アレイスター=クロウリー(とある魔術の禁書目録) 単語

アレイスタークロウリー

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注意 この記事は新約とある魔術の禁書目録の重大なネタバレが含まれています。
了承した方のみ自己責任で突っ走ってください

アレイスター=クロウリーとは、『とある魔術の禁書目録』の登場人物である。
CV:関俊彦

モデルとなったのは19世紀に実在した同名の魔術師・神秘主義者。そちらについてはWikipediaを参照。

概要

(・ ̄・)学園都市の創設者にして最高権力者。

その正体は、19世紀末に存在した世界最大の魔術結社「黄金夜明」に在籍していた魔術師アレイスター=クロウリーその人。
現存する魔術の大半は、彼や『黄金』の影響を受けているとまで言われるほどに高名を轟かせた世界最大の魔術師である。

やがて彼は魔術を憎むようになり、魔術を見限って科学に走った為に魔術世界を敵にまわしてフルボッコにされ、イギリスの片田舎で虫の息だった所をカエル医者に拾われ一命を取り留めた。その後日本に渡り学園都市を設立したらしい。
それから50年以上もの間、世界中の魔術サイドから身を隠しながら「ある目的」の為に潜伏・暗躍し続けている。

基本的に淡々とした口調で話す、人外離れした印象を与える人物だが、食わせ物でありながら、VIP相手でも奇妙な言葉で話してくるローラや、恩人であるカエル医者には人間臭い言動をとることもある。

通常方法では進入不可かつ核兵器の直撃を受けても耐えられるビル、通称「窓のないビル」の内部にて、生命維持装置らしき弱アルカリ性培養液に満たされた巨大ビーカーの中に常に逆さまに浮いている。とある目的の為に5000を超える盗撮メカを駆使しながら学園都市を裏から支配しており、自身の目的達成の為に暗躍している。

人間

アレイスターは偉大な功績に反して非常にやんちゃだった。
来日した際に大仏を見て感化され主旨変えしようとしたり、酸素吸入なしで8000mを超える『K2登山』に挑んで失敗したり、社会的には無職だったり、それだけ聞けばカリスマ性の欠片も感じさせない。

あと超がつく変態だった。
男性器の表現だけで三桁に達した超大作の官能小説を執筆したり、儀式場に自分の精子を持ち込んで実験を始めたり、裸の銅像の局部を隠すための蝶飾りをズボンに身に着けてパーティーに出席したり、同僚と韻を踏んだ下ネタトークを飛ばすなど、上条に言わせれば人格が破綻したド変態クソ野郎である。

なのに中性的な美貌を持ち、女からは特に何もしてないのにモテたらしい。努力の必要がなかったからアレイスター自身は普通の恋愛に興味を持てなかったんだとか。上条「最悪だなリア充」

そんな彼は世界最高の魔術師と呼ばれながら、魔術を憎むあまり『魔神』とならずに『人間』であり続けた

魔術師クロウリー

子供時代~

神を信じ、正しさを振りかざす者達ですら、こんなにも醜態をさらすものなのか
ならばきっと、聖書を指先でなぞった先に真理はない。自己の思考を放棄し先人の教えを妄信した先に得るのは、あの醜悪さだけだ
だったら私が真理を見つけてやる。愚かなる妄信の果てに失われたかつての道を取り戻す

19世紀。アレイスターは、上辺だけは立派な偽りだらけの身近な大人を見て、大人が信仰する神すら大したことはないと思うようになったらしい。これが魔術師クロウリーのスタート地点である。

その後、魔術結社『黄金』創設者の一人、サミュエル=リデル=マクレガー=メイザースに見出され、黄金の新人魔術師として迎え入れられた。
そして新たな霊装や術式を開発し、後世にまで残る偉業を打ち立てる事になる。

ブライスロードの戦い

形式上の師・メイザースには「クロウリーらの研究成果をもメイザース派として後世に名を残したい」という、(メイザースの妻・ミナの再現人格からしてみれば)子供じみた願いがあった。
だがその願いは叶わない。後に黄金の分裂と衰退を招いた派閥争い『ブライスロードの戦い』が勃発し、メイザースを含む黄金の魔術師達は、その内紛を仕向けたアレイスターの手で始末されている

アレイスターは『先代の幻想殺し』である究極の追儺霊装ブライスロードの秘宝』を使用し、メイザースと半不死性を持つウェストコットを倒したが、その戦闘で秘宝は完全に破壊された。
後の時代に同じ能力が上条当麻の右腕に宿ることを予期したアレイスターは、幻想殺しの所持者が活躍しやすい環境である学園都市を作った。

リリスの死とアレイスターの目的

アレイスターが『ブライスロードの戦い』を引き起こしたのは、自身の娘「リリス」の死に起因する

アレイスターが組織内で唯一利害なく接し、師と仰ぐアラン=ベネットの占術によって「アレイスターの娘(リリス)の死」が予見されていた。
そのリリスを死に追いやったのは、『位相』同士の衝突から生じる運命だった。

とあるシリーズの魔術は、「世界に折り重なるように存在する異世界(位相)」の法則を、強引に現世に適用して超常現象を起こす。等価交換の原則を騙し、一の出費で十の成果を得る方法ともいわれる。
だが実際には偏った集まりが「位相同士の衝突」を引き起こしており、それが「火花・飛沫(不幸な運命)」となって人に押し寄せていた。

アラン曰く「運気とは奇跡になり損ねた火花(飛沫)」。
例えばコイントスの表裏、料理の順番、結婚と離婚、出会いと別れ、生と死など、位相同士の衝突が生む飛沫は現世に広く薄く影響し、運命として確実に顕れる。
つまり、この世界中の不幸な出来事に偶発的なものはなく、全て位相の衝突から発生する「運命」が人間に押し寄せたから起こる。

多かれ少なかれ魔術師は位相に干渉して魔術を行使する。
だからアレイスターは魔術を、位相を、運命を憎んだ。その位相衝突の火花・飛沫を知りながら黙認していた黄金を壊滅させるためにも『ブライスロードの戦い』を引き起こした。
(因みに「ブライスロードの秘宝」は不幸払い的な機能を有し、黄金はその庇護下にある)

黄金の時代よりも後、アレイスターはローザと結婚し、予見通りローザとの間に子供が生まれた。また、ローザは助手的なポジションでもあり、アレイスターの実験にも進んで協力していた。
(アレイスターの実験とは「人間の体を器にして形のないものをその身に降ろす」という召喚儀礼である。この召喚方法で魔術的位相に依らない物理世界に佇む高次存在、つまり聖守護天使エイワスと接触し、エイワスを降ろしたローザの口伝を基に執筆した革新的な魔導書『法の書』を世に送り出している)

アレイスターはリリスの死の運命を回避するために尽力したが、救えなかった。その後、数回の国外退去処分を受け、1947年にイギリスの地で「死亡」したとされていた。

アレイスターの目的はわだかまる魔術的な位相を取り除き、まっさらな世界を取り戻すこと。救う対象はリリスだけでなく、世界中の偶発的に発生した悲劇を前に「仕方ない」と涙し、諦める者も含まれる。

「奇跡や神に頼らない努力が成果となり、火花・飛沫による運命の偏りからも解放された世界」がアレイスターの理想であり、その実現こそが父親としての務めだと思っている。

プラン

アレイスターが推し進めている、そのものズバリ「計画」の事。

この為に彼は学園都市を作り、50年以上の時を懸けて事態を遂行している。計画の"メイン"に据えられているのは一方通行。勿論超能力開発もプランの一角を担っており、当初は「レベル5の先にあるもの」「ならぬ身にて上の意思に辿り着くもの」とされ、概念上だけ存在しているレベル6(絶対能力)を目指しているのかと思われていた。

しかし、レベル6には原作13巻時点で、やり方次第では既に達成出来る条件が成立したらしく、アレイスター自身の目標は絶対の、その先にあるもの」であることが判明した。

このプランを想定範囲内で掻き回す"イレギュラー"として招かれたのが上条当麻幻想殺しである。実際に彼は学園都市の敵を次々に破っているほか、一方通行の精神にも大きく影響を与えた
むしろ、「今代の幻想殺し」が上条の右手に宿っているからこそ、学園都市と呼ばれる形になったらしい。上条が活躍しやすい場ということ、そしてあまりにも隙だらけなのは、こういう事情もあった。エイワスの言う「上条の成長」という部分にも何か関係があるのかもしれない。

上条当麻と一方通行、この二人が関わった事件は、どれほどの規模になったとしても、彼らの持つ能力が最大限に発揮されたとさえ考えていれば、最終的な着地点が想定しやすい為、プラン進行の重要なファクターとなり得る。

だが、プランの想定とは異なる形で生き残ったのが浜面仕上である。彼は無能力者であるが故に、プランに組み込むことは出来ず、利用も不可能な存在となった。これにより浜面仕上は"真のイレギュラー"として、学園都市に命を狙われる結果となる。

また、フィアンマが術式「聖なる右」を完全なものに仕上げるために起こした事件や、グレムリンなどの暗躍などで徐々にプランの進行に問題が起きはじめているようで、バードウェイなどの一部のキャラにその点を指摘されている。

窓のないビル

アレイスターのプランに関係すると思われる建物。
その正体は、地球に縛られた魔術を捨て、より強力な魔術を行使するために宇宙への脱出を企図したアレイスターが用意させたロケットそのもの(宇宙関連は旧約15巻で既に示唆されていたことである)。

実際に下部にはロケットブースターが装備されていたが、新約16巻で木原唯一が暴走したせいで上里翔流に理想送りで新天地へと飛ばされ、宇宙に脱出できなくなった……。と思われたが、内部空間をユークリッド幾何を無視して無限に引き伸ばすことで宇宙へ到達できるらしい。

エンデュミオンは原作でも存在したことになったので、アレイスターは先を越された際に多少焦ったとのこと。

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関連項目

  • とある魔術の禁書目録
  • エイワス
  • 上条当麻 / 幻想殺し
  • 一方通行(アクセラレータ)
  • 浜面仕上
  • 魔術(とある魔術の禁書目録)
  • 魔神(とある魔術の禁書目録)

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