ゆとり

ゆとり　

ゆとりとは、ある意味ゆとりのない単語である。

1.物事に余裕があって詰め込んでいない事。

例：「私は、時間にゆとりのあるニートは、とても羨ましく思います。」

2.日本教職員組合が推進する「ゆとり教育」又はゆとり世代の略であり蔑称。

元々は日本教職員組合（日教組）が1977年に学校5日制を提起し1980年から適用された学習指導要領において「ゆとりと充実を」と言うスローガンの元授業時数の削減が行なわれた"ゆとり教育"が発端であるが、よくゆとり世代と呼ばれるのは1999年に全部改正され、施行された2002年度以降に入学した小中学生を対象とした学習指導要領のカリキュラムを受けた者を指す。すなわち小学生は1995年4月2日生まれ以降から、中学生は1989年4月2日以降が被学習指導要領対象者となる。特に1989年は丁度平成元年に当たる為、「平成生まれ=ゆとり教育をうけた者」として括る事も出来る為、中学入学者を含める事が多い。

このゆとりと言った言葉がこの様な事象として取り上げられた根源はマスコミによる報道であるとの説が根強く、後に後述するが、インターネットにおいても「ゆとり」と言う言葉に対して悪いイメージが纏わり付く事となった。

因みに1987年生まれ以降をゆとり第一世代とするマスコミ説と、1993年以降をゆとり第一世代とする文部省説が存在するが、何れも根拠は不明である。 その他、大学入学者選抜大学入試センター試験（センター試験）に出題される問題の難易度が下げられたり、公立学校の算数では円周率を3で計算するように教えられると言う誤解が広まる等の現象も発生しているが、言わずともかなゆとり教育を受けた者がそれ以前に教育を受けた者よりも学力が著しく劣ると言う意味では決してないので、安易に年齢でこの様な差別をするべきではない。

ネット上では主に先述の2002年度施行の学習指導要領のカリキュラムを受けた平成生まれの「被ゆとり教育世代」の事をまとめて「ゆとり」と称する傾向がある。

ニコニコ動画では、動画に低レベルな、精神年齢および実年齢が低い事を匂わせるコメント（例えば「ヘタクソ、オレの方がウマい（マシ）」などのコメントやデタラメな文字を羅列させたりする行為がそれに当たる）を書いた者に対し「ゆとり」と罵倒することがある。つまり、「ゆとり＝頭の悪い奴」という概念も成り立っている模様。

この意味合いにおいては当然、たとえ被ゆとり教育世代であっても、上記のような「精神年齢や実年齢が低い事を露呈させる言動」をしなければ「ゆとり」には該当しない。

要は中二病みたいな言動をしなければ、「厨房」や「ゆとり」には該当しない。

ゆとり教育の廃止は小学校が2011年、中学校は2012年を予定している。 このように、いわゆる「ゆとり教育」は恒常的な政策ではなく、一過性のものとなってしまったたために、今後は「団塊の世代」、「バブル世代」のように、終生、「ゆとり世代」と呼ばれる懸念が高い。