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イージーゴア

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イージーゴア、またはイージーゴーア、(英:Easy Goer)とは、アメリカの元競走馬・種牡馬である。
サンデーサイレンスのライバルとして日本でも有名。 

概要

父は三冠オール二着偉大な競走馬で種牡馬としても一流のアリダー、母はラトロワンヌという名繁殖牝馬の血を引き、母の父として非常に優秀なバックパサーを父に持ち、すでに活躍馬を多数出していたリラクシングというハイパー良血馬である。

デビュー戦は取りこぼしたが、そこからGⅠ2勝を含む怒涛の4連勝でアメリカ競馬の祭典、2歳王者決定戦ブリーダーズカップジュベナイルへ向かう。
この頃にはすでに父譲りの栗毛で筋肉質、かつ大きな馬体と圧倒的な走りから三代目ビッグレッドなんじゃないか?と思われていた。
…しかし、二代目のセクレタリアト同様デカイ体を持て余し出遅れ、前走破ったイズイットトゥルーに逃げ切られてしまう。
勝ち馬の名前じゃないが、ファン関係者はみんなマジかよ!?と思ったことだろう。勝ったイズイットトゥルー自身も前走完敗していたためマジかよ!?と思ったかも知れない。

しかし3歳になっても強い。いやより強くたくましくなった。ケンタッキーダービーまで3戦3勝。つけた着差が合計24馬身3/4、ゴーサムSでは1マイルを1:32:4で駆け抜けていった。キチガイか。 
ちなみにダート1マイルの世界レコードはドクターフェイガーの1:32:2である。ドクターフェイガーの方が斤量は背負ってるとはいえ3歳でこのタイムはちょっと尋常ではない。
そして迎えたケンタッキーダービー、ちょっと不器用だろうと問題ない、イージーゴーアならセクレタリアトも真っ青な大楽勝を見せてくれる!…その夢は西海岸からやってきた真っ黒な奴に打ち破られる。生涯のライバルサンデーサイレンスとの邂逅であった。
プリークネスステークスでは、ケンタッキーダービーで悠長に構えすぎた反省もあってか、短い直線を見越してか早めに仕掛けて行くがサンデーが得意とした根性比べの叩き合いに僅かに敗れ去る。サンデー二冠達成である。ビッグレッドの再来の称号も遠くに霞み始めた。おお、もう…
地元東海岸、ベルモントパークのベルモントステークスではついに一番人気すら奪われた。しかし負けねぇよ、絶対に!三冠なんてやらねぇ!!
と言わんばかりの圧倒的すぎる競馬でぶっちぎり、8馬身彼方にサンデーを置き去りにする。圧勝である。タイムも2:26秒台と優秀の一語。セクレタリアトは2:24秒台で駆け抜けたがそれはそれである。

しかし三冠レースで失墜した誇りは微塵も取り戻せていないと思ったのか夏休みなしでGⅠへ次々出走。4連勝で古馬もサンデー以外の同世代もボコボコにし、ブリーダーズカップクラシックへ向かった。
ここでは夏の圧倒的パフォーマンスが評価され一番人気、対するサンデーはベルモントステークス後調子を崩し2戦し1勝、GⅠは勝ったが同世代相手だったということもあり再び評価を下げた。
しかし、ここで痛恨の出遅れ。直線猛烈に追い、残り100mで驚くような伸びを見せるが時すでに遅し。先に抜け出したサンデーサイレンスに三度敗れ去ったのであった。年度代表馬のタイトルも奪われた。こんなはずでは…関係者は天を仰いだことであろう。

じっくり休んだ後4歳になっても現役を続行したが、メトロポリタンハンデキャップで欧州から移籍して開眼したクリミナルタイプの3着に敗れ連対すら逃すなど、歯車は狂い始めていた。
気を取り直して挑んだ次走は例によってGⅠをGⅠとも思わない圧勝劇を見せたが脚を痛め引退。同じ頃西海岸でもサンデーが脚を痛め引退。
8月にこの二頭を招いてのスペシャルレースが企画されていたが、それは結局実現しなかった。
通算成績は20戦14勝GⅠ9勝。とんでもない実績である。サンデーサイレンスがいなければ間違いなく三代目ビッグレッドとして伝説になったであろう。
逆にこんな馬に勝ち越したサンデーが尋常な馬ではないこともわかってしまうほどである。 

余談だが、イージーゴーアを破ったクリミナルタイプは次走でサンデーサイレンスも負かすなど大活躍した。ブリーダーズカップクラシック前に惨敗して引退したが年度代表馬を獲得。あの二頭を負かしたのはフロックではないことを示した。
しかし代わりにケンタッキーダービーとブリーダーズカップクラシックを勝ったアンブライドルドが犠牲になった。例年なら年度代表馬なのに。 

引退後は種牡馬入り。日本にドナドナされた輸出されたサンデーと違い、全米から種付けオファーが殺到する大人気種牡馬となったが好事魔多し、夭折してしまう。無念。
日本で血統地図を塗り替えたサンデーに種牡馬としても完敗してしまう結果になったが、わずかに残った産駒からはマイフラッグ(母パーソナルエンサイン、CCAオークスなど)やウィルズウェイ(トラヴァーズステークス)、
日本では京都ダート1800mでスーパーレコードを記録したプレミアムサンダーを出している。能力はあったと思うけれど…
サイアーラインもウィルズウェイの系統が頑張っており、母の父としてもマイフラッグの子がブリーダーズカップジュベナイルフィリーズを勝ったり
コリンシアンがブリーダーズカップダートマイルを勝ったりと細々とではあるが続いている。何時か爆発するかも知れない。 

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関連項目

  • サンデーサイレンス
  • アリダー
  • 競走馬の一覧
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