アクラ・ヴァシム 単語


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アクラヴァシム

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アクラ・ヴァシムとは、MHFに登場する甲殻種のモンスターである。漢字表記は尾晶蠍(びしょうかつ)。
亜種にアクラ・ジェビアがいる。

概要

甲殻種
アクラ・ヴァシム
別名
原種 尾晶蠍
登場作品
・モンスターハンターフロンティア
モンスターハンターのモンスターテンプレート

MHFシーズン3.0(2008/7/2)にて実装された、漢字表記の通りサソリを模した大型モンスター。
名前の由来はその見た目から「Acra(Acrab=アラビア語で蠍)+Bathym(大蛇の尾を持つソロモン72柱の一つ)」からだと推測される。

全身を固い黒褐色の外殻に覆われ、その下に様々な色へと変化する発光性の体液を巡らせている。
シーズン3.0サブタイトルに変幻と付くように、体液の色が変化するのに合わせて攻撃パターンまで変化する。
MHF内においても戦闘時ギミックの走りであり、後述のように結晶やられ、自分の尻尾を食べるなど後の他シリーズの先駆けと言った要素も持つ(後にそれらもメゼポルタの地に来ている)。

「アクラ・ヴァシムの書」によれば、温帯寒帯問わず幅広い地域で生息することができるようだが、ハンターズクエストは夜間の砂漠のみとなっている。後のフロンティアクエストでは沼地にも登場した。
発覚前は尻尾の先端だけを出して砂に潜り、ハンターが近づいてくると突如尻尾を振り回して攻撃を仕掛けてくる。

特徴

ラオシャンロンのような超大型モンスターではないが全ての罠とスタン、爆破以外の状態異常が無効。
さらには原種は全属性が無効(属性肉質0)であり、小細工が全く通用しない。

尻尾の先の結晶に麻痺性の毒を持っており、尻尾を使った攻撃に当たったハンターは麻痺状態になることがある。
そのため作られる武器には麻痺属性が付与され、ボウガンも麻痺弾特化である。

また、尻尾から結晶液を噴出してハンターを結晶まみれにしたり、結晶そのものを地面に設置して時限爆弾にしてしまったりする。
結晶爆弾は爆発するまでに攻撃することで破壊が可能。
それ以外にも、飛び上がって下方に結晶を撃ち出して爆散させるという荒業までやってのける。
また、これらの攻撃を喰らってしまうと後述の結晶やられという状態異常になってしまう。
なお、尻尾の結晶は非転倒時にボウガン等で破壊するかヴァシムが切り離すと消滅するが、一定時間で復活する。
結晶があるときに尻尾を切断すると結晶も剥ぎ取り可能。

結晶やられ状態になるとスタミナ最大値が25に減少し疲労状態のように動きを阻害されてしまう。
更に後に他シリーズで登場した爆破やられのように一定時間そのままだと結晶が爆発し周囲のハンターを巻き込んで大ダメージを受けてしまう。
解除方法はレバガチャか攻撃を喰らうこと。他のハンターやNPC、ホルクなどの攻撃でも解除可能。

MHF-G2(2013/7/10)にてG級対応。難易度は一般モンスターでは最高となる★7。
ビームで振れると小ダメージ+結晶やられになる結晶トラップをしかけるようになっている。

MHF-GGでは新武器種:穿龍棍が登場し、アクラ・ヴァシムの武器も追加されたのだが、
この「ヴァシム・フワァール」は最大性能で長い白ゲージ、高い攻撃力、そして何より双剣クラスの手数武器としては脅威の麻痺値260(双剣は一角双SP以降麻痺睡眠は最高で40、G9の調整後でも最高160程度)を持っており、
穿龍棍自体の優秀さも相まってナンニデモ=フワァールと言われるほどの万能性を誇った。
現在は他に強力な武器が登場し穿龍棍一強自体も見直されているが、間違いなく2014年最も流行った武器だろう。

部位破壊

破壊可能部位は左右の爪と頭、そして尻尾であるが、特筆すべきはその部位破壊条件の複雑さである。

まず左右2つの爪(それぞれ独立)と頭には2段階の破壊状態があり、
1段階目は付着している結晶の剥離(以下結晶剥離)、2段階目で部位が破壊され(以下部位破壊)報酬が手に入る。
部位破壊を達成するとヴァシムがひっくり返り転倒状態となる(転倒中は肉質が大幅軟化する)のだが、
起き上がる時に甲殻種ながら咆哮し体液の色を変化させる。
体液は3か所の部位破壊の進行状態に応じており、白(0か所)→黄色(1か所)→蒼(2か所)と変化する。

この部位破壊自体も特殊な仕様になっている。
無破壊状態では打属性が通り易く、結晶剥離状態では斬属性が通り易い。
というのは割と普通でありこれだけなら片方の属性でのごり押しも効くのだが、
さらに無破壊状態では打属性以外、結晶剥離状態では斬属性以外の怯み蓄積を体液の色に応じた割合(白60、黄色70、蒼80)でカットする。
ダメージではなく怯み蓄積のみカットであるため、例えば打属性だけで攻めると結晶剥離した部位に攻撃した場合、
ダメージばかり入って部位破壊は進まず達成前に討伐してしまうことになる。

尻尾切断は普通に切断属性の蓄積によって成立するのだが、
「蒼体液かつ転倒状態で体力40%以下から蓄積開始」となっている。
このため基本的には最初のチャンスである3か所目部位破壊時の転倒状態中を狙うことになる。
だが転倒中及び尻尾切断が可能な状態だとヴァシムが暴れるのでガードや不動でやり過ごしつつ切断を狙わなければいけない。

しかしながら、まだ尻尾切断には障害があり。
1か所以上の部位破壊が成立している時に結晶爆弾設置攻撃を行った場合、
自分に結晶液を吹き付けてどれか1か所を結晶剥離前の状態に回復してしまうため、
結晶爆弾に気を付けつつヴァシムを怯ませて阻止する必要がある。
また、体力に関わらず3か所目の部位破壊転倒が終わると咆哮を行わず、
同様に1か所を元の状態に回復する(これが無いと尻尾切断的に1回チャンスを逃すと詰むのでどちらかというと救済かもしれない)。

この通り尻尾切断には斬撃打撃武器を混在させた複数人でのパーティーが必要となるが、
現在では片手剣ランスの盾攻撃やガンランスの打属性砲、最も楽なものとして適応撃スキル、
など色々と抜け道が存在する。

体液が変わるごとにアグレッシブさを増して2連回転攻撃やジャンププレスなどを繰り出すようになり、
前述の工程を経て尻尾の切断に成功すると、咆哮を上げ紅体液状態に移行する。
ここでは更に凶暴性が増しており、中でも酔っ払いのようにフラフラ蛇行しながらパンチを繰り出す攻撃はとても痛い。
また後に他シリーズで登場したイビルジョーのように切れた自分の尻尾を食べようとする。
体力回復されるばかりか、もたもたしていると食い尽くされ折角切った尻尾が消滅して剥ぎ取りできなくなるので、尻尾を食べだしたら全力で攻撃して阻止しよう。

討伐時の体液色によって報酬で手に入る体液の色も変化する。
このためHR帯の防具は作成時に使用する体液によってカラーバリエーション(性能は同じ)がある。

部位破壊や尻尾切断の条件や攻略方法について詳しくは、ネ実wiki等各種攻略サイトや下記の関連動画等の解説を参考にして欲しい。

特異個体

公式PVではオディバが捕食するための餌にされたり、特異個体がいなかったりと長らく扱いが悪かったヴァシムだがMHF-G3(2013/10/16)で特異個体が実装された。

周囲に結晶の時限爆弾を設置後爆破、自分の周囲360度をビームでなぎ払うなどの技が追加された。
設置された結晶は破壊可能でありヴァシムが近づいた時に破壊すると短時間気絶する。
ビームメインの攻撃をしてくるところでジェビア特異個体と差別化がなされている。

アクラ系は部位破壊をするたびにどんどん使用してくるモーションが増えていくというのが特徴だが、特異個体の場合は後述の通り部位破壊無視で討伐されることが圧倒的に多いため、新モーションを使われないまま討伐・・・といったことがないように無色状態から新モーションをすべて使ってくれる。はじめから全てのモーションを使ってくれる関係で特異個体の実装で無色状態の狩りにも新鮮さが生まれることになった。
一応尻尾切断後のみの技派生としてサイドタックルをするとバランスを崩してひっくりかえるというものがある。慌てて立ち上がるのが和む。

また、前述の通り特異個体は通常個体より怯みにくくなっており部位破壊が難しく、
目当てはHC素材であるため、無視して討伐するのが普通なのだが、
アクラ種は最大の特徴として尻尾からもHC素材を剥ぎ取れる。
そのため新モーションの関係で爪が低打点に降りてくることが多くなっていることもあり、
尻尾切断を狙う意味が大いにある。

プレイヤーからの評価

実装当初は「状態異常や罠を無効にするのは超大型モンスターだけ」という、モンハンの暗黙の了解のようなものを真っ向から破ったモンスターとして、世界観を意識するプレイヤーからはあまり好かれてはいなかった。
とは言えミラボレアスなどの古龍が登場した時点で世界観などあってないようなものであり、見た目の派手さはあるがMHFはMH~MH2に準拠した形を続けている。
また、MH3以降CSシリーズが別方向へ離れて行っていることもあり現在は誰も気にしていない。

今では武器ごとに役割分担ができるのが楽しいという意見や、ハメが存在しないためガチンコで挑めるのが楽しいという意見が多く出ており、2014年のMHFモンスターの人気投票でも7位になるなど評価は見直されている。

鋏角亜門のサソリをモチーフにしたことで、アクラ・ヴァシムが実装された時には「生理的に無理」という苦情が女性プレイヤーから多く寄せられたという逸話もある。

アクラ・ヴァシム実装のときに運営へ届いた苦情は当事の開発陣に大きなショックをあたえたようで、以後MHFに登場するモンスターは「気持ち悪さ」を感じさせないように作られるようになった。
フォワード2で導入されたゴゴモアが生理的嫌悪感を感じないように蜘蛛から猿にデザインが変更された話は有名だが、G3でバルラガルを実装するときも運営内では賛否両論だったという。

関連動画

関連項目

  • MHF
  • モンスターハンターのモンスター一覧
  • アクラ・ジェビア

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最終更新:2025/12/10(水) 00:00

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