アクア・ギャクテンポインター 単語


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アクアギャクテンポインター

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流転こそ逆転の本質。

アクア・ギャクテンポインターとは、デュエル・マスターズに登場するカード (クリーチャー) である。

概要

アクア・ギャクテンポインター R 水文明 (10)
クリーチャー:リキッド・ピープル 5000
S・トリガー
ブロッカー
このクリーチャーが出た時、各プレイヤーのクリーチャーを最大1体ずつ選び、持ち主の山札の下に置く。このようにして自身のクリーチャーが選ばれたプレイヤーは、自身の山札の上から、クリーチャーが出るまで表向きにし、そのクリーチャーを出す。その後、そのプレイヤーは、自身の山札をシャッフルする。


《アクア・ギャクテンポインター》 - デュエル・マスターズ Wiki

2024年に発売されたDM24-RP3 『王道篇 第3弾 ゴールド・オブ・ハイパーエンジェル』に収録されたリキッド・ピープルで、2004年のDM-10 『聖拳編 第1弾』収録の《腐敗電脳アクアポインター》のリメイクカード。というより、《アクア・ギャクテンポインター》の所属する「逆転」サイクル自体が《腐敗電脳アクアポインター》の友好色5コストcip持ちクリーチャーサイクル、つまり「カラーパイ上隣り合う2色で5コストの、バトルゾーンに出たときに発動する効果を持つクリーチャー」のサイクルをリファインしたものとなる。

イラストレーターはJason、またはShin "JASON" Nagasawa名義で、これは長澤真によるものであることがわかる。ある時期を境に「もうデュエル・マスターズのカードは描かない」と発言していた長澤だが、DM24-RP3にて15年ぶりに復帰してこの《アクア・ギャクテンポインター》を描いている。

もととなる《腐敗電脳アクアポインター》はスケルトンの身体の中に骨が透けて見える3つ目のクリーチャーであり、どことなくホリブルだが魅力的なデザインだったが (これはゴースト複合であり、『幽魔』のイメージを入れた結果であろう) 、《アクア・ギャクテンポインター》ではこのクリーチャーが蹲踞をしているというポーズになった。S・トリガーを持つことから見ても待ち構えて何やら企んでいることを示しているのだろうが、デュエル・マスターズプレイヤーからは『嬉しくないエロ蹲踞』と呼ばれてしまっているのが現状である。

効果解説

効果自体はシンプルに、S・トリガーとブロッカーを持ち、かつ出たときに互いのクリーチャー (多人数戦ではすべてのプレイヤーのクリーチャー) を最大1体選択し (選択するのは《アクア・ギャクテンポインター》を出したプレイヤーであり、また選択しなくても良い) 、山札の下に戻す。そして、山札に戻されたクリーチャーのコントローラーであったプレイヤーは山札の上からクリーチャーが出るまでめくり続け、そのクリーチャーを出し、山札をシャッフルするというもの。

過去に存在した《転生プログラム》や《斬隠オロチ》の反省なのか、めくった残りのカードは墓地にも行かないし、好きな順序で戻すこともできずシャッフルすることになる。更にそれらのカードよりも素のコスト自体は高く、容易に出すことができない。

その代わりシャッフルは効果処理後であるため、事前に山札を操作しておけば任意のクリーチャーをバトルゾーンに出すことも可能である。

ループコンボ

さて、このクリーチャーは同名クリーチャーを「戻せない」、及び「出せない」という指定はないうえ、必ずクリーチャーを山札に戻してから効果を処理する都合上、クリーチャーを選択した時点で効果は必ず成立する。これは、《アクア・ギャクテンポインター》の効果処理時に、そのまま出てきた自身を山札に戻してもいいし、その効果処理で《アクア・ギャクテンポインター》が捲れれば場に出るということをも意味する。

このカードはその都合上、山札の中に《アクア・ギャクテンポインター》以外のクリーチャーがいなければループを成立させることができる。任意回数のループがたった1枚で成立するのである。

もちろん、山札の中に《アクア・ギャクテンポインター》しかいなければ能動的にループで勝つことは不可能であるが、現代のデュエル・マスターズのプレイシーンでは、《天災 デドダム》や《アリス・ルピア》など「登場時に山札を強制的に減らすクリーチャー」を入れていないデッキはほぼない (それこそ《アクア・ギャクテンポインター》のループデッキ同士の対面くらいしかないだろう) 。

そしてデュエル・マスターズでは効果処理中に別の効果が発生した場合は、当然その効果も処理される。遊戯王のように『タイミングを逃す』ことはないのだ。これによって対戦相手の上記のようなクリーチャーを無限回出しては戻すことで、相手のクリーチャーの効果でライブラリアウト (山札切れによる強制敗北) を誘引するのである。

とはいえ、このコンボには穴がある。《アクア・ギャクテンポインター》を自分のターンに出す場合とことなり、S・トリガーで相手のターンに出す場合を考えてみよう。この場合、相手がターン・プレイヤー、自分が非ターン・プレイヤーであるため、効果処理は常に「互いにデッキに戻す」→「デッキからクリーチャーを出す」→「ターン・プレイヤーがクリーチャーの効果を処理」→「《アクア・ギャクテンポインター》の効果を処理」となる。

このため、以下のような場面ではループ不成立となる。

  • 《暴走龍 5000GT》《飛翔龍 5000VT》を出されてしまい、バトルゾーンと山札の《アクア・ギャクテンポインター》がいなくなってしまう、あるいはどちらかのプレイヤーの選択できるクリーチャーが存在しなくなってしまう
    • 《アクア・ギャクテンポインター》の効果を成立させるには、自身も場に《アクア・ギャクテンポインター》を効果処理時まで残さなければならず、また、相手クリーチャーも最低1体いなければならないため。
  • 《光器ペトローバ》《異端流し オニカマス》などの選択できないクリーチャーしかバトルゾーンにいない
    • 《アクア・ギャクテンポインター》の効果処理は《アクア・ギャクテンポインター》をコントロールするプレイヤーが選択する処理であるため、選ぶことができなければ効果を使用できないため。
  • 進化クリーチャーであったために相手盤面のクリーチャーの数が減り、やがてバトルゾーンに何もいない状態で進化クリーチャーが捲れて不成立になる
    • 進化クリーチャーは適正な進化元がいれば場のクリーチャーに重なって「1体」になってしまい、場を離れるときは進化元となっている下のカードごと場から離れてしまう。《アクア・ギャクテンポインター》の効果をループさせようとしても、最終的には「場に適正な進化元がいないため出せない」という事態が発生してしまうため。
  • 《終末の時計 ザ・クロック》などの効果で「ターンの残りを飛ばす」処理が起きたことで《アクア・ギャクテンポインター》の効果が失効
    • 「タイミングを逃す」ことはないと言ったな。あれは嘘だ。
  • 踏み倒しを置換したり、効果を無効にされる
    • 現代のデュエル・マスターズでは《とこしえの超人( プライマル・ジャイアント ) 》のように場にそもそも出せなくする効果処理を持つクリーチャーや、出ても《界王類絶対目 ワルド・ブラッキオ》などのように出たとき効果それ自体を無視するクリーチャーが存在する。こうした場合は当然効果を発動しようにもできないため。

一方で、大概の山札回復効果は踏み越えることができる。大概の山札回復効果は墓地から戻すしかないため、「ドローする」「マナに置く」などの墓地以外に山札からカード移動が発生してしまえば無限回の操作で最後は山札を削りきれることになる。

このループコンボは実際登場以降大会でも入賞報告が出てくるのだが、その後しばらくすると大会によっては独自に使用禁止措置を取るところがでてくる。

それはこのクリーチャーの、とある欠点ゆえであった。

問題点

そもそもまずこのクリーチャーのコンボ成立には以下の要素が必要となる。

  • 《アクア・ギャクテンポインター》のコントローラーが山札に《アクア・ギャクテンポインター》以外にクリーチャーを入れていないこと
  • 対戦相手がデッキに《アクア・ギャクテンポインター》の効果を不成立にさせる要因となるクリーチャーを入れていること、または強制的に山札を削るカードを1枚でも入れていること (かつ山札回復手段を持たないか、持っていてもループ成立上問題ないこと)

そして山札は非公開領域であり、互いに相手のデッキを覗き見ることはできない (そのような効果を互いに発動していない限り) 。おまけに山札の順序は《アクア・ギャクテンポインター》の効果によってランダム化されてしまうため、「絶対にループが成立する」または「絶対にループが成立しない」証明ができない。

そのため、このカードにおいて「ループ証明」が不可能となる。

発売から暫くの間は「いや、過去の類例ではループ証明ができたはずだ」と発言するプレイヤーもいた。以下のような例である。


例1:《ヴォルグ・サンダー》+《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》

相手の山札に、墓地に置かれると墓地をすべて山札に戻す《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》が1枚以上入っており、その状態で相手の山札をクリーチャーが2枚出るまで墓地に置く《ヴォルグ・サンダー》を任意の回数出すことができるケース。

この場合であるが、先に《ヴォルグ・サンダー》側のプレイヤーが任意回数だけ《ヴォルグ・サンダー》を出せることを証明してしまえば、「相手の山札に《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》 (奇数枚しかない場合でも残り1枚は別のなにかを残せばいい) しか残っていない」状況がいつか発生することが互いに確認が取れるためループ証明が成立し、手順を省略できる。

例2:【ジョラゴンループ】

詳細な手順は省略するが、バトルゾーンに《ジョット・ガン・ジョラゴン》が2体 (または《ジョラゴン》1体と手札に《ジョギラゴン&ジョニー 〜Jの旅路〜》) で手札に《ポクチンちん》が、山札は固定されている状況を作り出した場合、ループが成立して好きなジョーカーズカードのcipを任意回数だけ使用できるループ。

この場合固定された山札の内容は非公開領域とはいえどうせ公開領域に引きずり出されるため、ループ証明が成立し、手順を省略できる。


だが《アクア・ギャクテンポインター》のループでは、互いが非公開領域を触る上に互いにシャッフルする (=山札の内容が固定されない) ことから、ループ証明が成り立たない。

相手からしたら「《アクア・ギャクテンポインター》をたまたま毎回うまく引き当てているだけで、どこかで《アクア・ギャクテンポインター》以外のクリーチャーを出さない保証はないはずだ」となるし、自分も自分で一向に相手が山札を削りきれないクリーチャーを出し続けていても、「本当に相手はループが成立しないのか保証がない」ループであるため (山札を確認できない都合から、絶対に《天災 デドダム》のようなカードを採用しておらず、かつ絶対にどこかでループ不成立となる要因が出てこないことを相手が証明してくれないといけないため) 、延々とこの処理を続ける必要がある。

つまり証明できないループのためにひたすら坊主めくりとシャッフルを強いられるのだ。シャッフルしろと効果に書いてあるうえに、シャッフルのせいで効果不成立になる可能性が存在する以上ループはおろかシャッフルの省略さえできない。仮に証明できなかったとして、相手の山札を確認してプランBの計画を練ることもでき (例えば《Volzeos-Balamord》のように、山札ではクリーチャーとみなされないクリーチャーを採用する方法もある) 、無意味なループではないことから遅延行為扱いもできない。

これが一部大会で使用禁止措置を食らった理由である。一応大会によってはジャッジ (第三者) が互いのデッキ内容を確認したうえで、ループ成立を認めて省略するケースもあるが、公式大会ではそれは不可能である。

競技シーンでは《アクア・ギャクテンポインター》の緊急使用禁止措置を求める声がにわかに増大しつつある。

どうすればよかったのか

絶望神サガ「同名カード除外指定つけとけよ」

これにつきる。

また代案として、「シャッフル」しなければよかったともいわれている。シャッフルするせいでループ証明が不可能になってしまっているからであり、シャッフルさえしなければ「じゃあ任意回数繰り返しますね」「あっそれ止まります」「じゃあ止まる寸前までやります」ができるのである。

ちなみに《絶望神サガ》は2枚でようやくループが成立するため、1枚だけあればループデッキができる《アクア・ギャクテンポインター》は問題がより大きいと言われており、デュエル・マスターズプレイヤーは「女の子クリーチャーのエロ蹲踞絵が流れてくるようになったこと以外で擁護できる要素がない」と酷評されている。

関連リンク

関連項目

  • デュエル・マスターズ
  • エロ蹲踞
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