アイアンマンとは、以下のことを表す。
本項ではスーパーヒーローのアイアンマンについてと、同ヒーローを主人公とする実写映画の情報を中心に記述する。
アイアンマン (Iron Man)とは
マーベル・コミック(Marvel Comics)を代表するスーパーヒーローの一人である。
|
実写映画の『アイアンマン』『アイアンマン2』『アイアンマン3』の三部作と『アベンジャーズ』にも登場する。
アメコミの中では歴史が長い作品だが、米国内でもさほど有名ではなかった。
連載当初、ファンが少ないながらも、他のヒーローよりも多く女性からのファンレターが届いたという。作者スタン・リー曰く 「母性本能をくすぐるキャラだからじゃないかな」とのこと。
しかしコミックを題材に実写版が制作され、2008年に公開された『アイアンマン』が世界的な大ヒットを記録し一躍マーベルの顔とも言える人気キャラにまで成長を遂げる。
マーベルヒーロー全体に言えることだが、本作を始めとする一部時の実写版はマーベル・シネマティック・ユニバースというコミック版の世界とは異なる世界で進行している物語であり、設定を同一視してはならないのに注意しよう。
目次 | |
---|---|
この作品は、超能力などのスーパーパワーは持ち合わせていない主人公が、金の力でハイテクノロジーの結晶であるパワードスーツを装着して悪に立ち向かうのが特徴。
スーツを装着しているのは主人公のアンソニー・エドワード・スターク( Anthony Edward Stark )。通称はトニー・スターク( Tony Stark )。
スーツさえ着ればヒーローになるという自身のアイデンティティの危うさに悩みながらも自分なりに正義を考え、自分の意思で戦うヒーローである。
国内外問わず「社長」というあだ名でファンの間に浸透しており親しまれている。
父に米国きっての巨大軍需企業スターク・インダストリーズの社長ハワード・スターク、母にマリア・スタークを持つ。ハワードは戦中戦後のアメリカを支えた数々の功績を残した天才であり、"アメリカ軍事産業の父"と言われる。
その子トニーは父の才能を受け継いで生まれ、実写版では4才で集積回路基盤を組立て、6才でエンジンを組み上げ、15才でマサチューセッツ工科大学に入学、17才で同大学を首席で卒業した、という父を超える天才である。
実写版の『アベンジャーズ』では一夜にしてセルヴィグ博士らの論文を読み込み、熱核反応物理学の専門家の域の知識を披露してみせた。
その後1991年のトニーの誕生日くらいに両親が他界したため[1]莫大な遺産と大企業の経営権を受け継ぎ、スターク・インダストリーズの社長(CEO)兼エンジニアとして就任した。
トニーが経営権を手にしてからもスターク・インダストリーズの経営が不振になることはなく、彼のその頭脳と手腕を存分に発揮し、次々と画期的な軍事兵器や技術を発明。スターク・インダストリーズは軍事企業として更なる成長と発展を遂げた。
そんなある時、テロ組織に拉致されて命からがら生還したことから自分が何をすべきかを考えなおし、それまでの軍事産業を中心としていた会社方針を変更、脱出に使ったアイアンマンスーツを着て世界を守るヒーローとしての活動を始めた。
コミック・実写版共に、様々な脅威から地球を守る為に「アベンジャーズ」を結成した。
(実写版では「『アイアンマン』にヒーローの適性はあるが『トニー・スターク』にはその適正がない』、としてアベンジャーズのコンサルタントとして参加するが、事実上のメンバーである)
アベンジャーズ結成の中核を担ったキャプテン・アメリカ、マイティ・ソー、アイアンマンの3人はビッグ3と呼ばれている。コミック版ではトニーがアベンジャーズの拠点として「アベンジャーズ・マンション」を提供している。また、コミックでは数々の実績を買われ、後に失脚するとはいえ一時は実写版にも出てくる組織「S.H.I.E.L.D.」長官にも任命された。
身長 | 【実写版】175cm(5'9") 【コミック】185cm(6'1") |
体重 | 【実写版】84kg(185lbs)【コミック】102kg(225lbs) |
年齢 | 【実写版】43歳前後 |
生年月日 | 1970年頃の4月29日または5月29日くらい[2] |
俳優 | ロバート・ダウニー・ジュニア(以下、RDJ) |
吹き替え | 藤原啓治[3](日曜洋画劇場:池田秀一) |
アメリカの巨大軍需企業スターク・インダストリーズのCEO兼エンジニアを務め、推定資産60億ドルの億万長者。
性格はブラック・ウィドウ曰く典型的なナルシスト。 飄々としていて人格が破綻気味。切羽詰まった時でもジョークを絶やさないお茶目な性格。人をおちょくるような発言や強気な言動が多いが、精神面に不安がある。
原作ではアルコール依存症に悩み… [4]『アイアンマン2』においては自暴自棄になって必殺技でスイカ割りしたり…『アイアンマン3』では『アベンジャーズ』でのトラウマから重度の心的外傷後ストレス障害の諸症状に悩まされ…
といった具合で決して完璧超人ではない。
好きなものは酒と車とファストフード。酒については「酒には刺身が合う」と言って熱燗を飲むシーンがあり、車に関しては自身がカーレースに出場するほどの趣味っぷりで、運転技術はプロ並みである。
愛車は『アイアンマン』ではAudi R8、『アイアンマン2』ではその上位モデルであるAudi R8 Spyderである。前者は1600万~2000万円。 [5]
また、実写版におけるトニーは音楽グループのAC/DCとBlack Sabbathが好きらしい。
『アイアンマン』の冒頭ではAC/DCの『Back in Black』をラジカセで流しながら登場し、エンディングロールにBlack Sabbathの『IRON MAN』が使用されている。
『アイアンマン2』冒頭のスターク・エキスポ開会式ではAC/DCの『Shoot to Thrill』をテーマソングとして採用。
『アベンジャーズ』においてトニーは中盤から最後までBlack Sabbath公式のTシャツを着用し、ドイツのシュツットガルトにおけるアイアンマンの登場シーンでは『Shoot to Thrill』を大音響で流していた。
『アイアンマン3』では両バンドの楽曲は使用せず、メインテーマはブライアン・タイラー作曲の『Can You Dig It』である。
これらの趣味には並々ならぬこだわりを持っているようで、実写版の演出はとても細かい。
実写版のトニーを演じるのはRDJである。監督のジョン・ファヴローは企画の段階から、波瀾万丈な人生である彼がトニー役に適任として推薦していたようだが、制作サイドからは「老けすぎている」として反対の意見が強かった。しかしRDJはスクリーンテストにて見事な役作りを披露し主役の座を勝ち取った。
RDJは子供の頃からアイアンマン原作の大ファンを自負しており、ファンとしての目線から作品のディテイルに積極的に関わっている。[6]
ちなみに、RDJが「アイアンマンになりたい!」と友人に話した際に「背が低いから無理だろ」と言われたことがあるらしい。身長なんてシークレットブーツを履けばどうということはない。
余談だが、トニー・スタークのキャラクターとしてのモデルはハワード・ヒューズという実在の実業家である。全盛期は「地球にある財産の半分を持つ男」 とまで言われる億万長者で、強迫性障害を患っていて精神面に不安があった。プレイボーイとしての一面は雑誌『PLAYBOY』の創刊者、ヒュー・ヘフナーの影響が強い。
前述した通り、トニー自体はスーパーパワーを持たない一般人である。
しかし卓越した知能による機転と、スーツのパワーが合わさることによって、非常に高い戦闘力を誇る。
アーマー毎に特色があるため、全て均一な性能ではない。
身長・体重 | (コミック版かつトニー込み)198cm/113kg |
装甲 | ゴールド・チタン合金 鉄の装甲はマークIIまで。 |
飛行能力 | リパルサーエネルギーによる飛行制御能力 |
飛行速度 | F22とドッグファイトが可能。最高速度は原作ではマッハ3。実写版ではスーツ毎に大きく異なる。 |
パワー | 3tの物を持ち上げられる。本気ではないソーと渡り合う腕力 |
エネルギー源 | 毎秒3GJ発電するアーク・リアクター搭載。 |
その他 | 高度映像認識によるオートエイム・敵性判定 |
リアルタイムの自己診断機能 | |
ライフサポート・システム、通話機能 |
リパルサー・レイ | 飛行制御システムを応用した攻撃。質量のあるビームを放つ。 |
ユニビーム | 胸のリアクターにリパルサーエネルギーを集めて放つ必殺技。高威力。 |
小型ミサイル | ジェリコミサイルの小型版。肩部に搭載。狙撃と自動追尾可能 |
ロケットランチャー | 腕に搭載。弾数は限られるが強力。 |
撹乱用フレア | 腰に搭載。小型ミサイルの弾幕を放ち、敵を撹乱する。 |
レーザービーム | マークVIから搭載。マークVIIから使用回数制限無し。 |
リパルサー・レイ | 大体実写版と同じ。 |
ユニビーム・プロジェクター | 大体実写版と同じ。 |
エナジー・シールド | バリアを張って防御する機能。 |
パルス・ボルト | 遠距離を狙うほど威力が上昇する技 |
プロトン・キャノン | 格闘ゲームでお馴染みの必殺技。殆ど使われない。 |
スパイダー・センス | スパイダーマンの直感を生理学的に解析し、実装したもの。本家のスパイダー・センスを相殺可能。使わない。 |
ウルトラ・フロン | 詳細の編集を求む |
磁場操作 | マグニートーに劣るものの、磁場を操作可能 |
ソニック・ブラスト | 詳細の編集を求む |
ホログラフ発生 | 囮を作り出す機能。影分身。 |
フォース・フィールド | アーマーの全エネルギーを費やし、対エネルギー用フィールドを展開する。エネルギー系攻撃を寄せ付けない。 |
新開発の「兵器の出力を1000倍にするトランジスタ」を使用した追撃砲のデモンストレーションのため、ベトナムのジャングルに技術顧問として派遣されたトニーは、注意を怠ったことで 地雷 を踏みつけてしまい、爆発でその破片を心臓に受けて瀕死の重傷を負った。しかし現地ゲリラに捕らえられ、トニーの頭脳に目をつけたゲリラのボス、ワン・チューの手術によって一命を取り留めた。トニーは、その命と引換としてゲリラに協力することを強制され、件の新兵器を開発させられる。そこで彼は自身の 生命維持機能とゲリラを殲滅しうる戦闘能力を兼ね備えたパワードスーツの制作を決意。ワンの命令に従うフリをしながら、同じく捕虜となっていたホー・インセン教授の協力も得てアイアンマン・スーツを完成させる。異変に気づいたワン・チューが迫りスーツの起動が危ぶまれたが、インセンの捨て身の時間稼ぎによってスーツを起動。ワン・チューに復讐を果たして脱出し、偵察に来ていたジェームズ・ローズに救出されてアメリカに奇跡の生還を果たし、自社のボディガード「アイアンマン」として平和のためのヒーロー活動をはじめた。
巨大軍需企業スターク・インダストリーズCEOトニーは、新開発のリパルサー技術を搭載したクラスター型ミサイル「ジェリコ」をアメリカ空軍にプレゼンのためアフガニスタンを訪れていた。無事にプレゼンを終え帰路に就いたところを現地テロリスト「テン・リングス」に襲撃され、自身が開発したスターク・インダストリーズの兵器によって心臓に重傷を負い、意識を失ってしまう。気がついた時にトニーはテロリストのアジトがある洞窟に拉致されており、同じく捕虜でありトニーに手術をしたインセン教授から余命一週間であることを告げられる。捕虜となったトニーは、身柄開放の引換にテロリスト達のために「ジェリコ」の組み立てを強要されるが、トニーはインセン教授の励ましと協力を受け、脱出の為にジェリコ開発のフリをしながらペースメーカー兼熱プラズマ反応炉「 アーク・リアクター 」の小型版を開発し、それを動力源とするパワードスーツを完成させた。脱出時、パワードスーツ起動の充電の為に自らの命と引換に時間を稼いでくれたインセンの助けによってスーツを起動。アジトを壊滅させて見事に脱出した。 自社の兵器によって兵士や民間人が殺されていることを目の当たりにしたトニーは、アメリカに戻り、軍事産業から手を引くことを発表。世界平和のためのパワードスーツ開発に着手したトニーは…
原作は2005年に一度リブートしており、トニーが襲撃された地をベトナムからアフガニスタンに移している。実写版はこの設定を元に再編成したものとなっている。
実写展開された『アイアンマン』からの主な流れをここに記述する。
装着せよ。強き自分
コミックのオリジンを現代風にアレンジし、ヒーローになるまでを描いた作品。オリジンは上記参照のこと。
全世界で大ヒットを記録し、あまり人気の無かったアイアンマンを一躍スターダムにのし上げた。日本国内でもそこそこのヒットを飛ばしたため、古くにドラマ化したハルクと共にアイアンマンなら知っているという人間が多い。
コミックが積み上げた数十年に渡る歴史を無理なく消化し『アベンジャーズ』まで至る映画史上初の大コラボレーション企画の第一歩を踏み出した。それまで社長と秘書の関係でしかなかったペッパーを大切な人として認識する。
作品の大まかなプロットはあったが、細かなセリフの多くがアドリブで行われている。
RDJもこの作品からトップスターになる。この映画の撮影時点で最もギャラが高かった俳優は主役のRDJではなくローディ役のテレンス・ハワードであったと言われる。
Forest Catによると制作費1億4千万ドル。全世界興行収入は5億8517万ドル。 日本国内においては9億2千万円。
ヒーローになった男、トニー・スターク。次なる試練。
『アベンジャーズ』を強く意識した作品。様々な伏線と小ネタが散りばめられている。
自身がアイアンマンであると公表してから半年後の話である。アイアンマンによる抑止力の民営化を謳い市民の信頼を集めたトニーだったが、程なくしてトニーに恨みを持つウィップラッシュがアイアンマンを圧倒し、アイアンマン不信の流れが広まる。
アイアンマンの絶対的な強さが否定されたことでアイアンマンとしてのアイデンティティがゆらぎ、上述したようなトニーの精神的な弱さから悩み始める。
また、作中でトニーとイワン(ウィップラッシュ)の父子関係を対比させて描かれており、それまで不仲であった父とのわだかまりを解消した。
ペッパーとも関係が進展し、彼女が社長となったことでトニーとほぼ対等な関係となる。
映画評論サイト等で「ラストが残念」と評されることが多いが、本来はMARVELの指示でラストのウィップラッシュとの戦闘がカット寸前であったのを、監督のジョン・ファヴローがMARVELに掛けあってラストバトルをねじ込んだ。
他作品との橋渡し的要素が強い作品のため、『アベンジャーズ』を見るに当たっては是非見ておきたい。
ローディ役がテレンス・ハワードからドン・チードルに変更、ウォーマシン、ブラック・ウィドウの登場。
制作費2億ドル。全世界興行収入は6億2393万ドルで今作も大ヒット。日本国内においては12億円。
時系列的に『アイアンマン』と本作の間に『インクレディブル・ハルク』が挟まっており、随所に伏線が置かれている。『インクレディブル・ハルク』にもトニーが登場しているが、これはハルクをアベンジャーズ計画に招集するために来たのではなく、軍属のヴィランであるアボミネーションをアベンジャーズに迎え入れる交渉をするためである。
キャッチフレーズがとても有名。この映画を見たことがなくてもキャッチフレーズを知っている人は多いだろう。これは日本の配給会社が独自に決めたフレーズであるため、マーベル・スタジオズは無関係である。
マーベルヒーローの「アイアンマン」「キャプテン・アメリカ」「マイティ・ソー」らの大看板が一同に介し、コズミックキューブの力で地球支配を目論むロキに立ち向かう。
ヒーロー映画のアクション要素もさることながらヒーロー同士の人間関係にも比重が置かれているのが特徴。最初はギクシャクしているアベンジャーズチームが、「アベンジ(復讐)」を掲げ後半には結束し共闘する。「リベンジ」は単に仕返しという意味だが、「アベンジ」は仇討ち・正義の仕返しという意味合いである。
"アイアンマン2.5"と揶揄されるほどアイアンマンが活躍しているが、筆者としてはアイアンマンと周りの人物との関係をよく観察してもらいたい。良い意味でアイアンマン2.5ではないことが分かる。
本作までに『キャプテン・アメリカ ザ・ファーストアベンジャー』 と『マイティ・ソー』を挟んでおり、それぞれこの作品と繋がっている。
映画史に残る記録的大ヒットを飛ばし、2012年で最も興行収入が多かった。2013年4月現在で全世界歴代映画興行収入はアバター、タイタニックに続く第三位である。この映画からアイアンマンを知った方もいるのではないだろうか。
全クレジット後のシュールなシャワルマ食事会は見どころ。
裏設定として、NYの騒動を聞いて ウォーマシン=ローディは急いで駆けつけたもののもう戦闘は終わっておりシャワルマを食べている彼らを見て唖然としていた。
制作費2億2千万ドル。全世界興行収入は15億1175万ドル、日本国内においては36億1千万円。
常識が通じない一連の出来事に、トニーは大きな衝撃を受け『アイアンマン3』につながる。
さらば――アイアンマン。
『アベンジャーズ』から一年後の物語。地球外の脅威に晒されて全てを失う危機に陥ったトニーは、 そのトラウマから不安神経症の諸症状(不眠、パニック症状など)に悩まされ、精神を摩耗させつつアーマー制作に没頭しており、一年間で35体ものアーマーを作り上げた。
その頃、中国のマンダリンがアメリカ合衆国へ挑発を繰り返しており、沢山の死傷者が出ていた。
マンダリンの所業に対し、マスコミから声明を求められたトニーはマンダリンを挑発するも、報道ヘリに偽装した武装ヘリにより マリブの自宅を爆撃される。
トニーは試作段階のマーク42でなんとかペッパーの命を助けるも、ラボは甚大な被害を受けてアーマー7体は損壊、更に、脱出の際の手違いで彼女とまで離れ離れになってしまった。本当に全てを失ったトニーは事件解決に向けて動き出すのであった。
スーツに頼れない状況に置かれたトニーが、知略を尽くして強敵に立ち向かう。今までのスーツ無双の安心感から一転、ギリギリの緊張感が味わえるだろう。トレイラーで公開された34体のアイアンマンスーツが登場するシーン(ハウス・パーティプロトコルと言う)は必見。
『アイアンマン2』~『アベンジャーズ』で揺らいだ自身のアイデンティティを取り戻し、「作って戦うヒーロー」として再起する物語。
軍属のアイアンマンスーツとしてアイアン・パトリオットが登場。装着者はローディである。
制作費2億ドル。世界興行収入は12億1316万ドル、日本国内における興行収入は24億円。
『アベンジャーズ』のヒットを受けて日本国内でもプロモーションが盛んに行われ、マーク42を着用したアイアンマンがニコニコ超会議2に公式で登場した。
中国で公開される『アイアンマン3』には限定シーンが追加されていて、製作に中国の映画会社が携わっていることとハリウッドが中国マーケットを取り込もうとしていることの関係がマスコミに取り沙汰された。中国版のトレイラームービーではちょいちょい中国人心臓外科医のウー博士のシーンが挟まっており、マークVIIで中国に訪れるトニーの姿が見られる。
作品で登場する「エクストリミス」の詳細はアルドリッチ・キリアンの項目を参照のこと。
また、内容は出来る限り正確に書いていますが、解釈に正しい答えがあるわけではないので鵜呑みにしないでください。
ネタバレ注意 |
キャプテン・アメリカはS.H.I.E.L.D.のウィンター・ソルジャーの案件で奔走しているため忙しく、ソーはそもそも地球人ではなく、普段はアスガルドでお仕事をしているので気軽に地球に来られません(実は『アイアンマン3』の後に地球にやって来ますが)。
バナー博士はエンドロール後に登場しますが、 ハルクをコントロール出来るといっても自由自在ではありませんし、普段は隠遁生活をしているので表に出て来られないのでしょう。
原作コミックの世界でも実写映画でも、ヒーロー達が過ごす時間はほぼリアルタイム進行ですから、それぞれ解決すべき案件があって忙しいのです。
『アイアンマン3』~『アベンジャーズ2(仮称)』までの流れをフェーズ2と呼ぶ。
『アベンジャーズ』のジョス・ウィードン監督曰く、シネマティック・ユニバースの中心人物はあくまでアイアンマンであるとのこと。
トニー・スタークは帰ってくるぞ!
トニーの胸中に収められている円筒型の装置のこと。チェスト・ピースの名でも知られる。
彼の心臓に残った兵器の破片が深部に達することを防ぐ生命維持装置となると同時にアイアンマンスーツのエネルギー源となっている。
正式名は熱プラズマ反応炉。
『アイアンマン』のラストで破壊されてしまうが、アークリアクターのプロトタイプである大型版はスターク・インダストリーズの研究所に設けられており、30年以上前に父ハワードと研究仲間のアントン・ヴァンコがリベラル派を黙らせる為に開発したものらしい。エネルギー変換の効率が悪く、長い間開発の進まない古い技術とされていた。
しかし、古い技術とは言え3ギガワット(秒間3ギガジュール)のエネルギーを作り出すことができる代物であり、インセン教授によると「心臓を人生50回分動かせるな」と突っ込まれるが、実際はそれどころではなく日本の一般的な原子力発電所1基の発電量の3倍に相当する(原発1基は1ギガワット)。柳田理科雄によればこのアーク・リアクターが25個あれば日本のエネルギー問題が解決するという。既に作中で何個も作ってますが何か?
そんな夢のエネルギーを、設備の整わないテロリストのアジトにてパワードスーツを作る片手間でガラクタを材料に小型化したアイアンマンスーツ自体はあまり長時間稼働させられない。
小型版の初期はコアにパラジウムを使用しており、発電に際して膿のようなプラズマ性の無機物が出る。生還してからは設備の整った自宅のラボで改良版を制作しており、出力が向上している。
コアにパラジウムを使用するため、アイアンマンスーツを使用するほどパラジウムが破壊されて血中に溶け出して毒素がたまる。対処療法として一日2.4リットルの クロロフィル(青汁のようなもの)を飲むことで中毒症状を緩和させていた。次第に体の限界が迫っていたが、ニック・フューリーのヒントから父ハワードの遺したメッセージを読み取ってヴィブラニウムをコアにすることで毒素の問題を解決[8]。更にアークリアクターの出力も向上した……が、どれほど出力が向上したかは明らかではなく、旧型リアクターを搭載している筈のウォーマシンと互角のチェイスをしている。
『アイアンマン』ではトニーの心臓からアーク・リアクターが奪われ、スーツのエネルギー源を満足に確保できなかった反省から、それ以降はスーツ自体にも予備のアーク・リアクターを搭載している。
『アベンジャーズ』ではスターク・タワーに試作品の大型アーク・リアクターがあり、タワー内の電力を試験的にまかなっていて、このアーク・リアクターをロキが利用することでチタウリを召喚する異世界への扉が開かれた。コズミック・キューブを利用した装置自体もトニーのチェスト・ピースの意匠とよく似ており、安定化にイリジウムが必要となるなど、構造的に近しいものと考えられる。
【反転】
『アイアンマン3』ではインセンの知り合いである中国人医師ウー博士に 心臓に残った破片をついに取り除かれたため、アークリアクターを胸に収納する必要がなくなった。スーツに依存していた過去と決別するためか、自宅前の海にアークリアクターを放り投げて捨てた。
【終わり】
また、『アイアンマン3』の未公開シーン集にはアーク・リアクターを胸から取り出し、AEDのようにして心停止した登場人物を蘇生するシーンが収録されている。
ちなみにアークリアクターは原作コミックでは登場しない実写版オリジナルであった。原作ではスーツそのものの胸部に心臓ペースメーカー機能を備えていたため、人工心臓を移植するまではスーツを脱ぐことができなかった。
また、原作のスーツは、装甲に太陽光発電システムを備えたマイクロ回路を使用することで動力を確保し、加えて周囲の熱エネルギーを動力に直接変換できたようだ。
実写版でアークリアクターが登場後程なくしてコミック版にも設定が取り入れられた。コミック版におけるアークリアクターはエネルギー源でありながら強力な爆弾としても使用可能。また、電磁場を発生させることで人体の回復能力を大幅に高めることができる。
原作ではテクノオーガニックウイルスの力で、インナーレイヤー(トニーの体内)に埋め込んだスーツに即時変身できるようになっている。実写版では日本の変身ヒーローのようにその場で都合よく変身するようなことはできないので、装着に時間がかかる。
基本的にトニーのラボでロボットアームを使って体にパーツを装着していくが、バージョンが上がる毎に装着が容易になる。スーツ着脱シーンはシリーズを通して評価が高く、とてもカッコいい。
『アイアンマン3』では多くのアーマーが直立・飛行状態から装着可能になった他、マーク42アーマーが体に勝手に飛んでくるようになったために装着がとても早くなった。
ちなみに、破壊されたスーツはもとより奪われたスーツまでもラボに飾ってあるが、それがレプリカなのか再製作したものなのかは不明。アーマーの装甲の情報等はIRON MAN WIKIから。
アーマー目次 | |
---|---|
インセン教授の命と引き換えに作り上げた。
今日知られているアイアンマンとは大きく異なり、鉄製の無骨なデザイン。がらくたをかき集めて手作業で開発した。
同時進行で開発した小型版アーク・リアクターをエネルギー源としており、15分が活動限界。また、スーツの下にはレザー素材のピチッとした服を着用しなくてはならないなど、何かと制約が多い。
緊急脱出のため 形は歪で、溶接も雑。 装甲が前面に集中しており、背部や関節など無防備な箇所もあるが、装甲部分は銃弾程度ではびくともしない頑丈さである。
機動性には欠けるものの、背部のロケットによるお粗末な飛行能力はあり、テロリストのアジトからなんとか脱出できた。その後は飛行が安定せず墜落してスーツは大破。 その破片はテン・リングスの残党に回収されてオバディア・ステインに渡った。
強力な火炎放射器と一発だけのロケットランチャーを搭載しており、テン・リングスのアジトを壊滅させた。原作のツルッツルしたマーク1を、できるだけリアルにメカメカしくしたデザインである。2009年には実写版マークIとよく似たマーク0がコミックに逆輸入されている。
生還したトニーが設備の整ったマリブの自宅で開発に取り組んだプロトタイプのアーマー。
マークIの不完全な飛行能力を改良し、テスト飛行を行った。このアーマー開発の工程が『アイアンマン』の見所。
造形自体はよく知られるアイアンマンのスマートな物になったが、塗装はされていない。装甲をチタンとアルミニウムに変更し、エネルギー源を小型アーク・リアクターマークIからアーク・リアクターマークIIにアップグレードした。「鉄の男」と呼んで良いのはこのマークIIまでだが、実際はマークIIですら鉄色なだけで純粋な鉄製ではない。
このアーマーの飛行テストの結果高高度に達するとスーツが凍結して、飛行制御システムが稼働停止してしまうことが判明しており、マークIIIはこの飛行データを元に改良されている。
プロトタイプのモデルであるためリパルサー・レイとユニビーム以外の武装は施されていない。後にローディにスーツで暴れて自暴自棄になっていたトニーへのお仕置きとして没収され、空軍基地にスーツを持ち帰られ、ジャスティン・ハマーによってウォーマシンとして改造される。ウォーマシンの詳細は下記。
アイアンマン3:プレリュードではローディからォーマシンを返して貰い、ハマーによって施されたミニガンなどの武装を取り外して、ラボに飾り直したことが語られる。原作では金色で、デザイン自体はマークIとあまり変わらない。
今日よく知られる赤と黄色を基調にしたモデル。
マークIIの飛行データなどを元にJ.A.R.V.I.S.が自動的に開発した。
装甲に人工衛星にも使用されるというゴールドとチタンの合金を使用することで凍結問題を回避しており(現実世界の人工衛星にどのような合金を使用しているかは不明)、紛争鎮圧のための武装も多数施されている。J.A.R.V.I.S.の提案したデザインは、合金にゴールドを使用しているためか全身金色であったが、それでは派手すぎるというトニーの意見からホッドロッドの炎のようなカラーリングに変更された[9]。
また、マークIIも同様と思われるが設計に少々難があるらしく、スーツの下にはタイツのような薄手の服を着る必要があり、スーツを脱ぐ際にかなり手間取る。オバディア・ステインにアーク・リアクターマークIIを奪われたため、已む無く小型アーク・リアクターマークIで戦闘を余儀なくされる。ラストのアイアンモンガーとの戦いで破損。
余談だが、アイアンモンガー戦前のマークIIIを装着するシーンはRDJではなく、男性モデルを使って撮影した後付けのもの。
原作では機能面や効率面、そしてデザインを大きく改善し、赤と金色の今日よく知られるアイアンマンのデザインとなった。装甲はナノテクノロジーで3次元に編成された合金から成っており、非常に頑丈。ヘルメットに無線受信用のアンテナがあるため、「ホーンヘルメット」と呼ばれることも。
『アイアンマン』から半年後のスターク・エキスポ開会式で華々しく登場したモデル。脱ぐシーンが格好いい。
基本的にはマークIIIからのマイナーチェンジに留まっているが、装甲が少し細めになっている。他にもパワードスーツの下にテーラード・スーツのようなゴワゴワとした服を着ていても着脱がしやすいよう改良が施されている。
酔ったトニーの言葉であるので詳細は不明だが、尿を分解する機能もある(?)
余談だが、『アイアンマン2』のトレイラームービーではペッパーがマークIVのヘルメットにキスをして、飛行機から放り投げている。残念ながらそのシーンはボツに。
自暴自棄になって泥酔したトニーがこのスーツを使って遊んでいたことでローディの怒りを買い、彼にマークIIを没収されて殴り合いの喧嘩になる。
『アイアンマン3』では調整中のマーク42のパーツが追突したため、ヘルメットが潰れてしまった。
モナコでのカーレースに参加していたトニーがウィップラッシュの襲撃を受けた際に装着した。
カラーリングが他のスーツと異なり赤地に銀で、他のスーツとは異なった顔をしている。
通常はアタッシュケースのようにコンパクトな形状であり、携帯可能でどこでも着られるという特殊なモデル。非力なペッパーが持てるほどに軽量であり、驚くべきことに13.6kgしかない。 このスーツの装着シーンのカッコ良さは必見。足で踏んで起動し、腕を突っ込んで持ち上げるとうろこ状のパーツが自動的に展開されて体を包み込む。
装甲には鉄とマグネシウムを採用することで軽量化に成功し、フレームをタングステンにすることで強化している。
しかし携帯型であるがゆえに装甲が薄く、防御面が心もとない。マークIIと同じくリパルサー・レイとユニビーム以外の武装はなく更に、飛行能力も低いため、あくまで緊急用のスーツである。しかし車を軽々蹴飛ばすほどの超人的パワーは健在なようだ。
Gameloft版では何故かマークIIIよりも強く、自由自在な飛行が可能になっていた…ゲームシステム上仕方ないが。
原作のシルバー・センチュリオンアーマーがデザインのモデル。実写版マークVのような赤と銀のカラーリングに、スーツの中ではもっとも強烈な顔をしている。 胸部のマウントは逆三角形。アタッシュケース型のスーツとなった由来は、おそらく原作のエクストリミスアーマーがアタッシェケースに入るほどコンパクトになることからと思われる。
他のスーツと異なり、胸部のアーク・リアクターのマウントが従来の丸型から逆三角形になっている。
アーク・リアクターのコアをパラジウムからヴィブラニウムにしたことでスペックアップした『ヴィブラニウム・アーク・リアクターマークI』を搭載し、スーツもそれに対応したハイスペックモデルとなった。ある程度水中や宇宙空間での活動に対応。
カートリッジ式で一発だけ使用可能なレーザービームを搭載。装甲が他のスーツよりも強固に作られているため、耐久性が非常に高く、『アイアンマン2』ラストの戦闘から『アベンジャーズ』の後半まで主役を張っている。
『アベンジャーズ』では北欧神話の神様であるソーと戦闘。ソーのムジョルニアから放たれるJ.A.R.V.I.S.の予想の400%という雷の莫大な電気エネルギーに耐えて見せ、更にユニビームにその電気を出力している。ソーを相手にやや苦戦するが、神様と決闘するほど強いアイアンマンのカッコ良さに痺れよう[10]。
実写版での造形は原作のエクストリミスアーマーに近い。『アベンジャーズ』での後半ではその酷使によって飛行能力等にガタが来ていて、ロキを前にしてスーツを脱がざるを得なかった。
『アベンジャーズ』の後半に登場。このスーツの装着シーンは必見のカッコ良さだ!
普段はカプセル型でコンパクトな形状である。トニーの呼びかけに応じて起動するとロケットで自律的に飛行し、手首につけられたコラントッテにセンサーが反応して空中でさえも自動装着される。このスーツを着用した時点ではJ.A.R.V.I.S.によるとまだ実用段階ではなかった。「色を塗ってなくてもいいからな」とトニーのセリフにあるように、膝の部分に金の着色がなされていない。
強化されたヴィブラニウム・アーク・リアクターマークIIを以ってしてもエネルギー不足に陥っている。
マークVIは一度だけレーザービームを使用可能だったが、マークVIIは改良によって本体のパワーが続く限り何度もレーザービームを使用可能。また、飛行能力が大幅に向上したことで手のひらからリパルサーを噴射しなくても滞空可能。スーツの中でもおそらく最速で飛行し、作中では大活躍を見せる。
武装が他のアーマーよりも多い上に、セラミックメッキを施した鋼鉄にグラスファイバーのフレームを挟んで更にチタンメッキを施した複合装甲を採用しているため従来のアーマーと比べると重い。
ちなみに胸部のマウントは従来の丸型に戻っているが、これは『アベンジャーズ』の監督ジョス・ウィードンが逆三角形より丸型リアクターの方が好きだから。
『アベンジャーズ』のオーディオコメンタリーでジョス・ウィードンが「初めてHUD(顔の前の操作画面のこと)を横から写したんじゃないかな」と言っているが、実際は『アイアンマン』でマークIIIが一瞬横を向いており、厳密には初めてではない。
『アイアンマン3』にも登場。起立させた状態から装着可能であることが判明。『アベンジャーズ』から一年経っている筈だが、塗装が剥げている。また、中国版のトレイラームービーを見るとこのアーマーで中国を訪問している事がわかる。
『アベンジャーズ』から一年の間に作り上げた『アイアンマン3』に登場する35体ものアーマーたちのことをアイアン・リージョン(鉄の軍団)と言う。トニーが「ホーム・パーティ・プロトコル」を実行し、7体のアーマーを中心に一斉に登場した[11]。
マーク7までのアーマーとは収納場所が違い、トニー邸の山を繰り抜いて作った倉庫、「ホール・オブ・アーマー」に収納されているため、マンダリンの爆撃の被害を受けることがなかった。
これ以前のアーマーとは異なって、ナンバリングと共に"通称"がある。35体全ての情報は公開されていないため、名前の公開されたものだけ紹介する。
ローマ数字で表記するとナンバリングが非常に見辛いので、アラビア数字で記述する。
項目の都合上ネタバレ成分を多く含むため、閲覧注意。
胸部のアーク・リアクターの形状は特記しない限り通常の丸型である。
一部の詳細な画像はFacebookで公開されている → Iron man 3:armor Unlock
露出したリアクターが特徴。大砲=ユニビームを発射することに特化している。
コミック寄りのこれまでに無いデザインをしており、無骨な頭部と肩が特徴的な他、アーク・リアクターが他のアーマーより大きい。概要の"RT"は「リアクター」の略称であり、このスーツはリアクターを強化したことで狭い範囲から広い範囲まで自由自在のユニビームを放つことが出来る。防御機能として「リパルサー・シールド」を生成可能。「ホーム・パーティ・プロトコル」のアイアン・リージョン登場シーンでは7体の内のセンターを担当。最初に画面に映る。
トニーの指示を受け、3人の兵士に纏わりつかれていたレッド・スナッパーを援護。レッド・スナッパーがなんとか引き剥がした一人を強力なリパルサー・レイで追撃したが、しがみついていた内一人の兵士に飛びつかれる。その後トニーに置いてきぼりにされたローディを、途中でエクストリミス兵士に妨害を受けながらも港の上層に運び上げる。
余談だが「ハート・ブレイカー」の熟語的な意味に「惜しくも敗れる」というものがある。
コミックに登場するスペース・アーマー・マークIIIに首から下のデザインがよく似ている。
原作のマーク7と同じ「シルバー・センチュリオン」を題するアーマー。
赤と銀の装甲と角ばった逆三角形のリアクターが特徴。同じカラーリングのマークVほどはっきりした発色ではなく、戦闘シーンが薄暗いのもあって細かな色が分かりづらい。装甲や背格好は従来型のマークVIIなどによく似ていて堅牢である。デザイン的にはコミックのシルバーセン・チュリオン・アーマーよりもエクストリミス・アーマーに似ている。
フォース・フィールド機能を搭載し、磁性を変化させることで金属の対象物を引きつけたり離したりすることが可能。
パルス・キャノンという武装も施されている。また、ガントレットに鋭利なブレードを収納している。
「ホーム・パーティ・プロトコル」ではハート・ブレイカーら7体と共に華々しく登場。戦闘でトニーが最初に装着したアーマーで、瓦礫に埋もれたペッパーの救出を試みている際にアルドリッチ・キリアンの奇襲を受け、胸部を損傷する。高熱で装甲を弄ばれるが、隙を見て隠し持った刃でキリアンの左腕を切断。トニーは傷んだこのアーマーから離脱した。
名前の由来はロブスター。ロボットアームが特徴的なアーマー。リアクターは縦長の長方形である。イゴール程ではないが大型で、本来は災害救助用。
爪には油圧システムが採用されていて瓦礫を打ち砕く力を持つ。アームと爪は用途に応じて付け替えが可能。
「ホーム・パーティ・プロトコル」ではハート・ブレイカーら7体と共に華々しく登場。腕が特徴的かつ大型であるため遠目からでも判別しやすく、視点が変わっても映っている場面が多い目立ちたがり屋さんである。
3人のエクストリミス兵にしがみつかれていた所、ハートブレイカーの援護を受けて左腕にしがみついた兵士を引き剥がすことに成功した。
その後残った一人の兵士に顔面パーツを剥ぎ取られたことで制御を失い、燃料貯蔵庫に衝突して兵士もろとも爆発。爆風は一部のエクストリミス兵とキリアン、ペッパーに及んだ。
リーチの長い腕があるものの、見て分かるように戦闘用ではなく、武装はリパルサー・レイとユニビームしかない。
原作に登場したハルクバスターアーマーを彷彿とさせる大型の重量級アーマー。
その見た目からトレイラー公開以降最も注目度が高かった。しかしながらこのイゴールは対ハルク用どころか、戦闘用ですらなく、重量物運搬作業用。背部のパーツがジャッキのような構造をしており、パーツを展開することで非常に重いものでも背中で支えることができる。
飛来してくるアイアン・リージョンの中では唯一飛行能力の有無を作中で確認できない。
トニーの要請でどこから来たのかコンテナをなぎ倒しながらハルクのようにのっしのっしと駆けつけて崩れ落ちてきた大型コンテナを支えた。
特に上半身が大型で首が小さく、青を基調とした装甲が特徴。リアクターは横長の長方形を持つ。脚部にはボーダー模様がある。
ちなみに「イゴール」の名は物語のフランケンシュタインに出てくる脊柱後弯症の男性のこと。
ポスターにも登場。「ジェミニ」は双子座のこと。転じてアメリカが行った有人宇宙飛行計画のことでもある。名前から察しうるように宇宙飛行可能なアーマーである。
スペースシャトルと宇宙服を一つにしたようなデザインをしていて、白と黒の装甲に逆三角形のリアクターを持つ。取り外し可能なブースターを搭載している他、無重力下でも飛行を可能とする特殊なスラスターも搭載している。
高高度でも活動可能で、空気抵抗などにに対応しうる装甲を持ち、2014年に公開される『ガーディアン・オブ・ザ・ギャラクシー(仮題)』との関係性が考えられる。
「ホーム・パーティ・プロトコル」ではハート・ブレイカーら7体と共に華々しく登場。エクストリミス兵の投げた鉄パイプの直撃を受けるも、怯まず反撃に回ってリパルサー・レイで兵士を吹っ飛ばす。その吹っ飛んだ兵士のお陰でペッパーが火の海に落ちる羽目となった。
Gameloft版の公式ゲームにも登場するが、通称が「ジェミニ」ではなく「スターブースト」となっている。
アイアン・リージョンの特攻隊長たる高機動性スーツ。マークIIのような銀色のシャープな装甲とやや細い面長の顔が特徴で、長四角のリアクターを持つ。
リパルサーを強化したことで飛行能力が向上しており、マッハ5以上の高速飛行を可能とする。また、超音速飛行を目的としたデザインで空気抵抗を少なくするためか他のアーマーと比較すると流線型である。体当たりを得意とするが、武装がリパルサー・レイ以外に無いのが弱点。
「ホーム・パーティ・プロトコル」ではハート・ブレイカーら7体と共に華々しく登場。キリアンとの戦闘で3番目に装着した。
持ち前の飛行能力を活かして落下したトニーを救出しキリアンを下から体当たりで強襲、屋上にまで持ち込む。リパルサー・レイの連撃をキリアンに放つが全て躱され、手首を取られてリパルサー・レイを顔面に誤爆し仰け反る。背中のリパルサー噴射で体勢を立て直してキリアンに蹴りと裏拳を叩きこむも右足を取られて切断、最終的に体を真っ二つにされ大破した。
他のスーツのような通称は不明。勘違いされやすいが通称は「エクストリミス」ではない。作品の情報が不確かな内はナンバリングが8ではないか、47ではないか…とあれこれファンの間に推測されていたが、実際は42であった。
余談だが、「生命、宇宙、そして万物についての究極の疑問の答え」でGoogle検索するとこのアーマーの作中における役割が分かる→検索結果
これ以前のアーマーの特徴をバランスよく併せ持っており、パーツの分離が可能かつ、他の基本的なアーマー性能より飛行能力も高く、高速高高度飛行が可能。耐久力も高く、墜落したり衝突したりと乱暴な使われ方が多い割になかなか壊れない。耐熱性も備えておりエリック・サヴィンの熱攻撃にも耐え抜いて高出力のユニビームで反撃した。
遠隔操作という危うい機能を試験的に搭載しているため、セーフティ機能として緊急時にトニーがパワーダウンと言うと動作を停止し、手刀を切るような動作でバラバラにすることができる。
調整中のアーマーであるというのに、全てを失ったトニーの一番近くに有ったばかりにやたらと酷使される。全てのパーツを14個に分解可能で、パーツそれぞれにバッテリーとエンジンを搭載している。トニーの意思に反応して自動的に飛来し、そのまま装着することが可能。オーディオコメンタリーによるとシェーン・ブラック監督的には「アーク・リアクターでもエネルギーが足りない」らしく、パーツごとにバッテリーを搭載していることもあって使用し続けた場合は外部電力からの充電も必要である。
個別飛行するパーツの動作はまるでソーのムジョルニアのようである。遠距離移動にも対応しており、結構な速度で飛べる。しかし、トニーの意思に反応したとしても進路上に飛行を妨げる障害物がある場合は木の扉のような物でもつっかえてしまう。パーツ単体ではあまり力が無いようだ。
その他の欠点としては衝撃への弱さが挙げられ、無人状態ではトラックにぶつかられただけでもバラバラになってしまう。また、気密性に欠けるのかヘルメットに水が侵入するため水中でのライフサポートには非対応。
「ホーム・パーティ・プロトコル」には大統領機救出のため出遅れ、ラストになるまで駆けつけられなかった。駆けつけた時には既に飛行制御系統等にガタがきていたのか不安定な飛行をしている。
【ここから特にネタバレ注意】
調整が済んでおらず、トニーがいよいよ窒息死するという時になるまで飛行も不可能だった。遠隔操作を可能としているためトニー本人が中に入らなくても稼働させることができる。任意で他人に装着させることも可能で、その機能でなんとかペッパーを救った。
息子と称するほど可愛がる割には、最初から最後まで使い潰され、最後は自爆させられる。何かと不憫なアーマーであった。
Gameloftからリリースされたアイアンマン3公式ゲーム(Android版、iPhone版)でスーツの情報が公開されていて、ゲーム中で自由にアーマーの姿見ができる。
詳細な画像はこちら → 【新作情報】映画を観る前にゲームで盛り上がろう。『アイアンマン3-公式ゲーム』配信スタート
また、米国のサイトCOMICBOOK.COMの「Iron Man 3 Suits Of Armor Revealed In Detailで一部コンセプトアートと情報が判明。詳細な情報は不確かな点が多いので適宜修正をお願いします。
Sciencefiction.comのCloser Look At Armors & Unused Concepts For ‘Iron Man 3’に掲載されている情報によって判明したアーマーたち。リーク画像は光の加減で色が見辛いので、色の見間違えがあるかもしれません。ご了承ください。 正しい翻訳を募集中。
【反転】
ラストにトニーが「クリーン・スレート・プロトコル」を実行して、残ったアーマーを全て爆破させて花火にした。
作品を通してトニーは自信をつけて、ついにスーツ依存症を克服することができた。
【終わり】
ちなみに、『アイアンマン3』に登場したアーマーのメイン14体(どのアーマーがメインである かは不明)のCGモデリングを担当したのはデジタルドメイン社に所属する日本人の成田昌隆氏である。 その他のアーマーは他社のスタッフが氏のCGモデルを弄ってバリエーションを増やしたもの。 そのため、多くのアーマーのパーツパーツが見覚えのあるものとなっている。
原作であるマーベル・ユニバースの登場人物は殆ど登場するため、実写版の主な登場人物と設定を紹介。補足的に一部原作の設定も併記する。登場人物名などの表記のゆらぎにはご容赦願いたい。キャストの後ろCV:は吹き替えのキャスト名。ソフト版/日曜洋画劇場の順で記述。
人物目次 | |
---|---|
トニーの秘書。普段は冷静で敏腕だが、予想外の出来事などでパニクると慌ててしまい、どうしようもないドジを働く。
『アイアンマン』シリーズのヒロイン(スーパーヒロインではない)で、トニーとはお互いに特別な感情を抱いている。
シリーズを通してトニーとの恋愛関係が発展している。イチゴアレルギー持ち。彼女がセキュリティの責任者を務めると何故かシステムが脆弱になる。
通称の「ペッパー」は無論「胡椒」という意味で、彼女のソバカスを胡椒に見立ててトニーが付けたあだ名。「ペッパー・ポッツ」でちょうどコショウ瓶という意味になる。
トニーの専属運転手兼ボディガード。元ボクサーであることからトニーのボクシングコーチもしている。
通称の「ハッピー」は「無愛想で全然ハッピーに見えないから」とトニーが付けたあだ名。ボクサー時代は実力はあったものの、優しさ故に勝てなかったらしい。
彼を演じるのは実写版2作の監督ジョン・ファヴローである。監督を降りた『アイアンマン3』でも続投。
実写版のハッピーはコミカルに描かれることが多い。
トニーの親友。空軍中佐(後に大佐に昇進)であり、兵器開発部に所属。頭が切れ、素の身体能力と戦闘能力も軍人なだけあって高い。トニーのよき理解者でもある。基本的に真面目だが仕事一筋というワケでもなく普段は気さくな人物。
ジャービス。トニー自らが開発した人工知能であり、厳密には人物ではない。マリブにあるトニーの邸宅にシステムの根幹を置いているようだ。非常に高度な人工知能であることが窺え、トニーの無茶な挑戦をたしなめたり、皮肉を返したりしている[13]。自宅のセキュリティシステムそのものであり、その他ホログラムの3DCADソフトウェアやブラウザ、電話、そしてアイアンマンなど、様々なトニーの発明品のインターフェースとして統合されているようだ。トニーのもっぱらの話し相手を務めていて、ジャービスとトニーの掛け合いも本作の見所の一つ。
しかしながら人工知能の宿命として基本的に指示がないと動けず、自律した行動が苦手。会話以外(戦闘など)で臨機応変な対応はできない。
一応、シネマティック・ユニバースにも執事ジャービス(生身)は存在している。トニーが子供の頃、アントン・ヴァンコの裏切りから、アルコール依存に陥った父に寂しさを覚えていたトニーに優しくしてくれた。J.A.R.V.I.S.の名は彼から取ったものである。実写版ではダークナイトの主人公ブルース・ウェインの執事アルフレッドと被るのでAIという設定になった。
2013年9月現在、iOSではセカンド・スクリーン/JARVIS、Androidではアイアンマン3ライブ壁紙が配布されており、前者はJ.A.R.V.I.S.の目覚まし時計機能などが利用可、後者は無料コンテンツで動くアイアンマンスーツの壁紙と有料コンテンツでJ.A.R.V.I.S.の時計ウィジェットと時報機能を利用可能となっている。
戦略国土調停補強配備局、略してS.H.I.E.L.D.の長官。
ハッキングや、狙撃など多彩な技術を持つスパイであり、指揮官としても優秀である。ヒーローたちの能力を信頼し、そのパワーを理解している。
しかしながら腹に一物を抱えた食えない態度から胡散臭い雰囲気を醸しだしており、ヒーローたちからの信頼はあまり厚くない。
かなりの美人でスタイル抜群。トニーも初めて見た彼女に惚れかけた程。
正体は様々な顔を持つ女スパイ。作中でジャスティン・ハマーのラボの警備員12人を1人で倒すほどのマーシャルアーツの達人。アスリート並の身体能力に加え、狙撃が得意で、ハッキングや尋問、ハニートラップもこなし、おまけにマルチリンガルの完璧超人。かつてモデルもやっていた。バレリーナとしても一流。
エージェント・ロマノフとも言われる [14]
S.H.I.E.L.D.所属の捜査官。根が真面目な善人。未婚者だがチェリストの恋人がいる。
そののほほんとした風貌と独特なキャラから妙にファンが多い。演じているクラーク・グレッグはアメコミオタクとしてとても有名。
『アベンジャーズ』公開後、キャプテン・アメリカのトレーディングカードと、"コールソンの血痕付き"トレーディングカードが販売された。
ニューメキシコが舞台の『マイティ・ソー』と、アニメ版『Ultimate Spiderman』にも登場。ドラマにも登場する。
S.H.I.E.L.D.所属の女性。ブラックウィドウのようなコスチュームである。
故人。テロリスト「テン・リングス」の捕虜となっていた。 平和主義的な天才物理学者で、かつエンジニアとしても優秀。
様々な言語を使いこなせるようで、作中でトニーの通訳をしていた。
人物ではない。『アイアンマン』シリーズのアイドル的存在。トニーの作業全般を手伝っている。
名前の通り非常に不器用なロボットアームで、人工知能を搭載しているが、J.A.R.V.I.S.のように優秀なAIではなく、トニーに消火器を噴射したりミキサーを壊したりシャンパンを雑に運んだり何かとドン臭い。出来損ないなのでよくトニーに毒づかれるが、トニーも決して嫌ってはいないようでむしろ可愛がっている。
おそらくはトニーがマサチューセッツ工科大学在学中に開発したものと思われる(『アイアンマン』冒頭の新聞記事の写真に写っている)。
植物学者の女性博士。驚異的な能力を人間に与えるウイルス「エクストリミス」を研究している。1999年の大晦日にトニーと一夜を共にしてそれっきりの女性であった。13歳の子供がいる(?)
シンクタンク「A.I.M.」の代表。浮浪者風の、体に障害を持った吃音の男性。1999年の大晦日にトニーに相談を持ちかけるもガン無視され屋上で待ちぼうけを食らった。
トニーが手違いで不時着したテネシー州ローズヒルに住む少年。親は家に帰って来ず、E.Jという少年らにいじめを受けながら寂しく暮らしていた。
強力なポテトガンを作るほどモノづくりに詳しく、アイアンマンスーツを持ったトニーに興味を示し、情報収集や武器開発に協力する。『アイアンマン3』におけるトニーのサイドキック的ボジション。
少しませていて、トニーと対等に話す(トニーが子供っぽいとも言える)。彼の素直な言葉がトニーを成長させる切っ掛けとなった。ステルスアーマーを作るようにトニーに提案した。
余談だが彼がトニーに貸した妹の時計は「ドーラと一緒に大冒険(DORA the EXPLORER)」という海外のアニメ作品のグッズである。
原作ではスパイダーマンや、ファンタスティック・フォーのメンバーなどとも交流があるが、今日まで実写版に登場し、トニーと親交のあったヒーローのみ掲載。
「アベンジャーズ」記事も参照のこと。
「キャプテン・アメリカ」の記事も参照。
第二次世界大戦期の「スーパーソルジャー計画」で作られた超人兵士血清を投与することで、ひ弱な青年が人間として完璧な体を手に入れた。「スーパーソルジャー計画」にはトニーの父ハワード・スタークも携わっており、彼が使用する盾はハワードが作ったという設定に。キャプテンと親しく話す場面もある。
『キャプテン・アメリカ:ザ・ファーストアベンジャー』では彼の活躍が尺の都合上ダイジェストで描かれたため、あまり戦闘経験が無いようにも見て取れてしまうが、何年も戦い何度も死線をかい潜って生き延びた歴戦の兵士である。トニーもその経歴は知っているので、戦闘中に指示を仰いでいる。
「マイティ・ソー」の記事も参照。
『マイティ・ソー』でニューメキシコに転勤となったコールソンが、ロキの送り込んだ"デストロイヤー"というアスガルドの戦闘兵器を見て「あれはスタークの新しい武器か?」と言うシーンがある。
ガンマ線研究の第一人者として知られ、ガンマ線を使用して失われた超人兵士血清技術の再現をする計画に携わった。実験の成功を確信したバナーが自ら実験台となって投与したところ、実験に失敗し"ハルク"となった。
『インクレディブル・ハルク』にはトニーがエンドクレジット後に登場。
『アベンジャーズ』では『アイアンマン2』では明かされなかった彼女の過去が仄めかされており、後の映画の伏線と思われる。
また、彼女の乗る戦闘機をトニーがハッキングし、「エージェントロマノフ!会いたかった!」と皮肉たっぷりな音声が送られ、『Shoot to Thrill』が流れだす。
『アイアンマン2』以降トニーとはあまり仲が良くないらしい。彼女の詳細は上記参照。
『マイティ・ソー』にちょい役で登場。
S.H.I.E.L.D.に所属するエリートエージェントであり、S.H.I.E.L.D.一番の超人的な射撃能力を持つ。コンパウンドボウを駆使して戦っている。その主義からあまり銃は好まない。
肉弾戦も常人以上の強さを誇る。また、状況把握能力に優れていて、「高いところのほうがよく見渡せる」とは彼の言である。
彼のコンパウンドボウのホルダーには矢に様々なギミックを任意で追加することができ、弓自体も敵を殴れるほどに頑丈である。
上記にもあるようにトニーの親友ローディ。ローディについての詳細は上記参照。
おまけ。イギリスのヒーロー。目出し帽とイギリス国旗を模したコスチュームが印象的。実写版ではモナコでのカーレースシーンにおいて、テレビモニタにイギリスのレーサーとして「CHAPMAN」と名前だけ映っている。
『アイアンマン3』に登場するヴィランの項目ではネタバレ注意。
アフガニスタンでトニーを捕虜にした多国籍テロリスト集団。リーダーはスキンヘッドが特徴のラザ(/ファラン・タヒール)。
トニーは彼らの所有するスターク・インダストリーズ製の兵器を垣間見て、兵器製造の中止に思い至った。トニーを襲撃したのは暗殺の依頼があったため、と作中で明かされる。
『アイアンマン2』にもテン・リングスのメンバーが登場していて、イワン・ヴァンコに偽造パスポートを手配したのは彼らである。
「テン・リングス(=10の指輪)」 という名前の由来は原作のヴィラン、マンダリンから。特殊な力を持った10の指輪をつけている。リーダーのラザが語る「ジンギスカンの世界征服」の下りはマンダリンの話すこととそっくり。
ハワード・スタークのビジネスパートナーで、トニーが成人するまでスターク・インダストリーズの経営を支えていた。野心あふれる実業家であり、トニーほどではないが頭もいいらしい。
実は裏側でテン・リングスと内通しており、アフガニスタンに赴いたトニーの暗殺を彼らに命じていた(が、テン・リングスもトニー・スタークを暗殺するとは聞かされていなかったため、結果的に暗殺に失敗した)。トニーを殺害してスターク・インダストリーズの乗っ取りを企んでいた。
テン・リングスにトニーが脱出で使用したマークIの残骸を回収させ、それを元にアイアンモンガーをつくり上げる。
動力源の小型版アーク・リアクターを開発するためにスターク・インダストリーズの精鋭エンジニアを集めて秘密裏に「セクション16」を設立し、研究するが小型化は一向に進まなかった。
そこで業を煮やしたオバディアは、トニーからアーク・リアクターを手ずから強奪し、アイアンモンガーを起動。同時にトニーはペースメーカーを失い死に瀕するが、ペッパーが記念に残してくれた初期型アーク・リアクターを装着することで九死に一生を得てアイアンモンガーの暴走を止めに戦った。
アイアンモンガーはマークIIIの2倍近い大きさ。 アイアンモンガーとは「武器商人」を意味し、その名の通り数多くの武装が施されている。飛行も可能だが凍結対策がなされていない。
元々は『アイアンマン2』のヴィランとして構想されていたが、前倒しになった。
原作では実写版同様狡猾な策を巡らせてトニーを陥れる。原作実写版のどちらでもハゲオヤジだが、これはジェフ・ブリッジスが原作のイメージを損なわないようにと撮影のため自ら頭を丸めたから。
普段はロシア語訛りの英語を喋っている。キバタン(オウムの一種)を可愛がっていて、実は愛情深い性格であることが窺い知れる。肉体は鍛え上げられており、高い格闘能力と直感も持ち合わせる。プログラム関連の造詣も深い。
かつて兵器級プルトニウムをパキスタンに売った罪で15年間刑務所で服役していた。
彼の父アントン・ヴァンコは、アメリカに亡命し、ハワード・スタークとアーク・リアクターの共同開発をしていたが、スパイ容疑で逮捕され、ロシアに強制送還された。
父が他界したことを機に、遺されたデータを元にしてアーク・リアクターを小型化し(しかしトニーのアーク・リアクター程の効率ではない)、エリクトリカル・デスウィップという破壊力抜群の電気ムチを開発。偽造パスポートでモナコのカーレース作業員になりすまし、レースに出場していたトニーを襲撃した。
外骨格式のパワードスーツを開発し、その危険性を衆目に晒すことで、トニーが勝とうが負けようが、世論がトニーに不信感を抱くように仕向けるのが狙いの一つだった。モナコの一件で逮捕され、収監されたがジャスティン・ハマーの差金によって脱獄し(爆発で死亡を偽装)、自身のスーツの改良版とドローンを開発。ウォーマシンまでも操ってトニーを再び襲った。
元ネタの原作キャラはブラックラッシュの名のほうが知名度が高い。実写版における彼は"ロシアのアイアンマン"として知られるクリムゾン・ダイナモとブラックラッシュを足して2で割ったような設定である。
冒頭でテン・リングスが彼に手配した偽造パスポートの名前は「ボリス・ツルゲノフ」となっていて、これは二代目クリムゾン・ダイナモの本名。初代の本名は彼の父の元ネタ、「アントン・ヴァンコ」なので、二代目の名を借用したと思われる。
トニーに恨みを抱くヴィラン。キザで紳士風な男。政府には武器専門家として通るほどの頭と権力を持つが、トニーにはどう足掻いても叶わないという悲しい人。スターク・インダストリーズが武器製造から手を引いたのでハマー・インダストリーズも儲かっているらしい。
トニーに対する劣等感から強く彼を恨んでおり(もっとも、彼を馬鹿にすることをやめないトニーの性格のせいでもある)、 アイアンマンが骨董品に見えるほどのパワードスーツを作るために研究を行なっている。
モナコのカーレースでトニーを襲撃したイワンに感銘を受け、収監されたイワンを脱獄させるが思い通りに働いてはくれず振り回される。後にローディを懐柔してマークIIを手に入れ、ウォーマシンとして改造した。
スターク・エキスポにて未来の各軍の主力として無人ロボット「ドローン」とローディ扮する「ウォーマシン」を公開するも、イワンに出し抜かれてプロモーションをむちゃくちゃにされた挙句逮捕されてしまった。武器も三流ジョークも三流といったコミカルな小悪党。
原作では彼に敵対するライバルで、天才的な知能でトニーを苦しめ、違法に儲けた資金で他のヴィランの武器支援したり、トニーのアイアンマンスーツの機密情報を盗んだりするなど、悪事の限りを尽くしている。
実写版では割と若いが、原作ではトニーよりシワが目立つ年上の設定。また、イギリス出身だが、実写版にはそれを示唆する描写はない。強いて言えばCHAPMANの小ネタは彼の設定由来だろうか。
ソーの義弟。元は戦争後にオーディンに拾われたフロスト・ジャイアント(巨人族)の出であり、本来はアスガルドではなくヨトゥンヘイムの者。カリスマ性のないヴィラン で、『アベンジャーズ』における彼の行いは公式に 「やってることは壮大な兄弟喧嘩」 とまで評される。
基本単純なソーとは異なって狡猾。知略に優れており、自身の地球侵略計画の妨げとなるアベンジャーズのヒーローの結束を壊すように立ち回ろうとする(結果失敗してしまうが)。力より魔法を使うことが得意だが、キャップが投擲したシールドを簡単に跳ねのけて見せるなど、地球人を遥かに上回る怪力と耐久性を持っている。
『マイティ・ソー』で己の出自を知り、その憎しみを義兄のソーにぶつけ、彼の追放を画策する。兄に変わってアスガルドの王となり、劣等感を払拭しようとした。また、地球に落とされたソーを殺すために戦闘兵器デストロイヤーを送り込んだ。この作品を見ないとイマイチ『アベンジャーズ』のストーリーを理解できない。
トニーとは結構絡みがあり、特にスターク・タワーでのシーンは非常に面白い。コズミック・スピアは対象の胸を小突くと人を洗脳できる能力があるが、トニーには何故か効果がなかった(その時のロキの表情にも注目)。胸には心臓の代わりにアーク・リアクターがあるので心臓に届かないから、という意味と「トニーの人格は既に破綻している」ということの暗喩であると思われる。
装着者はローディ・ローズ。このスーツを着用して大統領の警護などに当たる。
トニーがウォーマシンを元に開発したアイアンマンマーク22"ホット・ロッド"更に改良を加えたウォーマシン2.0を、軍属機にするために塗装と名前を変えたもの。
名称は国民アンケートで決まったもので、作中でも「名前を変えただけ」と批判される。対外的に"ウォーマシン" という危険な名前では使用できなかったのであろう。
合衆国政府公認であり、アメリカのヒーローのシンボルとしてキャプテン・アメリカのような星条旗を模した塗装を施されている。トニーもローディもこの塗装と名前を気に入っておらず、ローディに至ってはウォーマシンの未練タラタラである。
継ぎ目の少ない滑らかなボディで、かつてのウォーマシンよりスマートになり、腕のサブマシンガンが無くなってリパルサー・レイを使用するようになった。しかし背中のガトリングの独立動作は健在で、意思に応じて敵の方向を向くことが可能。胸のアーク・リアクター(☆の部分)は長方形のチェストプレートで保護されており、露出していない。
アイアン・パトリオットが使用する衛星通信のセキュリティIDは「warmachine68」パスワードは「warmachine rox(ウォーマシンサイコー!)」。AIMによる調整を受けており、彼らの奇策によってアーマーを強奪される。
「キャプテン・アメリカのパクリじゃない?」は禁句。
テン・リングスとの関係が指摘されてきたヴィラン。中国人であり、その名前は中国王朝の官吏「満大人(マンダリン)」が由来である。
アメリカ国内のテレビ局をジャックし、大統領に挑発行為を繰り返す。度重なる挑発行為に業を煮やしたマスコミがトニーに声明を求めたため、逆にトニーは自宅の住所を公開して大胆不敵に挑発した。その挑発に乗るようにスターク邸上空を撮影する報道ヘリに偽装した軍用ヘリを使って自宅を襲撃する。
ちなみに、ベン・キングスレーはもともと舞台俳優である。彼の演技は必見の価値あり。
アルドリッチ・キリアンの腹心。スターク・インダストリーズを訪れた際にボディガードとして待機していたが、非常に態度が悪く、ハッピーにバッジをしっかり付けるよう言われてもからかって無視する。それらの行動を不審に思ったハッピーに尾行される。
正体はエクストリミス計画の被験者で、アルドリッチ・キリアンに次いでエクストリミスに適合を示し、不死性を持つ。トニーを殺すために暗躍し、ローディから強奪したアイアン・パトリオットを着用して大統領機に潜入。大統領を拉致して脱出しようとしていたところマーク42と戦い、熱攻撃で圧倒するも至近距離からのユニビームに敗れる。
未公開シーンでは慣れないアイアン・パトリオットで雑誌を読むのに苦戦している。
ハッピーが尾行した際エリック・サヴィンとエクストリミス吸入器の取引をしていた男性。
トニーが不時着したローズヒルの酒場で出会った女性。トニーが初めて確認したエクストリミス兵士。丸腰のトニーを追い詰めるもトニーの知略に敗れる。
カプコンの対戦格闘ゲーム「マーベルスーパーヒーローズ」「マーベルVSカプコン2」「マーベルVSカプコン3」「アルティメットマーベルVSカプコン3」にマーベル側のプレイヤーキャラとして登場している。 [15] [16]
キャラ性能は、飛行能力や空中ダッシュといった機動性を持ち、通常技でミサイルを出したり、必殺技がすべて飛び道具(見た目が飛び道具風含む)だったり、果てには、相手を打ち上げたところで攻撃判定のある超巨大なビーム砲「プロトンキャノン」を出現させ、発射までのタイムラグの間をプロトンキャノン本体の攻撃判定にヒットさせてそのまま極太ビームを喰らわせたりするのだが、それ以上にVSシリーズにおけるアイアンマンの代名詞は「永久コンボ」である。
永久コンボキャラのイメージは、格闘ゲーム初登場のマーベルスーパーヒーローズの時代から変わらず、チーム制のVSシリーズでもワンチャンから相手チーム全員を永久コンボで締めたりする。具体的には↓な感じ。
コンボレシピ自体も大会に出場するクラスの格闘ゲーマーには簡単な部類な為、最強キャラの様にも思えてしまうのだが、永久コンボ以外では立ち回りに難がある為、マーベルVSカプコン2の時代でも上には上が10人ほどいたりする(しょせん上位キャラしか対戦が成立しないと言われてるゲームなので)。
マーベルVSカプコン3にも当然の如く登場し、キャラ紹介トレーラーではモリガン・アーンスランドと空中戦という名のデートを繰り広げたりしたのだが、キャラ性能はというと、ゲーム全体的な空中戦能力の低下の影響をモロに受けた他、リーチが短くなり、牽制技のスマートボムが仕様変更で牽制技として使えなくなり、なぜかアーマーを着ているのに生身のリュウ以下のHPが設定されていて、トドメに代名詞の永久コンボもいれづらくなるという完全に弱キャラに落ちてしまっている。アルティメットマーブルVSカプコン3では、強化されないどころか2段ジャンプの削除もあってさらなる弱体化を果たしてしまうが、代名詞であった永久コンボがチームアシストから可能である事が確認された(カプコン公式曰く「仕様」)。が、そもそもゲーム自体が一部のキャラをのぞいて10割当たり前なので、今更大きく復権することはない模様。社長は泣いて良い。
急上昇ワード改
最終更新:2024/04/19(金) 17:00
最終更新:2024/04/19(金) 17:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。