はかた号とは、東京都新宿区の新宿高速バスターミナルと福岡県福岡市の博多バスターミナル・天神バスセンターを結ぶ夜行高速バスである。主に三菱ふそう・エアロキングが使用される。
高速路線バスでは日本で2番目の営業距離を誇り、およそ1,100kmを14時間半かけて結ぶ。
以前は京王バス担当・西鉄バス担当の2往復あったものの、格安航空機などの影響で現在は西日本鉄道(西鉄)直営路線のみ1往復の運行である。
長い間国内最長距離の高速路線バスであったが、西鉄高速バス・西武観光バスの大宮・池袋・横浜~天神線「LIONS EXPRESS」(名前の由来は西鉄ライオンズ→埼玉西武ライオンズ)によってその記録は打ち破られた。西鉄バスマジでスゲェ。
(なお、高速路線バスではなく高速ツアーバスにおいては、ホットドックグループの「キラキラ号」が東京・長崎間で運行を行なっていたことがある。)
2012年12月20日にダイヤ改正を実施。新たに引野口・小倉地区に停車するようになり、東名高速道路経由に変更(実際は12月2日朝の笹子トンネル崩落事故当日から東名高速道路に迂回運行中だが、そのまま東名経由になった)。
現在のダイヤ(道路事情によっては前後する場合あり。)
往路 西鉄天神バスセンター19時→博多バスターミナル19時15分→黒崎インター引野口20時10分→砂津20時31分→小倉駅前20時35分→新宿駅西口9時25分
※定刻通りに到着することは少なく、東京料金所からの渋滞で約30分遅れることが多い。
復路 新宿高速バスターミナル21時→小倉駅前9時55分→砂津9時59分→黒崎インター引野口10時15分→博多バスターミナル11時10分→西鉄天神バスセンター11時20分
途中休憩は往復ともに山陽道・佐波川SAと東名高速・日本平PAが基本である。復路では大幅な遅延があった場合、山陽道・福山SAでも休憩を行うことがある。
2013年4月1日よりLCCなどに対抗すべく、曜日別運賃を設定した。従来のプレミアム・ビジネス・エコノミーのシート別の運賃に加え、月曜日から木曜日に乗ると割引が最も大きくなる。つまり、プレミアムシートでも14000円で乗れる日があるのだが、2014年4月の増税で300~500円追加される。詳しくは西鉄くらしネットを参照。
最近なぜかYahoo!で「はかた号」を検索すると「針尾ありさ」が関連ワードに出るが、本人は「はかた号」に乗ったことはないと言う。しかし、乗ってみたいとも話していた。
はかた号は夜行高速バスの中でも比較的知名度が高い。理由は先述したとおり日本一の運行距離を誇っていた時代があったことなどいろいろあるが、一番は大泉洋・鈴井貴之が出演している北海道発の大人気バラエティー番組「水曜どうでしょう」に登場したことだろう。「サイコロの旅」というサイコロの出た目で行先を決めてゴールの札幌を目指す企画で、たびたび登場する名前である(詳細はウィキペディアの記事を参照のこと)。
初登場は「サイコロ4」。このときはレンタカーで中央高速を走るどうでしょうクルーの横を走り去り、常に深夜バス[1]で苦しめられている大泉洋が「バスに乗ってる人達は博多までがんばるんですねぇ」「何の目を出して連れて行かれるのやら」「あれは人間の乗るものじゃない」などと散々に言っていた。
散々に言った罰かどうかは知らないが、その次の企画「サイコロ5」では期間中に2回もはかた号に乗ることになった。あまりの過酷さに出演者、スタッフともども相当参ったのは言うまでもない。その過酷さは2度目のはかた号乗車中にミスターさんが「ケツの肉が取れる夢をみた」というほどである。過酷さと日本最長距離(当時)を走ることから「キング・オブ・深夜バス」の名がついたのはこの時である。
西日本鉄道博多自動車営業所の運転士が乗務を担当。2人交代で運転する。
三菱ふそう・エアロキング2台(0001・02番)を交互に使用するが、定期点検実施時には代車としてエアロクィーン(4301~03・4403・4850~52番)が使用されることもある。また、多客期などにはエコノミー続行として日野・セレガ(8528・29番)を使用することも見られる。ちなみにエコノミー続行に使用されてきた8545番はLIONS EXPRESSに転用され、西鉄高速バス福岡支社に転属した。
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最終更新:2024/04/20(土) 06:00
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