アンドロメダ(宇宙戦艦ヤマト)とは (アンドロメダとは) [単語記事]

アンドロメダ（Andromeda; ανδρομεδα）とは、

ギリシャ神話に登場するエチオピアの王女。
星座のひとつ「アンドロメダ座」。1.を由来とする。
地球から230万光年の距離にある「アンドロメダ銀河」。2.に位置する。
「さらば宇宙戦艦ヤマト～愛の戦士たち」並びに「宇宙戦艦ヤマト2」に登場した地球防衛軍艦隊旗艦。1.～3.に名前が由来する。
海外のSFテレビドラマ「アンドロメダ(Gene Roddenberry's Andromeda)」及び劇中に登場する宇宙艦の名前。
マイケル・クライトンの出世作となったSF小説（1969年　原題　Andoromeda Strain）の細菌の名称。
1971年ロバート・ワイズ映画化されている。菌の形状模したサウンドトラック（LP）は、レア商品。
2008年リドリー/トニー・スコット兄弟によって、TVシリーズが制作された。　
「実況パワフルプロ野球」シリーズに登場する高校、アンドロメダ学園高校。

アンドロメダ（ギリシャ神話）

エチオピア王ケーペウス（ケフェウス）と王妃カッシオペイア（カシオペア）の娘。

あるときカッシオペイアが、自分の美貌は海神ネレウスの娘たちに勝ると豪語した（娘アンドロメダの美貌を自慢したとする説もある）。これに腹を立てたネレウスの娘たちに復讐を願われた海神ポセイドンはエチオピアに化け鯨ティアマトーを送り、暴れるティアマトーによって王国は荒廃した。ケーペウスが神託をうかがうと、これを鎮めるためにはアンドロメダが化け鯨の生贄に捧げなければいけないというので、アンドロメダは海岸の岩に鎖でつながれることとなった。そこをメドゥーサ退治の帰途に通りがかったペルセウスが見つけて一目惚れし、アンドロメダを娶るとの条件で化け鯨を倒し、彼女を救助したのである。

その後約束どおりアンドロメダはペルセウスの妻となり、死後アテナによって星座にされた。

なおアンドロメダはエチオピアの王女なので本来黒人のはずなのだが、絵画などではほとんど白人に描かれる。

アンドロメダ座

ペガスス座の北東に位置する星座。日本では主に秋に観測できる。主星はアルフェラッツ。

ペガススの四辺形を枡と見立てたとき、アンドロメダ座のα、δ、β、γの星の並びが枡に盛った穀物を均す棒に見えることから、日本では「斗掻き星」と呼ばれていた。

巨大渦巻銀河アンドロメダ銀河もこの星座の中にある。

アンドロメダ銀河（M31）

われわれの銀河系（天の川銀河）やさんかく座銀河などと共に局部銀河群を構成する渦巻銀河。メシエ天体番号はM31、ニュージェネラルカタログ番号はNGC224。「アンドロメダ座銀河」「アンドロメダ星雲」ともよばれる。

地球から約230万光年の距離にあり、約2000億～1兆の恒星からなる。直径22～26万光年で、天の川銀河（直径8～10万光年）よりも大きいが、質量は天の川銀河より小さいらしい。銀河中央部のバルジに2つのブラックホールがあり、連星系をなしている。

天の川銀河とは重力で引き合っているため接近しつつあり、約40億年後に互いに衝突する予定。

漫画・アニメ「銀河鉄道999」に、機械の体をくれる星のある銀河として登場する。

戦艦アンドロメダ（宇宙戦艦ヤマト）

登場作品は「さらば宇宙戦艦ヤマト」「宇宙戦艦ヤマト2」「宇宙戦艦ヤマト2202」。

ガミラス帝国との戦役の後、イスカンダルよりもたらされた波動エンジンの技術を用いて建造された新型戦艦。艦首拡散波動砲2門・3連装主砲ショックカノン4基12門(20インチ砲との説が有力、初期型波動砲並みの射程を誇る)を主装備とした、ヤマトを上回る火力と防御力を備えた戦艦。アンドロメダ級1番艦として建造され、就役後、直ちに地球防衛軍艦隊旗艦となる。 2番艦以降は建造中のカットはあったが、就役したかは不明である。

強力な武装もさることながら、この艦の大きな特徴は、艦のコントロールが高度に自動化・省力化されている点である。真田志郎はその進んだ省力化に危険性を示唆し、「戦闘マシーン」「人間は座って、モニターを見ているだけ」と批判的であったが、これはガミラス戦役などで、人材の枯渇した防衛軍では、やむを得ない設計であったとも言える。奇しくも各種兵装の無人化及び自動化は、「さらば」「2」放映以降の各国水上艦艇で実現されている。

「さらば」と「2」のいずれも最期は、白色彗星本体を相手に敗北・撃沈されてしまうが、前者においては連装拡散波動砲の威力で、単独でバルゼー艦隊主力を撃破。後者においては土方司令の巧みな指揮により、戦力で数倍のバルゼー艦隊を、「波動砲を使わず」全滅に追い込んだ。「ヤマト」以外で敵に痛打を与えた、数少ない地球防衛軍の戦闘艦。松本氏、西崎氏の「人間は最新機械に負けない」というコンセプトから、不遇な扱いを受けてしまったが、シリーズを通して屈指の戦闘力をもつ傑作戦艦と称しても、概ね差支えはないだろう。

余談ではあるが、「2」において防衛艦隊司令長官を務めた土方竜提督は「白色彗星帝国の圧倒的戦力に抗するには、最低でも5隻のアンドロメダ級が必要」と、楽観論が強い防衛軍司令部を諌める場面が存在している。

アンドロメダには宮川泰氏の手になる「新造戦艦アンドロメダ」という、固有の音楽が与えられており、同系列の曲のアレンジが多いヤマトシリーズの中では異彩を放つ。しかし勇壮で軽快なBGMとなっている。

PS2ゲーム版では同型艦「ネメシス」(艦首波動砲が収束式に変更)。改「アンドロメダ」級「しゅんらん」(山南艦長座乗、3連装拡散波動砲搭載)などが登場。どちらも性能に違わぬ強力な戦力となってくれる。なお、アンドロメダの系譜は松本零士氏、宮武一貴氏の合作と言われている。

「宇宙戦艦ヤマト復活篇」では「スーパーアンドロメダ」級という、初代の意匠を随所に残す設計となっている後継艦が多数存在する。これらの艦は地球艦隊の一翼を担い、ヤマトと共に船団護衛の任務を全うするなど、初代ほどの華々しさはなかったものの、それなりに活躍している。

「宇宙戦艦ヤマト2202」では山南修艦長が艦長を務め、「アルデバラン」「アキレス」「アポロノーム」「アンタレス」の4隻の姉妹艦を伴って波動砲艦隊の象徴として登場する。
後者の2隻は新たなデザインの空母型となっており、艦橋上部が甲板となった異色な外観となっている。
重力子スプレッドと言った新たな装備を搭載し、波動砲も拡散波動砲から収束波動砲へ切り替えが可能など、チート戦艦の印象が強まっている。都市帝国との戦いで波動砲口が大破するなど激しい戦いを見せる。

アンドロメダ病原体（マイケルクライトンの小説及び同映画）

スクープ7号が着陸したアメリカの小さな町ビートモント。
衛星の回収に向かったチームが見た物はがゴーストタウンと化した町だった。
ただ二人の生存者の酔っぱらいの老人と赤ん坊を残して...。
スクープ衛星は、宇宙での細菌の変化を研究し、そのサンプルを回収する為に打ち上げられた。
細菌のなんらかの変化が、影響と考えられ、ワイルドファイア計画（防疫）が実施された。
それは、ネバダの農業試験場の地下に秘密裏に建造された細菌の防疫研究室である。
その発案者の一人として招集されたジェレミー博士達スタッフは、その細菌の性質を調べる為、
細菌の研究が行われた。
なぜ二人が生き残ったのかの謎が、解かれようとしたその時、
思いもかけぬ細菌の性質により、研究所全体が細菌汚染にさらされていく。
非常事態に備えて、細菌すべてを焼き払う為に設置された核爆弾のカウントダウンが始まる。
レポート方式で、淡々とその状況が描かれてる。
この種のパニック映画のはしりともいえる作品。

アンドロメダ学園高校

「実況パワフルプロ野球9」など、主に高校野球を舞台としたサクセスモードに登場する架空の高校。
もともとは「安藤梅田（あんどううめだ）学園高校」だったが、野球部監督、武井田ジョーにより一晩で改造される。
3年夏の甲子園大会の決勝戦まで勝ち進んだ場合、対戦することになる。
エースの大西は150を超える速球に良く曲がる変化球を4つ持ち、野手のほぼ全員がイチロー並の能力という、一言で言えば公式チート。
大西がノーコン、というくらいしか弱点が見当たらない。

「実況パワフルプロ野球2011」ではサクセスのシナリオとして登場。
ダイジョーブ博士武井田ジョー監督の下、能力アップや特殊能力の取得が行える「超特訓」コマンドが登場した。

アンドロメダ(海外ドラマ)

正式な名前は「Gene Roddnenberry's Andromeda」。アメリカ・カナダで合作された、スター・トレックの原作者ジーン・ロッテンベリー原案のSFドラマである。放送期間は2000年10月～2005年5月で、5シーズン全110話。そのうち日本でDVDリリースされたのはシーズン4まで。ケーブル、サンテレビなどではシーズン5まで放送されたが、シーズン5のDVDリリースは未定。

【概要】

「連合」の最新鋭宇宙艦アンドロメダ・アセンダントは、連合に所属する勢力のひとつであるニーチアンの奇襲攻撃を受けブラックホールに沈む。(この後、連合はニーチアンの叛乱によって崩壊し、宇宙は荒れ果てる。)

300年後、宇宙船ユーレカ・マルによってアンドロメダがブラックホールから引き揚げられる。ニーチアンの奇襲攻撃時に最後まで退艦せずに残っていた艦長のディラン・ハントにとってはたった数分（高重力により艦内の時間が引き延ばされたため）の間に、連合が壊滅したことを知る。ハント艦長は失われた宇宙の平和と秩序を取り戻すため、ユーレカ・マルの一同と共に連合を再建するべく困難に満ちた航海に乗り出した。