新たな表現かも合わせて検討中』『現時点においてまだ何も決定していない状況』だったとされている。

などである。こういった点から、ファンにとっては今回の騒動が明らかになる文章とは思えなかった。

また、文章中の『動物ファースト』という言葉は吉崎観音氏が自らの理念でもって提唱した言葉であり、それを釈明文で使うことに対して憤りを覚える声もあった。

以上のことから、事態を鎮静させる為の文章であったはずなのに、ファン側から見れば納得のいくものではなく、むしろその心情を逆撫でしてしまう文章となり、結果として更なる炎上を招いてしまった。

KADOKAWA井上氏のツイート

上記の発表以降、10月3日まで製作委員会側・ヤオヨロズ側双方とも沈黙が続いていたが、10月3日午後1時半頃、KADOKAWA代表取締役専務の井上伸一郎氏が、ツイッターで今回の騒動について発言した。

「けものフレンズ」の件につきまして、KADOKAWAは製作委員会の一出資企業にすぎないことから今まで発言を控えていました。私としても「けものフレンズ」におけるたつき監督の功績は大いに認めております。(1/4)
 https://twitter.com/HP0128/status/915071890648993792

この度の騒動にいたるまでの事態を正確に把握してなかったのは不徳のいたすところです。先週ヤオヨロズのみなさんと2回のミーティングを行なう機会を得ました。その際、製作委員会のご意見とヤオヨロズ様のご意見に大きな溝があることが分かりました。(2/4)
 https://twitter.com/HP0128/status/915071981875163137

特に「監督降板」の経緯、版権使用についても認識相違があることと、
監督のツイッターでのご発言の真意にはそういったことが積み重なったことが
原因であるということが分かりました。そこで私としては、ヤオヨロズのみなさんと今後のことについてどうするべきか相談に入ったところです。(3/4)
 https://twitter.com/HP0128/status/915072115287539712

「けものフレンズ」のファンの皆さまにおかれましては、ご理解のほどよろしくお願いいたします。(4/4)
 https://twitter.com/HP0128/status/915072221999022081

このツイートに対し、福原Pこと福原慶匡氏も続いて、次のように発言した。

ファンの皆様にお伝えする事が遅くなりまして大変申し訳ございませんでした。 影響の大きさを鑑みて発表の方法に関して協議しておりました。 発表を受けて川上社長、井上専務が迅速にヒアリングして下さり今回の発表に至った事を感謝しています。(1/2)
 https://twitter.com/fukuhara_ystd/status/915074525783453696

この度は皆様にご心配をお掛けしてしまいました。 これから話し合いを始めますので何卒よろしくお願いします。(2/2)
 https://twitter.com/fukuhara_ystd/status/915074560973709312

今までの事から考えて、これが最も大きな進展である事は想像に難くないだろう。

交渉期間中の動き

発端となった発言以降、発言の無かったたつき監督だが、10月10日に発言があった。

(どうも、とくにご報告はないのですが、irodori3人元気に生きております。気にかけて下さった方、各種お便り下さった方、ありがとうございます。励まされました。何の作品になるかは分かりませんが、かわらずアニメ屋らしくもくもく作ってゆきますー)
https://twitter.com/irodori7/status/917406713409552385

生存報告、アニメ制作の継続を表明した形だが、「何の作品になるかは分かりませんが」という発言に対して憶測がされ、「降板決定を暗に伝えているのではないか」「やっぱり2期は厳しいかな」と危惧するファンもいたが、「あまり敏感にならないほうがいい」「生存報告をしただけであって、それ以上の詮索は無用なのでは」等と諌める声もあった。

また、11月11日に開かれた講演会に福原Pが出演し、その中で当件について発言された内容は、

  • 新しく公開出来る情報は現時点(講演会時点)では無く、今出ている情報が全て。
  • 両者は未だ交渉中。発表のタイミングは二者で話し合って決める。

この発言があった時点で、10月のツイート以降新たな情報が無かった状態だった。

福原Pの最終報告

その後再び硬直状態が続いていたが、12月27日に、遂に福原Pが本件に関してツイートした。
※このコメントは「ヤオヨロズ株式会社」としてでの公式声明ではなく、あくまでも福原P個人での声明である。

今回はお騒がせをしまして誠に申し訳ございませんでした、皆様を不安にさせてしまった事をお詫び致します。最終的な報告になりますが、2期を外れる事に関しては覆りませんでした。井上専務と共に皆様のご期待に応える為、精一杯取り組んで参りましたが、力及ばず大変申し訳ございませんでした。
https://twitter.com/fukuhara_ystd/status/945943082431758336

3月には2期の依頼があり実制作を続けておりましたが、8月頭にコアメンバーで行われた会議にてヤオヨロズに対して今後続投は無いと明言され、降板を宣言されたと認識しています。私としては突然の通達で、何に対して不満を持たれていたのか要領を得ず困惑していたと言うのが正直な所です。
https://twitter.com/fukuhara_ystd/status/945943151998509056

9/27の公式発表にあった情報共有についても、12.1話は委員会へ報告の上制作しておりますし、各企業とのコラボ動画に関しても委員会からの正式な依頼の元で作りました。 コミケにおける同人誌についても吉崎先生からの許可があり、その際のご提案により特別許諾と明記して頒布しました。
https://twitter.com/fukuhara_ystd/status/945943187205472257

特にコラボ動画は厳しい条件もありましたがファンサービスの為にと制作スタッフが尽力致しました。疑義の対象になった事、一部はけものフレンズ公式でも触れていただけなかった事をとても寂しく思います。
https://twitter.com/fukuhara_ystd/status/945943290150469632

今回井上専務には大変真摯に対応頂き、迅速な調査と調整にとても感謝しています。 最後にファンの皆様、制作中のご声援ありがとうございました。この様な残念な報告となり申し訳ありません。短い間でしたがご一緒できたことを誇りに思います。
https://twitter.com/fukuhara_ystd/status/945943397101006848

細谷Pのコメント

2017年12月31日に生放送があった「大晦日はフレンズのみんなでドッタンバッタン大騒ぎ!けものフレンズ 年末特番@ようこそニコファーレへ」の番組内において、細谷伸之氏(以降、細谷P)から以下のコメントがあった。
※このコメントは細谷P個人のコメントであり、公式発表ではありません。

例のですね、福原さんのツイートが出る前に、出演を決めていたので、さすがに逃げる訳にもいかずにですね、ちょっと今日、参りました。

で、色々、公式から何もないみたいな事がありますが、ちょっと、ずっとみなさんに楽しんでいただいたけものフレンズがですね、このタイミングで、このタイミングっていうかもう、夏以降からいろいろあって、非常に楽しい事が楽しくなくなってしまったなと、という事がとても申し訳ないなと思っております。

で、我々としては当然、たつき監督はじめヤオヨロズさんの功績には非常に感謝をしておりますし、とてもたつき監督の2期を見たいなと製作委員会一同もちろん思ってました。

で、そこはいやらしい話、ビジネス的にもそっちの方が絶対に上手くいくというのも分かっていたんですが、色々なまぁ事情があって皆さんそこはとてもお聞きになりたいとは思うんですけれど…委員会は合議制でやってますので、誰がどうという事でも実はなくって、誰かが何かを言ったときに乗るか乗らないかとという事が色々あって、それを突き詰めていくと逆に両方の個人攻撃にどうしても成らざるを得ないですし、そこはちょっと我々としても本位ではないとというところであまり…今日僕が委員会を代表して出て来ている訳ではないんですが、という事になりますので、ちょっと今回は色々と、ああいう福原さんからの発表がありましたが、我々としては9月の27日に出した、声明が今の我々の見解であるという事になります。はい。

という事なので、この先ももちろん我々は吉崎先生が作ってくれて、たつきさんが育ててくれたけものフレンズを、もっとまたみんなが楽しんでくれるようなコンテンツにしていくつもりで動いておりますので、この先も応援をしていただければなという風に思っております。

えーこれでご納得いただけないのは百も承知ではありますが、すいません今の僕にはこれしか言えないです。

で、みなさん、仰りたい事たくさんあるんでしょうが、残りを二人ゲストがいらっしゃるので、すごい楽しい話が聞けると思いますので、そちらを楽しんでいただければなと、いう風に思っております。はい、細谷です。よろしくお願いします。


また、補足説明として生放送終了後に以下のツイートをした。

真意が伝えられなかったので少し補足。 個人攻撃、と言うのは何か権力を握っている誰か個人に行き着くと言うことではないです。 全ての話は細分化していくと言い出した人がいて、それはその時々によってまちまち。僕の時もあれば他の人のこともある。(続
https://twitter.com/nobutx_0517/status/947454151872483328

でも、その提案にみんなで意見を出して集約して通る時もあれば却下になる時もあるわけで。だからその個人を特定しても本質ではない。と言うことが言いたかったのです。 それはきっとヤオヨロズさんも一緒。 組織、チームってそう言うものかと。 別に圧力があって書いてるわけじゃないですよw
https://twitter.com/nobutx_0517/status/947454154179350528

2018/6/29のカドカワ株式総会におけるけものフレンズ関連の質疑応答

発端から半年以上過ぎた2018年6月20日、カドカワの株式総会が行われた。
その際の質疑応答からけものフレンズに関する質問があり、KADOKAWA代表取締役専務の井上伸一郎氏、カドカワ代表取締役川上量生両氏から回答があった。

Q:『けものフレンズ』などでトラブルが起こっているが再発防止策は
川上:私たちは本当にいろんなコンテンツを抱えていて、常にトラブルを抱えている。
今後なくしていきたい
https://twitter.com/michsuzu/status/1009270898870837248

Q:社会現象となった『けものフレンズ』。2017年3月に放映終了して、たつき監督解任が9月。
第二期の売上照準が半年遅れることとなった。
2017年末のニコ生でテレビ東京の細谷伸之プロデューサーが「たつき監督を継続した方が売上は良かっただろう」と言っていたが、なぜ解任したのかhttps://twitter.com/michsuzu/status/1009273689731297282

井上:ご理解いただきたいのは、KADOKAWAは13社の出資会社の1つで、幹事会社ではないということ。決定権はない。主導的立場と言われているが、製作委員会の一員でしかない。その上で、たつき監督を解任したのはKADOKAWAだけの意志ではなく、各社の統一した意見。https://twitter.com/michsuzu/status/1009275283487117312

たつき監督解任というより、制作会社が製作委員会の要望に必ずしもマッチしなかった。たつき監督のツイートの後、私と川上で一緒に制作会社に会って意見や要望をうかがった。製作委員会各社にも個別に話を聞いた。その上で合わないとなった。https://twitter.com/michsuzu/status/1009275294333616128

いろんな提案をしたが、監督降板というより制作体制の折り合いがつかなかった。
もちろん、たつき監督のすばらしい才能と貢献には感謝している。第二期はまだ未定。
『けものフレンズ』はゲームやステージなどを総称したプロジェクトなのでこれからも見守ってほしい。https://twitter.com/michsuzu/status/1009275306979426310

Q:『けものフレンズ』の件では井上専務が尽力され、制作体制の問題ということだったと。
おっしゃる通りであれば昨年、「制作していたけど理由も分からず降板させられた」というたつき監督の発言とかみあわない。
去年、(ニコニコリニューアルの不評と)時期も重なったこともあって、
たつき監督の件で「カドカワが悪人である」という流れになり、ニコニコのプレミアム会員を辞めて抗議しようという動きがあった。
井上専務が製作委員会各社を回ったということも外部に公開して釈明してはhttps://twitter.com/michsuzu/status/1009287486453846016
https://twitter.com/michsuzu/status/1009287503163973633

川上:貴重な意見として参考にしたい。
ネットではKADOKAWAやドワンゴがある種、矢面に立つ形となった。
そのことに関して、特にドワンゴ側はある種、事故に巻き込まれた形と認識している。
解決には井上と私とでいろいろ努力したが、関係者間の意見の不一致を埋められなかったのが実情。
「声高にいえばいいのでは」との意見だが、そこで「僕たちはまったく悪くない」とネットで声高にやるのも違うかなと思っていて、そこに関しては自制してきた。
https://twitter.com/michsuzu/status/1009287518590627840
https://twitter.com/michsuzu/status/1009287540103245824

報道

騒動直後にはメディアでも取り上げられる事態となった。以下は一例。

けものフレンズを知らない人向け解説

けものフレンズとは、基本的な設定(ジャパリパークサンドスターアニマルガールなど)を使いながら各メディアで独自展開をするメディアミックス作品である。
そして、けものフレンズプロジェクトにおける各作品には原作者のクレジットく、原作ゲームでもアニメでもなく『動物』である』というのが「けものフレンズ」というプロジェクトである。

原作である「動物」は肖像権を訴えたりしないとして、けものフレンズプロジェクト二次創作活動を歓迎している。(中略、後述する二次創作におけるガイドライン参照)
ガイドラインに沿った活動の範囲ならば二次創作の際の連絡は不要としている。

趣味の範疇における個人または個人サークルによる、イラスト同人誌マンガ小説などの作成、各種運用については許可範囲とされており、コスプレ衣装の作成とコスプレによる各種活動も同様である。
同人誌頒布なども過度な営利性がないと判断できる場合であれば該当しない。また大人向けの内容を含む二次創作は対以外のに届かない配慮が必要とされている。「けものフレンズ」の世界を皆が楽しむためにファン一人ひとりの心がけが大切と言えるだろう。

まだフレンズになっていない動物についても「世界が広がる」として歓迎しており、「けものフレンズ」はが参加してもいいスタンスとしている。
ニコニコ大百科けものフレンズプロジェクト」より)

梶井(斉 KADOKAWAコミックス編集部編集長)
『けものフレンズ』を立ち上げたきっかけは、吉崎観音さんのイラストと世界観を使った「IP(知的財産権)」を創出するのが目的だったんです。なので、大本はアニメやゲーム、映画を作るのが目的ではないんです。大げさな話をすれば、「今後100年続くIPを作りたい」という思いが根本にありました。
(アニメイトタイムス 『話題沸騰中の『けものフレンズ』、プロジェクトチームに初インタビュー! 誕生秘話からブーム到来までの歴史など「すごーい!」の連続3万字の大ボリューム』より)

しかしアニメより先行してサービスを開始していたアプリ版けものフレンズは、「敢えて自身の名を全面に押し出さない」という吉崎観音氏の意図もあり、皮にもそのせいで知名度が伸び悩み、終了する1年前には無料状態に移行し、アニメが始まるギリギリまでサービスを展開していたが2016年12月に終了してしまう。
(それでも、アプリ版のプレイヤー有志が動画としてアプリ版のストーリーを保存していたおかげで全に忘れられる事態は防げた。)

また、漫画版であるけものフレンズ ‐ようこそジャパリパークへ!‐アニメに先駆けて月刊少年エースに連載されていた(アニメ放送と同時期に単行本が発売)が存在としてはこちらもアニメ版が始まるまで顧みられることは少なかった。

『けものフレンズ』というコンテンツを各インターネットコミュニティを通じて有名にしたのは2017年1月から始まったアニメ版の影響である。客観的に見て脚本において斬新な展開があるわけではなく、革新的な技術なども多くは使われていない。にも関わらず、なぜこの作品が大ヒットしたかといえば、社会が殺伐とする中で「誰も不幸にならない、皆が皆を認め合える」一種の「癒し」をこのアニメによって得た人が多いからだ、という考え方が多かった

そこに来てこの降板騒動である。たつき氏のツイートに反応したファンは降板に対し功労者に対してあんまりではないかという声を上げた。またけものフレンズに「癒し」を求める視聴者に「現実」という名の冷や水を浴びせる行為であるという声も上がり、ファンが一斉にツイートで名指しされたKADOKAWAへ怒りの矛先を向けるという状況へとつながった。

もちろん、こうした監督交代事例は下記にあるように、今回に限ったことでもなく、アニメーション作品のシリーズ化、または映画の続編制作などにおいて、監督やスタッフの入れ替えといった事態は、それほど珍しくはない。

今回と他の例との大きな違いは、テレビアニメシリーズを総括する『テレビ版における原作者』といえるほどの立場の人間が突然降板に至った、という点が異例であるということに留意されたい。

なお大きくまとめるとKFP側の回答としては2017年9月27日の声明が全てであり、この声明に対してもう一方の当事者であるヤオヨロズ側は公式には弁解や反論をしなかった、というのが全てである。

なお「けものフレンズ」というコンテンツは2018年現在も展開中である。

その他関連した動き

第13回けものフレンズアワー

たつき監督降板発表から2日後に放映された2017年9月27日の第13回けものフレンズアワーにおいて、番組が始まった際、たつき監督に一切触れず「お騒がせしています」とどうぶつビスケッツとPPPの声優陣から声明があった。全文書き起こしを記す。

[1]

制作側でなく声優陣が今回の騒動について言及したこと、またこの声明の中心となっていた小野早稀が、KFPAからの発表で「制作を辞退した」と述べられたヤオヨロズ系列の声優である事も、火に油を注ぐ結果となってしまった。

ちなみに、これに対し以前に起こった似たような事例を想起させるとして「これは声優の盾じゃないか」と怒る声もある。もっともこれはネットスラングの一種のようなもので、意味が当てはまる、当てはまらないには個人差がある。過去の事例、単語の意味について詳しく知りたい方は単語記事を参照して欲しい。

加えてネット上ではこのことを「声優に謝罪をさせた、頭を下げさせた」と叫ぶ声もあるが、発言の全文を読めばわかる通り謝罪を行ったわけではなく、動画を見てもわかる通り頭を下げたわけでもない。注意してほしい。

テレビ東京定例の社長会見にて

けものフレンズプロジェクトAの参加社の一つであるテレビ東京の定例社長会見が、9月28日に行われた。その中で、当問題に関して小孫茂社長が言及した。

「テレビ東京は製作委員会の一員で、製作委員会がご案内のようにコメントをお出しになっているので、これを超えるコメント、個人の見解は差し控えるべきかと思っています」

スポニチAnnex
テレ東社長「けもフレ」騒動に言及「ファンと同じ思い。第2弾ができる方策を模索できれば」』より

「2作目というお話しをさせていただいているかと存じます。全国あるいは世界多くのファンの皆さんとまったく同じ思いでございまして、なんとか将来、すでに発表されているような第2弾ができる方策をいろんな形で模索していければと。制作委員会の一員として実現できるように、実現できてファンの皆さんにあらためて喜んでいただけるような努力を惜しまないつもりです」

デイリースポーツonline サイト内記事
『「けもフレ」 2期目実現へテレ東社長尽力「世界のファンとまったく同じ思い」』から引用

海外への影響

2時間で20万以上といった驚異的な数のリツイートによって、監督のつぶやきはインターネット中に瞬く間に拡散した。その拡散は日本にとどまらず海外にまで届いた。

アニメのネット配信によるの普及により、海外にもファンが多数存在していることも併せ、海外のファンの間でも たつき監督の降板とKADOKAWAの対応に対して怒りが巻き起こるなど、国内同様に炎上しており、"#NoTatsukiNoTanoshi" というハッシュタグまで誕生した。

デイリーニュースオンラインによるゴシップ記事騒動

また9月28日にはデイリーニュースオンラインが今回の原因は吉崎観音とたつき監督の対立にあるという内容のゴシップ記事を掲載する。ただし、デイリーニュースオンラインはわいせつ・中傷が中心となるゴシップ記事を執筆してきた曰くつきであり、また吉崎観音先生・たつき監督以外の個人名及びライター名を一切伏せていることもあってか、信用度はあまり高くなかった。

デイリーニュースオンラインへの情報提供/記事へのお問い合わせ

騒動に関連したファンの活動

以上のように、今回の騒動は広範囲に様々な感情を巻き起こしながら広まっていった。そのなかでも公式の発表では納得がいかず、どちらの側に原因があったのだとしても、もとの体制のままで二期が制作されて欲しいという人や、または真実を明らかにして欲しいと思っている人などが今回の件について多くの行動を起こした。以下は、騒動発生直後及び交渉期間中に起きた行動についての記述である。

嘆願署名

この騒動を受けて署名サイトchange.orgで署名運動が開始され、騒動後1日も経っていないにもかかわらず4万人以上もの署名を集めた。このことは各地ニュースやテレビでも取り上げられている。

文化庁への問い合わせ

発端の一部として『けものフレンズ』を取り扱う主題にしたまとめブログの投稿である。

283.ジャパリパーク来園者 2017/09/28(木) 00:01:51
おれ文化庁にメール入れるわ
こんな声優の盾使ってる企業が日本のサブカルの元締めとか印象が悪すぎる
人権意識の高い海外にも情報が流れてるからこのままだと政府の進めるクールジャパンにも多大な影響が出てくるぞ、早くカドカワに行政指導を入れろって内容なら少なくとも文化庁の管轄には引っかかる
あと1人では全く効果ないだろうからこのレス見たフレンズは是非とも協力してほしい

参考画像

これに賛同した人々が次々と文化庁へ問い合わせを行っていたようであるが、文化庁から本件に関する発表は無い。

消費者庁への問い合わせ

この問い合わせは消費者基本法(消費者基本法へのリンク)第五条二号「消費者に対し必要な情報を明確かつ平易に提供すること。」という記述に
基き、適切な消費行動を担保できる(例:消費者が商品の購入時に安心して自身の好みから買う事ができる)情報の開示という形で消費者庁に問い合わせをするというものである。
以下は消費者行政に関するお問合せに記載されている大代表番号と問い合わせる内容の例を当記事のコメント>>17352氏のものを修正したものである。

消費者庁 電話の大代表番号 電話番号:03-3507-8800

けものフレンズ製作委員会に消費者用の情報公開窓口が事実上存在していないことを通報いたします(消費者基本法第五条二号に関する案件)

18年6月現在まで消費者庁から本件に関する発表はない。

・KFPAの問い合わせ窓口がない
・KFPの問い合わせ窓口はメールだけ。1ヶ月経っても定型文の返信すらこない
・KFP/KFPAの企業に問い合わせても担当者がいないだのKFPAに直接言えと言われる
・KFP/KFPAの主要企業であるKADOKAWAに問い合わせたら「KFPAに言え。」
・KADOKAWA窓口にKFPAの窓口教えてくれと尋ねると「窓口は教えられない」と言われた

なお現在まで消費者庁から本件に関する発表はない。

スポンサー問合せ

問い合わせを行う人の中にはスポンサーに問い合わせる人もいた。

本騒動に声明を出した企業

スポンサーではないが吉崎観音先生とたつき監督の対立を煽った企業

  • デイリーニュースオンライン - ゴシップ記事を執筆。(お問い合わせ)

匿名掲示板内での論争

2017年9月25日のたつき監督ツイート以来、各種匿名掲示板では激しい論争が繰り広げられた。当記事の掲示板もその1つである。様々な意見が交わされているが論点はつまるところヤオヨロズ側に非があったかどうかである。より具体的にはけものフレンズプロジェクトA公式発表とたつき監督及び福原Pツイートの間のかみ合わない部分についてどちらを信用するかということである。
半年以上経過した2018年5月3日現在でも議論は平行線の状態が続いている。ヤオヨロズを非難する側も支持する側も関係者の発言を都合よく解釈してしまった上で中途半端に切り取って引用するため収拾がつかない。そこで双方の意見を併記する。

ヤオヨロズ側に非があったとする説

けものフレンズプロジェクトA公式発表の「情報共有の正常化をヤオヨロズが受け入れられず辞退した」を主な論拠とする。またたつき監督ツイートの「ざっくりカドカワさん方面よりのお達し」や福原Pの「突然の通達で降板を宣言された」は個人の一方的なコメントに過ぎないとする。細谷Pの「ビジネス的にもたつき監督の二期が絶対に上手くいく」という発言はヤオヨロズ側に利益や金銭面以外の制作の進め方などで許容できない過失があったことを示唆したものと解釈する。
ばすてきや同人誌もアニメを制作した会社という立場を利用して、KFPに帰属している素材をフルに活用して作られた可能性が非常に高い。これらは二次創作におけるガイドラインで禁止されている行為である。福原Pの「委員会に報告」「吉崎先生からの許可」というツイートは、むしろ委員会全体の許可という正当な手続きを取らなかった証拠である。
総じてKADOKAWA、ファミマなど大企業のコンプライアンス意識を軽視したヤオヨロズ側のいい加減さがこの事態を招いたのである。そしてヤオヨロズは正常化という当然の要求すら飲めず自ら辞退してファンの期待も裏切ったのである。

ヤオヨロズ側に非が無かったとする説

たつき監督の「ざっくりカドカワさん方面よりのお達し」や福原Pの「突然の通達で降板を宣言された」というツイートから降板は突然の一方的なものだったと判断する。けものフレンズプロジェクトA公式発表の「情報共有の正常化をヤオヨロズが受け入れられず辞退した」については「情報の共有」や「正常化」の具体的内容が不透明なため一方的な自己正当化とみなす。また「ビジネス的にもたつき監督の二期が絶対に上手くいく」という細谷Pの発言はヤオヨロズが制作というビジネスを進めるのに問題はなかった証拠とする。
ばすてきや同人誌についても福原Pは「委員会に報告し」「吉崎先生の許可」を得ている。そもそも3DモデルはKFPには帰属しない素材である可能性が非常に高い。モデルはスタジオの技術そのものであるため納品することはまずないからである。
またヤオヨロズを降ろした中心がどこかだが、福原Pが井上専務に謝意を述べていることからkadokawaの可能性は下がる。kadokawaも一枚岩ではないと思われるが、井上専務もまたたつき監督への感謝を表明している。細谷Pの「ビジネス的にはたつき監督」からテレ東がたつき監督を降ろそうとした可能性も低く、アプリ製作のブシモもコラボ担当のファミマも損をしている。消去法から『吉崎観音とたつきの対立』というゴシップ記事が実は真実ではとの説が浮上している。

関連動画


irodoriのアカウントで公開された短編続編。アニメ「けものフレンズ」最終話放映から一週間後に公開された。これが問題であるのならば削除される可能性があるが現在も削除されずに残っているから問題はないと考えるファンもいる。

一方で、実際には二次創作のガイドラインの禁止事項である
(2)「けものフレンズプロジェクト」に帰属する素材(イラスト動画、音、楽曲等)を直接二次利用すること
(
著作権)に該当する動画であり、ファンの盛り上がりに水をささないようKFP側が配慮して、見逃された状態というだけだという意見もある。

また公開当時ファンの「本当にたつき監督のお金で作ったんですか?」のリプライに対して福原Pは「いやいや笑」と返しているため、たつき監督の私財で作られた訳ではないようである。

なお、本作はけものフレンズBD付オフィシャルガイドブックには未収録。

関連外部コミュニティ

関連リンク

関連項目

  • たつき -  アニメけものフレンズの監督、シリーズ構成、脚本、コンテ、演出、美術デザイン。
  • irodori - たつき監督主宰のアニメ製作サークル。12.1話「ばすてき」もirodori名義で公開された。
  • 福原慶匡 - ヤオヨロズのアニメプロデューサー
  • ヤオヨロズ - irodori、福原が所属するアニメ製作会社。KFPA出資13社の1つジャストプロの子会社。
  • KADOKAWA - KFPA出資13社の1つ。企画・書籍販売担当。ならびにコラボ関係の窓口。
  • 吉崎観音 - 漫画家、KAFOKAWAで連載を持っている。アニメ版のコンセプトデザインもしくは総監督。
  • カドカワ- KADOKAWAの親会社(持株会社)。騒動後にヤオヨロズとKFPAを調停。
  • ブシロード - KFPA出資13社の1つ。新作アプリなどを担当。社長の発言が一部ファンを混乱させた。
  • 細谷伸之 - KFPA出資13社の1つテレビ東京のアニメプロデューサー。
  • パターン23 - 本件発の関連記事。業者による工作が疑われた原因。愉快犯の仕業とも。
  • たつき監督を返して - 本件の関連記事
  • けもフレ殺し - 本件の関連記事

類似例

  • キャンディ・キャンディ - 二次著作物の利用が争点となった。
  • 仮面ライダー響鬼「路線変更問題」 - 後編でスタッフの多くが入れ替わり、作品の雰囲気が大きく変わり、署名活動が起こった。
  • 紙兎ロペ - 監督・脚本・主要キャラのCVまで務めた監督が外れることになった

脚注

  1. *「色々と皆さんを不安にさせたり、お騒がせしていますが、私たちはこうして『けものフレンズ』を盛り上げることしかできませんので、これからも頑張って行きたいと思います。」「なので、これからもこれを見てくださってる皆さんは、変わらずに『けものフレンズ』の作品やキャラクターたち、そして何より動物たちをこれからも愛してくださると嬉しいです。よろしくお願いします。」
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