アンドレア・デ・チェザリス

アンドレア・デ・チェザリスとは、イタリアの元F1ドライバーである。

概要

1959年生まれ。1980年にデビューし、1994年で事実上の引退となった。

壊し屋（クラッシャー）の異名を持ち、トラブルによるリタイヤが多かった時代においても完走率はとても低い（34.1%）。
しかし、1982年に当時最年少のポール・ポジションを獲得し、決勝で3位表彰台を獲得しており、必ずしも遅いとはいえなかった。

それでも、15シーズンで10チームを渡り歩き、200戦出走を記録できたのは、彼の個人スポンサーのフィリップモリスのおかげであった。彼の父はフィリップモリスの重役だったこともあり、多額のスポンサーマネーがチームへと貢がれたのである。
逆に言えば、スポンサーから修理代が出るので気にしない、という理由が、クラッシュを恐れない粗いドライビングにつながったといえる。

一方でプライベートでは愛妻家、マイホームパパとして知られていた。スキーの腕前もあり、1988年のプレシーズンに行われたスキー大会で2位に入っている（優勝は同じイタリア人ドライバーのリカルド・パトレーゼ）。 

経歴

• デビュー：1980年　カナダGP（アルファ・ロメオ）
• 最終戦：1994年　ヨーロッパGP（ザウバーF1）
• 出走回数：208回（200戦出走は史上3人目）
• ポールポジション：1回（1982年　ロングビーチ（アメリカ）GP）
• 最高位：3位　3回（1982年モナコGP、1987年ベルギーGP、1989年カナダGP）

所属チーム

• アルファ・ロメオ（1980年、1982～1983年）
• マクラーレン（1981年）
• リジェ（1984～1985年）
• ミナルディ（1986年）
• ブラバム（1987年）
• リアル（1988年）
• スクーデリア・イタリア（1989～1990年）
• ジョーダン（1991年、1994年（２戦のみ））
• ティレル（1992～1993年）
• ザウバー（1994年（9戦のみ））

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関連項目

• 佐藤琢磨 - 壊し屋の異名を持つものの、完走率はデ・チェザリスの倍ほど。
• ロマン・グロージャン - 粗いドライビングで、次世代の壊し屋と目されている。