冒険心を呼び覚ませ。
『イース セルセタの樹海』とは、日本ファルコムより発売されているアクションRPGである。
2012年9月27日にPlayStation Vita用ソフトとして発売中。
本作の副題となっている「セルセタの樹海」はイースシリーズの主人公アドルの冒険日誌の題名にもなっており、シリーズ4作目の『イース4』と同じくセルセタと呼ばれる地方を舞台としている。
時系列は、ⅡとⅢ改め「フェルガナの誓い」の間。
従来の『イース4』はファルコム以外の複数メーカーから発売されていたが、セルセタ地方を舞台にしたタイトルをファルコム自ら制作するのは今作が初となる。
PlayStationAwards2012 ユーザーズチョイス賞を受賞。
以下、公式サイトより抜粋・一部改変。
ロムン帝国領・イスパニア北東部に位置する、広大な森林地帯。
場所によっては樹木が鬱蒼とし、一度足を踏み入れると瞬く間に方角を見失う。
また、凶暴な獣たちも多く生息し、無事に帰って来たものは少なく、キャスナンの住民やエウロペの人々からは禁忌の地として恐れられている。
そのため、この地域には今も空白地帯が多く存在する。
エウロペ大陸に巨大な版図を敷いている一大帝国。その強大な軍事力によってさらに国土を広げるべく、アフロカ大陸のアルタゴとの交戦中だが、現在はこう着状態にある。
様々な技術・文化・芸術の振興に対しても貪欲で、最近では古代の文明についても軍部が独自に調査を行っている。
イスパニア東部にあるロムン帝国の属州。数年前版図を広げんとするロムン帝国と争い、その軍門に下った。
属州であるために自治権・外交権は認められず、直接統治されているため、住民たちからのロムンに対する反感は小さくない。
この度、新任の総督が本国に赴任するすることになっているが、帝国の内情から到着が遅れているようで、治安維持に支障をきたしている。
キャスナンから遠く、アルゴン大河流域にある、漁によって生計を立てている水上の集落。
急流でも泳げる有角の獣「スパーダ」を飼いならして漁を行う習慣がある。
キャスナンから樹海を北上した地域にある、大樹の上の集落。
樹海における採集や狩猟によって生計を立てており、厳しい自然を相手にしながらも平和に生活してきた。
ここ最近、住民が姿を消す事件が起きていて、神隠しと騒がれている。
小高い丘にたたずんでいる謎の街。
樹海の奥にあるにもかかわらず、近代の町並みをしている。
陽の届かない樹海の奥地に存在するとされる集落。
ここで暮らす人々は、遥か昔からとある使命を受け継いでいるというのだが……
注意!
以下、習得スキルや一部キャラのストーリー上での行動など、微ネタバレがございます。
お馴染み赤毛の冒険家にして主人公。
毎回、海で溺れたり、空に打ち上げられたり、時空の彼方に飛ばされたりと様々な災難にあっている彼だが、今回は記憶喪失となって登場する。
「昔の女の事は忘れて、心置きなく新しい彼女を作れるじゃないですか!やったーー!」
また、今作にて彼が《冒険家》と呼ばれるようになった経緯が判明するとのこと(Falcom Magazine、近藤社長へのインタビューより抜粋・意訳)。
スキルやアドルのCVは長く草尾毅さんが務めてきたが、今回では梶裕貴さんが務めることとなった。
武器はもちろん剣。属性は斬撃。
全体的にバランス良く育つタイプで、飛び道具系スキルや突進系スキル、対空技や空中連携、長射程の乱舞技なども覚えるため、どんな組み合わせでも活躍できるスペックを持つ、さすがの主人公。
記憶を取り戻すごとにステータスが強化される仕様を持ち、機動力も高いため、実数値はなかなかのものがある。
だが、今作ではアドルをパーティから外せるので、終盤まで使わない人もいるという報告もある。
特筆すべきスキルとして、最終習得スキルである「オーラフェンサー」があるのだが……これを覚える前と後では全くの別キャラである。
敵の固定+広範囲斬撃+異常な発生の早さ+隙の少なさ+アドルの最大火力スキルなど、これと「スタンレイド」(スタン値稼ぎ用)さえあれば、大体のボス・雑魚問わず渡り合えるほど高性能である。
欠点として、初段が外れると次が続かず、SPを最大40・最低でも20無駄にするため、激しく動き回る敵にはよく様子を見た上で使うよう、お勧めする。
樹上集落コモドで生活する少女。明けっ広げで快活な性格をしているが、厳しい生活環境下を生き抜くための容赦の無さを併せ持つ。
狩りや戦士としての腕前は一流で、集落でも一目置かれる存在。長女なのも手伝い、かなりの世話好きや気遣いを見せる一面もある。
イース4のキャラとしては機種ごとにキャラデザがかなり違う人であるが、それは今回も同じである。
武器はナイフで、投擲や突きを主な攻撃手段として戦う。属性は射撃。
その高い機動力と早い攻撃発生、多段ヒット技の数々、飛び道具キャラ故の長い射程・攻撃範囲などが、武器強化の項目である吸収・必殺・各種状態異常などと相性がとても良く、特に高難易度で重宝する。
キャスナンにて情報屋を営む、銀髪の屈強な青年。記憶を失う前のアドルとは宿酒場で知りあい、今作では成り行きで共に行動している。
面倒くさがりで奔放な性格だが、困っている人を放っておけないタイプ。
こちらもやはり、旧作から大きくキャラデザが変わった人。武器は拳で、属性は打撃。……と見せかけて脚技多め。
以下、詳細はデュレン(イース)の記事にて。
リーザを慕う、好奇心旺盛な少女。
子供っぽく見えるが理路整然としていることも多く、時には周囲を黙らせてしまうこともある。
武器はメイス(?)と雷系術を使う鈍器系少女である。属性は打撃。
実は、弱点が「体力の低さ」と「攻撃一発の与ダメージの低さ」くらいで、攻撃の発生や攻撃後の隙が(一部スキルはともかく)鈍器持ちとは思えないほど素早く、射程の長い飛び道具系スキルも覚えるため、使い勝手はカーナ同様なかなか良い評価を得ている。
とはいえ移動速度自体は遅いため、回避や移動をする際はカーナやアドル、オズマと交代した方が良いか。
同じヒットアンドアウェイ型とはいえ一発を狙うデュレンと違い、隙をうかがいながら「スタンインパクト」や「ブリッツチェイサー」などのスキルで連鎖ダメージとスタン値を稼ぎつつ、スタン→他キャラに交代して大ダメージを稼ぐ、という戦法が基本となる。
性能上、連鎖ダメージを狙えない&スタン不可能or気絶時間が短い相手には、彼女を使った戦闘は控えるのをお薦めする。それ以外は、本当にスタンインパクト無双と言って過言ないが。
水上都市セルレイで、聖獣スパーダを育てる一族の唯一の生き残り。
その真面目さと熱心さで、集落の住人たちには慕われている。
武器は槍。射撃属性キャラにしては、男性キャラらしくかなり高めのステータス……というか、無強化ならばアドル以上のSTRとDEFの持ち主。武器補正も加われば、パーティ屈指の火力を手に入れることが出来る。
詳細は、オズマ(イース)の記事にて。
ダナンの女戦士であり、語り部の役目も務める女性。
人造人間(ホムンクルス)であるニナをパートナーとし、ハルバードを操る。属性は斬撃。
――ってあれ? その組み合わせって、どこかで見たような……。
性格は飄々としながらも物腰が落ち着いている、柔らかさも持つ大人のお姉さん。
こちらも女性キャラの中ではかなり高いステータスの持ち主で、男性キャラに匹敵する攻撃力と体力を有する。
ただし、DEFは低めかつ移動速度も遅めであるため、リーチやスキルの射程を生かした中~遠距離からのサポートが基本戦法になるか。
オズマ同様、通常技や溜め攻撃、スキルに癖があるため、少々慣れが必要。このリーチで周囲を攻撃するため、振り回しているだけでも雑魚はかなり狩れるのだが。
特筆スキルに「羅刹刃」があり、範囲内の味方の攻撃力を一定時間上昇しつづける効果を持つ。スタン可不可問わず、大ダメージを狙う必要のあるボス戦でのサポートとして、とても便利である。
同じく初期習得済みスキルである「冥煌凍覇刃」も、発生の早さ+敵の固定+高火力+広範囲+エリアル移行など、消費に似合った優秀な点が多くあり、彼女を極める価値は大いにある。
ハインランドで生活する、金髪の少女。
普段は物優しいが、大切なものを守るために敢然と立ち向かう意志も秘めている。
今作で彼女には、ある『とんでもない設定』が付与されている。
ロムン本国からの命を受けて、セルセタへとやってきた眼光鋭い短身の男。グリゼルダ総督の補佐としてロムン帝国正規軍の指揮を執ることになる。
旧作では下記の二人とトリオ組んでたけど、今作では如何に行動するやら……。
と思ったら、特典絵で三人セットだったでござる。ストーリーでもばっちり三人組である。
冒険の途中でアドル達と出会う、《獣使い》を名乗る大男。
すさまじい怪力の持ち主で、とにかく常軌を逸した言動や行動を取る、とても粗暴な人物。
「ぶっ殺してやるぅー!!!!」(裏声)
……のボイスと連呼と顔芸のインパクトで、一部では有名なお方。目出度くこの迷名台詞は、デモムービーでお披露目となった。惜しむらくは(裏声)で無かったことだが、玄田さんもお年だから仕方ない。
そして、問題の「ぶっ殺してやる」ボイスは……溜め攻撃限定になりました。しかも「燃え尽きやがれ!!」とランダムで発生するので、初見で聞くのはなかなか難しい。
冒険の途中で出会う妖艶な姿の女魔道師。心を見透かし、操る秘術を持つ。
ガディスと共に何らかの行動を起こしているようだが……まぁ、上記の通りである。
今日び珍しく「あーっはっはっは!」と悪女らしい高笑いをするが、今作でもばっちり収録されている。
ロムン帝国より派遣された若き女性提督。
新任ながら、セルセタ周辺の交通や諸制度の整備を精力的に進めている。
キャスナンの坑道に出現した魔獣を倒したアドルの腕を見込み、《セルセタの樹海》の捜索と地図作成を依頼する。
≪始原の地≫にそびえ立つ塔の屋上で一人暮らしをしている有翼人。
アドルは記憶を失う前に、どうやら彼に会っている様なのだが……。
機種ごとに役回りがかなり違う人。果たして今作ではラスボスか、謀殺か、それ以外の何かか。
基本システムは『イース7』を踏襲しつつ、新たな要素を取り入れている。
倒した魔獣や採集した植物などを素材にして鍛冶屋に提供し、武器の性能を強化するシステム。
対象は、
武器:攻撃(与ダメージ上昇、武器のSTRは強化されない)、吸収(与ダメージの最大10%回復)、必殺(一定確率で攻撃にクリティカル判定)、SP(溜め攻撃・スキルフィニッシュなどでのSP回収量増加)、毒・麻痺・燃焼・凍結(一定確率で状態異常付加)
防具:防御(被ダメージ減少、防具のDEFは強化されない)、回復(3秒ごとに体力回復)、回避(敵の攻撃を確立で回避)、速度(基本移動速度up)、毒・麻痺・燃焼・凍結(これら状態異常の受付時間を大幅減少)
となっている。
フラッシュガードのタイミングがシビアになった(7/30F)代わり、通常ガードが付加された。
オルタナティブサーガのようにガードクラッシュすることは(一部技を除き)ほぼなく、ガード中は常時ダメージが大きく減るため、フラッシュガードに失敗した場合でもそのまま押し続けることで、被害を大きく減らせる。
ただし、通常ガード中でも状態異常の受付はあり、さらには多段ヒット技による削りも懸念されるため、やはり使いどころが肝心である。
敵から攻撃を受ける瞬間(4/30F)に×ボタンを押し、発動に成功すると約70/30F=ほぼ2秒の間、敵の動きがスローモーション+味方が無敵状態になり、攻撃や離脱が可能になる。
もちろん、敵の攻撃にフラッシュムーブ→攻撃→フラッシュムーブ→攻撃→フラッシュムーブ……ということも、敵の攻撃判定が続く限り可能だが、攻撃がクリティカル判定になるわけではない+敵の攻撃がいつまでも続くわけではないことから、連続で狙う価値はほぼ無いだろう。大人しく敵の攻撃範囲から離れよう。
背面タッチパッドを操作する事で、仲間への簡単な指示=AI変更が出来る。
ターゲットサークルが白になるキャラクターが、フィールドでガードボタンを押すと発動する。△ボタンにガードを置いておかないと発動しないバグがあるので注意。ガード自体は他のボタンでも可能。
アドル:記憶の欠片に触れて、記憶を取り戻す。宝剣エメロードでガルヴァシリーズにトドメを刺す。
デュレン:簡易な鍵をかけられた宝箱を開ける。
カーナ:高台の上に立った時に発動。ターゲットを投げナイフで切り落とし、フィールドに変化をもらたす。
オズマ:水中にいる時に発動。ターゲットを槍で破壊し、フィールドに変化を(ry
カンリリカ:電気で動く仕掛けに雷球を放つ。仕掛けを動かし、フィールドに(ry
フリーダ:瘴気や蒸気の吹き出る穴を氷の陣で塞いで、フィー(ry
前作では個人が受け持っていたが、今作では人数が少ないことや新しい取り組みが多いためか、以下の二種類に限られている。
序盤から終盤までの基本パーティ。レアアイテムの発生率が大きく上がり、武器強化やクエストクリア・金策に必要な貴重品の収集に貢献する。
与ダメージを×1.1倍にする。少しでもダメージを多く与えたい巨大雑魚やボス戦、特にタイムラッシュで重宝する。
やはり、イースもといアドルといえば赤が一番であろう。未購入の人はぜひともセット購入をお薦めする。
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最終更新:2025/12/07(日) 19:00
最終更新:2025/12/07(日) 19:00
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