みずほとは、
東京~九州間の寝台特急はあさかぜ博多行・さくら長崎行・はやぶさ西鹿児島行とあったが、当時の需要に追いつかない事から東京~熊本間に設定されたのが特急みずほである。一年で定期化されたが、当初は臨時列車として設定されていた為か廃止まで地味なブルートレインというイメージであった。
日豊本線初の寝台特急として大分編成を併設していた時期もあったが、東京~大分以南の列車は長い間富士として運行される事となる。そしてはやぶさと運用変更で長崎編成を併設する事となるが、廃止まで東京~熊本・長崎間の運行区間は変化されなかった。
そして東京~九州間に運行されていた寝台特急あさかぜ・さくら・はやぶさ・みずほ・富士の中で一番最初に廃止された列車名となってしまった。ちなみに末期の寝台特急さくらは鳥栖駅まで東京~熊本間のはやぶさを併設していたが、これは末期のみずほの運行形態と同一である。
2011年3月12日の九州新幹線博多~新八代間の開業を控え、東京~新大阪~博多~鹿児島中央間が新幹線で一本のレールで繋がる事から山陽新幹線と九州新幹線で直通運転する事が2007年10月17日には決定されていた。ちなみに東海道新幹線との直通運転を行わない事から首都圏~福岡市間の利用客が既に航空機の5%程度しか無く利用者数を見込めない等の理由からである。
山陽新幹線で従来使われていたこだま・ひかり・のぞみの他に直通運転用に新名称を用意する事となり、九州新幹線新八代開業時のつばめのそれと同じく公募したところ168951通の応募のうち7927通で最多となったさくらとなった事が2009年2月26日にJR西日本・JR九州の両社から発表されていた。さくらの名称は2005年2月28日までは東京~長崎間を運行していた寝台特急列車の名称であり長崎本線かつ寝台特急の印象が強いことから批判意見もあったが、列車名の響きや日本人の桜好きから概ね好評で迎え入れられていた。しかし山陽新幹線と九州新幹線の直通列車名はさくらのみと思っていた2010年8月24日に、急にマスコミから「大阪~鹿児島間に新幹線みずほ3時間47分で運行」という記事が躍り出る事となる。
JRの発表の前にマスコミから「みずほ運行か」という情報が漏れた訳であるが、それについてJR西日本社長は肯定も否定もせず、JR九州社長は「まだ最終決定じゃないが最有力の列車名」と述べている。ちなみにスーパーさくらにしなかった理由は「列車名が長くなるのでコンピューターのシステム上難しい」との事であるが、ひかりとのぞみのそれと同じくさくらとみずほ(仮)では500円程料金差を設ける事が発表されている事から、その関係もあると思われる。
元々、JR西日本はさくらに対して新規需要の掘り起こしと航空機との競争の関係で停車駅を極力少なくしたスピード重視の列車を求めており山陽新幹線では停車駅の調整は出来たのだが、JR九州の沿線自治体からはさくら停車要望が多かったので協議は難航していた。一方で、所要時間が4時間を超えてしまうと航空機との競争は厳しい状況になってしまう可能性が高かった。その為、4時間を切り3時間47分で運行し停車駅を絞った新列車名としてみずほが選ばれた訳である。それによると新大阪駅と鹿児島中央駅の途中の停車駅は新神戸駅・岡山駅・広島駅・小倉駅・博多駅・熊本駅のみとなり、車両はさくらと共通のN700系7000番台(S編成・JR西日本博多総合車両所所属)・N700系8000番台(R編成・JR九州熊本総合車両基地所属)となるようである。そして、1時間に1往復設定されるさくらとは異なり、朝夕2往復ずつの計8本程度設定される予定である。
そして、2010年10月20日にJR西日本のプレスリリースにてみずほで決定と発表され、それによると新大阪~熊本間最速2時間59分・新大阪~鹿児島中央間最速3時間45分が公表された以外はおおよそ報道通りの内容であった。
| 1号車 | 2号車 | 3号車 | 4号車 | 5号車 | 6号車 | 7号車 | 8号車 |
| 自由席 | 自由席 | 自由席 | 指定席 | 指定席 | 指│グ | 指定席 | 指定席 |
| 駅名 | 新 大 阪 |
新 神 戸 |
岡 山 |
広 島 |
小 倉 |
博 多 |
熊 本 |
鹿 児 島 中 央 |
| 備考 |
日本の美称、瑞穂国(みずほのくに)から。
1961年10月 東京~熊本間に臨時寝台特急みずほが設定される。
1962年10月 臨時特急みずほ定期化される。
1963年6月 運行区間が東京~熊本・大分間になる。
1964年10月 東京~大分間は新設された特急富士に分離した事から特急みずほの運行区間は再び東京~熊本間となる。尚、前日までの大分編成は博多駅で増解結していた。
1968年10月 全編成の運行区間が東京~熊本間となる。
1975年3月 東京~西鹿児島・長崎間の特急はやぶさの長崎編成分離でみずほの運行区間は東京~熊本・長崎間となる。
1994年12月 臨時列車に格下げ。
1996年3月 臨時列車としても廃止。
2011年3月 九州新幹線博多開業のダイヤ改正で新大阪~鹿児島中央間に新幹線みずほが4往復設定される予定。
停車駅は新大阪 - 新神戸 - 岡山 - 広島 - 小倉 - 博多 - 熊本 - 鹿児島中央
| 東海道・山陽・九州新幹線の車両 |
| 0系─100系─300系─500系(WIN350)─700系─800系─N700系─ドクターイエロー |
| 東海道・山陽・九州新幹線の列車 |
| のぞみ─ひかり(レールスター・ウエストひかり・グランドひかり)─こだま─つばめ─さくら─みずほ |
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最終更新:2025/12/07(日) 13:00
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