アドマイヤマーズ 単語


ニコニコ動画でアドマイヤマーズの動画を見に行く

アドマイヤマーズ

2.8千文字の記事
これはリビジョン 2754915 の記事です。
内容が古い・もしくは誤っている可能性があります。
最新版をみる

アドマイヤマーズ(Admire Mars、頌讚火星)とは、2016年生まれの日本の競走馬である。

栗東・友道康夫厩舎所属、安平町・ノーザンファーム生産、馬主は近藤利一。
主な勝ち鞍
2018年朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ)、2019年NHKマイルカップ(GⅠ)香港マイル(GⅠ)
2018年デイリー杯2歳S(GⅡ)

名伯楽と名物オーナーと

父ダイワメジャー、母*ヴィアメディチ、母父Mediceanという血統。

父は皐月賞やマイルCS連覇などマイル~中距離路線でGⅠ5勝を挙げ、種牡馬入り後は2歳戦からバリバリ走る仕上がりの早い馬を多数送り出している上級種牡馬。母はフランスでGⅢを含め4勝。母父はマイル~中距離で活躍し、英国でGⅠを2勝。種牡馬としても芝のマイル~中距離でGⅠ馬を出している。
祖母Via Milanoも重賞馬であるが、近親には目立った活躍馬は見当たらない。

名前の「マーズ」はおそらく、「Mars der Medici」という行進曲から連想したものと思われる。多分。
そう考えるとMachiavellian(策謀家)→Medicean(メディチ家)→Via Medici(メディチ通り)→Admire Marsと繋がる。

幼駒時のアドマイヤマーズは1歳セレクトセールで税別5200万円で、「アドマイヤ」の冠名で知られる近藤利一に落札された。この時友道康夫調教師が近藤オーナーに本馬を推薦し、後に本馬を管理することとなった。友道師と近藤オーナーは昵懇の間柄で、友道師が調教師になる時に、以前から世話になっていた近藤オーナーに挨拶に行ったところ、「面倒を見てやるわ」と言われて3月開業の予定が11月に繰り上がった経緯がある。その後、アドマイヤジュピタで調教師として初GⅠタイトルを得て以後、栗東の大手として活躍している。

競走生活

2歳時

仕上がりの早いダイワメジャー産駒らしく、デビューは6月末の中京。鞍上はミルコ・デムーロ。単勝1.4倍と圧倒的支持に推され、2着ケイデンスコールと叩き合いになったが競り勝って新馬勝ちを収める。続いて中京2歳S(OP)では手応えたっぷりで抜けだし3馬身つけて快勝。初重賞のデイリー杯2歳Sでは先手をとって逃げ、直線入口からメイショウショウブと叩き合い3/4馬身競り勝って無傷の3連勝を収める。

3連勝で挑む朝日杯フューチュリティステークス。しかし1番人気に推されたのは前走サウジアラビアRCで圧勝したグランアレグリアの方で、本馬は単勝4.6倍の2番人気。鞍レース本番では逃げるイッツクール、番手のグランアレグリアに続く3番手を追走する。直線入口から一気に前を捉え、内ラチ沿いから進むグランアレグリア、外から追い込むクリノガウディーを2馬身封じて無傷の4連勝を達成。
ホープフルSを勝ったサートゥルナーリアと最優秀2歳牡馬争いとなったが、重賞1つ多く勝っているアドマイヤマーズが276票中153票を集め最優秀2歳牡馬に選ばれた。

3歳春

ホープフルSを勝ったサートゥルナーリアと鞍上が同じミルコ・デムーロである為、デムーロがどちらの鞍上になるか注目された中、サートゥルナーリアがクリストフ・ルメールに乗り変わる事が発表された為アドマイヤマーズは引き続きデムーロが鞍上を務めることとなった。

春初戦に東京の共同通信杯を選択。距離延長や関東への輸送など不安要素もあり、ハナに立って緩いペースで逃げる手を打ち、直線でもしばらく先頭に立っていたが残り200mで内からダノンキングリーに交わされ2着に敗戦。初黒星となるが3着クラージュゲリエを4馬身離していた。
次走は更に200m距離が伸びる皐月賞。圧倒的1番人気のサートゥルナーリアから離れた2番人気に推され、先団を見る形で追走したが若干追い出しが遅れ、サートゥルナーリア、ヴェロックス、ダノンキングリーの上位集団から離れた4着に敗戦する。

ダービーには進まずマイル路線に戻ってNHKマイルカップへ出走。ここでも前走桜花賞でレコード勝ちを収めたグランアレグリアの再戦となり、やはり2番人気に推された。スタートで若干出負けして中段外目を追走。直線では残り400m付近で斜行したグランアレグリアの煽りを受けたダノンチェイサーに寄りかかられるシーンもあったものの脚を伸ばし続け、大外から追い込むケイデンスコールを押さえきって勝利。GⅠ2勝目を挙げ、令和最初のGⅠ馬という栄誉を得た。

3歳秋

秋シーズンは香港マイルを最大の目標に定め、ステップとして富士Sから始動。1番人気に推されたものの直線で反応が弱く9着に敗戦。マイル戦初黒星となった。

富士Sからおよそ1月後。アドマイヤの冠名で知られる近藤利一オーナーが77歳で癌で死去。当年のセレクトセールでストロングタイタンの半弟を4億7000万円で落札するなど相変わらずの姿を見せたが、実は以前から抗がん剤治療を行っており、セレクトレール前に治療を終えたものの転移が見つかり、11月17日にそのまま帰らぬ人となった。

次走は予定通りに香港マイルへ登録し、無事選出。三連覇のかかる香港のマイル王Beauty Generationが近走2走を3着に敗れており、日本からは当年の春秋マイル王者インディチャンプ、ヴィクトリアマイル覇者ノームコア、2017年マイルCS覇者ペルシアンナイトも参戦。Beauty Generationの他にも前走マイル戦で彼に先着したWaikukuやKa Ying Starなど新星も現れていた。日本では単勝13.4倍の5番人気も、香港現地では単勝32倍の伏兵人気。これまで3歳馬が香港マイルを勝ったことは無く、3歳馬といっても古牡馬との斤量差は僅か1ポンドと3歳馬のアドバンデージも無かったのである。

本番、鞍上にはデムーロから乗り変わってクリストフ・スミヨン。レースでは好位の後ろを追走し、直線に入ると進路の開いた外へと持ち出し、逃げるBeauty Generationを追いかける。Beauty Generationを交わす所に、大外からWaikukuが猛追するがアドマイヤマーズはもう一度伸びてWaikukuを抜かせない。一度抜け出せば並ばれても一切抜かせない勝負根性、これこそアドマイヤマーズの真骨頂か。残り100mから半馬身差を維持したまま粘りきりゴール。GⅠ3勝目を香港の地で挙げた。

このレースに際し、友道師は近藤利一オーナーが香港へ行くために仕立てたスーツを着てレースを見守り、アドマイヤマーズがゴールすると関係者と何度も抱き合い涙ぐむ。アドマイヤ総帥の弔い合戦は大勝で終わった。口取りの際に関係者が抱えていた近藤利一オーナーの遺影に顔を向けるシーンもあり、全くの偶然かもしれないが、近藤オーナーが背を押してくれたのか、と思いたくなる勝利であった。

関連動画

関連項目

  • 競走馬の一覧
  • ダイワメジャー
関連記事

親記事

子記事

  • なし

兄弟記事

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
うまごん[生放送]

提供: ゲスト

もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2025/12/08(月) 08:00

ほめられた記事

最終更新:2025/12/08(月) 08:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP