ふうじんのたてとは (フウジンノタテとは) [単語記事]

ふうじんのたてとは、ドラゴンクエストシリーズに登場するアイテムの１つである。

概要

初出はシリーズ四作目にあたる『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』(以下Ⅳ)からで、以降はナンバリングタイトルのみであるが、最新作の『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』までほぼ皆勤となっている。

デザインは中央に険しい顔で大口を開けるおっさんの顔の意匠がある円盾で、顔の回りには羽飾りが鬣状に配置されているというものですべて共通している。

名前の通り風神のパワーを封じており、道具として使うと円盾の顔の口から突風が吹き出て、敵を吹き飛ばすとのことだが、情報媒体によっては顔の回りにある羽のような飾りが扇風機のように回転して暴風を起こすという場合もある。

ゲーム上では経験値を得られない代わりに敵を消す呪文、ニフラムのような効果があり、その属性と効果範囲はシリーズごとに異なる上、『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』(リメイク版)のようにはなんの効果もなかったり、『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』では、味方一人にブレス攻撃を軽減するバーハの効果を付与するというパターンもある。

では肝心のアイテムとしての性能はというと、装備品として見た場合、どちらかといえば使いにくいといった感が強い。数値上の防御力はまあまあではあるものの、メラゾーマなどのような呪文や火炎の息などのブレス攻撃に対する軽減効果がないことが多く、序盤ならともかくこの盾が手に入るようになる頃には、呪文やブレス攻撃に対する軽減効果が防具に求められる為、初心者でもない限り、この装備の購入は見送られることが多い。もちろん、Ⅳ(オリジナル版)やⅢ(リメイク版)のようにないよりまし程度に装備されるケースもある。

だからといって戦闘中に使う道具として見ても、使用効果の性能がイマイチ使い辛い上、代用手段が豊富であるため、特殊プレイを除いて使いどころが殆どないといった感じである。

ただし『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』は例外で、値段のわりには防御力があり、ブレス攻撃に対する軽減効果もしっかりついている。それだけでなく、道具として使った場合の効果も意外と使い勝手がよく、終盤の難関ダンジョンの１つである｢封印の洞窟｣の攻略ではブルーイーター&レッドイーター対策に有効であり、これがあるとないとでは安定感に差がある。これらの要素により単なる中継ぎの装備では終わならない高性能品になっている。